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オール・カントリーとS&P500、どっちがいい?違い・過去リターン比較と選び方
»オルカン・S&P500で迷ったら|あなたに合う投資を診断
「NISAで投資を始めたいけど、代表的な『オール・カントリー(全世界株式) 』と『S&P500』、一体どっちを選べばよいのだろう?」と、最初の銘柄選びで迷っている人も多いのではないでしょうか。
どちらも優れた投資信託ですが、投資対象やリスクの考え方が異なります。
本記事では、オール・カントリー(全世界株式)とS&P500の基本的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、向いている人の特徴まで、お金に関する知識を持つアドバイザー が徹底的に比較・解説します。
※「オルカン」は、三菱UFJアセットマネジメント株式会社の登録商標です。
※本記事では、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)または同指数への連動を目指す全世界株式インデックスファンドについて説明する際に、「オルカン」の名称を使用する場合があります。
- オール・カントリー(全世界株式) は全世界分散、S&P500は米国集中という投資先の違い
- リスク分散を重視するならオルカン(全世界株式) 、高いリターンを期待するならS&P500が選択肢
- 両者は構成銘柄が似ており、どちらも米国経済の影響を大きく受ける点に注意が必要
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【結論】オール・カントリーとS&P500どっちがいい?比較表で早わかり

「オール・カントリー(全世界株式)」と「S&P500」は、NISAの積立投資先として人気を二分するインデックスファンドです。
どちらを選ぶべきか迷った際の結論として、自身の投資スタンスによって選択することが大切です。
全世界の経済成長に賭けたいならオルカン(全世界株式)、米国市場の力強い成長に期待するならS&P500が基本的な選択肢となります。


一目でわかる比較表
オール・カントリーとS&P500の主な違いを以下の表にまとめました。代表的なファンドの例として、eMAXIS Slimシリーズの信託報酬や純資産を参考に比較します 。どちらも低コストで長期投資に適したインデックスファンドですが、投資対象とそれに伴うリスク・リターンの特性が異なります。
※信託報酬は2026年8月時点(または記事執筆時点)のものです。最新の情報は各運用会社の公式サイトでご確認ください。
(参考:eMAXIS Slim | 三菱UFJアセットマネジメント)
迷った時の考え方
どちらの投資信託を選ぶべきか迷った場合、以下の2つの視点で判断する方法もあります 。
- リスク分散を最優先し、世界経済全体の成長に期待するなら「オール・カントリー(全世界株式)」
- より高いリターンを期待し、今後も米国の成長が続くと考えるなら「S&P500」
投資の基本は「長期・積立・分散」です。分散投資の観点では、より広く分散されている全世界株式は初心者にとって始めやすい選択肢といえます。
特定の国に集中投資することへの不安を感じる人は、全世界株式を選ぶとよいでしょう。
一方で、過去の実績や今後の技術革新などを踏まえ、米国経済の力強さを信じるのであれば、S&P500が選択肢の1つとなります。
米国への集中投資というリスクを受け入れられるかが判断の分かれ目です。
最終的な正解は1つではありません。自身の投資目的やリスク許容度をよく考え、納得できる方を選ぶことが長期的な資産形成の成功につながります。
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オール・カントリーとS&P500の違いを徹底比較

オール・カントリー(全世界株式) とS&P500は、どちらも知名度が高いインデックスファンドですが、投資対象や特性は異なります。
投資先、コスト、過去のリターン、そしてリスクの観点から両者を詳しく比較し、それぞれの違いを明らかにします。
これらの違いを理解することが、自身の投資スタイルに合ったファンドを選ぶための第一歩です。


投資先・構成国/銘柄
オール・カントリーとS&P500の主な違いは、投資対象となる国や企業です。
S&P500は、投資対象が米国企業100%です。アップル、マイクロソフト、エヌビディアといった世界的なテクノロジー企業を含む、米国の主要企業約500社に投資します。
一方、オール・カントリーは全世界の株式に投資しますが、構成比率は均等ではありません。世界の株式市場の時価総額に応じて構成されるため、経済規模の大きい米国の比率が約6割を占めます。
残りの約4割で、日本を含む先進国や、成長が期待される新興国に分散投資を行っています。
組入上位銘柄を見ると、両者は似ています。オール・カントリー の上位銘柄も、S&P500と同様に米国の巨大テクノロジー企業がほとんどを占めています。
このため、オール・カントリーに投資することは、実質的に「米国を中心とした世界経済に投資すること」と理解しておくとよいでしょう。
信託報酬
信託報酬は、投資信託を保有している間、継続的に発生するコストです。長期運用においては、わずかな差が将来のリターンに影響を与えるため、重要な比較ポイントとなります。
代表的な低コストファンドである「eMAXIS Slim」シリーズで比較すると、信託報酬(年率・税込)は以下の通りです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):0.05775%以内
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):0.08140%以内
どちらも業界最低水準を目指すファンドであり、一般的なインデックスファンドの信託報酬平均(約0.2%台)と比較しても著しく低コストです。
オール・カントリーの方がわずかに低いですが、両者の差はごくわずかであり、このコスト差だけで優劣を判断する必要はないでしょう。
投資対象の違いを優先して選ぶことも一つの考え方です 。
過去リターンの比較
過去のリターンを見ると、設定来ではS&P500がオール・カントリーを上回るパフォーマンスを示しています。
このように、期間などによってパフォーマンスの優劣は入れ替わります。市場のトレンドは常に変化します。過去のリターンは投資判断の1つの参考に過ぎません。
リターンの数字だけを見て「オール・カントリーの方が儲かる」や「S&P500に投資すれば間違いない」と安易に判断するのではなく、リターンの背景にある市場環境やリスクを理解したうえで、自身の投資方針と照らし合わせることが重要です。
※過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。
(参考:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)|6月レポート)
(参考:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)|6月レポート)
リスク(米国株集中・新興国リスク・暴落時の下落幅)
投資におけるリスクとは、リターンの振れ幅(価格変動の大きさ)を指します。オール・カントリー とS&P500では、リスクの性質が異なります。
S&P500の最大のリスクは、米国市場への「集中投資」です。米国経済が不調に陥ったり、米国の主要企業が業績不振になったりした場合、影響を直接的に受けることになります。カントリーリスクが米国に集中している点が特徴です。
一方、オール・カントリーは全世界に分散投資しているため、特定の国の経済が悪化しても他の国々が好調であれば、影響を和らげることができます。このため、S&P500に比べてカントリーリスクは分散されています。
ただし、オール・カントリーには新興国特有のリスクが含まれます。新興国は政治や経済が不安定な場合があり、先進国市場よりも価格変動が大きくなる可能性があります。
また、オール・カントリーも約6割は米国株で構成されているため、世界的な金融危機などで米国市場が下落すれば、オルカンも下落を免れることはできません。
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あなたはどっち?向いている人【タイプ別】

オール・カントリー(全世界株式) とS&P500、どちらが自分に合っているかは、投資に対する考え方やリスクの許容度によって異なります。
「どちらが儲かるか」という視点だけでなく、「どちらなら自身の許容できるリスクの範囲内で長期保有できるか」という視点で選ぶことが大切です。
ここでは、それぞれのファンドがどのようなタイプの人に向いているかを解説します。

オール・カントリー(全世界株式) が向いている人
オール・カントリーは、以下のような考え方を持つ人に向いています。
- 分散投資を重視し、リスクをできるだけ抑えたい人
- 将来どの国や地域が経済成長するのか予測は難しいと考える人
- 世界経済全体の成長の恩恵を安定的に受けたい人
- 1つのファンドで投資を完結させたい、シンプルな運用を好む人
- 市場の短期的な変動に一喜一憂せず、ほったらかしで長期投資を続けたい人
オール・カントリーは、投資の王道である「国際分散投資」を1本で実践できる手軽さが魅力です。特定の国に集中投資することに不安を感じる人や、投資初心者が最初に選ぶ1本として、有力な選択肢といえるでしょう。
S&P500が向いている人
S&P500は、以下のような考え方を持つ人に向いています。
- 今後も米国が世界経済を牽引し続けると強く信じている人
- 米国の技術革新(AIやハイテク分野など)に期待を寄せている人
- 分散よりも高いリターンを狙いたいと考える人
- 米国への集中投資リスクを受け入れ、短期的な価格変動にも耐えられる人
- アップルやマイクロソフトなど、米国のグローバル企業を応援したい人
S&P500は、経済大国アメリカの成長に集中投資することで、オール・カントリーを上回るリターンが期待できる可能性があります。一方で、米国市場が不調に陥った際には資産が減少するリスクも伴います。
こうしたリスクを理解したうえで、米国の将来性に賭けたいと考える人にとって、魅力的な選択肢となります。
NISA・iDeCoで選ぶならどっち?
NISAやiDeCoは、長期的な資産形成を目的とした税制優遇制度です。そのため、どちらの制度においても、オルカンとS&P500は有力な投資先候補となります。
どちらを選ぶべきかについての正解はなく、個人の投資方針によります。
- iDeCoの場合: 原則60歳まで引き出せないという特性上、より安定的な運用を重視する考え方もあります。その場合、分散範囲が広いオール・カントリー(全世界株式) が選択肢として考えやすいかもしれません。
- NISAの場合: iDeCoに比べて換金の自由度が高いため、より積極的にリターンを狙う戦略も取りやすいです。米国経済の成長に強く期待するなら、S&P500を選ぶのも選択肢の一つです 。
最終的には、制度の特性よりも「自身がどちらの成長ストーリーを信じて長期保有できるか」が大切なポイントです。
迷った場合は、より分散が効いているオール・カントリー(全世界株式) を基本とし、米国への期待感が強い場合にS&P500を検討するという流れで考えてみるとよいでしょう。
両方買うのはあり?「意味ない」と言われる理由
「オール・カントリー(全世界株式) とS&P500、どちらか1つに絞れないなら両方買ってはどうか」と考える方もいるかもしれません。
しかし、リスク分散の観点からは、この組み合わせは「あまり意味がない」と言われることがあります。
その理由は、両者の値動きが似ているためです。オール・カントリーの構成銘柄の約6割は米国株であり、その上位銘柄はS&P500とほぼ同じです。
そのため、米国市場が上昇すれば両方とも値上がりし、下落すれば両方とも値下がりするという、似たような値動きになりがちです。
例えば、オール・カントリーとS&P500を半分ずつ購入した場合、ポートフォリオ全体に占める米国株の比率は約80%(オルカン の60%×0.5 + S&P500の100%×0.5)となり、結果として米国への集中度合いがさらに高まります。
真のリスク分散を目指すのであれば、異なる値動きをする資産を組み合わせることが基本です。
例えば、株式と逆の値動きをしやすい債券ファンドを加えたり、米国以外の地域(日本株ファンドや新興国株ファンドなど)の比率を高めたりする方が、分散効果は高まります。


オール・カントリー・S&P500だけがベストとは限らない
オール・カントリー(全世界株式)とS&P500は、どちらも長期的な資産形成に適した優れた投資信託ですが、これらが誰にとっても「ベストな選択」とは限りません。
投資の世界には正解はなく、自身の状況や考え方に合わせて最適な選択肢は変わります。
両ファンドに共通する注意点を理解し、より広い視野で投資先を検討することが大切です。

米国株の影響を受けやすくリスクが集中する可能性がある

オール・カントリーとS&P500に共通する注意点は、どちらも米国株式市場、中でも一部の巨大テクノロジー企業の影響を強く受けるという点です。
S&P500はもちろん米国100%ですが、オール・カントリーも構成比の約6割が米国株です。さらに、両者ともに組入上位銘柄はマイクロソフト、アップル、エヌビディアといった企業が占めており、これらの企業の株価動向がファンド全体のパフォーマンスに影響を与えます。
これは、分散投資の観点から見ると、意図せず特定のリスクに資産が集中している状態ともいえます。
米国経済やハイテク株が不調に陥った場合、オール・カントリーもS&P500も共に下落する可能性が高く、期待した分散効果が得られない場面も想定されます。
市場のトレンドは常に変化する
現在の世界経済は米国が中心ですが、このトレンドが未来永劫続くとは限りません。過去を振り返ると、市場の主役は時代と共に移り変わってきました。
例えば、1980年代には日本企業が世界の時価総額ランキングの上位を独占していましたが、現在はその面影はありません。
また、近年ではインドといった新興国の経済成長が著しく、将来的に世界の経済地図が塗り替わる可能性も指摘されています。
オール・カントリーは、構成銘柄や国の比率を定期的に見直すため、こうした市場トレンドの変化に自動的に追随できる仕組みになっています。
一方で、S&P500は投資対象が米国企業に限定されているため、米国以外の国が台頭してきた場合、成長を取り込むことができません。
長期投資を行う上では、現在のトレンドだけでなく、将来の市場構造の変化の可能性も視野に入れておくことが鍵となります。
リスクを抑えるための分散投資を適切に行う必要がある
オール・カントリーやS&P500は、どちらも投資対象が「株式」100%の投資信託です。株式は高いリターンが期待できる一方で、価格変動リスクも大きい資産クラスです。
退職が近い年代の人や、価格変動に不安を感じる人にとっては、株式のみに資産を集中させるのはリスクが高すぎる可能性があります。
より安定的な資産形成を目指すためには、株式とは異なる値動きをする傾向がある資産を組み合わせることも選択肢の一つです 。
代表的なものに「債券」があります。一般的に、債券は株式市場が不調な時に価格が安定、あるいは上昇する傾向があり、ポートフォリオ全体の値動きをマイルドにする効果が期待できます。
オール・カントリーやS&P500を選ぶ場合でも、それだけで完結するのではなく、自身のリスク許容度に応じて債券ファンドやバランス型ファンドなどを組み合わせ、資産全体で適切な分散を図ることが重要になります 。
オルカン ・S&P500を選んだ後の運用ポイント
オール・カントリー(全世界株式)やS&P500を選んで投資を始めた後も、資産を効果的に成長させるためにはいくつかの重要なポイントがあります。
ただ積み立てるだけでなく、長期的な視点を持ち、状況に応じて運用を見直すことが、将来の資産額に差を生みます。
ここでは、投資を成功に導くための3つの運用ポイントを解説します。


①長期運用の重要性

オール・カントリーやS&P500のような株式インデックスファンドで資産形成を行う上で、重要なのが「長期運用」を徹底することです。
株式市場は短期的には経済ニュースや政治情勢によって変動しますが、長期的には世界経済の成長と共に右肩上がりのトレンドを描いてきました。
短期的な価格の下落に動揺して売却してしまうと、その後の回復局面の利益を逃してしまい、損失を確定させてしまうことになりかねません。
価格が下がった時も淡々と積立を続けることで、購入単価を平準化する効果が期待できます。ただし、相場下落時に元本割れを防いだり、利益を保証したりするものではありません。
また、運用で得た利益が再投資されることで、運用益が積み上がった場合には「複利効果」が期待できます 。
最低でも10年、できれば20年以上の長期的な視点で、市場の変動に振り回されずに運用を続けることが大切です。
②適切な分散投資を行うためにポートフォリオをきちんと作る
オール・カントリーやS&P500は優れた投資信託ですが、どちらも投資対象は「株式」に偏っています。
自身の資産全体で見た時に、適切なリスクバランスが取れているかを確認することが大切です。そのために「ポートフォリオ」、つまり資産の組み合わせを意識しましょう。
ポートフォリオは、自身の年齢、収入、資産状況、そして何より「どの程度のリスクなら受け入れられるか(リスク許容度)」によって決まります。
例えば、リスクを抑えたい場合は、株式とは値動きの傾向が異なる「債券」を組み合わせるのが基本です。
「オール・カントリーにだけ投資する」「S&P500にだけ投資する」という選択も1つの方法です。一方、より安定的な運用を目指すなら、株式ファンドをコア(中核)とし、債券ファンドやREIT(不動産投資信託)をサテライト(衛星)として組み合わせる方法も選択肢になります。
③市場の変化やライフステージに合わせて運用を見直す
「ほったらかし投資」は、日々の値動きに一喜一憂しないという点では有効ですが、一度設定したら完全に放置してよいわけではありません。
市場環境の変化や自身のライフステージの変化に合わせて、定期的にポートフォリオを見直すことが大切です。
例えば、運用を続けるうちに株式の価格が上昇し、当初意図していたよりもポートフォリオに占める株式の比率が高くなりすぎることがあります。
その場合、リスクを取りすぎている状態になっている可能性があるため、一部を売却して債券の比率を高めるなどの「リバランス(資産配分の再調整)」を検討する必要があります。
また、結婚、出産、退職といったライフステージの変化によって、リスク許容度も変わります。
例えば、退職が近づいてきたら、株式の比率を下げて債券などの安定資産の比率を高め、資産を守る運用に切り替えていくのが一般的です。
年に1回など、定期的に資産状況を確認し、必要に応じて運用方針を見直す習慣をつけましょう。
オルカンとS&P500に関するよくある質問(FAQ)
オール・カントリー(全世界株式)とS&P500について、投資を始める際に多くの人が抱く疑問にお答えします。

Q. オール・カントリーとS&P500、初心者はどっちがいい?
A. 正解はありませんが、オール・カントリーは1本で世界中の株式に分散投資できるため、カントリーリスクを抑えやすく、投資の第一歩として始めやすいでしょう。
ただし、重要なのは自身の投資方針です。米国経済の成長に強く期待するなら、S&P500も有力な選択肢となります。
Q. 過去リターンはどっちが高い?
A. 設定来のリターンでは、S&P500がオール・カントリーを上回っています。ただし、比較する期間によって結果は異なり、直近ではオルカンのリターンが上回る場面もあります。
市場環境によって優劣は入れ替わるため、過去の実績だけでどちらが有利とは判断できません。
過去のリターンは参考情報の1つとし、投資対象やリスク、運用目的も踏まえて選ぶことが大切です。
Q. 両方買うのは意味がない?
A. リスク分散という観点では、効果は限定的です。
オール・カントリーの約6割は米国株で、S&P500と構成銘柄が重複しているため、両者は似た値動きをする傾向があります。
両方購入すると、ポートフォリオの米国株比率がさらに高まり、かえって集中投資になる可能性があります。
分散が目的なら、債券ファンドなど異なる値動きをする資産と組み合わせるほうが効果的です。
Q. NISA/iDeCoならどっちを選ぶ?
A. どちらもNISAやiDeCoのような長期投資制度に適した商品であり、自身の投資方針次第です。
iDeCoは60歳まで引き出せないため、より安定性を重視して分散範囲の広いオール・カントリー(全世界株式)を選ぶという考え方もあります。
一方、NISAは比較的自由度が高いため、積極的にリターンを狙ってS&P500を選ぶのもよいでしょう。
制度の特性よりも、長期的に保有し続けられるかを重視して選ぶことが大切です。
Q. オール・カントリーとS&P500、純資産はどっちが大きい?
A. 代表的なファンドの例として「eMAXIS Slim」シリーズの純資産総額を参考に比較すると、2026年8月時点では「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を上回っています。
2024年の新しいNISA制度開始以降、より広範囲への分散投資を志向する資金の流入が増加したことなどが背景にあると考えられます。
ただし、純資産総額はファンドの規模や資金流入の状況を確認するうえで参考になる一指標に過ぎません。純資産総額が大きいことが、将来の運用成果や安定した運用を保証するものではない点には留意が必要です。
(参考:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)|6月レポート)
(参考:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)|6月レポート)
Q. どっちも米国株中心なら、結局どっちでもいい?
A. いいえ、米国株への依存度が異なるため、明確な違いがあります。
S&P500は米国株100%であり、米国の景気や株価の動向が資産全体に直接反映されます。一方、オルカンは約6割が米国株ですが、残りの約4割は日本を含む他の先進国や新興国に分散されています。
この4割の部分が、米国市場が不調な際にリスクを緩和するクッションの役割を果たす可能性があります。この違いをどう評価するかが、選択の重要なポイントになります。
まとめ

オール・カントリー(全世界株式)とS&P500は、どちらもNISAなどを活用した長期の資産形成において、有力な選択肢となる優れたインデックスファンドです。
どちらを選ぶべきかという問いに対する唯一の正解はありません。重要なのは、それぞれの特徴を理解し、自身の投資に対する考え方やリスク許容度と照らし合わせて、納得のいく選択をすることです。
- リスク分散を重視し、世界経済全体の成長に賭けたいなら「オール・カントリー(全世界株式) 」
- 米国の成長力を信じ、より高いリターンを期待するなら「S&P500」
この基本的な判断軸を基に、自身の投資スタンスを明確にすることから始めてみましょう。
どちらを選んだとしても、短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期的な視点でコツコツと投資を続けることが、資産形成を目指すうえで大切な考え方です 。
自身の投資方針を明確にし、最適な一歩を踏み出すために、まずは専門的な知識を持つアドバイザーに 自分に合った資産運用の方法を確認してみてはいかがでしょうか。
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ご留意事項
- 本記事は一般的な情報提供を目的として作成したものであり、特定の金融商品の取引を勧誘するものではありません。
- 本記事の内容は記事公開時または更新時点の情報に基づいています。制度・法令・税制等の変更により、現在の情報と異なる場合があります。
- 本記事の内容の正確性、完全性、最新性を保証するものではなく、予告なく変更または更新する場合があります。
- 投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任とご判断のもとで行っていただきますようお願いいたします。
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監修

原田 慎司
- 証券アナリスト
山口県出身。一橋大学卒業後、大和総研、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、ドイツ証券、シティグループ証券で証券アナリストおよびM&Aバンカーとして勤務。2018年11月に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)を共同設立し、2020年1月より代表取締役CEOに就任。
執筆

高橋 明香
- ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者
みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。







