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サイドFIREにいくら必要?生活費・働き方別の必要資産額と達成への現実的ロードマップ

サイドFIREにいくら必要?生活費・働き方別の必要資産額と達成への現実的ロードマップ

お金2026/06/18

    »将来資金の不足額はいくら? 無料シミュレーション

    「今の働き方を続けるのは少し大変」「もっと自分の時間を大切にしたい」と感じ、サイドFIREに興味を持つ人が増えています。

    しかし、実際にサイドFIREを達成するにはいくら必要なのか、具体的なイメージが湧かない人も多いのではないでしょうか。

    本記事では、サイドFIREの基本から、生活費や家族構成に応じた必要資金額の計算方法、そして目標達成までの現実的なステップを専門家が詳しく解説します。

    自分に合ったプランを見つけ、新しい働き方への第一歩を踏み出しましょう。

    この記事を読んでわかること
    • サイドFIREは資産収入と労働収入を組み合わせるライフスタイルで、完全FIREより少ない資産で実現可能
    • 必要資産額は「(年間生活費-年間労働収入)×25」の計算式で算出できる
    • サイドFIRE達成には、支出の把握、労働収入の計画、NISAなどを活用した長期的な資産形成が重要


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    サイドFIREとは?完全FIREとの違いを理解する

    サイドFIREとは、完全に仕事を辞めるのではなく、資産からの収入と労働による収入を組み合わせて生活するライフスタイルです。

    まずは、資産収入のみで生活する「完全FIRE」との違いを正しく理解しましょう。

    完全FIREは資産運用のみで生活

    完全FIRE(ファットFIREとも呼ばれます)は、資産運用によって得られる不労所得だけで、すべての生活費を賄う状態を指します。

    このライフスタイルでは、労働から完全に解放されるため、現役時代と同等か、それ以上の生活水準を維持することも可能です。

    しかし、労働収入が一切ないため、実現するには数億円規模のまとまった資産が必要となり、達成へのハードルは高くなります。

    仕事に費やしていた時間をすべて自由に使える、究極の早期リタイアの形といえるでしょう。

    サイドFIREは少額の労働収入で資産を補完

    サイドFIREは、資産運用から得られる不労所得をベースにしながらも、生活費の不足分を補うために、自分のペースで労働収入を得る働き方です。完全に仕事を辞めるわけではないため、「セミリタイア」とも呼ばれます。

    ポイントの解説

    労働収入がある分、完全FIREに比べて目標とすべき資産額が低くなるのが最大のメリットです。例えば、生活費の半分を労働で、残り半分を資産収入で賄うといった柔軟な計画が立てられます。

    これにより、より現実的な目標設定で早期リタイアを目指せるほか、社会とのつながりを保ちながら、やりがいのある仕事を選択できるなど、精神的な安定も得やすいライフスタイルといえます。

    サイドFIREに必要な資産額の計算方法|4%ルールの基本

    サイドFIREの目標資産額を算出する上で欠かせないのが「4%ルール」という考え方です。

    このルールを理解し、自分の状況に合わせて応用することで、現実的な目標設定が可能になります。

    4%ルールとは何か

    4%ルール」とは、年間支出の25倍の資産を築き、資産運用を続けながら投資元本の4%(OR引退時資産の4%)未満を生活費として引き出していけば資産が枯渇する可能性が低いという米国の研究に基づいた理論です。

    具体的には、株式および債券という伝統的資産を組み合わせて運用した場合、米国のトリニティ大学の研究において、30年後も資産が残っている確率が極めて高いことが示されています。

    この「4%」という数値は、米国の一般的な株価の成長率(約7%)から物価上昇率(約3%)を差し引いた実質的な利回りがもとになっており、現在ではFIREを目指す上での資産額の目安として広く知られています。

    例えば、年間の生活費が400万円の場合、400万円の25倍である1億円が完全FIREに必要な資産額の目安となります。

    注意点

    ただし、このルールは米国の過去の市場データに基づいているため、将来の運用成果を保証するものではない点には注意が必要です。

    サイドFIREの必要資産額の計算式

    4%ルールをサイドFIREに応用すると、必要な資産額を簡単に計算できます。サイドFIREでは労働収入があるため、生活費のすべてを資産運用で賄う必要はありません。

    計算式は以下の通りです。

    • (年間の総生活費 - 年間の労働収入) × 25 = 目標資産額

    例えば、年間の生活費が360万円で、サイドFIRE後に年間120万円を労働で稼ぐ計画の場合、資産で賄うべき金額は残りの240万円です。これを計算式に当てはめると、240万円×25で6000万円が目標資産額となります。

    このように、サイドFIRE後の労働収入をいくらに設定するかによって、準備すべき資産額が変わることがわかります。

    3%ルールがより現実的な理由

    4%ルールはFIREの目安として広く知られていますが、これは米国の過去のデータに基づいたものであり、いくつかの注意点があります。

    ポイントの解説

    例えば、投資で得た利益には約20%の税金がかかることや、日本の低成長経済では米国ほどの高いリターンを期待しにくい可能性が指摘されています。

    そのため、より保守的で現実的なプランを立てるために「3%ルール」を採用する考え方もあります。これは、年間の取り崩し率を3%に抑えるというものです。

    3%ルールで計算する場合、必要資産額は「(年間生活費 - 年間労働収入)× 33.3」となります。

    4%ルールよりも多くの資産が必要になりますが、資産が枯渇するリスクをさらに低減でき、精神的な安心感につながります。

    40代や50代から長期的なサイドFIRE生活を目指す場合、より慎重な3%ルールを検討する価値はあります。


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    生活費・労働収入別|サイドFIREに必要な資産額一覧表

    サイドFIREに必要な資産額は、あなたの「生活費」と「働き方(労働収入)」によって変動します。

    ここでは、具体的な生活費のケース別に、労働収入がいくらあると必要資産額がどう変わるのかを一覧表で見ていきましょう。

    自身の状況に近いパターンを参考に、目標額をイメージしてみてください。

    月20万円で生活する場合

    月20万円(年間240万円)で生活する場合、サイドFIREに必要な資産額は以下のようになります。これは、単身者や節約を意識した夫婦の生活水準に近いかもしれません。

    毎月の労働収入

    年間労働収入

    年間労働収入

    資産で賄う金額

    資産で賄う金額

    必要資産額(4%ルール)

    必要資産額(4%ルール)

    必要資産額(3%ルール)

    必要資産額(3%ルール)

    5万円

    年間労働収入

    60万円

    資産で賄う金額

    180万円

    必要資産額(4%ルール)

    4500万円

    必要資産額(3%ルール)

    6000万円

    10万円

    年間労働収入

    120万円

    資産で賄う金額

    120万円

    必要資産額(4%ルール)

    3000万円

    必要資産額(3%ルール)

    4000万円

    15万円

    年間労働収入

    180万円

    資産で賄う金額

    60万円

    必要資産額(4%ルール)

    1500万円

    必要資産額(3%ルール)

    2000万円

    月15万円の労働収入を確保できれば、4%ルールなら1500万円の資産でサイドFIREが視野に入ります。

    注意点

    ただし、月20万円の生活費は必要最低限の水準であり、急な出費に対応するための余裕は少ない点に注意が必要です。

    月25万円で生活する場合

    月25万円(年間300万円)で生活する場合のシミュレーションです。この水準であれば、一人暮らしならある程度の余裕を持った生活が可能です。

    毎月の労働収入

    年間労働収入

    年間労働収入

    資産で賄う金額

    資産で賄う金額

    必要資産額(4%ルール)

    必要資産額(4%ルール)

    必要資産額(3%ルール)

    必要資産額(3%ルール)

    5万円

    年間労働収入

    60万円

    資産で賄う金額

    240万円

    必要資産額(4%ルール)

    6000万円

    必要資産額(3%ルール)

    8000万円

    10万円

    年間労働収入

    120万円

    資産で賄う金額

    180万円

    必要資産額(4%ルール)

    4500万円

    必要資産額(3%ルール)

    6000万円

    15万円

    年間労働収入

    180万円

    資産で賄う金額

    120万円

    必要資産額(4%ルール)

    3000万円

    必要資産額(3%ルール)

    4000万円

    月10万円の労働収入があれば、4%ルールで4500万円、3%ルールでも6000万円の資産でサイドFIREが可能です。

    生活費が月5万円増えるだけで、必要資産額が1500万円から2000万円ほど増加することがわかります。

    労働収入が多いほど必要資産額は減る

    上記の一覧表から明らかなように、サイドFIRE後の労働収入を増やすほど、達成に必要な資産額は大幅に減少します。これはサイドFIREの最大のメリットであり、戦略の要となります。

    例えば、月25万円で生活する場合、労働収入が月5万円から15万円に増えるだけで、4%ルールでの必要資産額は6000万円から3000万円へと半分になります。

    完全なリタイアを目指すのではなく、自分の好きなことや得意なことを活かして、無理のない範囲で働き続けることが、早期のサイドFIRE達成への近道です。

    自身のスキルや経験を棚卸しし、どのような働き方でいくら稼げるのかを具体的に計画することが、現実的な目標設定につながります。

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    世帯構成別|サイドFIREに必要な資産額シミュレーション

    サイドFIREの目標資産額は、独身か、夫婦のみか、子どもがいるかといった世帯構成によって変わります。

    ここでは、総務省の家計調査などを参考に、それぞれの世帯でどれくらいの資産が必要になるのかをシミュレーションします。

    (参考:家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2025年(令和7年)平均結果の概要 | 総務省 )

    以下の支出額は、総務省「家計調査」における「65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)」「65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)」の税金や社会保険料などの非消費支出を含んだ実支出を参考にしています。現役世代の支出とは内訳が異なる場合がありますが、リタイア後の生活水準の目安としてご参照ください。

    単身世帯の場合

    単身世帯は、生活費をコントロールしやすく、サイドFIREの計画を立てやすいのが特徴です。総務省の家計調査によると、単身世帯の月間平均消費支出は約16万1000円(年間約193万円)です。

    仮に、サイドFIRE後に月8万円(年間96万円)の労働収入を得るとします。この場合、資産運用で賄うべき金額は年間97万円です。4%ルールで計算すると、必要な資産額は97万円 × 25 = 2425万円となります。

    生活費を月15万円(年間180万円)に抑えることができれば、必要資産額は(180万円 - 96万円)× 25 = 2100万円まで下がります。

    独身の場合、住居費を抑えるために地方へ移住するなど、生活コストを下げる選択肢も取りやすいでしょう。

    夫婦世帯(子なし)の場合

    子どもがいない夫婦世帯の場合、2人分の生活費が必要になりますが、共働きであれば収入源が2つあるため、協力して効率的に資産形成を進められます。

    総務省の家計調査によると、2人以上世帯の平均消費支出は月約29万7000円(年間約356万円)です。

    仮に、夫婦で合わせて月15万円(年間180万円)の労働収入を得る計画を立てます。この場合、資産で賄うべき金額は年間176万円です。4%ルールで計算すると、必要な資産額は176万円 × 25 = 4400万円となります。

    夫婦のどちらかが病気などで働けなくなっても、もう一方がカバーできるというリスク分散の効果もあります。

    お互いの働き方や理想のライフスタイルについてよく話し合い、共通の目標を持つことが成功の鍵です。

    子持ち世帯の場合

    子持ち世帯がサイドFIREを目指す上で、課題となるのが教育費です。生活費に加えて、子どもの進路に応じたまとまった資金を準備する必要があります。

    文部科学省の調査によると、子ども1人を幼稚園から大学卒業まで育てるのにかかる教育費は、すべて国公立でも約853万円すべて私立の場合は約2375万円以上とされています。

    ポイントの解説

    例えば、年間生活費420万円(月35万円)、労働収入200万円の家庭でも、4%ルールで計算すると(420万円 - 200万円)× 25 = 5500万円の資産が必要です。これに加えて、子どもの人数分の教育費を別途準備しなければなりません。

    子どもの教育プランを早期に固め、NISAや学資保険などを活用して計画的に教育資金を準備することが、子持ち世帯のサイドFIRE実現に向けた大前提となります。

    (参考:令和5年度子供の学習費調査の結果|数値修正20260116差替|文部科学省
    (参考:国公私立大学の授業料等の推移|令和3年|文部科学省
    (参考:令和5年度子供の学習費調査の結果|数値修正20260116差替|文部科学省
    (参考:国公私立大学の授業料等の推移|令和3年|文部科学省

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    サイドFIRE達成への3つのステップ

    サイドFIREは、思いつきで達成できるものではありません。明確な目標と計画に基づき、着実にステップを踏んでいくことが成功の鍵です。

    ここでは、サイドFIRE達成に向けた具体的な3つのステップを解説します。

    ステップ1:年間支出を正確に把握する

    サイドFIRE計画のすべての土台となるのが、自分自身の支出の把握です。まずは、家計簿アプリやクレジットカードの明細などを活用して、毎月何にいくら使っているのかを正確に洗い出しましょう。

    食費、住居費、水道光熱費、通信費といった固定費から、趣味や交際費などの変動費まで、1年間の支出を合計して「年間支出額」を算出します。この金額が、あなたのサイドFIRE計画の基準点となります。

    現状の支出を把握した上で、サイドFIRE後の理想の生活をイメージし、どの支出を削減できるか、あるいは増やしたいかを検討することも大事です。

    これにより、より現実的な目標生活費を設定できます。

    ステップ2:無理なく稼げる労働収入を決める

    次に、サイドFIRE後にどれくらいの労働収入を得たいか、また得られるかを現実的に考えます。サイドFIREの魅力は、仕事の量や内容を自分でコントロールできる点にあります。

    「週3日だけ働く」「好きな分野でフリーランスとして活動する」「趣味を活かしてパートタイムで働く」など、自分の理想の働き方を具体的にイメージしましょう。

    理想の働き方をイメージした上で、当該働き方で得られるであろう「年間労働収入」を見積もります。この金額が、必要資産額を左右する要素となります。

    高すぎる目標は計画の破綻につながるため、無理なく、そして楽しく続けられる範囲で設定することが大切です。

    ステップ3:目標資産額を計算し逆算する

    ステップ1で算出した「年間支出額」と、ステップ2で決めた「年間労働収入」がわかれば、いよいよ目標資産額を計算できます。

    (年間支出額 - 年間労働収入) × 25(または33.3) = 目標資産額

    この計算で具体的な目標額が定まったら、次は目標達成のために、今から何をすべきかを逆算して考えます。

    例えば、目標資産額が3000万円で、達成までの期間を15年と設定した場合、現在の資産額や想定する運用利回りを考慮して、毎月いくら積み立てていく必要があるかを計算します。

    この月々の積立額が、あなたの資産形成の具体的な行動目標となります。

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    サイドFIREを実現するための資産形成戦略

    目標資産額が定まったら、次はいかにして効率的に資産を形成していくかという戦略が重要になります。

    税制優遇制度を最大限に活用し、長期的な視点でコツコツと資産を育てていくことが、サイドFIRE実現への王道です。

    NISAを最大限活用する

    サイドFIREを目指す上で、NISA(少額投資非課税制度)の活用は有効な手段です。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座内での運用益は非課税となるため、効率的な資産形成が期待できます。

    ポイントの解説

    2024年に改正されたNISAでは、年間最大360万円まで投資が可能で、生涯にわたる非課税保有限度額は1800万円と大幅に拡充されました。

    長期・積立・分散投資に適した商品を対象とする「つみたて投資枠」は、サイドFIREの資産形成のコアとして活用することが考えられます。

    全世界株式や米国株式に連動する低コストのインデックスファンドを毎月コツコツと積み立てていくことで、複利効果を活かした運用が見込めます。

    iDeCoで老後資金も同時に準備

    iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後資金準備に特化した私的年金制度です。最大のメリットは、掛金が全額所得控除の対象となるため、毎年の所得税や住民税を軽減できる点にあります。

    サイドFIREを目指す過程でiDeCoを活用すれば、節税しながら効率的に資産を積み上げることができます。また、運用益も非課税となるため、NISAと同様に複利効果を活かした長期運用が可能です。

    原則として60歳まで引き出せないという制約はありますが、サイドFIRE後の生活だけでなく、老後生活まで見据えた盤石な資産基盤を築く上で、iDeCoは有効な手段となります。

    インデックス投資で長期運用

    サイドFIREに向けた資産運用の中心的な選択肢として、インデックス投資が考えられます。インデックス投資とは、日経平均株価や米国のS&P500といった株価指数(インデックス)に連動する成果を目指す投資手法です。

    特定の企業に集中投資する個別株投資と比べて、幅広い銘柄に分散投資するため、リスクを抑えやすいのが特徴です。また、運用コスト(信託報酬)が低い商品が多く、長期で運用するほど複利効果が高まる傾向があります。

    「全世界株式」や「米国株式(S&P500)」に連動するインデックスファンドを、NISAやiDeCoの口座で毎月一定額積み立てていく「長期・積立・分散」投資は、専門的な知識がなくても比較的実践しやすく、再現性の高い資産形成の基本的な手法といえるでしょう。

    投資信託には、購入時手数料や信託報酬(運用管理費用)などの手数料がかかります。

    サイドFIREのメリットとデメリット

    サイドFIREは魅力的なライフスタイルですが、メリットだけでなくデメリットも存在します。

    両方を正しく理解し、自分にとって最適な選択かどうかを判断することが大事です。

    メリット:完全FIREより低いハードル

    サイドFIREの最大のメリットは、完全FIREに比べて達成のハードルが低いことです。労働収入を組み合わせるため、準備すべき資産額が少なくて済み、より早期に目標を達成できる可能性が高まります。

    また、完全に仕事を辞めるわけではないため、社会とのつながりを維持しやすい点もメリットです。

    自分の好きなことや得意なことを仕事にすることで、やりがいを感じながら収入を得られ、精神的な充実感にもつながります。

    さらに、資産収入だけに頼らないため、株式市場の暴落など不測の事態が起きても、労働収入があることで経済的・精神的な安定を保ちやすいというリスク分散の効果も期待できます。

    デメリット:労働収入への依存

    一方で、サイドFIREは完全に労働から解放されるわけではない、という点がデメリットになります。自分のペースで働けるとはいえ、収入を得るためには働き続ける必要があります。

    また、会社員からフリーランスや個人事業主になると、社会保障が手薄になる点も注意が必要です。

    会社の健康保険から国民健康保険に切り替えると保険料が全額自己負担になったり、厚生年金から国民年金に変わることで将来の年金受給額が減少したりします。

    さらに、生活の一部を資産運用に頼るため、市場の変動リスクを直接受けることになります。

    計画通りの資産収入が得られない可能性も常に念頭に置き、十分な生活防衛資金を準備しておくなどの対策が不可欠です。

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    サイドFIREに向いている人・向いていない人

    サイドFIREは誰にでも合うライフスタイルというわけではありません。

    自分の性格や価値観がサイドFIREという働き方に合っているか、客観的に見極めることが大切です。

    向いている人の特徴

    サイドFIREに向いているのは、以下のような特徴を持つ人です。

    • 働きながらプライベートも充実させたい人:完全に仕事を辞めるのではなく、働く時間を減らして趣味や家族との時間を増やしたいと考えている人には最適です。
    • ある程度の収入があり、計画的にお金を管理できる人:サイドFIREには数千万円単位の資産形成が必要です。安定した収入があり、目標に向かって計画的に貯蓄や投資を進められる人は、達成の可能性が高いでしょう。
    • 社会とのつながりを持ち続けたい人:仕事を続けることで、社会的な役割や人との交流を保ちたいと考える人にとって、サイドFIREは孤立感を防ぎ、充実した日々を送るためのよい選択肢となります。

    向いていない人の特徴

    一方で、以下のようなタイプの人はサイドFIREには向いていないかもしれません。

    • 一切働きたくないと考えている人:サイドFIREは労働収入を得ることが前提です。完全に労働から解放されたい場合は、より多くの資産が必要な「完全FIRE」を目指す必要があります。
    • 安定した高収入や社会的地位を維持したい人:サイドFIREでは、会社員時代よりも総収入が減ることが多く、キャリアも中断される可能性があります。安定した収入やキャリアアップを重視する人には不向きかもしれません。
    • 支出の管理が苦手な人:限られた収入の中で生活をやりくりする必要があるため、計画的にお金を使えない人は、資産を早々に取り崩してしまうリスクがあります。

    サイドFIREに関するよくある質問

    サイドFIREについて、多くの人が抱く疑問にお答えします。

    具体的な資産額や働き方について、より深く理解を深めていきましょう。

    Q. 資産2000万円でサイドFIREは可能?

    資産2000万円でのサイドFIREは、可能ですが、労働収入の割合を高くするか、生活費を切り詰める必要があります

    例えば、4%ルール(年間4%の取り崩し)を適用すると、2000万円の資産からは年間80万円の不労所得が得られます。もし年間の生活費が240万円(月20万円)であれば、差額の160万円(月約13.3万円)を労働で稼ぐ必要があります。

    生活費を年間180万円(月15万円)まで抑えることができれば、労働で稼ぐ金額は年間100万円(月約8.3万円)で済みます。

    このように、2000万円という資産額は、サイドFIREのスタートラインとしては現実的ですが、生活設計と働き方の工夫が不可欠です。

    Q. 独身で5000万円あればセミリタイアできる?

    独身で資産5000万円があれば、セミリタイア(サイドFIRE)は十分に可能です

    4%ルールを適用すると、5000万円の資産からは年間200万円の不労所得が期待できます。

    総務省の家計調査によると、単身世帯の平均的な年間支出は約193万円なので、理論上はほとんど働かなくても生活できる計算になります。

    仮に、少し余裕を見て年間240万円(月20万円)で生活するとしても、不足分の40万円(月約3.3万円)をアルバイトなどで稼げばよいため、かなり自由度の高い生活が送れるでしょう。

    5000万円という資産は、独身者がセミリタイアを考える上で、1つの目安といえます。

    Q. サイドFIRE後の労働収入はどう確保する?

    サイドFIRE後の労働収入を確保する方法は多岐にわたります。大切なのは、収入額だけでなく、自分が楽しく、無理なく続けられる仕事を選ぶことです。

    具体的な選択肢としては、以下のようなものが挙げられます。

    • フリーランス・個人事業主:これまでのスキルや経験を活かし、プログラミング、デザイン、ライティングなどで働く。
    • パート・アルバイト:カフェや書店など、自分の好きな場所で働く。バリスタFIREとも呼ばれます。
    • 小規模な起業:趣味や特技を活かして、オンラインショップや教室などを開く。
    • 不動産投資:アパート経営などで安定した家賃収入を得る。

    サイドFIREを計画する段階から、どのような働き方で収入を得たいかを考え、必要なスキルを身につけておくと、スムーズに移行できるでしょう。

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    まとめ

    サイドFIREは、資産収入と労働収入を組み合わせることで、完全なリタイアよりも現実的に経済的自由を目指せるライフスタイルです。達成に必要な資産額は、あなたの理想とする生活費と働き方によって変わります。

    まずは「4%ルール」を参考に、(年間生活費 - 年間労働収入)× 25 という計算式で、自分だけの目標資産額を算出することから始めましょう。

    目標が明確になれば、支出の見直しやNISA・iDeCoを活用した計画的な資産形成へと、具体的な行動に移しやすくなります。

    サイドFIREは、決して一部の特別な人のためだけのものではありません。本記事で紹介したステップを参考に、あなたらしい働き方と暮らしを実現するための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

    自分に合ったサイドFIREの形を見つけるためには、まず現状の資産状況と将来の目標を明確にすることが大切です。

    以下の診断ツールで、あなたに合った資産運用の方法を探してみてはいかがでしょうか。 

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    監修
    高橋 明香
    • 高橋 明香
    • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

    みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

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    執筆
    マネイロメディア編集部
    • マネイロメディア編集部
    • お金のメディア編集者

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