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【3ステップ】投資信託の始め方を図解付きで初心者向けにプロが解説!

【3ステップ】投資信託の始め方を図解付きで初心者向けにプロが解説!

  • #投資信託

投資信託をこれから始める初心者向けに、基本的な始め方だけではなく、信頼できる販売会社の選び方や購入後にやるべきこともプロがあわせて解説します。

投資信託は投資初心者でも気軽に始められる資産運用ではあるものの、選び方や始め方、運用後どうすれば良いのか悩んでいる人も多いと思います。

初心者がつまずきやすいポイントをおさえながら、投資信託の始め方をまとめました。

投資初心者は投資信託から始めてみるのがおすすめ

投資信託は証券会社によっては1万円程度(積立なら100円)の少額から投資ができるため、投資初心者でも始めやすい資産運用のひとつです。

さらに、投資信託は複数の投資家から資金を集め、投資のプロが株式や債券、不動産といった複数の資産に分散投資し、各資産が持つリスクを軽減させることができます。

ただし、元本保証はなく、各種手数料などのコストもかかる点は注意が必要です。

(関連記事:今さら聞けない投資信託とは?なぜ利益が出る?図解で仕組みをわかりやすく解説
(関連記事:投資とは?なぜ必要?基本知識と初心者でも失敗しないコツをわかりやすく解説

投資信託の投資対象の種類

投資信託の投資対象とそれぞれのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

投資信託の投資対象の種類

リート(REIT:不動産投資信託)

リート(REIT:不動産投資信託)は、投資家から集めたお金で不動産に投資する金融商品です。

投資対象はオフィスビルや物流施設、病院などがあります。不動産投資から得られる賃料収入や売買益をもとに、投資家に利益を分配する仕組みです。

また、REITは収益のほとんどを分配するなど、一定の条件を満たすと法人税が免除される仕組みです。このため、投資家は効率的にリターンを受け取ることができます。

REITのデメリットは、景気の動向にある程度左右されやすく、地震や火災、空室など不動産特有のリスクがあることです。

株式

株式投資とは、証券取引所に上場している企業が発行している株式を売買することです。

証券取引所が開いている間はいつでも売買が可能です。株式投資では、売買や配当金の受け取り、株主優待を通じて利益を得られます。

一方、株式投資のデメリットは

1.値動きが大きいこと
2.景気や発行者の業績によって、損を計上する可能性があること
3.銘柄によっては投資するのにある程度まとまった資金が必要なこと

の3つがあり、特に値動きに過敏にならないことが大切です。

債券

債券投資とは、国や会社が負債調達のために発行する有価証券に投資することです。

投資家はお金の貸し手として債券の発行体から利息収入がもらえます。

債券には満期があり、満期時はお金が返済される仕組みになっています。

通常、発行体が新たに発行する債券に投資すれば、満期時には投資した額と同じ金額が返済されます。

また、満期まで保有すれば原則元本が割れることはありませんが、発行体の財政状況が悪化した場合、債務が返済されない可能性もあります。

一方、債券投資のデメリットは

1.大きな利益を得ることが難しいこと
2.発行体の財務が悪化した場合は、利金や償還金の遅延、不払いの可能性があること
3.中途売却時は元本割れの可能性があること

の3つがあり、運用する際は注意が必要です。

金投資は、金の現物に投資することです。

保有している間に価格が上昇すれば、売却する時に利益になります。

金は世界経済が悪化する場面で価格が上昇しやすい傾向があります。そのため、投資の世界では安全資産といわれています。

金投資のデメリットは、為替変動の影響を受けることです。これは、金が主にアメリカドル建てで売買されているためです。

さらに、利息や配当がないため価格変動のみが利益の源泉になる点も注意しましょう。


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リスクとリターンの考え方

リスクと聞くと「損をすること」と考える人も多いかもしれません。

投資の世界では「リターンのブレ・変動・振れ幅」という意味で使われます。

つまり、リスクが大きければ必然的にリターンや損失も大きくなる可能性があるということです。

また、投資信託含め投資全般のリスクには以下のものがあります。

価格変動リスク:株価や債券価格、不動産価格などが市場にて上下する可能性があること

信用リスク:国や企業などの信用状況、財務状況が悪化することにより、利息や償還金が支払われなくなる可能性があること

為替変動リスク:為替レートによって、資産が変動する可能性があること

カントリーリスク:国の政情等の変化によって、市場に混乱が生じ、資産の価値に変化が起こる可能性があること

金利変動リスク:債券市場での金利の変化によって、あらゆる投資資産の価格が上下する可能性があること

これらのリスクは金融商品によって異なり、リスクの大きさもローリスクからハイリスクまで、さまざまです。

(関連記事:元本割れしたらどうなる?元本保証に頼らずリスクを抑えて効率よくお金を増やす方法 
(関連記事:投資とは?なぜ必要?基本知識と初心者でも失敗しないコツをわかりやすく解説

投資信託の始め方【3ステップ】

投資信託は3ステップで誰でも簡単に始めることができます。

投資信託の始め方

ステップ1. 証券口座を開設

投資信託は、銀行や証券会社、郵便局などの金融機関で購入することができます。

ただし、どの金融機関で買っても商品が同じであれば運用成果に違いはありません。

自分に合った投資信託を販売していたり、普段から使用していて親しみのある金融機関を選ぶと良いでしょう。

また、最近ではWEBで気軽に口座開設ができる金融機関も増えてきているため、店舗へ行く時間がとれない場合は活用してみると良いでしょう。

ステップ2. 投資信託を選ぶ

投資信託の選び方

投資信託をどうやって選べば良いのかわからない人も多いでしょう。
5つのポイントをおさえれば、誰でも自分に合う投資信託を選ぶことができます。

(関連記事:投資信託の選び方のポイントは4つ~初心者でもできる!年代・ケース別にプロが解説


一人で投資信託を選ぶのは不安と思っている方、お気軽にご相談を


1.投資目的と目標額を決める

投資で最も大切なことは「何のために運用するか」という目的になります。また、「いつまでに、いくら必要か」というタイミング・金額の目標も大切です。

運用の目的と目標金額に合った商品を選ぶことができれば、日々の値動きに動じず、安心して運用を続けられるようになります。その結果、将来大きな資産を築きやすくなるでしょう。


2.なるべく長い期間の運用実績を確認

どの投資信託が良いかを判断するうえで、過去の運用実績を調べるのは重要です。

過去の実績などは、月次報告書(マンスリーレポート)や運用会社HPに記載があります。

運用実績を参考にするときは、なるべく長い期間の運用実績を見るようにしましょう。

短期的な運用実績では、相場状況やごく一部の組入資産の値動きなど、運用会社の実力以外の要素の影響も大きいことがあるためです。

そのため、投資信託の実力を図るには長期の運用実績を見て、自分が望んでいる価格の推移なのかを判断しましょう。


3.コストがどのタイミングでいくらかかるのか確認

投資信託は購入時、換金時、保有している間にも費用がかかります。

購入の時には購入時手数料がかかり、換金する時は信託財産留保額がかかります。
保有している間に負担する手数料は、信託報酬・監査費用・その他費用になります。

3つの費用は信託財産から日々差し引かれます。
どのタイミングでいくらコストがかかるのかは、購入前に必ず確認しましょう。


4.投資対象の特徴・リスクとリターンを確認

投資信託を選ぶうえで、投資対象のリスク・リターンを確認することも忘れてはいけません。

今後長期的に運用しようと考えているときに、どのぐらいのリターンが期待できるか、どのぐらい価格の上下が起きる可能性があるのかを事前に知ることが重要だからです。

投資対象のリスク・リターンを知っていれば、短期的な相場の下落も落ち着いて見守ることができるでしょう。


5.純資産残高を確認

投資信託は、多くの投資家からお金を集め、運用の専門家が投資・運用する商品です。
そのため、人気の投資信託には多くの投資家からたくさんの資金が集まります。

一方、不人気の投資信託からは投資家が離れていき、運用資金がどんどん減っていきます。

さらに、運用成績が良くなかったり、分配金を多く出している投資信託は純資産残高が少ない傾向があります。

この運用資金となるものが純資産残高ですので、その推移を確認することも忘れてはいけません。

純資産残高は、月次報告書(マンスリーレポート)や運用会社HPで確認することができます。

一概に人気の投資信託が良いとはいえないものの、良い運用成果をあげているファンドを見つけるヒントになります。


Q.アクティブとインデックスの違いは?

アクティブ運用とインデックス運用の違い

投資信託には、アクティブ運用インデックス運用の2つの運用方法があります。

アクティブ運用とは、TOPIXや日経平均株価など比較基準となる指数(ベンチマーク)を上回る運用成果を目指す運用手法です。

高い運用成果を出すために、専門家が調査・分析するため、投資家が支払うコストも高くなる傾向があります。

一方インデックス運用とは、ベンチマークに沿った成果を目指す運用手法です。

インデックス運用はベンチマークと同じような値動きになるよう運用をするため、専門家の調査・分析の負担が少なく、その分アクティブ運用よりコストが低めです。

ただし、アクティブ運用よりも高いリターンは期待しづらい特徴があります。


(関連記事:読めば投資信託の基本がわかる!投資初心者でも失敗しない選び方・始め方・運用方法

ステップ3.投資信託を購入

自分の目的や目標に合った投資信託が決まれば、証券口座を開設して購入しましょう。

投資信託を購入する際は、事前に必要金額を入金しておく必要があります。
購入時にいくら入金すれば良いかは金融機関によって異なるため、口座開設時に確認しておきましょう。

投資信託を始めた後に必ずチェックすること

投資信託を始めた後も、チェックしておくべきポイントがあります。
これらのポイントを確認しておければ、失敗せずに、安定した運用ができるでしょう。

投資信託のチェックポイント

チェックポイント①基準価額

投資信託の価格のことを基準価額といいます。

基準価額は運用会社がその日の取引が終わった後、運用成果を計算して公表するものです。

目安としては、購入した時の基準価額から上昇すれば利益が出ている状況で、下落をしていれば損失が生じている状況になります。

長期投資を目指すなら、購入したファンドの基準価額を毎日チェックする必要はありませんが、初心者は勉強のためにもあえて毎日チェックするのも良いかもしれません。

基準価額は日々値動きを繰り返しているので、できる限りチェックしておくと、為替や経済の動きが基準価額に与える影響を知ることができます。

チェックポイント②月次レポート

月次レポートとは、運用会社が任意で毎月作成している報告書です。

月次レポートでは基準価額の推移やポートフォリオの状況、マーケット動向や運用概況、今後の見通しや運用方針についてのコメントなどの記載があります。

マーケット見通しや今後の展望は、ファンドマネージャーと呼ばれるプロが書いていることもあり、自分自身の知識を高めるためにも非常に有効な情報源となります。

さらに、保有している投資信託が現在どういう状況なのかを知っておくことはとても大切で、そのための手がかりがたくさんあります。購入後は毎月目を通すと良いでしょう。

チェックポイント③運用報告書

運用報告書は、原則としてファンドの決算ごと(計算期間が6ヵ月未満のファンドは6ヵ月に1度、年1回決算は年に1度)に作成され、ファンドが決算を迎えた後2ヶ月程度で交付されます。

月次レポートよりはタイムリーな報告書ではないものの、その分詳しい情報が記載されていることが特徴です。

特に、「運用報告書(全体版)」には、ファンドの全組入銘柄に加え、ファンドにかかった実際のコストなど、幅広い情報が記載されています。

年1回の総点検という意味で、毎年目を通すと良いでしょう。


Q.投資信託で出た利益はどうやって受け取れるの?

投資信託は主に「売却時」「分配時」の2つのタイミングで利益を受け取ることができます。

「売却時」の利益はキャピタルゲインといいます。自分が購入した時よりも、売却した時の基準価額が高ければ売却益を得ることができます。

また、投資信託には、分配金を出すものもあります。

ただし、分配金の中には元本を削って分配されるものもあるため、利益の中から出ている分配金なのかは注意が必要です。

初心者が失敗しないためにやるべきこと

初心者が投資信託で失敗しないために

初心者でも始めやすい投資のひとつである投資信託ですが、それでも失敗してしまい、自分の目標額に到達せずに途中で断念してしまう人もいます。

初心者が投資や投資信託で失敗しないためにやるべきことを解説していきます。

(関連記事:積立投資初心者が失敗しないコツは3つだけ!やりがちな失敗例と対策をプロが徹底解説

投資の目的と目標額をきちんと設定すること

投資信託を選ぶ時のステップに「投資目的と目標額を決める」とありましたが、これは資産運用全般に共通していえることです。

目的がなければ目標金額も定めることができず、いつまでにどのような運用成果を出せば良いのか、決めることもできません。

投資の目的をしっかり決めれば、自ずと目標金額が決まり、自分の選ぶべき投資信託が見えてくるはずです。

成長する資産に長期間投資すること

お金を上手に増やすためには、成長する資産に長期投資をすることが大切です。

日本は少子高齢化の影響もあり、今後の経済発展は期待しにくい状況です。一方、新興国も含めた世界経済は人口増加に伴い、今後も拡大していくことが予想されています。

成長する資産に長期間投資することで、その恩恵を受けることができるでしょう。

全資産を一度に投資しないこと

安く買って、高く売るのが投資の醍醐味ですが、現実はなかなかうまくいかないものです。値動きは誰も予想することができないからです。

大きな金額を一度に投資すると、購入後の値動きが気になって仕方ない人もいるでしょう。精神的にも良くありません。

投資は長期・分散投資を実践すると、ドルコスト平均法や複利の効果で成果を出しやすくなります。

初心者はこのような方法でじっくり増やしていく方法が良いでしょう。

まとめ

投資信託とは運用の専門家があなたの代わりに運用してくれる金融商品です。

初心者にとって少額で分散投資できるというメリットがあります。

投資信託を始めたいと思った時、以下の3ステップを参考に始めてみましょう。

①証券口座を開設
②投資信託を選ぶ
・投資目的と目標額を決める
・なるべく長い期間の運用実績を確認
・コストがどのタイミングでいくらかかるのか確認
・投資対象の特徴、リスクとリターンを確認
・純資産残高を確認
③投資信託を購入

投資信託は誰でもすぐに始めることができます。
もし一人で始めるのが不安であればマネイロコンシェルにご相談ください。


※本記事の内容は記事公開時や更新時の情報です。現行と期間や条件が異なる場合がございます。
※本記事の内容は予告なしに変更することがあります。予めご了承ください。

著者
宮内 勇資
  • 宮内 勇資
  • ファイナンシャルアドバイザー

ファイナンシャルアドバイザー。専修大学商学部卒業後、水戸証券株に入社。リテール営業に従事し、国内外株式、投資信託、債券などが得意分野。キャリアの途中からは人材育成にも携わり、主に若手社員の能力向上に大きく貢献した。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社。現在は個人向け資産運用コンサルティング業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有

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