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円安時の米国株投資はどうする?プロが買い時・売り時・投資戦略を徹底解説

円安時の米国株投資はどうする?プロが買い時・売り時・投資戦略を徹底解説

資産運用2025/03/18

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    円安の時に米国株へ投資すると、どのような影響がある?」「円安の時こそ、米国株へ投資するべき?」など、円安時の投資戦略について、詳しく知りたい人も多いのではないでしょうか。

    円安とは、円と他通貨を比較して、円の価値が相対的に低い状況のことです。米国株などの外貨建て資産に投資をする時は、円安や円高など、為替の動向にも注目しておくことが大切です。

    本記事では「米国株に投資をする時、円安の影響について知りたい人」に向けて、円安時における米国株投資のポイントについて、プロがわかりやすく解説します。

    ※本稿における「円安」「円高」に関する記述は、特に指定がない場合、米ドル対円相場に基づいています

    この記事を読んでわかること
    • 米国株に投資する際、投資を始めた時よりも円安であれば資産増加の要因になるが、円安になっても株価が下落していれば評価額はマイナスになる可能性がある
    • 米国株を円安時に買うデメリットは「株式の購入費用が円高の時より高くなる」「円高になると購入した米国株の評価額が下がる」
    • 円安・円高という視点より、長期的な資産形成が可能かどうかの観点で投資タイミングを考える


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    円安による米国株への影響

    円安時に米国株へ投資を行うとどのような影響があるか、円安の仕組みを理解しつつ、詳しく見ていきましょう。

    そもそも円安とは?円高との違い

    円安とは、日本円の価値が外国通貨に対して下がることを指します。

    個人と企業に円安のメリット・デメリット

    例えば、為替レートが1ドル100円から、1ドル150円になった場合を考えてみましょう。

    この場合、以前であれば100円で1ドルに交換できましたが、1ドル150円になると、50円多く支払わなければ購入することができません。

    つまり、ドルと比較して円の価値が下がったことになります。これが円安です。

    一方、円高とはこの逆のパターンで、日本円の価値が外国通貨に対して上昇することです。

    個人と企業の円高のメリット・デメリット

    例えば、為替レートが1ドル150円から120円に変動したとします。この場合、以前よりも少ない円でドルに交換できるため、円の価値が上昇していることを意味します。これが円高です。

    一般的に、為替が円安の方向に推移すると、米国株などの外貨建て資産の評価額は増加しますが、生活面では、輸入品の価格上昇により、物やサービス、エネルギーの価格が上昇します。

    特に日本人が海外旅行に行くと、旅行代金や現地での支払い額が増えるため、円安のデメリットを実感しやすいかもしれません。

    反対に、円高の時は輸入品が安くなり、海外旅行のコストも円安の時より下がりますが、外貨建て資産の評価額が減少します。利益が少なくなるのは、円高のデメリットと言えるでしょう。

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    円安の背景となる要因

    円安は

    • 日本と米国の金利動向
    • インフレ率
    • 地政学リスクなどの国際情勢

    など、さまざまな要因によって引き起こされます。


    日本と米国の金利動向

    日本と米国、それぞれの金利の動向は為替が変動する大きな要因となります。

    例えば、米国の中央銀行が政策金利を引き上げると、日米の金利差が拡大し、投資家にとって米ドル投資の魅力が増すことになります。

    その結果、金利の低い円より、高い金利が得られる米ドルを購入する動きが強まり、ドル高円安が進みやすくなります。


    インフレ率

    自国の経済の安定のため、各国の中央銀行はインフレ率を注視しており、必要に応じてインフレ率を調整しています。

    インフレ率は、一般的に政策金利を操作することでコントロールされ、景気が悪ければ利下げを、景気が良ければ利上げを行います。

    ポイントの解説

    例えば、米国がインフレを抑制するために利上げをすれば、金利の低い円と比較してドルが選好されやすい状況になります。結果として、ドル高円安の流れになります。

    地政学リスクなどの国際情勢

    昨今の国際情勢は以前にも増して不安定化しています。政治の混乱や戦争、地震等の災害など、国家に重大な影響が及ぶ事象が発生すると、リスク資産から安全資産に資金を移す流れが加速することがあります。

    ポイントの解説

    日本円は安全資産として、有事の際に選好されやすい通貨ですが、日本と周辺国との緊張が高まったり、また米国との関係性に変化の兆しがあれば、円が売られて円安が進みやすくなる可能性があります。

    円安が米国株投資に与える影響

    米国株に投資をする時、円安や円高などが影響するのは以下の場合が考えられます。

    • 米国株を購入するため、円を米ドルに交換する時
    • 米国株を売却した代金(米ドル)を円に交換する時
    • 配当金(米ドル)を円に交換する時

    また、売買が行われなくても、保有期間中は為替レートにより、資産の評価額は変動します。

    ポイントの解説

    一般的に、投資のスタート時(※米ドル購入時)よりも円安であれば、資産が増加する要因にはなりますが、円安になったとしても株価が大きく下落していれば、評価額がマイナスになる可能性もあります。

    米国株を円安時に買うメリットとデメリット

    過去の為替の推移から、現時点が円安と考えられる時に米国株投資を始めるデメリットとしては、株式の購入費用が、円高の時より高くなる点が挙げられます。

    また、為替が円高傾向になると、購入した米国株の評価額が下がることもデメリットのひとつです。

    とはいえ、今後が円高になるか円安になるか、大まかな予想できたとしても、実際に為替がどのように推移するかは誰にもわかりません

    投資を開始する時の為替レートは気になるものですが、長期の積立投資をすれば為替リスクを小さくする効果も期待できます。円安や円高に過度に振り回されることも少なくなるでしょう。

    米国株を円安時に売るメリットとデメリット

    米国株を円安時に売るメリットとデメリット

    米国株を購入した時(※米ドルの購入時)より、売却する時の為替が円安になっていれば、為替差益が得られます。利益確定がしやすくなるだけでなく、売却代金をさらなる投資に活用できるのもメリットのひとつです。

    注意点

    ただし、株価が大きく下落していれば、円安になっていても利益が生じない可能性があります。また、円安によって大きなリターンが得られても、早々に売却してしまうと、長期の株式投資で得られるはずのリターンを失ってしまうかもしれません。

    円安は資産の値上がりをもたらす要因のひとつにすぎないので、株式投資の本来のリターンにも注目しておきましょう。

    結局、円安の時に米国株へ投資するのはNG?

    過去の為替の推移から判断して、円安と考えられる時に投資を開始すると、メリットよりもデメリットが多いように感じるかもしれません。

    しかし、株式に投資する時点が円安なのか円高なのかは、誰も判断することはできません。円安かどうかを気にするより、投資先の成長性を見極めたり、長期投資ができるかどうかに着目してみましょう。

    特に、昨今では世界経済や政治を取り巻く環境が変化し、景気の先行きが不透明になっています。

    今後は「円安だから買う」「円安だから売る」という視点より、長期的な資産形成が可能かどうかの観点から、投資先や投資のタイミングを考える必要がありそうです。

    円安時における米国株投資のポイント

    米国株投資には為替リスクはつきものです。リスクをなるべくおさえるためにも以下のポイントを心がけましょう。

    ポイント①ドル・コスト平均法

    ドル・コスト平均法とは、定期的に一定の金額を購入し続ける投資方法です。

    毎月2万円ずつ米国株を購入するなど、株価や為替レートに関係なく継続的に投資を行うことで、株価が低い時には多くの株式を購入でき、高い時には少なく購入することができます。

    結果的に購入単価を平準化することができ、高値掴みも防ぐことができます。

    注意点

    ただし、ドル・コスト平均法は、投資先の資産価格が下落し続ける場合だと、この投資方法のメリットを十分に活かすことができません。将来的な成長が期待できる資産に投資することがポイントになります。

    ポイント②分散投資

    投資の世界には「卵は一つのかごに盛るな」という格言があります。「資産を1つの投資先に集中させると、暴落時に大きな損失を被る可能性があるので、異なる資産に分散して投資をする方が良い」という先人の教えを示したものです。

    この考えに基づいて投資をするなら、米国株だけを保有するのではなく、日本株や欧州株、新興国株、また債券やREIT(不動産投資信託)など異なる地域や資産を分散して投資をした方が、リスクを小さくしながら運用することができます。

    資産や時間の分散は投資の基本です。これらを意識して投資を行うと、安定した資産運用につながります。

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    例)米国株と組み合わせるなら検討したい金融商品

    米国株は今後の成長が期待できる銘柄が多い反面、値動きが大きく、リスクが高い資産です。そのため、資産全体のリスクを抑えながら安定した運用を目指すには、低リスク資産との組み合わせが効果的です。

    例えば、先進国の債券などは信用力が高く、リスクも小さいので、ハイリスク商品と組み合わせると、保有資産全体のリスクを小さくすることができます。

    また、保障と資産形成の機能を持つ貯蓄型保険も、安定性を重視する方は検討しても良いでしょう。

    契約時点で、解約返戻金や満期保険金など、将来受け取れる額が決まっているため、計画的に資金を準備したい人向けの商品です。

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    まとめ

    円安のタイミングで米国株に投資をしても、すぐに為替差益のメリットを享受できるとは限りません

    円安がどの程度続くのか、またいつ円高に転じるのかは誰にも正確に予測できないためです。

    そのため、為替の変動を短期的に予測して投資するのではなく、長期的な視点を持ち、計画的に運用することが大切です。

    特に米国株は価格変動が大きく、リスクの高い資産です。円安・円高といった為替の動向だけにとらわれず、「長期・積立・分散」を意識して運用しましょう。

    時間を味方につけ、コツコツと積み立てながら資産形成を進めることで、リスクを抑えながら安定したリターンを期待できるでしょう。


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    監修
    土屋 史恵
    • 土屋 史恵
    • ファイナンシャルプランナー/金融ライター/編集者

    神戸市外国語大学卒業後、外資系生命保険会社、都市銀行にてリテール営業、法人営業に携わる。遺言信託など資産承継ビジネスに強み、表彰歴あり。その後は長年の金融機関勤務経験を活かし、金融メディアに転職。記事執筆や編集などを担当。現在はフリーランスとして活動中。AFP、FP2級、証券外務員一種を保有。

    記事一覧

    執筆
    高橋 明香
    • 高橋 明香
    • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

    みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

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