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100万円で投資するなら何がベスト?ほったらかしで増える?運用のポイントをプロが解説

100万円で投資するなら何がベスト?ほったらかしで増える?運用のポイントをプロが解説

資産運用2024/09/27

    「100万円を投資してその後ほったらかしにするといくらになる?」「100万円を投資するなら何がベスト?」と、まとまったお金を投資するならどんな方法が良いのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

    本記事では「100万円を投資後、ほったらかしにしても問題ない?何で投資するのが良い?」と悩んでいる人に向けて、100万円のおすすめの投資方法、投資のポイントについてプロがわかりやすく解説します。

    この記事を読んでわかること
    • 100万円をリスクをなるべくおさえて投資するなら「積立投資」50代以降なら「債券」
    • 100万円をリスク取って投資するなら「株式」「リスクが高めの投資信託」
    • 成長が期待できる商品に積立・分散投資をしている場合は、ある程度運用をほったらかしにしても問題ない


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    100万円の投資を始める前に:商品を選ぶ時のポイント

    「100万円」という金額は家計の状況によって、その価値は変わりますが、一般的に多くの人にとって大金です。

    大切なお金をどこに投資すべきか考える際は、以下のポイントをおさえておきましょう。

    ポイント①金融商品の特徴とリスク

    投資におけるリスクとリターンの関係性

    ※上記はイメージであり、すべての金融商品に該当するものではありません

    世の中にはさまざまな金融商品が出回っていますが、当然ながら、その仕組みやリスクは商品ごとに異なります。

    また、同じ種類の商品でも仕組みや特徴が異なる場合もあるので、商品の概要は事前に調べておきましょう。

    調べる時は複数の商品を一緒に比較するのもおすすめです。それぞれの金融商品の特徴が際立ち、違いがわかりやすくなります。過去の価格の推移なども確認しておきましょう。

    ポイントの解説

    特にリスクに関しては、多くの人が気にする項目です。運用中の心配を軽減するためにも、商品の仕組みやリスクを調べておくことも大切です。

    ポイント②運用できる年数

    投資を始める時は、投資の目的や目標額を設定し、そのお金が必要となる時期までの「運用できる年数」を確認しておきましょう。

    運用できる年数の長短は、選ぶべき商品にも関係します。運用できる年数が少ないなら、値動きの大きいハイリスク商品は避けた方が良いかもしれません。

    一方、長期運用が可能なら、リスクが高めの商品も候補になります。

    ポイントの解説

    運用できる年数を加味して商品選びを行わないと、思ったような運用成果が得られない可能性もあります。ポイントとしておさえておきましょう。

    ポイント③100万円の位置づけで商品を選ぶ

    100万円が保有資産の多くを占める場合、100万円を投資して元本が割れるのは避けたいと考える人がいても不思議ではありません。

    一方、多額の資産を保有する人のなかには、100万円を投資するならハイリスクを承知でハイリターンを狙う人もいるかもしれません。

    このように、100万円に対する考え方や100万円の位置づけは、世帯の資産額や個人の考え方によって異なります。

    投資をする人の意向は尊重すべきですが、世帯の資産状況に応じて、適切な商品を選ぶことも大切です。

    投資は余裕資金で行うことを前提として、100万円が資産の大部分を占める人は、まずは低リスク商品を検討しましょう。できれば一括投資も避けた方が無難です。

    保有資産額が大きく、リスク許容度が高い人はハイリスク商品をはじめ、幅広い商品が選択肢になるでしょう。

    実は100万円の場合、選択できる金融商品が限られる

    私たちが購入できる金融商品は、世の中に数多く出回っています。100万円があれば、多くの選択肢の中から商品を選んで購入することができるでしょう。

    金額が300万円、500万円、さらには1000万円ともなれば、選択肢はますます増えることになります。

    株式や円建て債券は、銘柄によって購入に100万円以上必要な場合もありますし、外貨建て債券や外貨建て終身保険の中には、払込保険料が100万円以上と定められている商品もあります。

    この観点で言えば、100万円で購入できる商品は少なくはないものの、商品によっては限られると言えるかもしれません。

    100万円のおすすめの投資方法【ケース別】

    100万円を活用できるおすすめの投資方法について、ケース別にプロが詳しく解説します。

    ①リスクをなるべくおさえて運用する場合

    リスクをなるべく抑えて運用したい人は、100万円を一括投資するより、100万円を分割して積立投資をするのがおすすめです。

    長期投資は複利効果を得やすく、運用を続ければ続けるほどリスクが軽減されます。ある程度の「ほったらかし」も可能になる方法です。

    また、50代以降でリスクを抑えた運用を希望する人は、徐々に債券の割合を増やしていくか、債券が含まれているバランス型ファンドへの投資も検討してみましょう。

    気をつけたいのは、リスクを抑えることばかりを意識すると、効率的な運用ができなくなる点です。

    資産を増やす機会を失わないためにも、適切なリスクの取り方やどのような商品が良いかなど、専門家に相談してみるのも一案です。

    マネイロコンシェルは投資の専門家
    ・今どんな商品に投資をすれば良い?
    ・適切なリスクの取り方は?

    金融商品の選び方から運用のポイントまで、マネイロコンシェルが相談者のお悩みに合わせてご提案します。

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    投資信託で長期積立投資

    投資信託の仕組み

    投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつにまとめ、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などに投資をする金融商品です。

    少額から始められるのも特徴で、金融機関によっては100円から投資ができる場合もあります。運用が上手くいけば利益を受け取ることができ、購入した口数に応じて投資家に還元されます。

    ここ数年でNISAやiDeCoといった非課税制度が整えられたことにより、NISAやiDeCoを通じて投資信託を購入する人が増えており、長期の積立投資に注目が集まっています。

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    NISAやiDeCoなど、税メリットがある制度を活用

    NISAとiDeCoは、国民の資産形成を支援するために作られた国の制度です。運用益が非課税になるなどの税制優遇があるので、長期積立投資を検討しているなら、ぜひ活用したい制度です。

    特にNISAは積立投資だけでなく、一括投資も可能な「成長投資枠」があり、この枠を活用すれば年間240万円まで、非課税での投資が可能です。投資先として選べる商品も、つみたて投資枠より多岐に渡ります。

    ポイントの解説

    100万円を投資するなら、つみたて投資枠と成長投資枠、どちらか一方に投資をしたり、両枠にお金を分けて、それぞれを運用することもできます。非課税の恩恵を受けながら、比較的自由に運用できるのがNISAのメリットと言えるでしょう。

    一方、iDeCoはNISAよりも税のメリットが多い制度です。将来の年金を自分で作るための制度なので、原則60歳まで引き出しができませんが、掛金が全額所得控除されたり、受け取るお金は退職所得控除や公的年金等控除の対象となります。

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    ②リスクを取ってリターンを狙う場合

    リスクを取ってリターンを狙う方法には、株式やリスクが高めの投資信託に一括投資をするなどがあります。

    この場合、売買のタイミングが運用の成果を左右するため、経済情勢や最新のニュースなどをしっかり把握して、タイミングを見極めながら売買することになるでしょう。

    リスクを取って運用すれば、それなりにリターンも大きくなりますが、リスクも比例して大きくなります。

    値動きに振り回されないか心配な人は「利益が〇%出たら売却する」「損失が〇%出たら売る」などのルールを決めておくのもおすすめです。投資初心者より、運用に慣れている人に向いている方法といえるでしょう。

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    投資信託と株式を活用

    どの金融商品にも少なからずリスクは存在しますが、ハイリターンを狙うなら、ハイリスク商品に分類される株式や一部の投資信託に投資をする必要があります。

    特に株式投資は大きなリターンが得られる可能性が高く、タイミングがよければ短期で大きなリターンを手にできるかもしれません。

    ただし、その逆の可能性もあります。購入した時期によっては十分なリターンが得られず、日々変動する価格に振り回されてしまうかもしれません。

    保有期間中のリスクを減らすには、いくつかの資産に分散することがポイントです。投資信託をメインに投資して、株式を追加で購入するなど、投資信託と株式の両方を活用することも検討しましょう。

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    NISAの成長投資枠では株式も購入可能

    NISAの概要

    投資信託と株式、両方に投資をするなら、NISAの活用を検討してみましょう。

    NISAには、つみたて投資におすすめの投資信託、ETFに投資ができる「つみたて投資枠」と、国内外株式や投資信託、REITなど幅広い金融商品に投資ができる「成長投資枠」があります。

    成長投資枠では、株式の一括投資はもちろんのこと、つみたて投資枠で指定されている投資信託も購入でき、つみたて投資も可能です。

    成長投資枠では購入できる金融商品の選択肢がつみたて投資枠より多いので、株式と投資信託を上手く組み合わせて活用してみましょう。

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    100万円の投資先に悩んだらマネイロに相談

    世帯によって「100万円」の位置づけは異なります。そもそも投資の目的も、各家庭によって違うわけですから、一概に「100万円を投資するなら、この商品が良い」と言うことはできません。

    「100万円を投資したい、だけど何に投資をしたら良いかわからない…」こんなお悩みを抱えている人はマネイロに相談してみましょう。

    マネイロは、資産運用をはじめとして、お金に関するアドバイスを行う相談サービスです。証券会社や銀行、保険会社出身で、アドバイス経験が豊富なIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)が多数在籍しており、無料で相談会を行っています。

    不安を抱えたまま投資を行うより、お金のアドバイザーに相談して、悩みを解消してから資産形成に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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    100万円を投資後、ほったらかしで将来いくらになる?

    100万円を投資信託で一括投資した場合

    100万円を10年間、年利3%で一括投資をした場合、100万円は134万3916円に、年利6%だと100万円は179万848円になります。

    また、30年間、年利3%で運用すると、100万円は242万7262円まで増え、2倍以上に増加しています。年利6%だと100万円は574万341円となり、おおよそ6倍になっています。

    このことから利回りは高い方が、そして運用期間が長い方がリターンは高くなることがわかります。

    利回りが高ければリスクも比例して大きくなりますが、少しでもリスクを軽減させるには、できるだけ運用を継続させ、複利の効果を最大限活かすことです。

    大きなリターンにつながるように、長期運用を目指しましょう。

    投資後、ほったらかしにするのはNG?

    「投資をした後、運用を放置しても問題ないのか」と気にしている人も多いのではないでしょうか。

    運用をそのままにすることで、どのようなリスクが想定されるのか、見ていきましょう。

    元本が割れる可能性がある

    株式や投資信託など、いわゆる「リスク性商品」は元本が保証されていない金融商品です。価格は市況に合わせて変動するので、元本が割れる可能性は常にあると考えておきましょう。

    先進国の国債などはリスクが低い商品に分類されますが、元本が毀損する可能性は多かれ少なかれ、どの金融商品にもあることです。

    元本割れの頻度や程度は商品ごとに異なります。商品の特徴とリスクをきちんと理解して選ぶことが大切です。

    現金化しようとしたタイミングで大損している可能性がある

    株式や投資信託などのリスク性商品は、長らく放置して確認を怠っていると、いつの間にか含み損を抱えている場合があります。

    損を抱えている状況にもかかわらず、お金が必要な事態が生じると、損切りしてお金を工面するしか方法がありません。

    このような状況を回避するためにも、自分の運用資産は定期的にチェックしておくことが肝心です。

    一旦下落すると、もとの値段まで回復するには時間がかかります。株式などは、最悪の場合、元の値段に戻らない場合もあります。投資を行った時は、長い間放置することは避け、適宜チェックを行いましょう。

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    資産配分が適切に行われず効率よく運用できなくなる

    運用を始める時は、自分の運用目標に合ったポートフォリオを作成しますが、運用しているうちに資産の配分が崩れてくることがあります。

    資産配分が崩れた場合は、増えた資産を売却し、減った資産を買い増すなどのリバランスが必要になります。しかし、ほったらかしにしたままでは、ポートフォリオの変化に気付かず、リバランスも行われません。結果的に効率的な運用ができなくなるかもしれません。

    自分の資産には関心を持ち、定期的にチェックをすることが大切です。可能であれば、世間の関心の動向や市況等にも注意し、適切な時期に資産を動かせるようにしておきましょう。

    投資後、ほったらかしでも問題ないケース

    20年〜30年の長期運用を目指し、成長が期待できる商品に積立・分散投資をしている場合は、いわゆる「ほったらかし」の運用でも問題ありません。

    できるだけ長く運用を継続し、価格の下落にも動じずコツコツと買い増すことに注力すれば、途中で特別に何かをする必要はありません。

    ただし、上記のような運用を行っていても、何年も資産の状況を確認しない、運用の報告書も見ないなどは、資産運用をする時にふさわしい行動とは言えません。

    ほったらかしと言っても、少なくとも年1~2回は定期的に確認することが大切です。年末年始の休みを利用して、資産のバランスを整えたり、新たな資産運用を検討したりして、資産の状況を把握する機会にするのもおすすめです。

    100万円の投資でなるべく損しないためのコツ

    投資をするにあたってなるべく損しないためにも、以下のコツを心がけながら運用を行いましょう。

    投資の目的を決める

    投資を始める時は、まず投資の目的を決めましょう。これは投資をする時に必ずやっておきたいことです。

    目的が決まると目標額や運用する期間が明確になり、どの程度の利回りで運用すべきか計算することができます。

    ポイントの解説

    これらの条件に合った商品を探して検討しましょう。商品は複数を候補に挙げて比較、検討した方が商品の違いが明確になります。より自分に合った商品を見つけやすくなるでしょう。

    リスクを抑えるなら「長期・積立・分散投資」

    運用に関するリスクを抑えるには「長期・積立・分散投資」が有効です。

    運用は長く続ければ続けるほど尻上がりに複利効果が高まり、リスクを軽減させる効果が期待できます。

    また、積立による時間の分散で購入価格を平準化することができ、さらにリスクの異なる資産に分散することで、全体の収益の安定も図ることができます。

    金融商品の特性やリスクを理解して商品を選ぶ

    世間には数多くの金融商品が出回っており、それぞれに仕組みやリスクが異なります。運用できる期間なども違うので、目的に合った商品を選ぶようにしましょう。

    リスクに関しては、単純にハイリスクであればハイリターン、ローリスクであればローリターンになることをしっかりと理解しておくことが大切です。

    理論的には、ローリスクハイリターン(あるいはハイリスクローリターン)はありません。この点も合わせて覚えておきましょう。

    定期的に運用状況を確認する

    長期積立投資を行っているなら、資産を確認する機会は1年に1~2回くらいで十分です。

    頻繁に確認する必要はないので、年末など自分で確認する時期を決めて運用状況を定期的に把握しましょう。

    一方で、特に株式や投資信託に一括投資をした時などが該当しますが、短期的に大きく増減しやすい資産運用を行っている場合は、チェックする回数を増やす必要があります。

    ほったらかしにすると、下落に気付かない場合もあります。資産状況のチェックは、できるだけまめに行っておいた方が無難です。

    商品選びや運用に悩んだらプロに相談する

    株式や投資信託、債券、保険、さらには金取引など、世の中に出回る金融商品は数多くあります。

    それぞれの商品の特徴やリスクは全く異なるため、どれを選んだら良いのか、自分に合った運用方法や商品選びに悩む人も少なくありません。

    投資をスタートする時、それぞれの商品の仕組みやリスクを理解するのは大切なことですが、時間に追われる現代人にとって、仕事以外の勉強に貴重な時間を割くのはなかなか大変なことです。

    すべての金融商品を理解するのは難しいと割り切り、時間を有効活用するためにも、投資に関するアドバイス経験が豊富なIFAやFPなどに相談するのもひとつの方法です。

    金融機関出身の専門家:マネイロコンシェルに無料相談

    まとめ:手元にある100万円を賢く増やそう

    昨年の夏、消費者物価指数が前年同月比で3%上昇し、話題になったことは記憶に新しいところです。

    2024年4月に発表されたIMFの「世界経済見通し」においても、日本のインフレ率は2029年まで、前年比で2%ほど上昇が続くと予想されており、今後も物価上昇が続く可能性は高いと言えるでしょう。

    今年7月の日銀の金融政策決定会合で、政策金利は引き上げられたものの、現状の銀行預金は0.1%(※)程度に留まっており、このまま2%程度の物価上昇が続くと、現行の預金金利では実質的に資産の価値が減ることになります。

    金利の動向からしても、資産運用の必要性は今後ますます高まりそうです。手元にある100万円は、預金に預けっぱなしにせず賢く増やしましょう。

    ※参考:預金金利・利率 | みずほ銀行(2024年9月17日現在)

    ※本記事の内容は記事公開時や更新時の情報です。現行と期間や条件が異なる場合がございます

    ※本記事の内容は予告なしに変更することがあります。予めご了承ください

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    監修者
    土屋 史恵
    • 土屋 史恵
    • ファイナンシャルプランナー/金融ライター/編集者

    神戸市外国語大学卒業後、外資系生命保険会社、都市銀行にてリテール営業、法人営業に携わる。遺言信託など資産承継ビジネスに強み、表彰歴あり。その後は長年の金融機関勤務経験を活かし、金融メディアに転職。記事執筆や編集などを担当。現在はフリーランスとして活動中。AFP、FP2級、証券外務員一種を保有。

    執筆者
    高橋 明香
    • 高橋 明香
    • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

    みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

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