

「オルカンだけでいい」は本当?デメリット・元本割れリスクと運用ポイントをプロが解説
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「オール・カントリー(オルカン)だけで資産運用しても大丈夫?」と悩んでいる人も多いでしょう。
オルカンだけでも世界中の株式に分散投資できますが、すべての人に「オルカンだけでいい」とは限りません。長期運用ができ、預貯金などほかの資産も確保できている人であれば、オルカンに絞って運用することも選択肢になります。
一方、近いうちに使う予定のお金まで投資する場合や、株価の大幅な下落に耐えられない場合は、オルカンだけに投資するのは注意が必要です。
本記事では、オルカンだけでいい人・おすすめできない人の特徴や、オルカン1本で運用するメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
※「オルカン」は、三菱UFJアセットマネジメント株式会社の登録商標です。
※本記事では、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)または同指数への連動を目指す全世界株式インデックスファンドについて説明する際に、「オルカン」の名称を使用する場合があります。
- オルカンが1本で分散投資できる理由と人気の背景
- 「オルカンだけでいい人」と、他の選択肢を検討すべき人の特徴
- オルカン投資の注意点(米国株への集中、為替リスクなど)とリスク対策
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オルカン(オール・カントリー)とは?

「オルカン」とは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の愛称です。
この商品は、日本を含む世界中の株式市場の動きを示す代表的な株価指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」に連動する成果を目指すインデックスファンドです。
1本で世界経済の成長に投資できる手軽さから、投資初心者から経験者まで幅広く支持されています。
投資先と構成
オルカンは、全世界の株式を投資対象としています。
具体的には、MSCI ACWI指数に基づき、先進国23ヶ国と新興国24ヶ国、合計47ヶ国の約2400銘柄に分散投資を行っています(銘柄数や国数は時期により変動します)。
ただし、「全世界」といっても均等に分散されているわけではありません。構成比率は各国の株式市場の規模(時価総額)に応じて決まる「時価総額加重平均」という方式で決定されます。
2026年時点の構成を見ると、国別では米国が約6割を占めており、次いで日本が約5%となっています。
組入上位銘柄も、アップル、エヌビディア、マイクロソフトといった米国の巨大IT企業が名を連ねており、実質的には米国市場の動向に影響を受ける構成です。
人気の理由(低コスト・分散・知名度)
オルカンが多くの投資家から支持される理由は、主に3つあります。
第1に、業界最低水準の運用コストを目指している点です。オルカンを含む「eMAXIS Slim」シリーズは、継続的にコストを引き下げる方針を掲げており、長期的な資産形成においてコストの差は最終的なリターンに影響します。
第2に、1本で世界中の株式に分散投資できる手軽さです。投資家は複雑な銘柄選定やポートフォリオ管理を行うことなく、世界の株式市場の成長を捉えることが期待できます。
第3に、高い知名度と実績です。多くの投資家やメディアから支持され、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」では5年連続で1位を獲得するなど、信頼性の高さが人気を後押ししています。
純資産総額も大きく、長期的な運用が期待できる点も魅力の1つです。
(参考:数字でみる! オルカン徹底解剖 | 三菱UFJアセットマネジメント)
「オルカンだけでいい?」向いている人・向いていない人【早見表で即断】

「オルカンだけでいいか」という問いに対する答えは、個人の投資目的やリスク許容度によって異なります。以下の早見表を参考に、自身がどちらのタイプに近いか確認してみましょう。
この表はあくまで目安です。次の章から、それぞれのタイプについて詳しく解説します。
オール・カントリーを中心とした運用が選択肢となり得る人
特定の条件を満たす人にとっては、オルカン1本での運用も選択肢の一つとなります。どのような人が該当するのか、具体的なケースを見ていきましょう。
運用年数を長く確保できる人
15年や20年といった長期的な視点で資産形成を考えている人は、オルカン1本での運用が選択肢となります。
世界経済が長期的に成長した場合には、その成長を投資成果に取り込むことが期待できます。
金融庁の資料では、1989年以降、毎月同額を国内外の株式と債券に積立投資したシミュレーションにおいて、20年間保有した場合には元本割れとなったケースがなかったことが示されています。
オルカンは世界各国の株式へ幅広く分散投資するため、長期的な世界経済の成長を捉えることが期待できます。一方、投資対象は株式であり、長期保有であっても市場環境によっては元本割れとなる可能性があります。
※ただし、これらは過去のデータやシミュレーションに基づくものであり、将来の市場環境や運用成果を保証するものではありません。
オルカンを長期で積み立てた場合、将来どのくらいの金額になるのでしょうか。過去のデータをもとにした具体的なシミュレーション結果は、こちらで確認できます。

他の資産にも投資をして分散投資がきちんとできている人
すでにオルカン(全世界株式)以外の資産クラスを保有している場合も、株式部分の投資先としてオルカン1本に絞ることは有効な戦略です。分散投資の基本は、異なる値動きをする資産を組み合わせることにあります。
例えば、株式とは値動きの相関が低いとされる債券や、現預金、貯蓄型保険などを十分に保有している人であれば、資産全体でリスク分散ができています。
その上で、成長を狙う部分(コア資産)としてオルカンを活用するのは、バランスの取れた考え方といえるでしょう。
大切なのは、自身の全資産をオルカンに投じるのではなく、資産全体の中での位置づけを考えることです。
オール・カントリー以外の選択肢も検討した方がよい人
一方で、すべての人にオルカン1本での投資が向いているわけではありません。
自身の状況によっては、他の選択肢を検討したり、複数の商品を組み合わせたりするほうが、自身の許容できるリスクの範囲内で資産形成を進められる場合があります。
元本割れを避けたい人
オルカンは、実質的な投資対象を国内外の株式とする投資信託であり、元本が保証されている商品ではありません。過去にはリーマンショックやコロナショックなど、10年に1度程度の頻度で世界的な株価の暴落が起きています。
過去には株価が回復した局面もありますが、市場環境によっては資産価値が大きく減少し、元本割れとなる可能性があります。
そのため、「元本割れは避けたい」という考えの人に、オルカン1本のみへの投資は向いているとは言えません。
預貯金や個人向け国債など、元本の安全性を重視した商品を含め、資産配分を検討することが考えられます。
短期間で利益を出したい人
オルカンは、全世界の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指す商品で、長期的な資産形成に活用されることがあります。そのため、数ヶ月や1〜2年といった短期間で利益を狙う投資には適していません。
多くの銘柄に分散されている分、特定の銘柄やセクターが急騰した際の値上がりがマイルドになる傾向があります。
また、投資信託は申込時点で約定価格が確定しないため、機動的な短期売買には適していません。
短期間での利益を目的とする場合は、オルカンの商品特性と投資目的が合っているか、慎重に検討する必要があります。
値動きの大きさを抑えることを目指す分散投資を効果的に行いたい人
オルカンは「全世界の株式」に分散されていますが、あくまで資産クラスは「株式」のみです。
より効果的にリスクを抑えるためには、株式だけでなく、債券や不動産(REIT)、金(ゴールド)など、異なる値動きをする複数の資産クラスに分散する「アセットアロケーション」の考え方が重要になります。
株式とは異なる値動きをする傾向がある債券や金を組み合わせることで、ポートフォリオ全体の値動きを抑える効果が期待できます。
株式100%の値動きの大きさに不安を感じる人は、オルカンだけでなく、これらの異なる資産クラスへの投資も検討するのが望ましいでしょう。
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オルカンだけでいい?知っておきたい3大注意点

オルカンは優れた投資信託ですが、オルカンの特性を理解せずに投資を始めると、想定外のリスクに直面する可能性があります。
「オルカン1本で大丈夫」と判断する前に、知っておくべき3つの注意点を確認しましょう。
米国株に影響されやすい
「全世界株式」という名称ですが、オルカンの構成比率の6割超は米国株式です(2026年7月末時点)。これは、世界の株式市場において米国企業が占める時価総額が大きいため、それを反映した結果です。
この構成から、米国株式市場の上昇はプラス要因となる一方、米国株式市場が低迷した場合には、オルカンの運用成果も影響を受けます。
全世界の株式に分散されているものの、米国株式の構成比率が高く、米国株式市場の影響を受けやすい点には注意が必要です。
為替リスクの高い新興国が含まれている
オルカンには、中国、インド、台湾といった新興国の株式も約11.2%含まれています。
これらの国々には成長が期待される一方で、先進国と比較して、政治・経済情勢の変化や通貨価値の変動が大きくなる場合があります。
新興国通貨は、米ドルなどの主要通貨に対して急激に価値が下落することがあり、それがオルカンの基準価額を下げる要因となる可能性があります。
また、情報開示や法制度、市場の流動性などが先進国と異なることによる「カントリーリスク」も存在します。
構成比率は低いものの、こうした新興国特有のリスクを内包している点は理解しておく必要があります。
(参考:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)月次レポート2026年7月31日現在)
1本だけでは効果的に分散投資できていない
オルカンは、世界中の「株式」という単一の資産クラス内では優れた分散効果を発揮します。
しかし、投資における分散とは、本来株式、債券、不動産、コモディティ(金など)といった異なる種類の資産(アセットクラス)に配分することを指します。
株式市場が全体的に下落する局面では、オルカン1本だけでは資産の目減りを避けることは困難です。例えば、景気後退期には株価が下がり、安全資産とされる国債の価格が上がるという逆の動きを見せることがあります。
したがって、オルカン1本への投資は「株式内での分散」はできていますが、「資産クラスの分散」はできていない状態です。
値動きをより安定させたい、下落局面に備えたいと考えるのであれば、株式以外の資産を組み合わせたポートフォリオを構築することが望ましいでしょう。
オルカンの元本割れ・リスクはどれくらい?

オルカンは株式100%の投資信託であるため、元本割れのリスクは常に存在します。
投資を始める前に、どの程度のリスクがあるのかを具体的に把握しておくことが、長期的な資産形成を成功させる上で重要になります。
過去の下落幅の目安と長期での考え方
過去のデータを見ると、世界的な金融危機やショックが発生した際には、世界の株式市場は下落しています。
例えば、2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックでは、世界の株式市場が大きく下落する局面がありました。オルカンも同様に、市場全体の暴落時には影響を受け、資産価値が目減りする可能性があります。
しかし、重要なのはその後の値動きです。歴史を振り返ると、株式市場は暴落を乗り越え、長期的には回復し、成長を続けてきました。
短期的な下落は避けられませんが、20年以上といった長期的な視点で保有を続けることで、一時的な損失を乗り越え、世界経済の成長の果実を得られる可能性が高まると考えられます。
相場の下落だけを理由に慌てて売却せず、投資目的や家計の状況を踏まえて、積立を継続するか判断することが大切です。
(参考:過去の下落相場から考える積立投資の有効性 | SBI証券)

元本割れが不安な人の対処
株式100%の値動きに不安を感じる人は、リスクを管理するための対策を取ることが可能です。
1つの方法は、投資資産全体に占める現金の比率を高めることです。例えば、資産の半分をオルカン、残り半分を預貯金で保有すれば、株式市場が50%下落しても資産全体での損失は25%に抑えられます。
現金の保有割合は、年齢だけでなく、収入、支出予定、保有資産やリスク許容度などを踏まえて検討する必要があります。
もう1つの方法は、株式以外の資産を組み合わせることです。株式と異なる値動きをする傾向がある「債券」や「金(ゴールド)」に関連する投資信託やETFをポートフォリオに加えることで、下落局面でのダメージを和らげる効果が期待できます。
また、複数の資産に自動で分散投資してくれる「バランス型ファンド」を選ぶことも、複数の資産へ手軽に分散投資したい人にとって選択肢の一つです。
オルカンに投資する際の考え方【ケース別】

オルカンという商品をどのように活用するかは、個人のライフステージや利用する制度によって変わってきます。
ここでは、年代別、そしてNISAやiDeCoといった制度別に、オルカンとの付き合い方のヒントを解説します。
年代別のオルカンとの付き合い方
投資におけるリスク許容度は、年齢だけでなく、収入、保有資産、運用目的や運用期間などによって異なります。
20代〜30代
一般的に運用期間を長く確保しやすい年代ですが、生活に必要な資金を確保したうえで、リスク許容度に応じた投資割合を検討することが大切です。
40代〜50代
老後が視野に入ってくる時期です。これまで積み上げてきた資産を守る視点も重要になります。資金を使う時期やリスク許容度に応じて、オルカンの保有割合や、債券など他の資産との組み合わせを検討しましょう。
60代以降
資産を取り崩す人も増える年代です。近い将来に使用する資金については価格変動を抑えることも重要になるため、オルカンのような株式ファンドの比率を下げ、預貯金や個人向け国債など、安定性の高い資産の割合を増やすのが基本的な考え方です。
NISA・iDeCoでオルカンだけにする場合の考え方
NISAやiDeCoといった非課税制度を活用する際、オルカンは有力な選択肢です。
NISA
保有商品はいつでも売却でき、売却した商品の取得価額分の非課税保有限度額は翌年以降に再利用できるため、比較的柔軟な運用ができます。
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の両方でオルカンを購入できるため、シンプルに全世界株式へ非課税で投資したい人にとって、オルカン1本に絞る戦略は分かりやすく、継続しやすいでしょう。
iDeCo
原則60歳まで引き出せない老後資金専用の制度です。掛金が全額所得控除となる税制上のメリットがあります。
老後までの運用期間を長く確保できる場合には、リスク許容度に応じて、オルカンのような株式ファンドを選択することも考えられます。
受取時期が近づいた場合には、受取時の相場下落の影響を抑えるため、運用目的やリスク許容度に応じて、定期預金などの元本確保型商品へ段階的に資産を移すことも選択肢となります。
適切な分散投資を行うにはポートフォリオを作ることが大切
オルカン1本への投資は手軽ですが、より安定した資産形成を目指すなら、ポートフォリオという考え方が重要になります。
ポートフォリオとは、自身が保有する金融資産の組み合わせや比率のことです。
値動きを抑えることを目指す場合には、株式だけでなく、債券、不動産(REIT)、金(ゴールド)など、異なる値動きをする資産を組み合わせることも有効です。
例えば、日本の年金資産を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、国内株式、外国株式、国内債券、外国債券を均等に組み合わせたポートフォリオを基本としています。
自身のポートフォリオは、年齢、運用期間、保有資産やリスク許容度などを踏まえて検討します。
例えば、値動きの大きさを抑えることを目指す場合は債券の比率を高め、積極的にリターンを狙いたい場合は株式の比率を高める、といった調整を行います。
オルカンをポートフォリオの一部として活用し、必要に応じて他の資産と組み合わせることも選択肢の一つです。
オルカン1本だけでなく、他の資産を組み合わせてリスクを分散したい方は、具体的なファンドの組み合わせ例を解説した以下の記事もあわせてご覧ください。

オルカンに関するよくある質問(FAQ)

オルカンへの投資を検討する際によくある質問について、専門家が分かりやすくお答えします。
Q1. オルカンだけで本当に大丈夫?
A. 投資目的や期間、リスク許容度によります。
長期運用を前提とし、途中の価格変動を受け入れられる人であれば、オルカン1本でも世界経済の成長に連動した資産形成が期待できます。
投資初心者や、シンプルな運用を好む人には選択肢の1つとなり得ます。
一方で、元本割れのリスクを極力避けたい人や、より効果的な分散投資を目指す人は、債券や金など他の資産クラスを組み合わせることを検討するのが望ましいでしょう。
Q2. オルカンはやめた方がいい?意味ない?
A. 「やめたほうがよい」「意味がない」ということはありません。
オルカンは、低コストで全世界の株式に分散投資できるという特徴があります。世界経済が長期的に成長するという前提に立てば、資産形成の有効な手段となり得ます。
ただし、自身のリスク許容度を超えた投資になっている場合や、短期的な利益を求めている場合には、オルカンが最適な選択ではない可能性があります。
自身の投資方針と合っているかどうかが重要です。
Q3. オルカンの元本割れ確率・リスクはどれくらい?
A. 株式100%のため、短期的な元本割れのリスクは常にあります。
過去には、リーマンショックなどの金融危機により、世界の株価が大きく下落したこともあります。オルカンも同様のリスクを負っています。
ただし、歴史的には、そのような暴落後も株式市場は回復し、成長を続けてきました。
金融庁の資料では、1989年以降、毎月同額を国内外の株式と債券に積立投資したシミュレーションにおいて、20年間保有した場合には元本割れとなったケースがなかったことが示されています。(ただし、これはオルカンのみの運用結果を示すものではありません。)
過去のデータでは、保有期間が長くなることで運用成果のばらつきが小さくなることが確認できますが、長期保有でも元本割れとなる可能性はあります。
(参考:はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック | 金融庁)
Q4. オルカンと「除く日本」の違いは?
A. 日本株を含むかどうかが違いです。
「オルカン(オール・カントリー)」は、全世界の株式を対象とし、日本株も5%程度含まれています。
一方、「除く日本」と名の付くファンド(例:eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本))は、投資対象から日本を除いた全世界の株式で構成されます。
自身で別途、日本株の個別株や投資信託に投資しており、ポートフォリオ全体で日本株の比率を調整したい場合は「除く日本」を選ぶという選択肢があります。
Q5. オルカンとS&P500はどっちがいい?両方買うことはできる?
A. どちらがよいかは投資方針によります。両方買うことの分散効果は限定的です。
S&P500は米国の主要500社に集中投資するもので、より積極的に米国経済の成長を捉えたい方向けです。
一方、オルカンは米国を中心にしつつも他の国々にも分散しており、S&P500よりはリスクが分散されています。
両方購入することも可能ですが、オルカンの約6割は米国株であり、中身はS&P500と重なります。そのため、両方買うと米国への投資比率がさらに高まり、分散効果はあまり期待できません。
どちらか1つに絞るか、全く異なる性質の資産(債券など)と組み合わせるのが一般的です。
オルカンとS&P500のどちらが自分に合っているか迷う方は、それぞれの特徴と選び方をさらに詳しく比較したこちらの記事も参考にしてください。

Q6. NISA・iDeCoはオルカンだけでいい?
A. シンプルな戦略の一つですが、年齢や目的、リスク許容度に応じて見直すことも大切です。
NISAでは、非課税制度を活用して長期的な資産形成を目指す場合、オルカン1本に絞る方法も、商品の仕組みやリスクを理解したうえでシンプルに運用したい人にとって選択肢の一つです。
iDeCoは老後資金準備に特化した制度で、原則60歳まで引き出せません。
運用期間を長く確保でき、価格変動を受け入れられる人にとっては、オルカンを中心とした運用も選択肢となります。受取時期が近づいた場合には、その時点での価格下落の影響を抑えるため、定期預金などの元本確保型商品や債券ファンド等の割合を増やす「スイッチング」も選択肢となります。
Q7. オルカンとゴールドはどっち?
A. 商品特性や投資目的が異なるため、目的やリスク許容度に応じて、いずれかを選択したり、組み合わせたりすることが考えられます。
オルカンは、世界の株式市場の値上がりによる長期的な収益を期待して投資する商品です。
一方、ゴールド(金)は、株式の配当や債券の利息のような収益を生みませんが、インフレや金融不安、地政学リスクが高まる「有事」の際に価値が上がる傾向があり、資産保全を目的とされることがあります。
まとめ

「オルカンだけでいいか」という問いに、すべての人に当てはまる唯一の正解はありません。
しかし、構成が米国株に約6割偏っていることや、株式100%であるため市場全体の暴落時には元本割れのリスクが伴うことを理解しておく必要があります。
オルカンは、低コストで手軽に全世界の株式に分散投資できる、優れたツールです。15年以上の長期的な視点で、シンプルな運用を続けたい投資初心者の方にとっては、有力な選択肢となるでしょう。
自身の年齢やリスク許容度、投資目的によっては、現金比率を高めたり、債券や金といった他の資産クラスを組み合わせたりすることで、自身の許容できるリスクの範囲内で資産形成を進めることができます。
大切なのは、「人気だから」という理由だけで選ぶのではなく、オルカンの特性を正しく理解し、自身の考え方に合った投資戦略を構築することです。
「自分の場合はオルカンだけでいいのか、他の資産と組み合わせるべきか」は、目標とする老後資金や現在の資産状況によって正解が異なります。
まずは3分投資診断で、あなたに必要な将来の金額と、最適な資産運用の形をシミュレーションしてみましょう。
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ご留意事項
- 本記事は一般的な情報提供を目的として作成したものであり、特定の金融商品の取引を勧誘するものではありません。
- 本記事の内容は記事公開時または更新時点の情報に基づいています。制度・法令・税制等の変更により、現在の情報と異なる場合があります。
- 本記事の内容の正確性、完全性、最新性を保証するものではなく、予告なく変更または更新する場合があります。
- 投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任とご判断のもとで行っていただきますようお願いいたします。
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監修

原田 慎司
- 証券アナリスト
山口県出身。一橋大学卒業後、大和総研、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、ドイツ証券、シティグループ証券で証券アナリストおよびM&Aバンカーとして勤務。2018年11月に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)を共同設立し、2020年1月より代表取締役CEOに就任。
執筆

高橋 明香
- ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者
みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。







