ポートフォリオに債券は必要か?初心者向けのリスク分散と活用ポイントを徹底解説
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「ポートフォリオに債券は必要?」「そろそろ債券の比率を多くした方が良い?」と悩んでいる人もいるかもしれません。
債券とは、国や企業などが資金を調達するために発行する有価証券のことです。一般的に債券は株式と異なる値動きをするため、リスク分散を行う上でポートフォリオに債券を組み入れるのは効果的です。
自分の投資目的や目標金額、リスク許容度に合わせて債券の比率を決めましょう。
本記事ではポートフォリオに債券は必要かどうか判断したい人に向けて、債券の役割やポートフォリオの組み方、事例について投資のプロがわかりやすく解説します。
- ポートフォリオに債券を組み入れた方が良いケースは「リスク分散をしたい時」
- ポートフォリオに債券を組み入れる必要が特にないのは「20代~40代の資産形成期」「資産に余裕がある場合」
- 自身の投資目的やライフステージ、リスク許容度に合わせて債券を検討する
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ポートフォリオに債券は必要か?
ポートフォリオとは、資産の組み合わせのことを指します。投資対象となる主な資産には、株式、債券、REIT(不動産投資信託)、金などのコモディティがあり、それぞれ値動きの特徴や変動の幅が異なります。
一般的に、値動きの変動幅は株式が最も大きく、次いでREIT、コモディティ、そして債券が最も安定しているとされています。
特に債券は満期を迎えると額面金額が100%で戻る仕組みになっており、低リスク資産とみなされます。
ポートフォリオが株式中心になると、資産全体の変動が大きくなりやすく、運用資産が必要になった際に大幅な値下がりによる損失確定のリスクが高まります。
資産の安定性を確保するには、ポートフォリオに債券を組み入れることが有効と言えるでしょう。
ポートフォリオに債券を組み入れる時のポイント
ポートフォリオに債券を組み入れる時は以下のポイントをおさえておきましょう。
1.債券の役割を理解する
債券はあらかじめ決められた利子を定期的に受け取り、満期時に額面金額が戻る仕組みのため、計画的な収益が見込めるのが特徴です。株式のような価格変動リスクが少なく、安定した運用が期待できます。
債券と株式は異なる値動きをすることが一般的です。市場金利が下がると債券価格は上昇しますが、株価は下落する傾向があります。そのため、ポートフォリオに債券を組み入れることで、資産の価格変動リスクを抑え、安定した運用を目指すことが可能です。
例えば、老後資金など、定期的な収入を確保しながら資産を計画的に取り崩したい場合には、債券の活用が有効です。
また、目標金額を達成した後にリスクを抑えたい場合に、債券の割合を増やすのも効果的です。
2.投資目的・リスク許容度で判断する
「債券をどのくらい組み入れるべきか?」と悩んだ場合は、投資目的やリスク許容度を基準に判断すると良いでしょう。
投資期間が長く、目標金額が大きい場合は、株式の比率を高めるのも選択肢です。一般的に、長期運用では株式の方がリターンが高い傾向にあるため、20年以上の運用が可能な場合は、債券の比率を抑え、株式を多めにするのも一案です。
一方で、リスク許容度が低い場合は、債券の比率を高めることで安定した運用が可能になります。資産を減らしたくない場合や、近い将来に使う予定がある資金を運用する際には、リスクを抑えた債券中心のポートフォリオが適しています。
3.債券の種類の特性を理解する
債券を発行体で分類をすると、以下のような種類があります。
債券を選ぶ際は、発行体の信用力や通貨リスクを考慮しながら、自分の投資目的に合ったものを選びましょう。
ポートフォリオに債券を組み入れない選択肢もある?
債券はリスク分散に役立ちますが、投資目的やライフステージによっては、あえて組み入れない選択肢もあります。
例えば、20代~40代の資産形成期では、高いリターンを狙い、株式中心で運用するのも一案です。短期的な値動きは大きくなりますが、長期投資ならリスクを抑えつつ成長を期待できます。目標金額に近づいたら、少しずつ債券を増やして安定性を高めるのが理想です。
また、資産に余裕があり、配当収入を重視する場合も、株式中心のポートフォリオが有効です。ただし、株式は値動きが大きいため、リスク許容度を考慮することが大切です。
株式を中心としたポートフォリオにした場合、資産の評価額が大きく変動する可能性があります。あくまで長期的な視点を持ち、自分のリスク許容度を見極め、状況に合わせて債券を検討すると良いでしょう。
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ポートフォリオに債券を組み入れる方法
債券をポートフォリオに加える方法は、主に以下の3つがあります。
- 債券を直接購入する
- 債券型投資信託を購入する
- 債券型ETFを購入する
計画的な運用を重視するなら、債券の直接購入がおすすめです。なぜなら、満期まで保有すれば額面金額が確定し、受け取れる利子も事前に決まっているため、運用プランを立てやすいためです。
一方、債券型投資信託や債券型ETFは、複数の債券を組み合わせて運用するため、金利や満期が異なり、将来のリターンを正確に予測しにくい点に注意が必要です。
どの方法を選ぶかは、投資の目的やリスク許容度に応じて判断しましょう。
債券の活用事例
債券の活用事例について、ケース別に見ていきましょう。
①余裕資金を堅実に増やす運用プラン:30代夫婦
・積立投資は積極的に株式型の投資信託で運用している
・貯蓄型保険で保障を確保&20年後の資産形成の準備ができている
・預金500万円のうち、使用用途が決まっていない資金で定期収入を得られるような安定的な運用をしたい
米ドル建て社債(利率5%)を活用することで、円建て債券よりも高い利回りが期待でき、かつ10年という運用期間を確保することで市場の変動にも柔軟に対応可能
②格付けの分散を意識した運用プラン:50代夫婦
・教育資金を引いた預金3000万円のうち、1000万円を資産運用に活用したい
・債券の定期収入と安定的な運用に惹かれた
・格付の分散を意識して債券を選択
・米国債は社債に比べて格付けが高く、米ドル建て社債は米国債に比べて金利が高い
債券を活用する際の注意点
債券は低リスク資産ですが、活用する上でいくつか注意点があります。
インフレ時の金利上昇が影響を与える
債券は満期まで保有すれば額面金額が戻りますが、途中で売却する際は市場金利の影響を受けます。
例えば、金利3%で発行された債券がある場合、市場金利が4%に上昇すると、その債券の価値は下落します。反対に、市場金利が2%に下がると債券価格は上昇します。このように、債券価格と市場金利は逆の関係にあります。
特にインフレ時には市場金利が上昇しやすく、それに伴い既存の債券価格は下落しやすくなります。現在の日本はインフレ傾向にあり、市場金利も上昇傾向にあるため、既発債の価格が下がる可能性がある点に注意が必要です。
種類によってはリスクが高くなる
債券の発行体である国・企業が財政難や倒産に陥ると、利息や元本の返済が滞るリスクがあります。
この信用リスクは「格付」によってある程度判断できます。信用格付けの最高ランクはAAA(トリプルA)で、BBB(トリプルB)以上は投資適格債とされています。
一方、BB(ダブルB)以下のハイイールド債(高利回り債)は信用リスクが高く、リターンは大きいものの、リスクも伴います。
債券を選ぶ際は、リスクとリターンのバランスを考慮することが大切です。
債券についてプロに相談するならマネイロ
債券投資を検討する際は、マネイロに相談するのも一案です。
マネイロでは、お金に関する診断・相談サービスを提供しており、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に無料で相談できます。
金融機関から独立した立場でアドバイスを受けられるため、相談者様の目的に沿った提案を受けることが可能です。
マネイロの担当者は投資と保険の両方の資格を持ち、高度なトレーニングを受けているため、初心者にはわかりやすく、経験者には専門的なアドバイスを提供できます。
債券を取り入れるべきかプロに相談ができる
債券は、安定的な運用が望めるため資産に組み入れたいと考えている方も多いでしょう。しかし、投資の目的やリスク許容度によっては、必ずしも組み入れるものとは言い切れません。
目的やリスク許容度を加味して、債券を取り入れるべきかプロに相談できることもマネイロに相談するメリットの1つです。
自分に合う債券が選べる
マネイロは、ネット証券大手のSBI証券と提携しています。SBI証券は、国内でも有数の取扱商品数を誇っており、債券の取扱数も豊富です。
債券の取扱数の多い証券会社で債券の取引をすると、選択肢が多いためライフプランに合った債券を選ぶことが可能です。
ただし、選択肢が多すぎるとどの債券を選べば良いか迷うこともあります。その際は、マネイロの担当者に相談しながら決めることで、投資の失敗を防ぐことにつながります。
アドバイザーと一緒に債券の運用ができる
マネイロでは、銘柄選びのアドバイスから買付サポート、満期までのフォローまで一貫してサポートしています。
購入後もプロと一緒に運用を続けられるため、初心者でも安心して債券投資を始めることができます。
まとめ
近年、米国の金利高止まりや日本の政策金利引き上げにより、債券が再び注目されています。しかし、債券市場はもともと株式市場よりも規模が大きく、世界中の投資家にとって主要な投資対象の一つとなっています。
債券が広く投資される理由として、株式と比べてリスクが低く、満期まで保有すれば額面金額が戻る特性に加え、安定した定期収入が得られることが挙げられます。
そのため、個人の資産運用においても、安定性を重視するならポートフォリオに債券を組み入れることが有効といえるでしょう。
一方で「どのくらいの比率で債券を組み入れるべきか」「どの債券を選ぶべきか」と悩む人も少なくありません。その場合は、債券の豊富な知識と経験のある資産運用のプロに相談し、資産の安定性を図りましょう。
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執筆・監修
高橋 明香
- ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者
みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。