
一人暮らしの平均生活費はいくら?内訳&効率的な節約術を解説
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一人暮らしの生活費、平均は月いくらなのか気になる方は多いのではないでしょうか。この記事では総務省の最新データをもとに、年代別・男女別の平均額や内訳を詳しく解説します。
さらに、今日から実践できる簡単な節約術も紹介しますので、一人暮らしの生活費を抑える参考にしてみてください。
- 一人暮らしの年代別・男女別の平均生活費
- 家賃や食費などの主要な生活費の内訳
- 固定費と変動費、それぞれの効率的な節約術
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一人暮らしの平均生活費はいくら?
総務省の「家計調査(家計収支編/2024年)」によると、単身世帯全体の1ヶ月あたりの消費支出平均は、月額で約16万9547円、年額では203万4566円となっています。
次に、年代別・男女別で詳しく見ていきましょう。
年代別・単身世帯の平均生活費
年代別に単身世帯の平均生活費を見ると、働き盛りの35歳から59歳がもっとも高く、定年を迎える60歳以上になると支出が減少する傾向が見られます。これは、定年後の収入減少のほか、加齢による消費行動の変化が大きな要因として考えられます。
男女別・単身世帯の平均生活費
男女別で、単身世帯の平均生活費を見ると、男性よりも女性のほうが平均消費支出が高い傾向が見えてきます。これは、化粧品費や被服費などで女性の支出が多いことが影響していることが考えられます。
一人暮らしの生活費の内訳
生活費の総額だけでなく、その内訳を知ることは家計を見直す上で非常に重要です。ここでは、単身世帯の主要な費目の内訳を年代別・男女別に詳しく見ていきましょう。
年代別・単身世帯の生活費内訳
一人暮らしの生活費(消費支出)の内訳は、年代によって特徴が見られます。
34歳以下
34歳以下の単身世帯は、賃貸住宅に住む割合が78.1%と世代別でもっとも高いのが特徴です。そのため、住居費も高くなる傾向があります。一方でさらに詳細に見ると、食費は比較的抑えられているものの、「外食」に限ると他の年代よりも顕著に高くなる傾向も出ています。
35~59歳
35~59歳の単身世帯は、単身世帯の中で年間消費支出が221万6995円ともっとも高い年代です。依然として賃貸世帯の割合は42.3%と一定数を占めており、持家率の高い60歳以上の世帯と比較すると住居費はやや高めになる傾向があります。
60歳以上
60歳以上の単身世帯は、持家率が84.2%と59歳までの世帯と比較して非常に高くなるのが特徴です。住居費の負担が小さい一方で、食料費が高めに推移しているほか、保健医療費や交際費も増加傾向にあります。
65歳以上
65歳以上の単身世帯でも持家率は85.2%と非常に高い水準を維持しており、住居費は
安めに抑えられています。一方で保健医療サービスにかかる費用は高くなる傾向が見られます。
男女別・単身世帯の生活費内訳
単身世帯の消費支出は、男性と女性で内訳に違いが見られます。
男性
単身世帯の男性は、年間消費支出が197万2462円です。食費が多くの割合を占めており、詳細な内訳を見ると、特に外食費が高くなる傾向があります。また、女性と比較して光熱・水道や、交通・通信に多くのお金を費やしていることが分かります。
女性
単身世帯の女性は、年間消費支出が208万9341円で、全体では男性に比べて10万円以上も高い金額となっています。内訳を見ると、食費は男性よりも少ない一方で、住居費や家具・家事用品、被服及び履物などでは、男性よりも多くのお金を費やしていることが分かります。
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一人暮らしの生活費を抑える節約術
家計の平均額や内訳を把握した上で、無駄な支出を削減し、効率的な家計管理を目指すための具体的な節約術を見ていきましょう。節約は、大きく「固定費」と「変動費」の2つの視点から見直すことが効果的です。
固定費の見直し
固定費は一度見直せば継続的な節約効果が期待できるため、最初に取り組むべき重要な項目です。
住居費
家賃や住宅ローンは、家計の中でも大きな割合を占める固定費です。賃貸であればより安価な物件への引っ越し、住宅ローンであれば借り換えの検討などによって固定費の削減が可能です。
各手数料や引っ越し費用などで一時的な支出はありますが、長期的にはプラスになる可能性も十分あるため、シミュレーションして比較してみるとよいでしょう。
通信費
スマートフォンの契約プランやインターネット回線など、定期的に支払う通信費は、見直しの余地が大きい費目です。現在の利用状況に合ったプランへの変更や、格安SIMの利用検討などを行いましょう。場合によっては月に数千円以上の支出削減ができる場合もあります。
サブスクリプションサービス
動画や音楽の配信サービスやアプリの月額課金など、毎月自動的に引き落とされるサブスクリプションサービスは、気づいたときにはかなり数が増えていることがあります。
利用頻度を再度確認し、不要なものは解約を検討しましょう。
変動費の見直し
変動費は日々の意識で節約効果が得られる項目です。日々の習慣を見直すことで、着実に支出を減らすことができます。
弁当や水筒の持参
食費は変動費の中でも特にコントロールしやすい項目です。外食の回数を減らし、自炊を増やすことで大きな節約効果が期待できます。弁当や水筒を持参することは、外食やペットボトル飲料の購入頻度を減らし、食費を効果的に削減する具体的な方法の一つです。
食材の買い出しルールを決める
食費の節約には、食材の買い出しルールを決めることも有効です。まとめ買いや食材の使い切りを意識する、特売品を活用するなど、工夫次第で大きな節約効果が期待できます。
週に一度のまとめ買いや、購入前に献立を立てるといったルールを設けることで、無駄な買い物を減らせます。
「ラテマネー」を意識する
「ラテマネー」とは、日々の生活の中で無意識に使っている少額の支出の積み重ねを指します。例えば、コンビニでのコーヒー代やちょっとしたお菓子代など、一つひとつは少額でも、積み重なると大きな金額になることがあります。これらのラテマネーを意識し、本当に必要か考える習慣をつけることで、無駄な支出を削減し、貯蓄に回すことが可能になります。
まとめ
本記事では、総務省の「家計調査(家計収支編)」データに基づき、一人暮らし(単身世帯)の平均生活費とその内訳、効果的な節約術について詳しく解説しました。単身世帯の平均的な生活費は月約16万9547円ですが、年代や性別によって支出額や内訳は大きく異なります。
特に、若年層では外食や交通・通信費、中堅層では全体の支出水準が高く、反対に高齢層では住居費が減少し保健医療費が増加する傾向が見られました。また、男性は外食代、女性は被服費や化粧品などの理美容関連費が高い特徴があります。
家計を見直す際は、一度見直せば継続的な効果が期待できる「固定費」から着手し、次に日々の意識で削減可能な「変動費」に目を向けるのが効果的です。自身の家計と平均値を比較しながら、無駄な支出を把握し、効率的な節約術を実践することで、より豊かな一人暮らし生活を送ることができるでしょう。
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監修
高橋 明香
- ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者
みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
執筆
マネイロメディア編集部
- お金のメディア編集者
マネイロメディアは、資産運用に関することや将来資金に関することなど、お金にまつわるさまざまな情報をお届けする「お金のメディア」です。正確かつ幅広い年代のみなさまにわかりやすい、ユーザーファーストの情報提供に努めてまいります。