まとまったお金を賢く運用する方法!一括投資・積立投資の戦略と資産配分のポイント
数年後の資産イメージが見える:一括投資診断
「まとまったお金を運用するなら何が良い?」「運用する際の注意点は?」とまとまったお金の運用方法について調べている人も多いのではないでしょうか。
運用を始める際は、まとまったお金を活用する目的をきちんと決めることが大切です。また、運用方法として一括投資と積立投資、どちらで行うべきか悩んでいる人もなかにはいるでしょう。
一括投資と積立投資という、異なる運用方法を組み合わせることで、リスクを抑えながら効率的にお金を増やすことが期待できます。
本記事では「まとまったお金を運用したい」と思っている人に向けて、運用のポイントと資産運用事例について、投資のプロがわかりやすく解説します。
- まとまったお金は「一括投資」と「積立投資」を組み合わせて運用するのがおすすめ
- まとまったお金を一括投資する際は債券などの低リスク資産に投資がおすすめ
- まとまったお金は複利効果を活かした運用を行うことで、効率的にお金を増やすことが期待できる
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まとまったお金の運用目的を明確にする
まとまった資金を運用する際には、まず「何のために、いつまでに、いくら必要なのか」といった運用目的や目標金額を明確にすることが大切です。
目的によって、どれくらいのリスクを取れるかが変わります。投資にはさまざまな手法があるため、自分の目的とリスク許容度を照らし合わせながら、運用方針を考えましょう。
老後資金の必要額の計算例
厚生労働省の「簡易生命表(令和5年)」によると、平均寿命は男性81.09歳、女性87.14歳です。65歳を老後のスタートとすると、20〜25年分の生活費が必要です。
老後に必要な金額は、以下の計算式で求められます。
年金額は人によって異なるため、年金定期便などを使って確認しておきましょう。実際に必要な老後資金を具体的に知ることが、適切な運用計画につながります。
(参考:令和5年簡易生命表の概況|厚生労働省)
まとまったお金の運用は一括投資と積立投資…どっちが良い?
まとまったお金の運用には「一括投資」と「積立投資」の2つの方法があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。
一括投資のメリット・デメリット
一括投資をする場合、最初に預けた価格と売却価格の差額が損益となるため、積立投資に比べてリスクは大きくなります。そのため、場合によっては損失が大きくなる可能性があります。
一方で、短期間で大きなリターンを得る可能性や、複利効果を得やすい点がメリットです。
投資に慣れていて余裕資金がある人や、投資に対するリスク許容度が高い人、短期間の投資をしたい人には向いているでしょう。
また、まとまったお金があり、ある程度投資期間が長く確保できる人は、リスクを抑えながら投資する方法も検討してみると良いでしょう。
積立投資のメリット・デメリット
もし将来の値上がりが確実であれば、一括投資が有利ですが、実際の相場は予測が難しいものです。積立投資は一定額を定期的に投資するため、価格の変動を平準化でき、リスクを抑えられます。
投資を開始した直後は複利の効果を感じにくいかもしれませんが、長く続けることでその力を実感できます。少額から始められるため、コツコツと資産を増やしたい人におすすめの投資方法です。
まとまったお金は一括投資と積立投資を組み合わせがおすすめ
投資は主に「一括運用」と「積立運用」の2つの方法があり、まとまった資金がある場合は、選択肢が広がり、両方を組み合わせることでバランスの良い運用が可能です。
例えば、一括投資では安定した債券で守りの運用を、積立投資では投資信託などでリスクを取りつつリターンを狙うといった方法が考えられます。
運用方法を分けて活用することで、リスクを分散しながら資産を増やすことが期待できます。
一括投資と積立投資を組み合わせた運用のポイント
一括投資と積立投資を効果的に組み合わせることで、リスクを抑えながら資産形成を目指せます。以下では、組み合わせ運用のポイントを解説します。
ポイント①毎月の貯金の一部を長期・積立・分散投資
積立投資を成功させるためには、次の3つのポイントを意識することが大切です。
まずは「長期運用」。価格の上下に一喜一憂せず、投資の目的と目標を見失わずに、じっくりと続けることが重要です。
次に「時間の分散」。毎月一定額をコツコツ投資することで、購入価格が平準化され、価格変動のリスクを抑える効果が期待できます。
そして「分散投資」。特定の国や資産に偏らず、さまざまな地域や商品に分散して投資することで、全体のリスクを減らすことができます。
ポイント②まとまったお金の一部を低リスク資産に一括投資
まとまった資金を運用する際は、生活費など必要な資金を確保した上で、余裕資金での投資を考えましょう。
例えば、債券などの低リスク資産に一括投資を行えば、安定的な運用がしやすくなります。投資期間や使用予定時期を明確にし、それに合わせた商品選びがポイントです。
リスクを抑えつつ、着実に資産を増やしたい人におすすめです。
ポイント③複利効果を活かした運用を行う
資産運用では「複利効果」を活用することで、長期的な資産形成が期待できます。
複利とは投資で得た利益が元本にプラスされ、利益が利益を生む仕組みです。長期間投資を続けることで、複利の力はより大きくなります。
たとえ少額でも、早いうちからコツコツ積み立てていくことが、将来の大きなリターンにつながります。
まとまったお金を運用するなら!おすすめの投資
一括投資と積立投資、おすすめの投資についてプロが解説します。
一括投資①債券
国や企業が資金調達のために発行する有価証券のこと
投資家は、債券を購入することで利子を受け取り、満期時には額面金額が戻ってきます。また、場合によっては売却益が出ることもあります。
ただし、発行体の経営悪化などにより元本や利子が支払われない「信用リスク」や、市場金利の変動による「価格変動リスク」がある点には注意が必要です。
安定的に運用したい人や、手元の資金を有効活用したい人に適した投資です。
富裕層にしか買えない債券もある
債券は銀行や証券会社で購入できますが、なかには一定以上の資産を持つ人向けの特別な条件の債券もあります。
また、証券会社と提携しているIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)などを通じて、債券の条件が良いものなどを取り揃えている場合があります。
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一括投資②貯蓄型の保険
貯蓄型保険とは、終身保険・養老保険・個人年金保険など、保障を持ちながら資産を形成できる保険商品のことです。満期金や解約返戻金があり、貯金の代わりとして利用する人も多くいます。
ただし、中途解約すると元本割れする場合があるため、契約期間や目的をよく確認することが大切です。老後資金や教育資金の準備をしたい人、計画的に貯金したい人におすすめです。
積立投資①NISA
NISA(少額投資非課税制度)は、投資で得た利益に税金がかからない制度です。2024年からは新NISAが始まり、年間でつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円まで非課税で運用が可能です。
つみたて投資枠では、金融庁が基準を満たす投資信託から選び、少額からの積立ができます。成長投資枠では、一括投資も可能です。
積立の中断や売却も自由にできるため、柔軟に運用したい人に向いています。
積立投資②iDeCo
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で将来の年金を準備する制度です。毎月一定額を投資信託などで運用し、原則60歳以降に年金や一時金として受け取ります。
拠出額の上限は職業によって異なりますが、掛金は全額所得控除の対象となり、節税効果が高いのが魅力です。
ただし、原則60歳まで引き出せない点や、運用次第で元本割れするリスクがあるため、長期的に資産を育てたい人に適しています。
まとまったお金を活用した資産運用事例【金額別】
まとまったお金を活用した運用事例について、金額別に見ていきましょう。
500万円
毎月の収入からはNISAで月3万円の積立投資を、さらに預貯金500万円のうちまとまった資金300万円は外貨建て社債に一括投資したとします。
仮に、積立投資を年利5%で65歳までの36年間運用すると、将来得られる資産は約3400万円です。一方、外貨建て社債を年利4%で37年間運用した場合は、約700万円まで増える見込みです。
このように、将来に向けたコツコツ型のNISAと、利回りと安定性を重視した外貨建て社債を組み合わせることで、リスクとリターンのバランスをとりながら、計画的に資産形成を進めることができます。
1000万円
まずは、毎月の収入から5万円を積立投資に充てます。税制優遇が受けられるNISAやiDeCoを活用しながら、投資先も国内外の株式や債券などに分散させることでリスクを抑えた運用を行います。
NISAはいつでも引き出しが可能なため、万が一のための資金としても活用しやすく、iDeCoは原則60歳まで引き出せない代わりに節税効果が大きいのが特徴です。
そのため、NISAを中心に積立を行うことでバランスの良い資産形成が可能になります。年利5%で30年間運用した場合、積立投資だけで約3400万円が期待できます。
さらに、預貯金1200万円のうち700万円を一括投資として活用します。外貨建ての固定金利4%の社債や終身保険を選ぶことで、比較的安定した運用を目指します。
この場合、65歳までの27年間で700万円が約1700万円まで増える可能性があります。
積立と一括、それぞれの特性を活かした組み合わせで、老後資金5000万円を無理なく目指せる運用プランです。
1億円
ご本人のご意向やライフプランをふまえ、以下の内容で資産運用をご提案しました。
- 相続対策としての保険活用
相続時の生命保険非課税枠(法定相続人 × 500万円)を活用するため、外貨建て終身保険(2,000万円)をご提案しました。円建てに比べて利回りが期待できるほか、保険金は受取人が指定できるため、スムーズな相続対策としても有効です。
- 年金収入の補填としての投資
年金だけでは将来的な生活費が不安とのお考えから、利息収入が期待できる外貨建て債券への投資をご案内しました。為替リスクには注意が必要ですが、一定の収益確保が見込めます。
- NISAを活用した長期分散投資
NISAを活用したいとのご希望があり、5年〜10年かけて投資信託(バランス型ファンド)へ積立投資を実施予定です。株式と債券に分散投資されるバランス型ファンドは、運用初心者の方にも適した選択肢です。
今後、生活費や医療・介護費用の支出に備え、資産の取り崩しも想定されるため、売却タイミングや資金確保の必要が生じた際は、その都度ご相談いただける体制をご提案しました。
マネイロは商品選びから運用後の相談まで無料で対応
マネイロは、働く世代向けの資産運用やお金に関する相談を無料でサポートするサービスです。銀行や証券会社などの金融機関出身のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)が多数在籍しており、中立的な立場からアドバイスを行います。
SBI証券と提携しており、口座開設から銘柄選び、運用中の相談まで一貫してサポートします。老後資金や教育資金の準備など、さまざまな投資目的に応じて、複数の金融商品の中からあなたに合った運用方法を提案します。
相談は主にオンラインで実施でき、都合の良い時間に予約可能です。また、何度でも無料で相談できます。
メリット①相談者全員に担当者がつく
銀行や証券会社では、資産額によって担当者がつかないこともありますが、マネイロではすべての相談者にIFAが専任で対応します。
口座開設から運用スタート後のフォローまで、ライフステージに応じて継続的にサポートするため、安心して相談を続けられます。
メリット②ネット証券のサポートが充実
ネット証券は手数料が安く、商品ラインナップも豊富ですが、運用をすべて自分で行う必要があるため、不安に感じる方も多いでしょう。
マネイロなら、ネット証券での運用をIFAがサポートします。銘柄選びから運用後の見直しまで無料で相談できるため、初心者でも安心して資産運用を始められます。
メリット③いつでも無料で相談ができる
マネイロの相談はすべて無料です。店舗に出向く必要もなく、オンラインで気軽にIFAに相談が可能です。予約も自分の都合に合わせてできるため、忙しい方でも無理なく相談できます。
Q.なぜ無料で何回も相談ができる?
マネイロは複数の金融機関と提携しており、相談者が提案された商品を契約した場合、金融機関から紹介手数料が支払われる仕組みです。
そのため、相談者は何度相談しても費用がかかりません。
まとめ
まとまった資金があれば、投資方法の選択肢が広がります。大切なのは、まず運用の目的と目標金額を明確にすることです。どんな商品が自分に合っているかは人それぞれ異なります。
自分だけで判断が難しいと感じたら、投資のプロに相談してみるのもひとつの手です。日々変動する資産に一喜一憂するのではなく、投資の目的に合わせて長期運用を心がけましょう。
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監修
高橋 明香
- ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者
みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
執筆
田中 友梨
- ファイナンシャルアドバイザー
筑紫女学園短期大学卒業後に株式会社三井住友銀行に入行。リテール営業に従事し、卓越した成績を残す。24歳で2年間銀行を休職し青年海外協力隊員としてフィリピンでボランティアをするなど異色の経歴を持つ。受賞歴多数。現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。老後資金の準備や相続の相談などを得意とし自身の投資歴20年以上。一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。