
200万円を運用するなら何がベスト?プロが運用ポイントと失敗しないための方法を解説
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「200万円をどう運用すればいいのか」は、資産形成を考え始めた人が最初につまずきやすいテーマです。預金のまま置いておくべきか、投資に回すべきか、あるいはどの商品を選ぶべきかで迷う人も多いでしょう。
200万円は、運用次第で将来の資産づくりの土台にもなりますが、リスクを取りすぎると家計に影響が出る金額でもあります。
本記事では、200万円を運用する際の考え方や、目的別に検討したい運用方法、注意点を投資のプロがわかりやすく解説します。
- 200万円を運用する前の前提条件
- 主な運用先とその特徴
- 目的別の運用パターン例
- 運用でよくある失敗と注意点
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200万円を運用する前に押さえておくべき前提条件
200万円の資産運用を始める前に、まずは基本的な前提条件を確認しましょう。
具体的には、「何のために、いつまでに、いくら必要か」という運用目的と期間を明確にし、万が一のこと態に備える生活防衛資金を確保しておく必要があります。
運用目的を明確にする
資産運用を始める第一歩は、運用の目的を具体的に設定することです。
目的が明確であれば、それに合った運用期間やリスクの取り方が決まり、適切な金融商品を選びやすくなります。目的によって、選ぶべき運用戦略は異なります。
例:老後資金・将来資金として運用する場合
老後資金や子どもの教育費など、10年以上の長期的な視点で将来の資金を準備する場合は、ある程度のリスクを取りながら資産の成長を期待する運用が適しています。
長期運用では、複利効果を味方につけることができます。複利効果とは、運用で得た利益を元本に加えて再投資することで、利益が利益を生む仕組みです。運用期間が長くなるほど、その効果は増加します。
例:数年以内に使う予定がある資金の場合
住宅購入の頭金や車の買い替え費用など、5年以内といった比較的短い期間で使う予定が決まっている資金を運用する場合は、資産を減らさない安定性重視の運用が基本となります。
使う時期が明確な資金で大きなリスクを取ると、いざ必要になったタイミングで市場が下落し、元本割れを起こしてしまう可能性があります。そのようなことを避けるため、値動きの大きい株式などの割合を抑え、元本の安全性が高い金融商品を中心に組み合わせることが推奨されます。
投資期間を整理する
資産運用において、投資に充てられる期間を明確にすることは、適切なリスク水準と運用戦略を決定する上で不可欠です。
一般的に、運用期間が長ければ長いほど、より大きなリスクを取ることが可能になり、高いリターンを期待できます。一方、期間が短い場合は、安定性を重視する必要があります。
生活防衛資金は確保できているか
資産運用は、あくまで日々の生活に必要なお金や、急な出費に備えるための資金を確保した上で行います。
万が一に備えるお金を「生活防衛資金」と呼びます。運用を始める前に、その資金が十分にあるかを確認することが不可欠です。
生活防衛資金として確保すべき金額の目安は、一般的に生活費の6ヶ月分から1年分とされています。具体的な金額は、自身の家族構成や職業によって調整が必要です。
200万円は一括投資と分散投資どちらが向いているか
200万円の資金を運用する際、「一括で投資するべきか」「分割して投資するべきか」は多くの人が悩むポイントです。
一括投資は市場が上昇する局面で大きなリターンを期待できる一方、高値で買ってしまうリスクも伴います。対して、時間や資産を分散させる投資は、リスクを抑える効果が期待できます。
それぞれの特徴を理解し、自身の考え方に合った方法を選ぶことが大切です。
一括投資の特徴
一括投資とは、まとまった資金を一度に特定の金融商品へ投じる手法です。
最大の利点は、投資資金の全額を早期から運用に回せる点です。将来的に成長が見込まれる市場であれば、早くから全額を投じることで複利効果を最大限に享受でき、上昇局面で大きなリターンを期待できます。
余剰資金があり、長期的な視点で市場の成長を確信できる場合には、効率的な資産形成の選択肢となります。
一方で、購入のタイミングが運用成績を大きく左右する点には注意が必要です。価格のピークで購入する「高値掴み」をすると、その後の下落で大きな含み損を抱えるリスクがあります。 特に初心者の場合、下落時の不安からパニックで売却してしまう「狼狽売り」に陥りやすい傾向があります。
一括投資を活用するには、市場の変動に動じない長期的な視点を持つか、投資タイミングを慎重に見極める判断力が求められます。
時間分散・資産分散の考え方
分散投資は、投資のリスクを管理するための基本的な考え方です。具体的には、投資するタイミングを分ける「時間分散」と、投資対象を複数に分ける「資産分散」があります。
これらの手法を組み合わせることで、特定のタイミングや資産の値動きに運用成績が左右されることを防ぎ、より安定した資産形成を目指すことができます。
一部一括+一部積立という選択
200万円の資金を運用する際、一括投資と積立投資の双方のメリットを享受する方法として、「一部を一括投資し、残りを積立投資に回す」というハイブリッドなアプローチも有効です。
例えば、200万円のうち100万円をまず一括で投資し、残りの100万円は毎月5万円ずつ20ヶ月に分けて積み立てるといった方法です。その方法であれば、最初の一括投資分で市場上昇の恩恵を狙いつつ、積立投資によって購入価格を平準化し、高値掴みのリスクを軽減できます。
どの程度の割合を最初に投じるかは、自分・自身のリスク許容度や市場観に応じて調整します。
複数資産に分ける意味
資産を複数の種類に分けて投資することは、リスク管理の基本です。投資格言「卵は一つのカゴに盛るな」で知られる通り、値動きの異なる資産を組み合わせることで、特定の資産が値下がりしても他の資産がその損失を補う効果が期待できます。
こうした資産配分の考え方を「アセット・アロケーション」と呼びます。これは運用成績の大部分を左右する極めて重要な要素です。例えば、高いリターンが期待できるものの価格変動が激しい「株式」に、値動きの安定した「債券」を組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスクを抑えることが可能です。
200万円の資金を運用する場合も、自身のリスク許容度に合わせて国内外の株式や債券へ適切に配分することが、安定した資産形成への鍵となります。
200万円のおすすめの投資方法【ケース別】
200万円を活用できるおすすめの投資方法について、ケース別にプロが詳しく解説します。
①リスクをなるべくおさえて運用する場合
リスクをできるだけ抑えて運用したい場合は、200万円を一括で投資するのではなく、分割して積立投資を行う方法が適しています。価格変動の影響を平準化できるため、高値掴みのリスクを抑えやすくなります。
長期・積立投資は複利効果を得やすく、運用期間が長くなるほど値動きのブレが平準化される傾向があります。日々の相場を細かくチェックする必要がなく、「ほったらかし運用」がしやすい点も特徴です。
特に50代以降で安定性を重視する場合は、株式比率を徐々に下げ、債券の割合を増やすことも検討したいところです。債券を含むバランス型ファンドを活用すれば、資産配分を自動的に調整しながら運用できます。
ただし、リスクを抑えることだけを重視しすぎると、期待できるリターンも小さくなり、資産が十分に増えない可能性があります。
資産を増やす機会を逃さないためにも、自身に合ったリスク水準や商品選びについて、専門家に相談するのも有効な選択肢です。
投資信託で長期積立投資
投資信託を活用した長期積立投資は、少額から分散投資ができる点がメリットです。複数の資産や銘柄に分散されているため、個別銘柄に比べて価格変動のリスクを抑えやすくなります。
毎月一定額を積み立てることで、相場の上下に左右されにくい運用が可能です。
NISAやiDeCoなど国の制度を活用
NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用すれば、運用益にかかる税負担を軽減できます。特に長期運用では税金の差が最終的な資産額に大きく影響します。
非課税枠や拠出上限を意識しながら、計画的に活用することが重要です。
②リスクを取ってリターンを狙う場合
より高いリターンを狙う場合は、株式やリスクの高い投資信託に一括投資を行う方法があります。短期間で大きな値上がりが期待できる一方、価格変動も大きくなる点が特徴です。
この方法では、購入や売却のタイミングが運用成果を大きく左右します。経済動向や市場ニュースを継続的に確認しながら、状況に応じた判断が求められます。
リスクを取ればリターンが大きくなる可能性がある一方で、損失が拡大する可能性も高まります。値動きに振り回されるのが不安な場合は、「利益が〇%出たら売却」「損失が〇%に達したら損切り」といったルールを事前に決めておくと良いでしょう。
投資経験がある程度ある人向けの運用方法といえます。
投資信託と株式
株式は個別企業の成長を直接取り込める反面、業績悪化などの影響を受けやすい投資対象です。一方、投資信託は複数銘柄に分散されているため、リスクは相対的に抑えられます。
リターン重視でも、両者を組み合わせて投資することで、リスクと収益性のバランスを取ることが可能です。
NISAの成長投資枠を活用
NISAの成長投資枠は、株式やアクティブ型投資信託など、幅広い商品に投資できる点が特徴です。値上がり益や配当金が非課税となるため、リスクを取った運用でも税制面のメリットを活かせます。
中長期での資産拡大を狙う場合、有力な選択肢の一つです。
【目的別】200万円の運用パターン例
200万円の運用方法は、その目的によって異なります。「老後資金のため」「数年後の住宅購入のため」「とにかくリスクを避けたい」など、目的別に最適な資産配分(ポートフォリオ)は変わります。
具体的な3つの目的に合わせた運用パターン例をご紹介します。
老後資金を目的とした運用
20年、30年先といった遠い将来の老後資金を目的とする場合、長期的な視点に立ち、資産の成長を重視した運用戦略が基本となります。
時間を味方につけることで、短期的な価格変動リスクを乗り越え、複利効果を最大限に活用することが可能です。
長期・成長重視の配分イメージ
老後資金のような長期運用では、ポートフォリオの大部分を成長が期待できる資産に配分するのが一般的です。20代や30代のように運用期間を長く確保できる場合は、積極的にリスクを取り、高いリターンを目指すことができます。
具体的な配分イメージは以下の通りです。
このように、株式の比率を70%程度と高く設定し、世界経済の成長を取り込むことを目指します。
5〜10年後に使う予定がある場合
5〜10年後という中期的な目標のために資金を運用する場合、長期運用ほどの時間的余裕はありません。そのため、資産の成長を目指しつつも、元本割れのリスクを一定程度抑えたバランスの取れた運用が求められます。
バランス型の考え方
5〜10年後という中期的な運用では、異なる値動きをする複数の資産を組み合わせる「バランス型」の考え方が有効です。具体的には、成長を期待する株式と、安定性を確保する債券を組み合わせることが基本となります。
株式は経済成長と共に価格上昇が期待できますが、短期的には価格変動が増加します。一方、債券は大きなリターンは期待できませんが、価格変動が比較的小さく、安定した利子収入が見込めます。
これらの資産を組み合わせることで、株式市場が下落した際にも債券がポートフォリオ全体の値下がりを緩和するクッションの役割を果たします。
このバランスを取る運用を1本で実現できるのがバランスファンドであり、手間をかけずにリスクを抑えた運用を目指したい場合に適した選択肢です。
リスクを取りすぎない配分
5〜10年後の資金を運用する際は、リスクを取りすぎない資産配分が鍵となります。40代〜50代の資産形成期を参考に、株式と債券のバランスを取ったポートフォリオが目安となります。
具体的な配分イメージは以下の通りです。
この例では、株式の比率を55%程度に抑え、安定資産である債券の比率を35%に高めています。老後資金目的のポートフォリオよりも価格変動リスクを抑え、目標時期に向けて資産価値が変動する可能性を低減させます。
目標とする時期が近づくにつれて、例えば残り3〜5年になったら、さらに債券の比率を高めるなど、段階的にリスクを減らしていく見直しも有効です。
リスクを極力抑えたい場合
資産運用において、リターンよりも「資産を減らさないこと」を最優先したいと考える人もいるでしょう。
その場合、資産の大部分を安全性の高い商品で運用する戦略が基本となります。
一部のみ投資する考え方
リスクを極力抑えたい場合、手元の200万円全額を投資に回す必要はありません。まずは資産の一部、例えば50万円や100万円だけを投資に回し、残りは預金として確保しておくという方法が有効です。
これにより、もし投資した部分が値下がりしても、資産全体への影響は限定的になります。
まずは少額から投資を体験し、値動きに慣れていくことで、自身のリスク許容度を見極めることにもつながります。
「減らさない」運用設計
「減らさない」ことを最優先する運用設計では、ポートフォリオの大部分を安全資産、またはそれに準じる安全性の高い金融商品で構成します。
具体的な配分イメージは以下の通りです。
例えば200万円のうち、150万円を個人向け国債(変動10年)で運用し、残りの50万円を安定型のバランスファンドに投資するといった形です。これであれば、資産の大部分は元本割れのリスクが極めて低く、一部で預金以上のリターンを狙うことができます。
期待できるリターンは年率1%〜2%程度と控えめになりますが、インフレによる現金の価値目減りを多少なりともカバーしつつ、資産を守ることを主眼に置いた堅実な運用設計です。
200万円の預け先が気になるあなたへ
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200万円運用でよくある失敗と注意点
200万円というまとまった資金を運用する際、初心者はいくつかの失敗パターンに陥りがちです。目的が曖昧なまま始めてしまったり、短期的な値動きに一喜一憂してしまったりすることが、資産を減らす原因になります。
ここでは、よくある失敗例とその対策について解説します。
目的が曖昧なまま運用を始めてしまう
資産運用における基本的な失敗の一つが、明確な目的を持たずに始めてしまうことです。
運用の目的が明確でないと、投資判断の確固たる基準を持つことができません。その結果、市場が良い時には楽観的になりすぎてリスクの高い商品に手を出し、市場が悪化すると不安に駆られてすぐに売却してしまうなど、一貫性のない行動につながりがちです。
「10年後の教育資金として500万円を目指す」といった具体的な目標があれば、「そのためには年率5%程度の運用が必要だから、このポートフォリオを維持しよう」という判断基準が生まれます。
目的があることで、短期的な市場のノイズに惑わされず、計画に沿った行動を取りやすくなります。
短期の値動きに振り回される
資産運用、株式などのリスク資産では、日々の価格変動はつきものです。
しかし、市場が下落し、保有資産の評価額が減少すると、多くの人は不安を感じます。リーマンショックのような大きな下落局面では、「もっと下がるのではないか」という恐怖から、損失を抱えたまま資産を売却してしまう「狼狽売り」に走りがちです。
しかし、歴史的に見れば、株式市場は暴落を経験しても長期的には回復してきました。下落局面で売却してしまうと、その後の回復の恩恵を受けられず、損失を確定させてしまいます。むしろ、価格が下がった時こそ、冷静に積立を継続することで平均購入単価を下げ、将来のリターンを高める機会となり得ます。
一時的な下落に動じず、市場に居続けることが欠かせません。
商品だけで判断してしまう
資産運用では、個別の金融商品の良し悪しだけで投資判断を行うのは適切とはいえません。重要なのは、保有資産全体を俯瞰し、どの資産をどの程度組み合わせるかという「資産配分(ポートフォリオ)」の考え方です。
どれほど優れた金融商品であっても、1つの商品に資産を集中させれば、値動きによる影響は大きくなります。資産運用では、個々の商品ではなく、資産全体でリスクとリターンのバランスを取ることが不可欠です。
その際に有効な考え方が「コア・サテライト戦略」です。
コア・サテライト戦略では、資産の中核となる「コア部分」を、インデックスファンドなど低コストで安定的な成長が期待できる商品で構成します。一方、「サテライト部分」には、個別株やアクティブファンドなど、より高いリターンを狙う商品を組み入れます。
コアで資産全体の安定性を確保しつつ、サテライトで収益機会を広げることで、守りと攻めのバランスが取れたポートフォリオを構築できます。
商品単体の魅力だけで判断するのではなく、資産全体の中でその商品が果たす「役割」を意識することが、長期的に安定した資産形成につながります。
200万円運用にNISAをどう活用するか
200万円の資産運用を考えるうえで、NISA(少額投資非課税制度)の活用は欠かせません。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座内で得た運用益は非課税となります。
この税制優遇を活かすことで、同じ運用成果でも手元に残る金額は大きく変わります。200万円というまとまった資金だからこそ、新NISAの仕組みを理解し、戦略的に使うことが重要です。
つみたて投資枠と成長投資枠の考え方
2024年から始まった新NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの非課税投資枠があり、両方を併用することができます。
200万円を運用する場合、それぞれの特徴を理解し、目的に応じて使い分けることがポイントです。
併用する場合の基本戦略
つみたて投資枠と成長投資枠を併用する場合は、それぞれに役割を持たせる考え方が基本となります。
つみたて投資枠(年間120万円まで)は、長期・積立・分散投資に適した投資信託が対象です。ポートフォリオの「コア(中核)」として、インデックスファンドを安定的に積み立てる使い方が適しています。
一方、成長投資枠(年間240万円まで)は、個別株式やETF、アクティブファンドなど、幅広い商品に投資できます。こちらはポートフォリオの「サテライト(補完)」として、特定テーマのETFや個別株など、コア部分より高いリターンを狙う位置づけになります。
200万円の資金であれば、例えば120万円をつみたて投資枠でインデックスファンドに、残り80万円を成長投資枠でETFや個別株に投資する、といった配分も考えられます。
200万円を一度に使い切らなくてよい理由
200万円の資金があれば、新NISAの成長投資枠(年間240万円)を使って、一度に全額を非課税で投資することも可能です。
しかし、必ずしも一括で投資する必要はありません。投資のタイミングを分散させることで、価格変動によるリスクを抑えるという考え方も重要です。
枠を分けて使うメリット
200万円を一度に投資せず、NISAの枠を分けて使うことには、いくつかのメリットがあります。
1つ目は、時間分散によるリスク軽減です。毎月一定額を投資する「ドルコスト平均法」を取り入れることで、価格が高いときは少なく、安い時は多く購入することになり、平均購入単価を抑えやすくなります。結果として、高値掴みのリスクを軽減できます。
2つ目は、精神的な安定です。一括投資後に相場が下落すると、大きな含み損を抱えて不安になりがちですが、分割投資であれば値動きの影響を受けにくくなります。
例えば、200万円を10ヶ月に分けて毎月20万円ずつ投資する、あるいは今年の成長投資枠で100万円、来年の枠で100万円を投資するといった方法も選択肢です。
無理のない計画を立てることで、落ち着いて資産運用を続けやすくなります。
非課税メリットを最大化する視点
NISAの最大の魅力は、運用益が非課税になる点です。このメリットを最大限に活かすためには、短期的な値動きに左右されず、長期視点で運用することが欠かせません。
長期保有を前提に考える
NISAの非課税メリットは、運用期間が長くなり、利益が積み上がるほど効果を発揮します。複利効果と非課税制度が組み合わさることで、長期的な資産形成において大きな差が生まれます。
新NISAでは非課税保有期間が無期限となったため、腰を据えた長期投資がしやすい環境が整いました。短期売買を繰り返すのではなく、一度投資した資産はできるだけ長く保有する前提で考えることが重要です。
例えば、200万円を年利5%で20年間運用した場合、資産は約530万円になります。利益は約330万円ですが、NISA口座でなければ約66万円の税金がかかります。この税金がかからない点こそ、長期保有におけるNISA最大のメリットといえるでしょう。
200万円の運用に迷ったら全体設計から考える
200万円の資産運用を始めようと思っても、「自分に合うリスクがわからない」「どの商品を選べばいいか決められない」といった理由で、一歩を踏み出せない人も少なくありません。
そのような場合は、個別の商品選びから入るのではなく、まず自分・自身の資産全体の設計図を描くことから始めるのが有効です。
自分に合うリスク水準がわからない場合
どの程度の価格変動までなら精神的・経済的に耐えられるかという「リスク許容度」は、人それぞれ異なります。
リスク許容度を見誤ると、市場の下落局面で冷静な判断ができなくなります。自分に合ったリスク水準を把握することが、適切な資産配分を決定する第一歩です。
年齢・収入・資産状況から整理する
リスク許容度は、主に以下の要素によって総合的に判断されます。
- 年齢: 若いほど運用期間を長く取れるため、損失が出ても回復を待つ時間的余裕があり、リスク許容度は高くなります。
- 収入: 収入が高く、安定しているほど、生活への影響を心配せずにリスクを取りやすくなります。
- 資産状況: 保有する金融資産が多いほど、その一部でリスクを取る余裕が生まれます。
- 投資経験: 投資経験が豊富で、市場の変動に慣れているほど、冷静に対応しやすくなります。
例えば、20代で独身、安定した収入がある人と、50代で子どもの教育費や住宅ローンを抱えている人とでは、同じ200万円でも取れるリスクは異なります。
自身の状況を客観的に整理し、どの程度のリスクなら受け入れられるかを考えてみましょう。
商品選びで迷っている場合
金融商品は数多く存在するため、どれを選べばよいか迷うのは自然なことです。ただし、「これさえ選べば間違いない」という完璧な商品を1つ見つけようとすると、かえって判断できず、投資を始められなくなることも少なくありません。
資産運用における商品選びは、「唯一の正解」を探すことではありません。重要なのは、自身の運用目的やリスク許容度に合わせて、複数の商品を組み合わせることです。
例えば、値動きを抑えたい場合は債券の比率を高め、資産の成長を重視する場合は株式の比率を高めるなど、異なる特徴を持つ資産を組み合わせることで、バランスの取れたポートフォリオを構築できます。
投資初心者であれば、まずは全世界株式やS&P500に連動する低コストのインデックスファンドを中核に据える方法がおすすめです。運用を続ける中で知識や経験が蓄積されれば、徐々に他の資産クラスを加えていくことも可能です。
最初から完璧を目指すのではなく、納得できる形で一歩を踏み出すことが、長期的な資産形成につながります。
まとめ
200万円の運用は、「増やし方」よりも“どこに使うお金か”で結果が変わります
同じ200万円でも、老後資金・数年後の支出・万一の備えなど、目的によって適切な運用方法は異なります。リスクを取りすぎると不安が残り、慎重になりすぎると将来に十分つながらないこともあります。
まずは、老後にいくら必要で、今の資産でどれくらい足りているのかを整理しましょう。そのうえで、200万円を「使わないお金」と「守るお金」に分けて考えることが重要です。
3分投資診断なら、老後必要額・不足額・200万円の最適な運用配分を自動で算出。
感覚ではなく、数字をもとに判断できます。
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監修
高橋 明香
- ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者
みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
執筆
マネイロメディア編集部
- お金のメディア編集者
マネイロメディアは、資産運用に関することや将来資金に関することなど、お金にまつわるさまざまな情報をお届けする「お金のメディア」です。正確かつ幅広い年代のみなさまにわかりやすい、ユーザーファーストの情報提供に努めてまいります。



