マネイロ知識ゼロでも
ただしい資産運用を

一人暮らしの平均生活費はいくら?内訳&効率的な節約術を解説

一人暮らしの平均生活費はいくら?内訳&効率的な節約術を解説

お金2025/09/05
  • #独身者

>>将来の生活費は足りる?あなたの必要額を3分で診断

一人暮らし生活費平均は月いくらなのか気になる方は多いのではないでしょうか。この記事では総務省の最新データをもとに、年代別・男女別の平均額や内訳を詳しく解説します。

さらに、今日から実践できる簡単な節約術も紹介しますので、一人暮らしの生活費を抑える参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること
  • 一人暮らしの年代別・男女別の平均生活費
  • 家賃や食費などの主要な生活費の内訳
  • 固定費と変動費、それぞれの効率的な節約術


毎月の生活費が気になるあなたへ

現在の収入や資産で、将来どれくらいの貯金が貯まるのか、また老後生活にはどれくらい足りないのかを早めに把握して準備を始めましょう。マネイロでは、将来資金の準備を便利に進められる無料ツールを利用できます。

将来資金の無料診断:将来必要になる金額が3分でわかる

賢いお金の増やし方入門:貯金と投資で賢く増やす方法がわかる

NISAで始める資産運用~基本編~:NISAの基本と資産運用の始め方入門

関連記事
関連記事

一人暮らしの平均生活費はいくら?

総務省の「家計調査(家計収支編/2024年)」によると、単身世帯全体の1ヶ月あたりの消費支出平均は、月額で約16万9547円、年額では203万4566円となっています。

対象

年間消費支出

年間消費支出

月平均消費支出

月平均消費支出

単身世帯(全体)

年間消費支出

203万4566円

月平均消費支出

16万9547円

次に、年代別・男女別で詳しく見ていきましょう。

年代別・単身世帯の平均生活費

年代別に単身世帯の平均生活費を見ると、働き盛りの35歳から59歳がもっとも高く、定年を迎える60歳以上になると支出が減少する傾向が見られます。これは、定年後の収入減少のほか、加齢による消費行動の変化が大きな要因として考えられます。

年齢階級

年間消費支出

年間消費支出

月平均消費支出

月平均消費支出

34歳以下

年間消費支出

211万3923円

月平均消費支出

17万6160円

35~59歳

年間消費支出

221万6995円

月平均消費支出

18万4749円

60歳以上

年間消費支出

191万994円

月平均消費支出

15万9249円

65歳以上

年間消費支出

185万5214円

月平均消費支出

15万4601円

男女別・単身世帯の平均生活費

男女別で、単身世帯の平均生活費を見ると、男性よりも女性のほうが平均消費支出が高い傾向が見えてきます。これは、化粧品費や被服費などで女性の支出が多いことが影響していることが考えられます。

性別

年間消費支出

年間消費支出

月平均消費支出

月平均消費支出

単身世帯(男)

年間消費支出

197万2462円

月平均消費支出

16万4371円

単身世帯(女)

年間消費支出

208万9341円

月平均消費支出

17万4111円

一人暮らしの生活費の内訳

生活費の総額だけでなく、その内訳を知ることは家計を見直す上で非常に重要です。ここでは、単身世帯の主要な費目の内訳を年代別・男女別に詳しく見ていきましょう。

年代別・単身世帯の生活費内訳

一人暮らしの生活費(消費支出)の内訳は、年代によって特徴が見られます。

34歳以下

34歳以下の単身世帯は、賃貸住宅に住む割合が78.1%と世代別でもっとも高いのが特徴です。そのため、住居費も高くなる傾向があります。一方でさらに詳細に見ると、食費は比較的抑えられているものの、「外食」に限ると他の年代よりも顕著に高くなる傾向も出ています。

費目

年間消費支出

年間消費支出

月平均消費支出

月平均消費支出

食料

年間消費支出

52万885円

月平均消費支出

4万3407円

住居

年間消費支出

47万5449円

月平均消費支出

3万9620円

光熱・水道

年間消費支出

10万8055円

月平均消費支出

9004円

家具・家事用品

年間消費支出

5万5789円

月平均消費支出

4649円

被服及び履物

年間消費支出

9万7235円

月平均消費支出

8102円

保健医療

年間消費支出

9万9316円

月平均消費支出

8276円

交通・通信

年間消費支出

23万6181円

月平均消費支出

1万9681円

教育

年間消費支出

0円

月平均消費支出

0円

教養娯楽

年間消費支出

29万9541円

月平均消費支出

2万4961円

その他の消費支出

年間消費支出

22万1473円

月平均消費支出

1万8456円

35~59歳

35~59歳の単身世帯は、単身世帯の中で年間消費支出が221万6995円ともっとも高い年代です。依然として賃貸世帯の割合は42.3%と一定数を占めており、持家率の高い60歳以上の世帯と比較すると住居費はやや高めになる傾向があります。

費目

年間消費支出

年間消費支出

月平均消費支出

月平均消費支出

食料

年間消費支出

61万9521円

月平均消費支出

5万1626円

住居

年間消費支出

31万8982円

月平均消費支出

2万6581円

光熱・水道

年間消費支出

15万1059円

月平均消費支出

1万2588円

家具・家事用品

年間消費支出

6万5309円

月平均消費支出

5442円

被服及び履物

年間消費支出

5万7342円

月平均消費支出

4778円

保健医療

年間消費支出

8万4559円

月平均消費支出

7046円

交通・通信

年間消費支出

33万4444円

月平均消費支出

2万7870円

教育

年間消費支出

165円

月平均消費支出

13円

教養娯楽

年間消費支出

26万5605円

月平均消費支出

2万2133円

その他の消費支出

年間消費支出

32万8円

月平均消費支出

2万6667円

60歳以上

60歳以上の単身世帯は、持家率が84.2%と59歳までの世帯と比較して非常に高くなるのが特徴です。住居費の負担が小さい一方で、食料費が高めに推移しているほか、保健医療費や交際費も増加傾向にあります。

費目

年間消費支出

年間消費支出

月平均消費支出

月平均消費支出

食料

年間消費支出

58万177円

月平均消費支出

4万8348円

住居

年間消費支出

18万4157円

月平均消費支出

1万5346円

光熱・水道

年間消費支出

17万3171円

月平均消費支出

1万4430円

家具・家事用品

年間消費支出

8万364円

月平均消費支出

6697円

被服及び履物

年間消費支出

5万752円

月平均消費支出

4229円

保健医療

年間消費支出

11万1940円

月平均消費支出

9328円

交通・通信

年間消費支出

20万6524円

月平均消費支出

1万7210円

教育

年間消費支出

126円

月平均消費支出

10円

教養娯楽

年間消費支出

21万2214円

月平均消費支出

1万7684円

その他の消費支出

年間消費支出

31万1568円

月平均消費支出

2万5964円

65歳以上

65歳以上の単身世帯でも持家率は85.2%と非常に高い水準を維持しており、住居費は
安めに抑えられています。一方で保健医療サービスにかかる費用は高くなる傾向が見られます。

費目

年間消費支出

年間消費支出

月平均消費支出

月平均消費支出

食料

年間消費支出

57万4024円

月平均消費支出

4万7835円

住居

年間消費支出

16万4121円

月平均消費支出

1万3676円

光熱・水道

年間消費支出

17万4338円

月平均消費支出

1万4528円

家具・家事用品

年間消費支出

8万1469円

月平均消費支出

6789円

被服及び履物

年間消費支出

4万6370円

月平均消費支出

3864円

保健医療

年間消費支出

11万168円

月平均消費支出

9180円

交通・通信

年間消費支出

19万2726円

月平均消費支出

1万6060円

教育

年間消費支出

144円

月平均消費支出

12円

教養娯楽

年間消費支出

20万4070円

月平均消費支出

1万7005円

その他の消費支出

年間消費支出

30万7786円

月平均消費支出

2万5648円

男女別・単身世帯の生活費内訳

単身世帯の消費支出は、男性と女性で内訳に違いが見られます。

男性

単身世帯の男性は、年間消費支出が197万2462円です。食費が多くの割合を占めており、詳細な内訳を見ると、特に外食費が高くなる傾向があります。また、女性と比較して光熱水道や、交通通信に多くのお金を費やしていることが分かります。

費目

年間消費支出

年間消費支出

月平均消費支出

月平均消費支出

食料

年間消費支出

60万6955円

月平均消費支出

5万579円

住居

年間消費支出

28万3118円

月平均消費支出

2万3593円

光熱・水道

年間消費支出

14万5302円

月平均消費支出

1万2108円

家具・家事用品

年間消費支出

5万8687円

月平均消費支出

4890円

被服及び履物

年間消費支出

4万4138円

月平均消費支出

3678円

保健医療

年間消費支出

8万3977円

月平均消費支出

6998円

交通・通信

年間消費支出

27万1764円

月平均消費支出

2万2647円

教育

年間消費支出

237円

月平均消費支出

19円

教養娯楽

年間消費支出

23万3537円

月平均消費支出

1万9461円

その他の消費支出

年間消費支出

24万4747円

月平均消費支出

2万395円

女性

単身世帯の女性は、年間消費支出が208万9341円で、全体では男性に比べて10万円以上も高い金額となっています。内訳を見ると、食費は男性よりも少ない一方で、住居費家具・家事用品被服及び履物などでは、男性よりも多くのお金を費やしていることが分かります。

費目

年間消費支出

年間消費支出

月平均消費支出

月平均消費支出

食料

年間消費支出

55万3314円

月平均消費支出

4万6109円

住居

年間消費支出

27万8123円

月平均消費支出

2万3176円

光熱・水道

年間消費支出

16万1293円

月平均消費支出

1万3441円

家具・家事用品

年間消費支出

8万2322円

月平均消費支出

6860円

被服及び履物

年間消費支出

7万7922円

月平均消費支出

6493円

保健医療

年間消費支出

11万7890円

月平均消費支出

9824円

交通・通信

年間消費支出

22万4777円

月平均消費支出

1万8731円

教育

年間消費支出

0円

月平均消費支出

0円

教養娯楽

年間消費支出

25万4189円

月平均消費支出

2万1182円

その他の消費支出

年間消費支出

33万9510円

月平均消費支出

2万8292円


毎月の生活費が気になるあなたへ

現在の収入や資産で、将来どれくらいの貯金が貯まるのか、また老後生活にはどれくらい足りないのかを早めに把握して準備を始めましょう。マネイロでは、将来資金の準備を便利に進められる無料ツールを利用できます。

将来資金の無料診断:将来必要になる金額が3分でわかる

賢いお金の増やし方入門:貯金と投資で賢く増やす方法がわかる

NISAで始める資産運用~基本編~:NISAの基本と資産運用の始め方入門

一人暮らしの生活費を抑える節約術

家計の平均額や内訳を把握した上で、無駄な支出を削減し、効率的な家計管理を目指すための具体的な節約術を見ていきましょう。節約は、大きく「固定費」と「変動費」の2つの視点から見直すことが効果的です。

固定費の見直し

固定費は一度見直せば継続的な節約効果が期待できるため、最初に取り組むべき重要な項目です。

住居費

家賃や住宅ローンは、家計の中でも大きな割合を占める固定費です。賃貸であればより安価な物件への引っ越し住宅ローンであれば借り換えの検討などによって固定費の削減が可能です。

各手数料や引っ越し費用などで一時的な支出はありますが、長期的にはプラスになる可能性も十分あるため、シミュレーションして比較してみるとよいでしょう。

通信費

スマートフォンの契約プランやインターネット回線など、定期的に支払う通信費は、見直しの余地が大きい費目です。現在の利用状況に合ったプランへの変更や、格安SIMの利用検討などを行いましょう。場合によっては月に数千円以上の支出削減ができる場合もあります。

サブスクリプションサービス

動画や音楽の配信サービスやアプリの月額課金など、毎月自動的に引き落とされるサブスクリプションサービスは、気づいたときにはかなり数が増えていることがあります。

利用頻度を再度確認し、不要なものは解約を検討しましょう。

変動費の見直し

変動費は日々の意識で節約効果が得られる項目です。日々の習慣を見直すことで、着実に支出を減らすことができます。

弁当や水筒の持参

食費は変動費の中でも特にコントロールしやすい項目です。外食の回数を減らし、自炊を増やすことで大きな節約効果が期待できます。弁当や水筒を持参することは、外食やペットボトル飲料の購入頻度を減らし、食費を効果的に削減する具体的な方法の一つです。

食材の買い出しルールを決める

食費の節約には、食材の買い出しルールを決めることも有効です。まとめ買い食材の使い切りを意識する、特売品を活用するなど、工夫次第で大きな節約効果が期待できます。

週に一度のまとめ買いや、購入前に献立を立てるといったルールを設けることで、無駄な買い物を減らせます。

「ラテマネー」を意識する

ラテマネー」とは、日々の生活の中で無意識に使っている少額の支出の積み重ねを指します。例えば、コンビニでのコーヒー代やちょっとしたお菓子代など、一つひとつは少額でも、積み重なると大きな金額になることがあります。これらのラテマネーを意識し、本当に必要か考える習慣をつけることで、無駄な支出を削減し、貯蓄に回すことが可能になります。

まとめ

本記事では、総務省の「家計調査(家計収支編)」データに基づき、一人暮らし(単身世帯)の平均生活費とその内訳、効果的な節約術について詳しく解説しました。単身世帯の平均的な生活費は月約16万9547円ですが、年代や性別によって支出額や内訳は大きく異なります。

特に、若年層では外食や交通・通信費、中堅層では全体の支出水準が高く、反対に高齢層では住居費が減少し保健医療費が増加する傾向が見られました。また、男性は外食代、女性は被服費や化粧品などの理美容関連費が高い特徴があります。

家計を見直す際は、一度見直せば継続的な効果が期待できる「固定費」から着手し、次に日々の意識で削減可能な「変動費」に目を向けるのが効果的です。自身の家計と平均値を比較しながら、無駄な支出を把握し、効率的な節約術を実践することで、より豊かな一人暮らし生活を送ることができるでしょう。

>>将来の生活費は足りる?あなたの必要額を3分で診断


毎月の生活費が気になるあなたへ

現在の収入や資産で、将来どれくらいの貯金が貯まるのか、また老後生活にはどれくらい足りないのかを早めに把握して準備を始めましょう。マネイロでは、将来資金の準備を便利に進められる無料ツールを利用できます。

将来資金の無料診断:将来必要になる金額が3分でわかる

賢いお金の増やし方入門:貯金と投資で賢く増やす方法がわかる

NISAで始める資産運用~基本編~:NISAの基本と資産運用の始め方入門

※本記事の内容は記事公開時や更新時の情報です。現行と期間や条件が異なる場合がございます

※本記事の内容は予告なしに変更することがあります。予めご了承ください

オススメ記事

監修
高橋 明香
  • 高橋 明香
  • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

記事一覧

執筆
マネイロメディア編集部
  • マネイロメディア編集部
  • お金のメディア編集者

マネイロメディアは、資産運用に関することや将来資金に関することなど、お金にまつわるさまざまな情報をお届けする「お金のメディア」です。正確かつ幅広い年代のみなさまにわかりやすい、ユーザーファーストの情報提供に努めてまいります。

一覧へもどる