クレジットカードの締め日とは?締め日の買い物は注意!締め日・支払い日の仕組みを解説
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クレジットカードの「締め日」と「支払い日」を意識しながら利用する人も多いのではないでしょうか。
クレジットカードの締め日とは利用金額を集計する日のことです。一方、支払い日(引き落とし日)は利用金額を支払う日のことです。
締め日と支払い日の仕組みをきちんと理解しておくことで、クレジットカードをより上手に活用することができます。
本記事ではクレジットカードを利用するなら知っておきたい「締め日・支払い日」の仕組みや注意点などについてお金の専門家がわかりやすく解説します。
- クレジットカードの締め日とは利用金額を集計する日のこと
- クレジットカードの支払い日に「締め日を含む、締め日前から1ヶ月間に利用した金額」が請求される
- 締め日に買い物をすると、支払い日のタイミングが変わる可能性もある
- クレジットカードを選ぶ際は締め日や支払い日を基準にするのもおすすめ
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クレジットカードの締め日とは
クレジットカードは基本的に1ヶ月単位で利用額が集計されて、カード会社が定める支払い日に金融機関口座から引き落とされる仕組みです。
支払い日に引き落とされるのは、「締め日を含む、締め日前から1ヶ月間に利用した金額」となります。
例えば、締め日が毎月15日であるクレジットカードの場合、カード会社から請求される金額は前月の16日から当月15日までに利用した金額の合計です。
締め日はカード会社やクレジットカードの種類、ブランドなどで異なります。
締め時間は土日祝日問わず締め日のAM0時まで
クレジットカードの締め日が土曜日や日曜日、祝日であっても、基本的に変更されることはありません。また締めの時間は、ほとんどのクレジットカードがAM0時(深夜)までとしています。
例えば、締め日が20日であるクレジットカードの場合、締め日の当日は20日のPM11時59分までです。AM0時を過ぎて利用した金額については、次回に請求されることになります。
クレジットカードの決済日・締め日・支払い日(引き落とし日)の違い
クレジットカードには「決済日」「締め日」「支払い日(引き落とし日)」があります。
それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。
①決済日
お店やECサイトなどで実際にクレジットカードを利用した日のこと
クレジットカードは後払いの仕組みであるため、決済をした日に利用金額が金融機関口座から引き落とされるわけではありません。
クレジットカードで決済をすると、利用金額や店舗などの情報がカード会社へと送信されます。
その後、カード会社は締め日までの請求情報をもとに利用金額を集計し、後日カードの利用者に請求する流れです。
クレジットカードの利用明細には、一般的に利用店舗名や利用金額などの情報と共に決済日も記載されています。
②締め日
クレジットカードの利用金額を集計する日のこと
前月の締め日の翌日から、当月の締め日までに利用した金額の合計が支払い日に請求されます。
締め日を過ぎた時点では、基本的に支払い金額は確定しません。引き落とされる金額が確定するのは、締め日の10日ほど後の「確定日」であるためです。
クレジットカードの加盟店は、商品やサービスの代金をカードで決済された場合、カード会社に該当金額を請求します。
締め日より前にクレジットカードを利用したとしても、確定日までに店舗からの請求処理がされていなかった場合、その決済については基本的に翌月の支払いとなります。
③支払い日(引き落とし日)
締め日までに利用した金額が事前に登録している金融機関の口座から引き落とされる日のこと
支払い日を迎えるまでは、カード会社が利用金額を一時的に立て替えている状態といえます。
支払い日は、締め日の翌月に設定されるのが一般的です。本来の支払い日と土日祝が重なっている場合、原則として翌営業日に利用金額が引き落とされます。
カード会社やカードの種類によって支配日の変更ができる
クレジットカード会社やカードの種類によっては、利用代金の支払い日を変更することができます。
例えば、三井住友カードは利用代金の支払い日を26日または10日に変更することが可能です。
現在の支払い日が10日である場合、当月の1日に変更を申し込むと、翌月から支払い日が26日になります。2日以降に変更を申し込んだ場合、支払い日が26日になるのは翌々月です。
同じカード会社が発行するカードでも、クレジットカードの種類によっては支払い日を変更できない場合があります。
また、支払い日の変更が反映されるタイミングも異なります。
クレジットカードを申し込む際は、支払い日を変更できるかどうかや、変更が反映されるタイミングを確認しておくと良いでしょう。
(参考:お支払い日の変更|クレジットカードの三井住友VISAカード)
図でわかる!クレジットカードの締め日から支払い日までの流れ
締め日が毎月25日、支払い日が毎月20日であるクレジットカードがあると仮定して、利用金額が請求される流れを見ていきましょう。
締め日が7月25日である場合、支払い日に金融機関口座から引き落とされるのは、6月26日から7月25日までに利用した金額の合計となります。
クレジットカードを利用して7月12日に1万円、7月20日に3万円の決済をした場合、利用した金額の合計である4万円が8月20日にまとめて金融機関口座から引き落とされます。
もし、7月26日に2万円のお買い物をしたとしても、8月20日には引き落とされません。7月26日から8月25日までに利用した金額が引き落とされるのは、9月20日であるためです。
クレジットカードの締め日に関する注意点
クレジットカードを利用するうえで「締め日」を意識して買い物をする人も多いでしょう。
締め日に関して、知っておいた方が良いいくつかの注意点があります。
締め日に買い物をした場合、支払い日のタイミングが変わる場合もある
締め日までにカードを利用したとしても、クレジットカードを利用した店舗からカード会社へ請求情報が到着していなければ、カードの利用者に利用金額が請求されません。
そのため、店舗が請求情報をカード会社に送るタイミングによっては、利用金額の請求が1ヶ月遅れることがあります。
特に、海外でクレジットカードを利用した場合、利用金額の請求に時間がかかりやすいです。
クレジットカードを利用した時は、締め日までに利用した金額が請求金額に含まれているかを定期的に利用明細で確認しましょう。
カード会社が設定した締め日の変更は原則できない
支払い日とは異なり、クレジットカードの締め日は原則として変更できません。
ただし、支払い日を変更すると締め日もあわせて変更されることがあります。
例えば、三井住友カードでは、支払い日が10日である場合、締め日は前月の15日ですが、支払い日を26日に変更すると締め日も前月の末日へと変更されます。
支払い日を変更する場合は、締め日もあわせて変更されないかを確認しましょう。
(参考:お支払い日の変更|クレジットカードの三井住友VISAカード)
締め日・支払い日はカード会社によって異なる
カード会社やクレジットカードの種類によって、締め日や支払い日は異なります。
「毎月15日締め、翌月10日支払い」や「毎月末日締め、翌月27日支払い」など、設定はさまざまです。申し込みをする前に締め日と支払い日を確認しておくと良いでしょう。
クレジットカードの締め日と支払い日の一覧【主なクレジットカード会社】
主なクレジットカードの締め日と支払い日は以下の通りです。
例えば楽天カードの場合、通常の買い物であれば締め日が毎月月末、支払い日は翌月27日ですが、楽天市場で買い物をした場合は締め日が毎月25日になります。
クレジットカードによって締め日、支払い日は異なり、さらに締め日と支払い日が複数設定されている場合もあります。
クレジットカードの締め日から支払い日までの間にやるべきこと
クレジットカードの締め日から支払い日までの間に、確認しておいた方が良い点が2つあります。
請求額や明細の内容を確認する
クレジットカードの利用明細や請求金額は、スマホアプリや会員専用のWebサイトなどで確認できます。
利用明細や請求金額を確認することで、自分自身がひと月でクレジットカードを使っていくら支払ったのかを把握でき、使いすぎを防止しやすくなります。
また、定期的に利用明細を確認していると、第三者によるクレジットカードの不正利用にも気がつきやすくなるでしょう。
クレジットカードを所有しているのであれば、利用明細や請求金額を定期的にチェックすることが大切です。
カード会社によっては、クレジットカードで決済をするとメールで利用内容を通知してくれます。
第三者による不正利用のリスクを減らしたい場合は、利用通知を設定しておくと安心でしょう。
引き落とし口座の残高を確認する
支払い日に金融機関口座の残高が不足していると、請求金額が引き落とされません。
クレジットカードの請求金額が口座から引き落とされず、支払いを遅延してしまうとカードの利用停止や遅延損害金の請求といったペナルティが課せられることがあります。
そのため、クレジットカードを利用した場合は、遅くとも支払い日を迎える前日に金融機関口座の残高を確認しておきましょう。
金融機関口座の残高がクレジットカードの請求金額を下回っている場合は、追加で入金をして確実に引き落とされるように対処することが大切です。
支払い日に引き落とし口座の残高が足りなかった場合
請求金額が引き落としできなかった場合、 支払い遅延となりクレジットカードが一時的に利用できなくなる可能性があります。
また、支払いを遅延したにもかかわらず、何も対応せずにいると損害遅延金を請求されたり、クレジットカードの利用限度額が引き下げられたりするかもしれません。
クレジットカードやローンなどを新規で申し込んだ時に、審査に通過しにくくなることも支払いを遅延するデメリットです。
クレジットカードやローンの利用状況をはじめとした個人情報は「個人信用情報機関」に登録され、一定期間が経過しなければ削除されません。
クレジットカードやローンを申し込んだ時、金融機関やカード会社は個人信用情報機関で個人情報を確認します。
個人信用情報機関にクレジットカードの支払いを遅延した情報が残されていると、信用が下がりクレジットカードやローンの審査に通過しにくくなることがあるのです。
よって、クレジットカードを利用したのであれば、支払い日に残高不足とならないように、登録している金融機関の口座には十分な残高を用意しておきましょう。
クレジットカードを選ぶ時は「締め日」「支払い日」にも注目
クレジットカードを選ぶ際は、還元率や付帯サービスだけでなく、締め日や支払い日を基準にするのも1つの方法です。
職業に応じた締め日のクレジットカードを選ぶのもおすすめ
会社員や公務員などは、給料日の翌日または数日後が支払い日であるクレジットカードを選ぶと、支払い日に口座の残高不足が起きにくくなります。
フリーランスや個人事業主は、締め日が月末であるクレジットカードを経費の支払いに利用するのも方法です。
クレジットカードの利用明細には、前回の締め日の翌日から当月の締め日までの利用金額が記載されています。
締め日が月の半ばであるクレジットカードの場合、ひと月の経費を把握する時、2通の利用明細を確認しなければなりません。
その点、月末締めのクレジットカードであれば、1通の利用明細を確認するだけでひと月の経費を把握できます。
複数枚のクレジットカードを持つ場合の締め日と支払い日の考え方
複数枚のクレジットカードを持つ場合は、締め日や支払い日が近いカードを選ぶことで、利用金額を支払うタイミングをまとめられるため、お金の管理が楽になるでしょう。
一方で、締め日や支払い日が近いクレジットカードを複数枚持つと、支払い日に口座の残高が一気に減り、残高不足が発生しやすくなるかもしれません。
そこで、あえて締め日や支払い日が違うクレジットカードを選び、利用金額を支払うタイミングを分散させるのも1つの方法です。
まとめ
締め日とは、1ヶ月の利用金額を集計する時の基準になる日のことです。
カード会社によって締め日は異なりますが、土日祝でも変更されない点は共通しています。
クレジットカードを利用した場合、前回の締め日の翌日から当月の締め日までの合計金額が、支払い日に金融機関の口座から引き落とされます。
クレジットカードの支払い日に口座の残高が不足しており、請求金額が引き落とされないと、カードの利用が停止されたり、遅延損害金を請求されたりするかもしれません。
また、長期間にわたって支払いを滞納すると、個人信用情報期間にその履歴が登録され、クレジットカードやローンなどを新たに申し込んでも審査に通過しにくくなることがあります。
クレジットカードを利用する際は締め日と支払い日を把握し、ひと月の利用金額が支払い日に確実に引き落とされるように、金融機関口座に十分な残高を用意することが大切です。
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監修者
金子 賢司
- ファイナンシャルプランナー/CFP®認定者
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信中。
執筆者
品木 彰
- ファイナンシャルプランナー
大手生命保険会社にて7年半勤務し、個人営業と法人営業の両方を経験。その後、人材会社で転職したのちに副業としてwebライターを始める。お金に関する正しい知識を多くの人々に知ってほしいとの思いから、2019年1月よりwebライターとして独立。これまで保険や不動産、税金、投資などお金に関する記事を多数のメディアで執筆・監修している。