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30代のボーナス平均額はいくら?男女・学歴・企業規模別に徹底解説

30代のボーナス平均額はいくら?男女・学歴・企業規模別に徹底解説

お金2025/06/13
  • #30代
  • #会社員

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30代になり、仕事の責任が増える一方で、結婚、出産、住宅購入といった大きなライフイベントを迎える方も多いのではないでしょうか。

自分のボーナスは、同年代と比べて妥当なのだろうか?」「今後のライフプランを考えると、収入はどれくらい増えるんだろう?」そんな期待と不安が入り交じる時期でもあります。

そこでこの記事では、厚生労働省が公表している「令和6年賃金構造基本統計調査」に基づき、30代の平均ボーナス額の実態を徹底的に深掘りします。

詳細なデータからご自身の現在地を客観的に把握し、納得のいくキャリアプランとライフプランを築くため、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること
  • 公的データに基づく30代のリアルなボーナス平均額
  • 公的データに基づく30代のリアルなボーナス平均額
  • 今後の収入アップに向けて30代が考えるべきキャリア戦略


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【全体像】30代の平均ボーナス支給額

30代は、20代で培った基礎を土台に、さらに専門性を高め、組織の中核を担い始める重要な10年間です。

その成長は、ボーナス(年間賞与その他特別給与額)にも表れ始めます。まずは、30代前半と後半に分けて、全体の相場を見ていきましょう。

年齢階級

企業規模計(10人以上)

企業規模計(10人以上)

10~99人

10~99人

100~999人

100~999人

1,000人以上

1,000人以上

30~34歳

企業規模計(10人以上)

83万700円

10~99人

58万8100円

100~999人

79万5700円

1,000人以上

103万7200円

35~39歳

企業規模計(10人以上)

99万1000円

10~99人

67万4600円

100~999人

93万5600円

1,000人以上

129万5100円

中堅社員として仕事の幅が広がり、後輩の指導などを任され始めるのが30代前半です。

20代の頃よりも責任が増し、それが賞与額にも反映されてきます。

そして、30代後半では、係長や課長といった管理職に就く人も増え、専門職としても円熟期に入ってきます。

ボーナス額はキャリアの充実ぶりを示すように、さらに一段階上のステージへと上がり、全体の平均でも100万円に迫る金額になっていきます。

30代の平均ボーナス額と20代からの大きな飛躍

同じ「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、20代後半の平均ボーナス額(企業規模10人以上)は68万6200円となっており、30代前半になると年間で約15万円増加します。

30代後半になるとさらに年間で約16万円増加し、この年代での昇進・昇格が収入に大きく貢献していることがわかります。

また、企業規模による差も年代と共に拡大する傾向にあり、キャリア選択の重要性がうかがえます。

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【男女別】30代の平均ボーナス額

ライフイベントが多様化する30代。男女間のボーナス額にはどのような違いが見られるのでしょうか。その実態を見ていきましょう。

男女差はどのくらい?データで見る30代ボーナスの現実

性別

平均賞与額

平均賞与額

男性

平均賞与額

104万3100円

女性

平均賞与額

67万4600円

男性は、30代を通じて安定的に賞与額が増加し、特に後半で管理職に就くケースが増えることなどから、伸びが大きくなる傾向にあります。

女性も30代を通じて賞与額は増加する傾向がありますが、男性と比較するとその伸びは緩やかです。

女性にとっての30代は、出産や育児によるキャリアの中断働き方の変化が多くなる時期といえます。こうした状況がボーナス額にも影響している可能性があります。

男女差はなぜ生まれる?データで見る30代のボーナス格差

データを見ると、30代の段階で男女間の平均ボーナス額には明確な差が存在します。

企業規模計(10人以上)で比較すると、その差は年間で36万8500円にもなり、20代での男女差(約11万円)から、3倍以上に拡大しています。

この格差が生まれる背景には、以下のような複合的な要因が考えられます。

役職の違い:30代後半になると、男性の方が管理職に就く割合が高くなる傾向にあり、役職手当や評価の違いが賞与に反映されます。

勤続年数とキャリアパス:女性は出産・育児などでキャリアを一時中断したり、時短勤務を選択したりするケースがあり、それが勤続年数や昇進スピードに影響を与えることがあります。

職種の構成:男性に多い技術職や営業職と、女性に多い事務職など、職種による給与水準の違いも一因と考えられます。

【学歴別】30代のボーナス平均額

20代で積み上げた基礎の上に、専門性や応用力が問われるのが30代です。最終学歴は、この時期のボーナスにどのように影響するのでしょうか。

30代の学歴別 平均ボーナス額

20代後半から開き始めた学歴による差は、30代になるとさらに明確になります。

学歴

30~34歳 平均賞与額

30~34歳 平均賞与額

35~39歳 平均賞与額

35~39歳 平均賞与額

中学

30~34歳 平均賞与額

50万300円

35~39歳 平均賞与額

52万5400円

高校

30~34歳 平均賞与額

69万2400円

35~39歳 平均賞与額

77万3600円

専門学校

30~34歳 平均賞与額

62万8800円

35~39歳 平均賞与額

75万8400円

高専・短大

30~34歳 平均賞与額

76万200円

35~39歳 平均賞与額

86万700円

大学

30~34歳 平均賞与額

98万4400円

35~39歳 平均賞与額

125万2800円

大学院

30~34歳 平均賞与額

155万7700円

35~39歳 平均賞与額

196万4000円

(学歴計)

30~34歳 平均賞与額

83万700円

35~39歳 平均賞与額

99万1000円

学歴がキャリアパスに与える影響とは

学歴は、初任給だけでなく、その後の「昇給・昇進カーブ」に大きく影響します。

特に大学卒以上では、30代後半にかけての伸びが著しく、専門性の高い職務や管理職へのキャリアパスを歩む人が増える傾向があります。

大学院卒の平均額が突出して高いのは、高度な専門知識が不可欠な研究開発職や専門職などで高い評価を得ている結果といえるでしょう。

30代がボーナスを増やすためにできること

平均額を見て、「もう少し欲しい」と感じた方もいるかもしれません。30代は、今後の収入を大きく左右する重要な時期です。

ボーナスを増やすために考えられる具体的なアクションを3つご紹介します。

1. 社内での評価を高め、成果を出す

基本的ではありますが、もっとも確実性の高い方法です。現在の職務で高い成果を出すことは、直接的な評価に繋がり、ボーナス査定にもよい影響を与えます。

また、チームをまとめるリーダーシップや、後輩を育成するマネジメントスキルを発揮することも、昇進・昇格への近道となり、結果として収入アップにつながるでしょう。

2. 専門性を高めるための自己投資

自身の市場価値を高めるための自己投資も、将来のボーナス額を増やすのに有効です。

業務に関連する高度な資格を取得する、語学やプログラミングといった汎用性の高いスキルを身につけるリスキリング)、大学院で学び直すリカレント教育)など、専門性を深めることで、より付加価値の高い人材となり、社内外で評価される存在を目指せます。

3. 転職でキャリアアップを目指す

もし現在の職場で評価や待遇に不満がある、あるいは成長が頭打ちだと感じる場合は、転職も有力な選択肢になるでしょう。

30代は経験とポテンシャルの両方が評価される、転職市場における「ゴールデンエイジ」ともいえます。

転職エージェントなどを活用して自身の市場価値を客観的に把握し、自分のスキルや経験をより高く評価してくれる環境を探してみるのもよいでしょう。

まとめ

この記事では、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」をもとに、30代のボーナス平均額をさまざまな角度から分析しました。最後に重要なポイントをまとめます。

・30代の平均賞与額(年間)は、企業規模計で約91万900円。20代から大幅に増加し、特に30代後半で伸びが大きくなる

・男女差は年齢を重ねるごとに拡大傾向がある。20代と比較して男女間の差は広がり、年間で約37万円の差が見られる。

・学歴による差はさらに明確化していく。30代になると大学卒以上の賞与額が大きく伸び、キャリアパスの違いが収入に反映され始める。

企業規模の影響は大きい。大企業と中小企業では賞与額に大きな差が存在する。

もしかすると、今回のデータを見て「自分のボーナスは少ない」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、今回示した分類の他にも、産業や職種などによってもボーナス額は大きく異なります。

あくまで平均であることを念頭に置き、これも1つの指標としながら、「自分はどのようなキャリアを築きたいか」「どんなライフプランを実現したいか」を考えて、次に必要なアクションを起こしていくことが大切です。


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監修
高橋 明香
  • 高橋 明香
  • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

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執筆
マネイロメディア編集部
  • マネイロメディア編集部
  • お金のメディア編集者

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