積立投資初心者が失敗しないコツは3つだけ!やりがちな失敗例と対策をプロが徹底解説
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「積立投資で失敗することはある?」「投資はリスクが高そうで始めても失敗しそう」と不安に思い、積立投資や投資に興味はあるけれどなかなか始められない人も多いのではないでしょうか。
投資は金融商品ごとにリスクはあるものの、リスクを軽減して資産を効率よく増やすことが期待できます。
一方で、金融商品の特徴やリスクについて把握しないまま投資を始めてしまうと、失敗してしまうケースが多いです。
投資の目的や目標額、金融商品の特徴を理解することが大切です。
本記事では、「投資でなるべく失敗せずに資産を増やしたい」と思っている人に向けて積立投資を例に、運用のポイントなどを投資のプロがわかりやすく解説します。
- 投資におけるリスクを軽減するには「長期・積立・分散」を活用する
- 投資初心者は「とりあえず投資をする」「多少の値動きで売却してしまう」などで失敗しやすい
- 積立投資で失敗しないコツは「投資の目的・目標額を決める」「成長する資産に長期投資する」など
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投資とは利益を見込んで、お金を投じること
投資とは「利益を見込んで、お金を投じること」を指します。
例えば、100万円投資して、120万円になって返ってきたら、この20万円が利益となります。この利益を見込んでお金を投じることが投資です。
株式や債券、投資信託などを購入することは「投資」にあたります。
また「自分に投資する」など、自分や他者にお金を投じる場合にも「投資」を使用する場合もあります。
リスク軽減するには「長期・積立・分散」を活用する
リスクという言葉は「危険」という意味で使う人が多いようです。しかし、金融の世界では「ブレ・変動・振れ幅」という意味で使われます。
変動が大きければ必然的に運用の成果だけではなく、損失も大きくなる可能性があります。
リスクを軽減し安定的に運用するには、「長期・積立・分散」を活用しましょう。
長期投資とは、長期にわたって金融商品を保有し続ける投資方法です。長く保有すればリスクの振れ幅を抑えることが期待できます。
分散投資とは、同じ資産だけでなく、異なる動きをする資産にも分けて投資する方法です。
ある金融商品が値下がりした場合でも、他の金融商品の値上がりでカバーできるようになります。
積立投資とは、定期的に一定額を投資していく方法です。
価格が高い時には少なく、安い時には多くの口数(数量)を購入することができ、この積み立てで、1単位あたりの購入価格が平準化されます。
(参考:安心して投資するための3つのコツ!長期・積立・分散|投資の時間|日本証券業協会)
投資に失敗する人の行動パターン
投資で失敗する人には、一定の行動パターンがあります。それは、「とりあえず投資してみた」という人です。
株式や投資信託、債券などの金融資産は日々の値動きがあります。運用の目的や商品の特性を理解していれば、金融商品の日々の値動きに不安になることは少ないでしょう。
しかし、「とりあえず」で投資をしている人は、金融商品の特性を理解していない可能性があります。
そのため、多少の値動きで不安になってしまい、損失が出た場合、売却したほうが良いのか、このまま保有し続けたら良いのか、わからなくなります。
その結果不安に耐えきれず売却してしまい、投資する前よりも資産を減らすことになってしまいます。
このように、目標や商品の特性を理解せず、とりあえず投資をしてしまうと、失敗しやすくなります。
初心者がやりがちな積立投資の失敗例
ここでは初心者が特にやりがちな積立投資での失敗例を3つ、ご紹介します。
失敗例1:金融商品の特徴をよく調べずに選んでしまう
投資をすると時、自分の目標やリスク許容度、性格に合った金融商品を選びましょう。
金融商品の特徴を調べず、自分のリスク許容度に合わない商品を選んでしまうと、目標が達成できなかったり、すぐに手放してしまう原因になります。
金融商品はその種類ごとに値動きが異なります。
なかには大きく変動する商品もあり、そのような商品を知らずに購入しまうと、その値動きに驚かれるかもしれません。
もし、事前にその金融商品が大きく値動きする可能性の高い商品であることがわかっていれば、その状況を冷静に受け止めることができます。
そもそも自分にそのような商品が合わないと思えば、買わないという選択肢もあったはずです。
まずは商品の特徴をきちんと調べ、自身の目標や性格に合った金融商品を選びましょう。
失敗例2:積立金額を頻繁に変えてしまう
投資をする時は「安く買って高く売る」、これができれば利益を容易に得ることができます。
しかし、相場の値動きを「明日〇〇円になる、1年後は〇〇円になる」などと予想することはできません。今の価格が安いのか高いのか、知ることはできないのです。
積立投資において大切なのは、あらかじめ決まった金額をコツコツと投資することです。
相場によって積立金額を変えてしまうと、結局、高い値段で多く買ってしまっていたり、安い時にあまり買えなかったりしてしまいます。
あくまで機械的に同じ額を購入することで購入単価が平準化し、高値で買うことを避けてくれます。
積立金額を変えずに、コツコツと長期投資を行うことが、利益を出す近道といえるでしょう。
失敗例3:多少の値動きで売却してしまう
「とりあえず」で投資を始めてしまうと、多少の値動きで不安になり、短期間で売却してしまうことがよくあります。
「短期間で売却する」ということは、資産が大きく増える可能性を妨げているのです。
例えば、毎年10%増える金融商品に100万円を投資した場合で解説します。
「①購入から一年後に売却。②その一年後に再度購入し、また一年後に売却」
①100万円×1.1=110万円
②110万円×1.1=121万円(Aさんの利益)
Bさんの場合
「購入後、三年後に売却」
100万円×1.1×1.1×1.1=133.1万円(Bさんの利益)
上記のAさんのように「短期間で売却し、また投資をする」を繰り返してしまうと、再度購入するまでの成長を取り逃がしている可能性があります。
そもそも投資をする上で、価格の変動は避けては通れないことです。
投資をする際は、多少の値動きで売却せず、長期で資産の成長を考えていきましょう。
積立投資で失敗しないための3つのコツ
目標から逆算して目的や目標額を決める
投資において最も大切なことは、何のためにお金を貯めるのか、具体的な目標を設定することです。
例えば、老後資金、住宅資金、教育資金の準備など、いつ、いくら必要なのかを把握しておきましょう。
お金が必要な時期や具体的な金額が明確になれば、これらの数値から逆算して、毎月いくら貯めれば目標に到達できるか計算ができます。
無理なく貯められそうか、貯めるのは難しそうなのか、このように計算することで、自分の目標額が適切なのかもわかります。
成長する資産に長期積立投資する
お金を上手に増やすためには、成長する資産に長期で積立投資をすることが大切です。
日本は少子高齢化の影響もあり、今後の経済発展は期待しにくい状況です。
一方、新興国も含めた世界経済は人口増加に伴い、今後も拡大していくことが予想されています。
今後の発展が横ばい、もしくは後退する国へ投資を行うより、成長が著しい国々へ投資をした方が、恩恵を受ける可能性が高くなります。
ただし、リターンを得ることは、同等のリスクも生じるということになります。
長期で積立投資をすれば、リターンとリスクは安定しやすくなります。
成長する国へ投資する時は、これらの方法で投資をすることが大切であるといえるでしょう。
1回に全資産を投資しない
仮に、現在貯蓄が1000万円あるとします。この1000万円を一度に金融商品に振り分けてしまうのは考えものです。
なぜなら、経済が不況に陥り、様々な指標が下落に転じた場合、自分の資産も同じく下落することが予想されます。
一度落ちてしまった価格を、元の価格まで戻すには、膨大な時間がかかります。しかも、時間をかけたところで、元本が回復するとも限りません。
まとまった資金があるならば、購入するタイミングを数十年間に分けるなど、分散することが投資で失敗しないためのコツです。
これから投資を始めるなら|おすすめの証券会社
ここでは、初心者の方でも投資を始めやすいおすすめの証券会社を紹介します。
投資を始めてみたいけど、どこの証券会社がいいのかわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
SBI証券
SBI証券は、インターネットコースであれば投資信託の取引手数料が無料になります。
また、三井住友カード(NL)でクレカ積立ができ、ポイントを貯めることはもちろん、ポイント投資も可能です。
口座開設から銘柄選び・売却時まで、マネイロに相談することができるため、投資初心者の方も安心して資産運用を始められます。
\マネイロでプロに相談しながら投資を始められる/
楽天証券
楽天証券は、楽天ポイントで投資信託、国内株式(現物)、米国株式(円貨決済)、バイナリーオプションが購入できます。
また、楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定し、投資信託と米国株式(円貨決済)にポイント投資をすると、楽天市場で買い物する際のポイント還元率が最大1%アップするため、お得に資産運用ができます。
また、口座開設で日経テレコンが無料で読めるので、情報収集する際にも役立てることができるため、おすすめです。
まとめ:まずは低リスクの商品から投資を始めましょう
今回は、投資で失敗せずに資産を増やしていくには何をするべきなのかを解説しました。
投資初心者の方は、気軽に始めやすい積立投資から始めてみてはいかがでしょうか。
積立投資をする時は、「成長する資産」に「決まった金額」で「長期投資」を続けていくことを忘れないようにしましょう。
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監修者
泉田 良輔
- 証券アナリスト/経営者/元機関投資家
株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)取締役CCO。2018年にmoneiro(マネイロ)を運営するOneMile Partnersを創業。それ以前は日本生命やフィデリティ投信で外国株式や日本株式運用のファンドマネージャーや証券アナリストとして従事。慶應義塾大学商学部卒。東京工業大学大学院非常勤講師。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。Amazon「一般・投資読み物」カテゴリで第1位を記録した『機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法』 など著書多数
執筆者
宮内 勇資
- ファイナンシャルアドバイザー
ファイナンシャルアドバイザー。専修大学商学部卒業後、水戸証券株に入社。リテール営業に従事し、国内外株式、投資信託、債券などが得意分野。キャリアの途中からは人材育成にも携わり、主に若手社員の能力向上に大きく貢献した。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社。現在は個人向け資産運用コンサルティング業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有