20代のボーナス平均額はいくら?男女・学歴・企業規模別に徹底解説!
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「20代のボーナスって平均でいくらくらい?」「自分と同じ年代の人はどれくらいもらっているの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、厚生労働省が発表した「令和6年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに、20代の平均ボーナス額について、年齢階級別のほか、企業規模や学歴、男女別の違いなど、詳しく解説します。
- 公的データに基づく20代のリアルなボーナス平均額
- 最初は高卒のボーナスが多いが20代後半で逆転する傾向
- 男女や企業規模によってもボーナス額に大きな違いが出る
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【全体像】20代の平均ボーナス支給額
20代は社会人としてのキャリアをスタートさせ、経験を積んでいく非常に重要な時期です。もちろん、ボーナス(年間賞与その他特別給与額)も、社会人としての成長に合わせて大きく変化します。
まずは、社会人になりたての「20代前半」と、仕事に慣れてくる「20代後半」に分けて、全体の相場・平均値を見ていきましょう。
20代前半(20~24歳)の平均ボーナス額
新卒で入社して間もないこの時期は、特に夏のボーナス支給タイミングでは賞与の算定期間(一般的には前年10月~当年3月など)で会社に在籍していない人も多く、そういったケースでは満額支給されないのがほとんどです。
「寸志」として数万円から十数万円程度が支給されることが多いほか、まったく支給されないケースもあります。
そのため、この年齢階級では年間を通した平均額はやや低めに出る傾向があります。
20代後半(25~29歳)の平均ボーナス額
20代後半に入ると、仕事にも一通り慣れ、一人前の戦力として責任ある業務を任され始める時期です。
個人の成果が評価に反映されやすくなり、またボーナスが基本的に満額支給されることが多くなることから、20代前半と比べると大きくジャンプアップしています。
20代の平均ボーナス額の傾向
20代のボーナス額において特に注目すべきは、20代後半には前半の約1.7倍に賞与額が増加している点です。
このことから、数年間の実務経験を積むことで専門性や貢献度が向上し、場合によっては役職も上がることで、賞与という目に見える形で表れていることがわかります。
また、キャリアの初期段階から企業規模による差が存在することも、このデータから明確に読み取れます。
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【男女別】20代の平均ボーナス額
社会人としてのスタートラインである20代において、男女間にボーナス額の違いはあるのでしょうか。
ここでは学歴を合算した「学歴計」のデータから、20代の男女別平均ボーナス額を詳しく見ていきます。
男女差はどのくらい?データで見る20代ボーナスの現実
データを見ると、20代の段階から男性の平均ボーナス額は女性を上回る傾向にあることがわかります。その差は年間で約11万円となっています。
この差が生まれる背景には、男女で選択する職種(例:総合職と一般職、技術職と事務職など)の構成比の違いや、平均的な残業時間の差などが影響している可能性が考えられます。
キャリアの初期段階から性別や選択する職種による差が存在する点は、自身のキャリアプランを考える上で知っておきたいポイントです。
【学歴別】20代のボーナス平均額
最終学歴は、20代のボーナスにどのように影響するのでしょうか。社会人としてのスタートラインが異なる高卒と大卒の違いを中心に、詳しく見ていきましょう。
学歴ごとの平均ボーナス額比較
以下は、20代全体の平均年間賞与額を学歴別に比較したデータ(企業規模10人以上)です。
学歴が20代のボーナス額に与える影響とは
このデータで興味深いのは、20代前半の段階では、高卒(52万2200円)のほうが、大卒(37万2100円)よりもボーナス額が高いという点です。
これは、高卒の人のほうが先に社会人として数年の経験を積んでおり、その勤続年数や在籍期間が賞与にも影響を与えているためと考えられます。
しかし、20代後半になるとその関係が逆転し、大卒の賞与額が大きく伸びていることがわかります。
また、大学院卒(20~24歳)の区分がの平均値が極端に低いのは、修士課程修了(24歳)直後で、賞与算定期間がほとんどないことが要因として考えられます。
しかしここについても、25~29歳では104万5900円と全学歴でもっとも高くなり、専門性が高く評価され賞与に反映されることがわかります。
20代後半になると、大卒・大学院卒のほうが昇給率の高い専門職や総合職に就くケースが多いことや、より高度な業務を担い評価が高まることなどが、ボーナス額の差として明確に表れてくると考えられます。
【賢く使う】20代におすすめのボーナスの使い道
まとまったボーナスは、自由に使えるお金が増えて嬉しいものです。
しかし、その使い方次第では、将来に大きな差が生まれます。20代の今だからこそ、将来を見据えた賢い使い方を考えましょう。
まずは貯金。どのくらいすればいい?
急な病気やケガ、冠婚葬祭、あるいはキャリアチェンジのための転職活動など、これからの人生には予期せぬ出費が必ずあります。
そうした事態に備える「生活防衛資金」として生活費の6ヶ月程度を貯めることを第一目標にしましょう。
ボーナスの手取り額の20~30%程度を目安に、まずはコツコツと貯金に回す習慣をつけるのがおすすめです。
将来のための自己投資
20代の自己投資は、将来のキャリアアップや年収増に直結する、もっともリターンの大きい投資です。
語学学習やプログラミングスクールに通う、業務に関連する資格を取得する、専門書を読んで知識を深めるなど、自分の価値を高めることにお金を使うことは、非常に有効な投資といえます。
経験価値を高める使い方(旅行、趣味)
スキルアップだけでなく、自分の人間性や視野を広げる「経験」への投資も重要です。
見聞を広めるための旅行、自分の世界を豊かにする趣味への没頭、さまざまな人との交流など、若いうちの多様な経験は、今後の人生の大きな糧となり、仕事のアイデアやモチベーションにもつながるでしょう。
少額から始める資産運用
「資産運用は怖い」と感じるかもしれませんが、20代はある程度のリスクが取れる年代です。
将来のために、20代のうちから少額からでも投資を始めるのがおすすめです。
特に、国が用意した税制優遇制度であるNISA(少額投資非課税制度)は、月々数千円からでも始められ、長期的にコツコツと資産を育てるのに適しています。
「長期・積立・分散」という投資の基本を学びながら、将来への備えをスタートさせましょう。
まとめ
今回は、公的なデータをもとに20代のボーナス平均額を様々な角度から分析しました。重要なポイントを改めてまとめます。
・男女差は20代から存在する。 全体で約11万5800円の差があり、職種選択などが影響している可能性がある。
・学歴による差は20代後半から顕著になる。 初めは高卒のほうが高いケースもあるが、25歳以降は大卒・大学院卒の伸びが大きい。
・企業規模による差は明確。 大企業と中小企業では、ボーナス額に年間で平均24万円以上の差が見られる。
今回のデータをもとに、自身のボーナス額と平均値を比較し、現在の立ち位置を知ることは非常に重要です。しかしながら、平均はあくまで平均です。
これを見て一喜一憂するのではなく、この情報をきっかけに、「5年後、10年後どうなっていたいか」「そのためにどんなスキルを身につけるか」といった未来志向の計画を立てる第一歩にするとよいでしょう。
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監修
高橋 明香
- ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者
みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
執筆
マネイロメディア編集部
- お金のメディア編集者
マネイロメディアは、資産運用に関することや将来資金に関することなど、お金にまつわるさまざまな情報をお届けする「お金のメディア」です。正確かつ幅広い年代のみなさまにわかりやすい、ユーザーファーストの情報提供に努めてまいります。