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40代のボーナス平均額はいくら?男女・学歴・企業規模別に比較&30代との違いは?

40代のボーナス平均額はいくら?男女・学歴・企業規模別に比較&30代との違いは?

お金2025/06/13
  • #40代
  • #会社員

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40代は、仕事では管理職やベテランとして組織の中核を担い、プライベートでは住宅ローンや子供の教育費、親の介護など、家計における責任が重くなってくる年代です。

自分のボーナス額は、この責任に見合ったものだろうか?」「同年代の管理職はどれくらいもらっているんだろう?」と、お金への関心が高まる時期でもあります。

そこでこの記事では、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」に基づき、40代の平均ボーナス額の「リアル」を徹底的に深掘りします。詳細なデータからご自身の現在地を客観的に把握し、これから先のキャリアプランとライフプランを描くためにお役立てください。

この記事を読んでわかること
  • 公的データに基づく40代のリアルなボーナス平均額とその内訳
  • 30代との比較から見る、40代における収入の変化と特徴
  • キャリアの岐路に立つ40代が考えるべき今後の収入戦略


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【全体像】40代の平均ボーナス支給額

40代はキャリアの円熟期で、その充実ぶりは、ボーナス(年間賞与その他特別給与額)にもはっきりと表れます。

ここでは、40代を前半と後半に分け、30代からの変化も交えながら全体像を解説していきます。

年齢階級

企業規模計(10人以上)

企業規模計(10人以上)

10~99人

10~99人

100~999人

100~999人

1,000人以上

1,000人以上

40~44歳

企業規模計(10人以上)

111万円

10~99人

73万4100円

100~999人

105万8200円

1,000人以上

148万9800円

45~49歳

企業規模計(10人以上)

118万6400円

10~99人

77万1300円

100~999人

113万2800円

1,000人以上

161万1400円

40代前半(40~44歳)の平均ボーナス額

管理職へとステップアップする人も多くなり、プレイヤーとしても指導者としても高いパフォーマンスが求められるのが40代前半です。

企業規模計で見ると年間の平均額が111万円で、30代後半(99万1000円)から見ても着実に増加しており、キャリアアップが収入に結びついていることがわかります。

特に従業員1000人以上の大企業では150万円に迫る水準となっており、企業規模による差がより顕著になり始める年代です。

40代後半(45~49歳)の平均ボーナス額

40代後半になると、部長職など、より上位の管理職に就く人が増える一方で、キャリアの方向性も固まってきます。ボーナス額はキャリアの成熟度を反映し、多くの場合ピークを迎えます

40代前半からさらに平均額は上昇し、大企業では160万円を超える水準に達します。

この年代のボーナス額は、これまでのキャリアで培ってきた専門性、マネジメント能力、そして会社への貢献度が総合的に評価された結果といえるでしょう。

40代の平均ボーナス額と30代からの変化

40代前半の年間の平均ボーナス額は111万円です。これは30代後半の(99万1000円)から年間で約12万円も増加しており、月収に換算すると約1万円の上昇に相当します。

40代後半になると、企業規模10人以上の平均で7万6400円の増加となり、一転して増加幅が小さくなっています。

これには、30代の急激な役割の変化を経て、40代後半ではある程度役割が安定する傾向があることが影響していると考えられます。

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【男女別】40代の平均ボーナス額

40代は、キャリアを重ね、男女ともに重要な役割を担うことが多くなりますが、性別によるボーナス額に変化はあるのでしょうか。ここでは40代の男女別平均ボーナス額の実態を見ていきます。

属性

平均賞与額

平均賞与額

男性

平均賞与額

134万5600円

女性

平均賞与額

79万6100円

40代の男性は、管理職比率も高まり、収入がピークに達することが多くなります。その平均賞与額は、全世代を通じても高い水準にあるといえます。

一方の女性も専門職や管理職として活躍する人が増えますが、平均額を見ると男性との間には大きな隔たりが存在します。

40代でさらに拡大する男女格差の背景

40代において男女間のボーナス格差は、それ以前の年代と比較しても大きいものとなっています。
こうした格差が拡大する背景には、いくつかの構造的な要因が考えられます。

管理職比率の男女差

40代になると、課長や部長といった管理職に就く男性の割合が女性に比べて高くなります。役職手当や評価制度の違いが、賞与額に大きく反映されるため、格差の大きな要因となります。

キャリアパスの構造的な違い

総合職としてキャリアを積む男性に対し、女性は一般職や補助的な職務に留まるケースが依然として少なくありません。

また、出産・育児によるキャリアの中断が、その後の昇進や重要な業務へのアサインに影響し、長期的に見て賃金格差として蓄積されていく側面もあります。

また上記の背景から、昇進を望まない人も女性に多い可能性があります。

勤続年数と雇用形態

女性は男性に比べて勤続年数が短い傾向や、非正規雇用の割合が高い傾向があり、これらも賞与額に影響を与えます。

この現実は、個人の能力差というよりも、社会や企業の構造的な課題といえます。


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【学歴別】40代の平均ボーナス額

長年のキャリアを積んだ40代において、社会人になる前の「最終学歴」は、ボーナス額にどれほどの影響を与え続けているのでしょうか。その関係性を詳しく見ていきましょう。

40代の学歴別 平均ボーナス額

20代、30代と年代を追うごとに開いてきた学歴による差は、40代でさらに明確になります。

学歴

40~44歳 平均賞与額

40~44歳 平均賞与額

45~49歳 平均賞与額

45~49歳 平均賞与額

中学

40~44歳 平均賞与額

62万8800円

45~49歳 平均賞与額

66万4400円

高校

40~44歳 平均賞与額

83万5300円

45~49歳 平均賞与額

89万9800円

専門学校

40~44歳 平均賞与額

84万3900円

45~49歳 平均賞与額

92万9600円

高専・短大

40~44歳 平均賞与額

95万4500円

45~49歳 平均賞与額

108万9300円

大学

40~44歳 平均賞与額

145万6700円

45~49歳 平均賞与額

166万3200円

大学院

40~44歳 平均賞与額

237万5800円

45~49歳 平均賞与額

265万3900円

(学歴計)

40~44歳 平均賞与額

111万1000円

45~49歳 平均賞与額

118万6400円

キャリアの円熟期における学歴とボーナスの関係性

上記のデータから、学歴が単に初任給を決める要素ではなく、生涯賃金やキャリアの到達点にまで長期的な影響を与えるということがわかります。

特に大学卒とそれ以前の学歴との間には大きな壁があり、大学卒の平均額は高専・短大卒の約1.5倍にもなります。さらに大学院卒になると、その平均額は250万円を超え大学卒のさらに約1.6倍となります。

これは、研究開発職、医師、弁護士といった高度な専門知識を要する職務に就いている人の割合が高く、その専門性が極めて大きな影響を及ぼすことを示しています。

ポイントの解説

40代になれば学歴以上に、これまでの実務で積み上げてきた「経験」「実績」「リーダーシップ」「人脈」といった要素が評価の大きなウェイトを占めますが、キャリアのスタート地点や、その後の昇進・昇格機会、選択できる職務の幅といった点で、学歴が依然として影響力を持っている構造が見て取れます。

40代からのキャリアと収入戦略

40代は、これまでのキャリアを振り返り、今後の働き方や人生設計を考える絶好の機会です。平均データとの比較を踏まえ、今後のボーナス・年収をアップさせるために考えられる戦略をいくつか紹介します。

1. 社内でのキャリアアップをさらに進める

現在の会社で働き続けることを選ぶ場合、さらなるキャリアアップを目指すのが王道です。

部長や事業部長など、より上位の管理職を目指すことで、責任と共に報酬も大きく増加します。そのためには、経営的な視点を持ち、組織全体を動かす能力を磨く必要があります。

一方で、専門職(スペシャリスト)としての道を究めるという選択肢もあるでしょう。特定の分野で誰にも負けない専門性を身につけ、社内で唯一無二の存在になることも有効です。

ポイントの解説

専門職制度を設けている企業では、管理職と同等、あるいはそれ以上の待遇を得られる場合もあります。

2. 転職による市場価値の実現

現在の評価や待遇に納得がいかない場合、40代でも転職は十分に可能です。

まずは、自身の市場価値を客観的に把握するところから始めてみましょう。

転職エージェントに登録したり、同業他社の知人と情報交換したりすることで、自分のスキルや経験が社外でどれくらい評価されるのかを知ることができます。

また、これまでの経験を活かしつつ、今後成長が見込まれる業界や企業に挑戦することで、待遇改善とキャリアの再構築を同時に実現できる可能性もあります。

3. 役職定年とその先を見据える

多くの企業では50代半ばに「役職定年」が設定されています。その後の収入減に備えることも40代の重要な課題です。

自社の制度について人事部に確認し、具体的な収入シミュレーションを早い段階で行いましょう。

【把握しておいた方がいい自社の制度】
・役職定年後の役職
給与・賞与の体系
再雇用制度の内容 など

また、会社に依存しない働き方を模索するのも1つの手です。

これまでの人脈や専門性を活かして、コンサルタントやアドバイザーとして独立する、あるいはまったく新しい分野で起業するなど、50代、60代以降の働き方を今から準備しておくことで、選択肢を大きく広げられるかもしれません。

まとめ

この記事では、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」をもとに40代のボーナス平均額の実態をさまざまな切り口で分析し解説しました。

最後に、重要なポイントを改めてまとめます。

・40代の平均賞与額年間)は、企業規模計で約114万8200円。キャリアの充実期として高い水準にあるが、企業規模による差は30代以上に大きい

・男女差は拡大傾向。40代になると男女間の賞与格差はさらに広がり、年間で50万円以上の差が見られる。これは役職比率などの構造的な課題を反映している。

・学歴による差も明確。特に大学卒以上とそれ以前の学歴では、平均額に大きな差が見られ、生涯賃金にも影響を与える。

・40代はキャリアの岐路。自身の評価を客観的に見つめ、社内でのキャリアアップ、転職、セカンドキャリアの準備など、今後の方向性を考える重要な時期である。

今回紹介した40代のボーナス平均額は、自分自身の現在の立ち位置を確認するために有益ですが、あくまで平均値である点には留意しておきましょう。大切なのは、今回のデータを1つの指標にして、「自分はどのようなキャリアを築き、どんな人生を送りたいか」をしっかり考えることです。

「働き盛り」の40代、人生はまだまだ続きます。労働人生からさらに先、老後のことも見据えながら、自分のキャリアとしっかり向き合っていきましょう。


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監修
高橋 明香
  • 高橋 明香
  • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

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執筆
マネイロメディア編集部
  • マネイロメディア編集部
  • お金のメディア編集者

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