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NISAは月いくら積み立てるのが目安?平均額とケース別の現実的な積立金額

NISAは月いくら積み立てるのが目安?平均額とケース別の現実的な積立金額

NISA2026/07/24

    »NISAがあなたに向いているか3分で診断 

    「NISAは月いくらから始めるべき?」「毎月いくら積み立てるのが無理なく続けやすい?」と悩む人も多いでしょう。

    NISAは、少額からでも始められる非課税制度です。毎月の投資額は収入や貯蓄額、将来の目標によって異なり、無理のない金額を継続することが大切です。

    なお、つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円まで利用できます。

    本記事では、NISAは月いくらが目安なのか、年代別・目的別の考え方や、積立額を決める際の注意点をわかりやすく解説します。

    この記事を読んでわかること
    • NISAの平均積立額は約3.8万円(日本証券業協会の資料を参考に計算)
    • 積立額は手取り収入の10〜20%を目安に、生活防衛資金を確保した上で無理のない範囲で決めるのが基本
    • 年代やライフステージによって最適な積立額は異なるため、少額から始めて状況に応じて見直すのが賢い方法


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    NISAの毎月の積立額、みんなはいくら?

    NISAを始めるにあたり、他の人が毎月いくら積み立てているのかは気になるポイントです。

    ポイントの解説

    日本証券業協会の資料によると、2025年中のNISAのつみたて投資枠における一人当たりの平均購入金額は約45.5万円、月換算にすると約3.8万円です。

    NISAを利用している人は、月数万円程度から堅実に積立投資を行っている実態がうかがえます。

    調査データなど、公表されている積立金額はあくまで参考とし、幅広い層がそれぞれのペースで取り組んでいることを理解しておきましょう。

    (参考:新NISA開始後の利用動向に関する調査 | 日本証券業協会

    NISAは月いくらまで積み立てられる?制度の上限

    NISAで毎月の積立額を決めるには、まず制度上の上限額を理解しておくことが大切です。

    NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの非課税枠があり、それぞれに年間の投資上限額が定められています。

    つみたて投資枠だけなら月10万円まで

    NISAの「つみたて投資枠」は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託などが対象です。この枠の年間投資上限額は120万円です。

    毎月均等に積み立てる場合、月の上限額は10万円(120万円 ÷ 12ヶ月)となります。多くの金融機関では、この月10万円を上限として積立設定ができます。

    ただし、金融機関によっては「ボーナス設定」などを利用することで、特定の月に10万円を超える金額を積み立て、年間の投資枠を調整することも可能です。

    年の途中から積立を始める場合でも、こうした設定を活用すれば年間の上限額を使い切ることができます。

    生涯の非課税枠は1800万円

    NISAでは、年間の投資上限額とは別に、生涯にわたって非課税で保有できる上限額として「非課税保有限度額」が1800万円と定められています。これは、つみたて投資枠と成長投資枠を合算した金額です。

    注意点

    注意点として、1800万円のうち「成長投資枠」で利用できるのは最大で1200万円までという制限があります。つまり、成長投資枠だけで1800万円の枠を使い切ることはできません。

    重要な特徴として、NISAでは保有している商品を売却した場合、当該商品の簿価(取得価額)分の非課税枠が翌年以降に復活し、再利用できます。

    これにより、ライフイベントに合わせて資産を売却しても、非課税投資を継続できる柔軟性が生まれました。


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    NISAの積立額、どう決める?3つの判断軸

    NISAの積立額は、平均額や上限額に合わせる必要はありません。大切なのは、自身の家計にとって「無理なく長期間続けられる金額」であることです。

    ここでは、自分に合った積立額を決めるための3つの基本的な考え方を紹介します。

    手取り収入の10〜20%が目安

    積立額を決める際の一般的な目安として、手取り収入の10〜20%を投資に回すという考え方があります。例えば、手取りが30万円であれば、月3万円から6万円が目安となります。

    一部では「30%まで」という意見もありますが、投資を始めたばかりのうちは、生活に影響が出ないよう、低めの割合からスタートするのが賢明です。まずは10%程度から始めてみて、家計に余裕があれば徐々に割合を増やしていくとよいでしょう。

    大切なのは、貯蓄や日々の生活費を圧迫しないバランスを見つけることです。

    生活防衛資金を確保してから

    投資は「余裕資金」で行うのが大原則です。そのため、積立投資を始める前に、まずは「生活防衛資金」を確保することが最優先です。

    生活防衛資金とは、病気や怪我、失業といった不測の事態に備えるためのお金で、一般的に生活費の6ヶ月分から1年分が目安とされています。この資金があれば、万が一収入が途絶えても、慌てて投資資産を売却せずに生活を維持できます。

    投資資産は価格が変動するため、現金が必要なタイミングで値下がりしている可能性もあります。

    そのような状況で損失を確定させないためにも、いつでも引き出せる預貯金として生活防衛資金を準備してから、NISAの積立を始めましょう。

    ライフイベントの予定を考慮する

    数年以内に使う予定が決まっているお金は、投資に回すべきではありません。

    例えば、結婚資金、住宅購入の頭金、子どもの進学費用など、具体的なライフイベントに備える資金は、元本割れのリスクがある投資ではなく、安全性の高い預貯金や個人向け国債などで準備するのが基本です。

    お金を目的別に「短期」「中期」「長期」の3つに色分けして管理するのがおすすめです。

    • 短期資金:日常生活費や緊急時の備え(生活防衛資金)
    • 中期資金:数年以内に使う予定のライフイベント資金
    • 長期資金:10年以上使う予定のない老後資金や教育資金

    NISAは、このうちの「長期資金」を準備するための制度と位置づけ、短期・中期で必要になるお金を確保した上で、積立額を検討しましょう。

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    手取り別・NISAの現実的な積立額シミュレーション

    ここでは、手取り収入別に現実的な積立額の目安をシミュレーションします。前述の通り、積立額は「手取りの10〜20%」が1つの目安です。自身の状況と照らし合わせながら参考にしてください。

    手取り月収

    積立額の目安(10%)

    積立額の目安(10%)

    積立額の目安(20%)

    積立額の目安(20%)

    年間積立額(10%の場合)

    年間積立額(10%の場合)

    20万円

    積立額の目安(10%)

    2万円

    積立額の目安(20%)

    4万円

    年間積立額(10%の場合)

    24万円

    25万円

    積立額の目安(10%)

    2万5000円

    積立額の目安(20%)

    5万円

    年間積立額(10%の場合)

    30万円

    30万円

    積立額の目安(10%)

    3万円

    積立額の目安(20%)

    6万円

    年間積立額(10%の場合)

    36万円

    35万円

    積立額の目安(10%)

    3万5000円

    積立額の目安(20%)

    7万円

    年間積立額(10%の場合)

    42万円

    40万円

    積立額の目安(10%)

    4万円

    積立額の目安(20%)

    8万円

    年間積立額(10%の場合)

    48万円

    50万円

    積立額の目安(10%)

    5万円

    積立額の目安(20%)

    10万円

    年間積立額(10%の場合)

    60万円

    この表はあくまで一般的な目安です。家族構成や住宅ローンの有無、その他の支出によって、投資に回せる金額は異なります。

    ポイントの解説

    例えば、手取りが40万円でも、子どもの教育費がかかる時期であれば積立額を抑える必要がありますし、独身で支出が少なければ目安より多くの金額を積み立てることも可能です。

    まずは無理のない範囲で始め、家計の状況を見ながら柔軟に見直していくことが大切です。

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    年代別・NISAの積立額の考え方

    積立額は、年代やライフステージによっても考え方が異なります。ここでは、20代から50代までの年代別に、積立額の目安と運用のポイントを解説します。

    20代:月2〜3万円から始める

    20代は一般的に収入がまだ高くない時期ですが、最大の武器は「時間」です。長期運用による複利効果を最大限に活かせるため、少額からでも早く始めることが重要です。

    まずは月2万円から3万円を目安に、無理のない範囲で積立をスタートしましょう。もし家計が厳しい場合は、月1万円、あるいは数千円からでも問題ありません。

    大切なのは、投資を習慣化し、長く続けることです。例えば、25歳から月3万円を年利5%で40年間積み立てると、65歳時点では約4448万円になる計算です。

    元本1440万円に対し、運用益が3000万円以上にもなります。 

    上記は特定の条件下でのシミュレーションであり、将来の運用成果を保証するものではありません。実際の運用では元本割れのリスクがあります。

    (参考:つみたてシミュレーター | 金融庁

    30代:月3〜5万円で家計とのバランスを

    30代は収入が増加する一方で、結婚や出産、住宅購入などライフイベントが重なり、支出も増えやすい時期です。そのため、家計全体のバランスを見ながら積立額を決める必要があります。

    月3万円から5万円を目安とし、将来の支出に備える貯蓄と並行して、長期的な資産形成を進めましょう。共働きの場合は、夫婦それぞれがNISA口座を開設し、世帯全体で積立額を増やすことも有効です。

    例えば、夫婦で月2万5000円ずつ積み立てれば、世帯では月5万円の投資になります。

    40代:月4〜6万円で老後資金を意識

    40代になると、子どもの教育費の負担が増加する家庭も多いですが、同時に老後資金への意識も高まる時期です。収入も安定してくるため、可能な範囲で積立額を増やしていきたいところです。

    月4万円から6万円を目安に、老後を見据えた資産形成を本格化させましょう。資金に余裕があれば、つみたて投資枠に加えて成長投資枠の活用も検討し、投資ペースを加速させるのも1つの戦略です。

    退職までの期間を逆算し、目標額達成に向けた計画的な積立が重要になります。

    50代:月4万円以上で老後資金を加速

    50代は、子育てが一段落し、収入がピークを迎えることが多く、一般的に「最後の貯め時」と言われます。退職までの期間が短くなるため、老後資金準備のラストスパートをかける時期です。

    月4万円以上を目安に、家計の許す限り積極的に積立額を増やしましょう。可能であれば、つみたて投資枠の上限である月10万円を目指すなど、非課税枠を最大限に活用する意識が大切です。

    これまで投資経験がない人でも、50代から始めるのは決して遅くありません。退職金なども視野に入れつつ、計画的に資産形成を進めましょう。

    少額から始めて増やす、NISAの活用法

    NISAは、最初から多額の金額で始める必要はありません。

    むしろ、少額からスタートし、自身のライフステージや家計状況の変化に合わせて柔軟に金額を見直していくのが、賢い使い方と言えます。

    月100円からでも始められる

    NISAの魅力は、手軽さにあります。多くのネット証券では、最低積立額を100円や1000円に設定しており、誰でも気軽に投資を始めることができます。

    「投資はまとまったお金がないとできない」というイメージは過去のものです。まずは少額でも一歩を踏み出し、「投資をする」という習慣を身につけることが大切です。

    月100円の積立でも、20年間続ければ元本は2万4000円になり、複利効果によってそれ以上の資産になる可能性があります。

    少額でも、長期で継続することに意味があるのです。

    ボーナス月に増額する

    毎月の積立額は一定に保ちつつ、ボーナスが支給された月に積立額を増やす「ボーナス設定」も有効な活用法です。多くの金融機関で、通常の積立設定とは別に、年2回まで特定の月に増額設定ができます。

    ポイントの解説

    この機能を使えば、普段の家計への負担を抑えながら、年間でまとまった金額を投資に回すことが可能です。また、年の途中からNISAを始めた人が、当該年の非課税投資枠を使い切りたい場合にも役立ちます。

    例えば、8月から月10万円の積立を始めた場合、年末までの積立額は50万円ですが、ボーナス設定で70万円を追加すれば、年間のつみたて投資枠120万円を使い切ることができます。

    収入が増えたら積立額も見直す

    積立額は、一度設定したら変更できないわけではありません。むしろ、ライフステージや収入の変化に合わせて柔軟に見直すことが、長期的に投資を続けるためのコツです。

    昇給や転職で収入が増えたタイミングは、積立額を増やす絶好の機会です。また、子どもの独立などで支出が減ったタイミングも見直しのチャンスと言えるでしょう。

    最初に無理のない少額からスタートし、家計に余裕が生まれるたびに少しずつ積立額を増やしていく。こうした「育てていく」感覚で取り組むことで、家計を圧迫することなく、着実に資産の成長が期待できます。

    NISAの積立額に関するよくある質問

    NISAの積立額に関して、多くの人が抱く疑問についてQ&A形式で解説します。

    Q. 月1万円でも意味ある?

    A. はい、十分に意味があります

    投資で重要なのは、長期的に続けることで「複利効果」を活かすことです。複利効果とは、運用で得た利益が再投資され、当該利益がさらに新たな利益を生む仕組みのことです。

    例えば、毎月1万円を年利5%で30年間積み立てた場合、元本360万円に対して、最終的な資産額は約815万円になります。運用益だけで450万円以上にもなる計算です。 

    少額でも長期間継続することで、着実な資産形成を目指すことができます 。まずは始めることが何より大切です。

    上記は特定の条件下でのシミュレーションであり、将来の運用成果を保証するものではありません。実際の運用では元本割れのリスクがあります。

    Q. 月10万円はきつい?

    A. 多くの人にとって、毎月10万円の積立は簡単なことではありません

    調査データで月10万円近い積立をしている人が目立つことがありますが、これは一部の収入に余裕がある層や、明確な目標を持って家計を管理している層が含まれているためです。

    NISAのつみたて投資枠の上限が月10万円であるため、制度を最大限活用したいという意欲の表れでもありますが、決してすべての人が目指すべき金額ではありません

    周りの数字に惑わされず、自身の家計状況に合った、無理なく続けられる金額を設定することが大事です。

    Q. 途中で金額を変更できる?

    A. はい、いつでも自由に変更できます

    NISAの積立設定は、金融機関のWebサイトなどから簡単に変更手続きが可能です。収入が増えたら増額したり、逆に出費がかさむ時期は減額したり、一時的に積立を停止したりすることもできます。

    年間投資枠の範囲内であれば、柔軟に金額を調整できるのがNISAのメリットの1つです。

    ライフステージの変化に合わせて、無理なく投資を続けていくためにも、定期的に積立額を見直すことをおすすめします。

    まとめ

    NISAで毎月いくら積み立てるべきか、答えは一人ひとり異なります。調査データ上の平均額は約6万円ですが、これは一部の高額積立者の影響も受けており、多くの人が月数万円から堅実に始めているのが実態です。

    大切なのは、平均額に惑わされず、自身の家計状況に合った無理のない金額を設定することです。まずは手取り収入の10%程度を目安に、生活防衛資金を確保した上で、将来のライフプランを考慮して金額を決めましょう。

    NISAは月100円といった少額から始められ、いつでも金額の変更が可能です。まずは一歩を踏み出し、収入やライフステージの変化に合わせて積立額を育てていくという視点で、長期的な資産形成に取り組むことが成功の鍵となります。

    もし、自分に合った積立額や資産運用の方法について、より具体的に知りたい場合は、専門家への相談も有効です。

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    監修
    高橋 明香
    • 高橋 明香
    • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

    みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

    記事一覧

    執筆
    田中 友梨
    • 田中 友梨
    • ファイナンシャルアドバイザー

    筑紫女学園短期大学卒業後に株式会社三井住友銀行に入行。リテール営業に従事し、卓越した成績を残す。24歳で2年間銀行を休職し青年海外協力隊員としてフィリピンでボランティアをするなど異色の経歴を持つ。受賞歴多数。現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。老後資金の準備や相続の相談などを得意とし自身の投資歴20年以上。一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。

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