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JCBとVisa、どちらが良いか徹底比較!メリットとデメリットからわかる賢い選び方

JCBとVisa、どちらが良いか徹底比較!メリットとデメリットからわかる賢い選び方

クレジットカード2023/07/07 (最終更新:2024/09/09)

    JCBとVisa、どちらが良い?自分にはどちらが合う?」と、クレジットカードを選ぶ中で国際ブランドをどこにするべきか悩んでいる人も多いでしょう。

    国際ブランドは主に5種類あり、その中でもJCBとVisaは利用者が多いです。JCBとは国内唯一の国際カードブランドであり、国内で利用するうえでメリットの多いカードです。

    一方、Visaは世界シェアNo.1のカードブランドであり、海外旅行に使用できる特典が多いのが特徴です。

    本記事ではJCBとVisaの特徴と違い、どちらが良いか悩んだ時の選び方のポイントについて、お金の専門家がわかりやすく解説します。

    この記事を読んでわかること
    • クレジットカードの国際ブランドであるJCBは「日本で生まれた唯一の国際ブランド」Visaは「世界シェアNo.1の国際ブランド」
    • JCBがおすすめな人は「クレジットカードを国内でよく利用する人」「積極的に優待を利用したい人」
    • Visaがおすすめな人は「初めてクレジットカードを保有する人」「国内外問わずクレジットカードを利用する人」
    • JCBとVisa、どちらを選ぶか悩んだら「よく利用するお店で使えるか」などのポイントで選ぶ。併用もおすすめ

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    クレジットカードの「JCB」と「Visa」の違い

    JCBとVisaの違い

    クレジットカードにはさまざまな種類がありますが、その中でも「JCB」と「Visa」についてどういう違いがあるのか気になっている人も多いでしょう。

    どちらの国際ブランドが自分にとってベストなのかを選択する前に、まずはそれぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。

    JCBとは「日本唯一の国際カードブランド」

    JCBは、日本で生まれた唯一の国際ブランドです。世界中にある約4100万店(2022年9月末時点)で利用ができ、特に日本国内に多くの加盟店があります。

    また、日本人が観光に訪れることの多いハワイや韓国、台湾などにも多くの加盟店があるだけでなく、それらの国々でのサポートも充実しているのも特徴的です。

    国際ブランドがJCBであるクレジットカードの中には「JCBコンタクトレス」が付いたものがあります。

    JCBコンタクトレスとは、専用端末に接触することなく決済ができる方法のことです。

    買い物をする時、JCBコンタクトレス付きのカードを決済端末にかざすだけで、スムーズに決済できます。

    また、JCBは「JCBカード」というクレジットカード(プロパーカード)を発行しています。

    JCBカードで買い物をすると、利用金額1000円ごとに通常1ポイントの「Oki Dokiポイント」を獲得することが可能です。

    (参考:JCBが選ばれる理由|クレジットカードなら、JCBカード


    Q.プロパーカードとは?

    プロパーカードと提携カード
    プロパーカードとは?

    国際ブランドやクレジットカードが独自に発行するクレジットカードのこと

    クレジットカードの種類には、プロパーカードの他にも「提携カード」があります。

    提携カードとは?

    国際ブランドやクレジットカード発行会社が企業と提携して発行するクレジットカードのこと

    提携先の企業は百貨店や家電量販店、ガソリンスタンド、航空会社などさまざまです。

    プロパーカードの方が提携カードよりも、クレジットカードのステータス性が高い傾向にあります。

    ポイントの解説

    提携カードの多くは一般カードとゴールドカードしか発行できませんが、プロパーカードであればプラチナカードやブラックカードなど、よりステータス性が高いカードを発行することも可能です。

    プロパーカードの場合、クレジットカードを持っている人が利用できるサービスは、 発行先の国際ブランドやカード会社が提供するものとなります。

    一方で、 提携カードで利用できるサービスは、国際ブランドやカード会社が提供するものに加えて、 提携会社による特定の店舗での割引などもあります。

    Visaとは「世界シェアNo.1のカードブランド」

    Visaは世界シェアがNo.1である国際ブランドです。MasterCardと並ぶ代表的な国際ブランドとして知られています。

    Visaの加盟店数は約1億※であり、全世界200以上の国と地域で利用が可能です。

    Visaのクレジットカードにも、JCBと同様にタッチ決済機能付きのものがあります。Visaのタッチ決済ができるクレジットカードを専用端末にタッチすると、瞬時に決済が完了します。

    一方で、VisaはJCBとは異なりプロパーカードは取り扱っていません。

    ※2022年9月30日現在

    (参考:海外でも便利でお得なVisa  | Visa
    (参考:世界で最も多くの場所で使えるMastercard | Mastercard®

    参考)クレジットカードの国際ブランドのシェア率(2020年調査)

    クレジットカードの国際ブランドのシェア率

    では、日本国内で利用されている国際ブランドはどれが多いのでしょうか。

    市場調査コンサルティング会社イソプスが2020年に行った調査によると、日本国内の店舗で利用されたクレジットカードの国際ブランドの割合は、以下の通りです。

    • Visa:50.8%
    • JCB:28.0%
    • MasterCard:17.8%
    • AmericanExpress:3.1%
    • Diners Club:0.3%
    • 銀聯(ギンレン):0.1%

    (出典:株式会社イソプス:キャッシュレス大規模調査」)

    日本国内における国際ブランドのシェアは、Visaが50.8%と最も高い結果となりました。次に高いのが、日本生まれの国際ブランドであるJCBの20.8%です。

    JCBとVisaの違いに関するよくあるQ&A

    JCBとVisaは、どちらも日本国内で利用されている国際ブランドとしてよく知られていますが、ここからはそれぞれの違いについて、よく挙げられる質問をご紹介していきます。



    Q.JCBとVisaで審査に違いはある?

    クレジットカードを持つためには、申し込み後の審査に通過する必要があります。

    入会審査を担当するのは、クレジットカード会社です。国際ブランドはあくまでライセンスを発行しているだけであるため、JCBとVisaでは審査の難易度に違いはありません。

    そのため、審査の難易度を基準に国際ブランドを選ぶ必要はないといえます。

    ポイントの解説

    一方で、国際ブランドが同じであっても、クレジットカードの発行会社やカードのランクなどで審査の基準や難易度は変わります。

    Q.JCBとVisa、デビットカードでも違いはある?

    デビットカードとは?

    利用と同時に預貯金口座から利用金額が引き落とされる仕組みのカードのこと

    通常のクレジットカードは、締め日までに利用した合計金額が支払い日にまとめて口座から引き落とされますが、デビットカードの場合は利用したその場で口座から引き落とされます。

    デビットカードもクレジットカードと同様に、国際ブランドを選ぶことが可能です。

    Visaと提携する店舗で利用できるデビットカードは「Visaデビット」、JCBの提携店舗で利用可能なカードは「JCBデビット」といいます。

    VisaデビットとJCBデビットは、決済に利用できる店舗に違いはあるものの、デビットカードとしての機能は同じです。

    (参考:Visaデビットとは | Visa
    (参考:デビットカード | JCBデビット

    JCBがおすすめな人

    JCBがおすすめな人の特徴は、以下の通りです。

    • 積極的に優待を利用したい人
    • 2枚以上のクレジットカードの併用を考えている人

    日本国内でクレジットカードを利用するのであれば、国際ブランドをJCBにすることで、サービスの恩恵を受けやすくなるでしょう。

    JCBは国内のテーマパークやレジャー施設、ホテル、レストランなどと提携して、さまざまな割引や優待などのサービスを実施しているためです。

    2枚以上のクレジットカードを持ち、必要に応じて使い分けたい人もJCBのカードを持っておくと良いでしょう。

    シェア率が高いVisaやMasterCardのクレジットカードと併用することで、さまざまな場所でクレジットカードを利用できます。

    Visaがおすすめな人

    Visaがおすすめな人の例は、以下の通りです。

    • クレジットカードを初めて持つ人
    • 国内外を問わずにクレジットカードを使用する人

    Visaの加盟店は、世界だけでなく日本にも多数あり、クレジットカード払いに対応した店舗の多くで決済に利用できます。

    初めてクレジットカードを作る人で国際ブランドにこだわりがないのであれば、Visaを選ぶのが良いでしょう。

    ポイントの解説

    旅行や仕事などで国内外を問わずにクレジットカードを使用する機会が多い人も、国際ブランドがVisaであるクレジットカードを持っておくと良いでしょう。

    Visaは世界中に数多くの加盟店があります。また、海外のATMで現地の通貨を引き出すことも可能であるため、さまざまな場面で役立ちます。

    JCBとVisa、どちらが良いか悩んだら…選び方のポイント

    クレジットカード選び方のポイント

    国際ブランドを選ぶうえで、JCBとVisa、どちらを選んだら良いか悩んだら、以下のポイントに沿って考えてみると良いでしょう。

    ①日本と海外、どこで多く使用するか

    日本国内と海外では、国際ブランドの加盟店数が異なります。そのため、国内と海外のどちらで利用する機会が多いのかを考えて国際ブランドを選ぶと良いでしょう。

    クレジットカードを利用する場所が、主に日本国内である場合は、JCBの方が適しているかもしれません。

    日本国内だけでなく海外でも多くクレジットカードを利用するのであれば、Visaの方が適していると考えられます。

    一方で、海外での利用が多いからといってVisaが優れているとは限りません。

    日本人の観光先として人気があるハワイやグアムなどには、JCBの加盟店が多くあるだけでなく、特典やサポートを受けることも可能です。

    どの国や地域で利用する機会が多いのかを考えることで、VisaとJCBのどちらが合っているのかが判断しやすくなるでしょう。

    ②よく利用するお店で使用できるか

    スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど、日ごろから利用することの多い店舗が対応している国際ブランドを基準に、VisaとJCBのどちらかを選ぶことも重要です。

    Visaは世界的に見れば加盟店舗数は多いですが、日本国内や一部の国では決済に利用できないこともあります。

    利用する機会の多い店舗がJCBに対応しているのであれば、JCBのクレジットカードを作ると良いでしょう。

    ③求めている特典があるか

    JCBの方がVisaよりも特典が豊富です。JCBが提供する特典の中に、プライベートや仕事などで役立ちそうなものがあるのならJCBを選ぶのも1つの方法です。

    例えば、ハワイやグアムなどJCB PLAZAが設定された国を旅行する機会が多いのであれば、JCBのカードを持つことで飲食店の予約や観光地の案内などをサポートしてもらえます。

    また、コンサートや演劇を鑑賞する機会が多い人は「チケットJCB」を利用するために国際ブランドをJCBにするのも1つの方法です。

    チケットJCBは、公演の先行受付や割引などの特典を受けられるサービスです。

    ただし、Visaの特典やサービスが必ずしも劣るとは限りません。

    Visaと提携する企業やカード会社によっては、充実した特典やサービスを受けることも可能です。

    (参考:サービス | JCBブランド

    JCBのおすすめのプロパーカード

    JCBのおすすめのプロパーカードは下記の2つです。

    • JCBカード W
    • JCBカード W Plus L

    年会費やポイントの還元率、付帯保険など、選ぶうえで知っておきたい基本情報を見ていきましょう。

    還元率が比較的高めの「JCBカード W」

    JCBカード W

    JCBカードWは、JCBが発行するプロパーカードです。

    39歳以下でないと申し込むことはできませんが、還元率が1.0%と通常のJCBカードの2倍であり、より効率よくポイントを獲得することが可能です。

    また、スターバックスやAmazonなどのパートナー店でJCBカードWを利用すると、獲得できるポイントが最大で21倍となります。

    年会費は、利用金額や回数にかかわらず無料です。また、18〜39歳の間に発行すれば、40歳以降になった後も引き続き利用ができます。

    JCBカードWであれば、券面のデザインをナンバーレスにすることが可能です

    さらに、ナンバーレスカードであれば、最短5分でカード番号の発行ができます。

    モバ即の入会条件は以下2点になります。

     【1】 9:00AM~8:00PMでお申し込み。(受付時間を過ぎた場合は、翌日受付扱い)
     【2】 顔写真付き本人確認書類による本人確認。(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
     ※モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。

    (参考:【公式】JCBカード W 年会費永年無料!高還元率!新規入会はこちら | クレジットカードなら、JCBカード

    女性向け特典が多い「JCBカードW plus L」

    女性向け特典が多い「JCBカードW plus L」

    JCB カード W plus LもJCBのプロパーカードであり、還元率や年会費、付帯サービスなどは、JCB カード Wと同様です。

    JCB カード Wとの主な違いは、優待や特典の内容です。

    例えば、JCB カード W plus Lの会員は、毎月10日と30日に開催される「LINDAの日」に参加でき、ルーレットに当たると2000円分のJCBギフトカードがプレゼントされます。

    また、旅行代金やペア映画鑑賞券、コスメなどが当たるプレゼント企画に毎月参加することも可能です。

    さらには、JCB カード W plus Lを持っていると女性疾病保険に加入できます。

    女性疾病保険は、通常の病気や怪我だけでなく女性特有の疾病にも手厚く備えられる保険です。

    (参考:【公式】JCB カード W plus Lなら年会費永年無料!高還元率! | クレジットカードなら、JCBカード
    (参考:選べる保険 | JCB LINDA

    Visaブランドのおすすめのクレジットカード

    Visaブランドでは「楽天カード」「三井住友カード(NL)」がおすすめです。

    海外旅行などの傷害保険も自動で付帯されているため、国外への旅行時に、万一の際も安心できるでしょう。

    以下でそれぞれの特徴を詳しく解説していきます。

    年会費無料でポイント還元率1%「楽天カード」

    楽天カードの詳細情報

    楽天カードは、通常の還元率が1%と高いクレジットカードです。国際ブランドは、VisaとJCBのどちらも選ぶことができます。

    楽天カードの特徴は、楽天が運営するオンラインモールである「楽天市場」で買い物をする時、所定の条件を満たすとポイント還元率がアップすることです。

    まず、楽天市場で買い物をした時、楽天カードで支払いをすると、SPU(スーパーポイントアッププログラム)により還元率が最大16倍となります。

    SPUは「楽天モバイルのキャリア決済で月に2000円以上の料金を支払う」「楽天市場アプリで買い物をする」などの条件に該当すると、ポイント還元率が上昇するサービスです。

    また、買い物マラソンや楽天スーパーSALEで買い物をする時に楽天カードを利用すると、還元率は最大44倍まで上昇します。

    楽天市場で買い物をする機会が多いのであれば、楽天カードを申し込むと良いでしょう。

    (参考:選べる国際ブランド|楽天カード
    (参考:【楽天市場】SPUとは|SPU(スーパーポイントアッププログラム)


    楽天カードでJCBとVisaで迷ったら2枚持ちがおすすめ

    楽天カードは、1名につき2枚まで発行できます。VisaとJCBのどちらにするか迷うのであれば、異なる国際ブランドを指定して楽天カードを2枚発行するのも1つの方法です。

    楽天カードを2枚持つと「1枚目は食料品や日用品の購入用、2枚目は固定費の支払い用」といった使い分けができます。

    また、楽天カードは券面のデザインが豊富です。デザインを1つに絞れない時は、2枚の楽天カードを作成するのも良いでしょう。

    ナンバーレスカードでセキュリティ万全「三井住友カード(NL)」

    三井住友カード(NL)

    三井住友カード(NL)は、ナンバーレスのデザインが特徴的であるクレジットカードです。

    券面にカード番号や有効期限などが記載されておらず、スマホアプリでカード情報を管理するため、他人に盗み見される心配はありません。

    通常の還元率は0.5%ですが、対象のコンビニ飲食店などで、スマホのタッチ決済で還元率が最大7%にアップします。

    還元率アップの対象となっている店舗を利用する機会が多い人や、 SBI証券で投資をしている人などは、三井住友カード(NL)を検討してはいかがでしょうか。

    (参考:三井住友カード ナンバーレス(NL)|三井住友VISAカード
    (参考:Vポイントアッププログラム|クレジットカードの三井住友VISAカード

    まとめ

    Visaは世界トップのシェアを誇る国際ブランドです。日本国内だけでなく世界中に多数の加盟店があります。

    初めてクレジットカードを作る人や、さまざまな国でクレジットカードを利用することの多い人は、Visaを選ぶと良いでしょう。

    一方のJCBは国内だけでなく、ハワイやグアムなどにも多数の加盟店があります。また、映画やコンサート、旅行などで活用できる優待サービスも利用できます。

    主に日本国内でクレジットカードを利用する人や、JCBの優待サービスを利用したい人は、国際ブランドをJCBにするのがおすすめです。

    クレジットカードを使うことの多い国や、頻繁に利用する店舗、特典の内容をもとに、VisaとJCBのどちらにするかを選ぶことが大切です。

    ※本記事の内容は記事公開時や更新時の情報です。現行と期間や条件が異なる場合がございます

    ※本記事の内容は予告なしに変更することがあります。予めご了承ください

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    監修者
    伊藤 亮太
    • 伊藤 亮太
    • ファイナンシャルプランナー/CFP®認定者

    慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻修了。在学中にCFPを取得する。その後、証券会社にて営業、経営企画、社長秘書、投資銀行業務に携わる。2007年11月に「スキラージャパン株式会社」を設立。現在、富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。著書に『図解即戦力 金融業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)、『ゼロからはじめる!お金のしくみ見るだけノート』(宝島社)など多数。

    執筆者
    品木 彰

    大手生命保険会社にて7年半勤務し、個人営業と法人営業の両方を経験。その後、人材会社で転職したのちに副業としてwebライターを始める。お金に関する正しい知識を多くの人々に知ってほしいとの思いから、2019年1月よりwebライターとして独立。これまで保険や不動産、税金、投資などお金に関する記事を多数のメディアで執筆・監修している。

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