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社債の買い方完全ガイド|初心者でも失敗しない購入手順と証券会社の選び方を徹底解説

社債の買い方完全ガイド|初心者でも失敗しない購入手順と証券会社の選び方を徹底解説

資産運用2026/01/30
  • #初心者向け

»社債は必要?あなたに合う投資を無料診断

社債に興味はあるものの、「どうやって買うのか」「個人でも購入できるのか」と疑問に感じる人は多いでしょう。

社債は、定期的な利息収入が期待できる一方で、銘柄数が大変多く、購入方法や注意点を理解せずに選ぶとリスクを見落としがちです。

本記事では、個人が社債を購入する具体的な方法や流れ選ぶ際に確認しておきたいポイントをわかりやすく解説します。

この記事を読んでわかること
  • 社債の仕組みと株式・投資信託との違い
  • 初心者におすすめの証券会社の選び方と具体的な購入手順
  • 社債購入で失敗しないための重要な確認ポイント


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社債とは?株式や投資信託との違いを理解する

社債とは、企業が事業資金などを集めるために発行する「借用証書」のようなものです。

投資家は社債を購入することで、企業にお金を貸す代わりに、定期的に利子を受け取ります。満期(償還日)になると元本(額面金額)は返済される仕組みです。

株式が企業の「所有権」の一部を購入するのに対し、社債はあくまで「お金を貸す」という点が大きな違いです。

そのため、企業の業績が好調でも配当金のように受け取る金額が増えることはありませんが、経営が安定している限りは、約束された利子が受け取れ、元本が返済されます。

また、複数の債券に分散投資する「債券ファンド(投資信託)」とは異なり、個別の企業の社債を直接購入する点が特徴です。

社債で得られる2つの収益

社債投資で得られる収益には、主に「利子(インカムゲイン)」と「償還差益(キャピタルゲイン)」の2種類があります。

利子(インカムゲイン)

社債を保有している間、定期的に受け取る利子のことです。利子は、年に2回が一般的で、あらかじめ決められた利率に基づいて支払われます。

企業の業績に左右されず、安定した収入が期待できるのが特徴です。

償還差益・売却益(キャピタルゲイン)

債券が値上がりして途中売却した時に得られる利益、あるいは、額面金額より安い価格で購入した債券が額面金額で償還された時に得られる利益のことです。

債券の価格は市場の金利などによって変動するため、購入時より高い価格で売却できれば利益が生まれます。

注意点

ただし、逆に価格が下落すると損失(キャピタルロス)が発生する可能性もあります。

社債のリスクを正しく理解する

社債は比較的安定した金融商品とされていますが、元本が保証されているわけではなく、いくつかのリスクが存在します。

投資を始める前に、これらのリスクを正しく理解しておくことが欠かせません。

リスクの種類

内容

内容

信用リスク

内容

発行体である企業が倒産などにより、利子や元本の支払いができなくなること。

金利変動リスク

内容

市場金利が変動することによって、債券価格が変動すること。金利が上昇すると債券価格は下落し、金利が下落すると価格は上昇します

流動性リスク

内容

売却したい時に買い手が見つからず、希望する価格で売却できなくなること。発行額が少ない銘柄で起こりやすいリスクです。

為替変動リスク

内容

米ドル建てなど外貨建て社債の場合、為替レートの変動により円換算した価値が変動すること。円高時には為替差損、円安時には為替差益が生じます。

社債が買える場所|証券会社と銀行の違い

社債は主に証券会社を通じて購入します。銀行でも一部の国債や地方債、自行に関する社債などを取り扱っている場合がありますが、品揃えの豊富さや選択肢の多さでは証券会社が勝っています

さまざまな企業が発行する社債を比較検討したい場合や、既発債(すでに発行され市場で売買されている債券)の購入をしたい場合は、証券会社での口座開設が適しています。

ネット証券であれば、オンラインで手軽に口座開設から購入まで完結できるため、初心者の方も利用しやすいでしょう。

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初心者におすすめの証券会社の選び方

社債投資を始めるにあたり、どの証券会社を選ぶかは重要なポイントです。

初心者が証券会社を選ぶ際には、以下の5つの点を比較検討することをおすすめします。

  1. 取扱社債の種類と銘柄数: 国内社債だけでなく、外国債券なども含めて豊富な銘柄を扱っているか確認しましょう。新発債(新たに発行される債券)の募集情報は、債券投資のチャンスです。

  1. 手数料: 新発債の手数料は基本的に無料です。既発債も、多くの場合、取引に必要なコストを含む取引価格で売買するため、委託手数料を支払う必要がありません。一方、外貨建て債券では為替手数料がかかります。

  1. 最低購入金額: 社債は10万円や100万円単位での販売が一般的です。少額から始めたい方は、最低購入金額が低い銘柄を扱っているか確認するとよいでしょう。

  1. 情報提供の充実度: 各社債の格付け情報や利回りランキング、発行企業の財務情報などが分かりやすく提供されているかどうかもポイントです。情報が充実していると、投資判断がしやすくなります。

  1. サポート体制: 投資に慣れていないうちは、電話やチャットで気軽に質問できるサポート体制が整っていると安心です。

社債の取扱が多い証券会社一覧

社債の取扱いは証券会社によって異なります。ネット証券は、数多くの銘柄を取り扱っているため、初心者にもおすすめです。

以下に、取扱い銘柄の多い証券会社をまとめました。

証券会社

特徴

特徴

SBI証券

特徴

ネット証券最大級の口座数を誇り、社債の取扱銘柄数も業界トップクラス。国内債券から外国債券まで幅広く、初心者から上級者まで利用しやすい

楽天証券

特徴

社債の取扱いも比較的豊富で、楽天経済圏を利用している人に向いている。楽天ポイントが使える・貯まる点が魅力

マネックス証券

特徴

米国債をはじめとした外貨建て債券の取扱いが充実。為替手数料が比較的低めに設定されている点も特徴

野村證券

特徴

国内最大手の総合証券会社。新発社債の引受実績が豊富で、優良企業の社債に強い。店舗での対面サポートも受けられる

SMBC日興証券

特徴

大手ならではの情報力とサポート体制が強み。新発債の取扱実績も多く、dポイントやVポイントが貯まるサービスもある


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社債を買うための事前準備

社債を購入するためには、まず証券会社に口座を開設し、購入資金を入金する必要があります。

人気の新発債は募集期間が短いため、スムーズに申し込みができるよう、事前に準備を済ませておくことが大切です。

証券口座の開設手順

現在、多くの証券会社ではオンラインで手軽に口座開設が可能です。手続きは最短で翌営業日には完了します。一般的な手順は以下の通りです。

  1. 公式サイトから申込み: 希望する証券会社の公式サイトにアクセスし、口座開設ボタンから申し込みフォームに進みます。氏名、住所、連絡先などの個人情報を入力します。

  1. 本人確認書類の提出: 運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を、スマートフォンのカメラで撮影してアップロードします。郵送での手続きも可能ですが、オンラインの方がスピーディーです。

  1. 審査: 証券会社による審査が行われます。

  1. 口座開設完了: 審査が完了すると、ログインIDやパスワードが記載された通知が郵送またはメールで届きます。ログイン情報を使ってログインすれば、取引を開始できます。

※上記の方法は一般的な口座開設の方法です。各金融機関によって詳細は異なる場合があるので、実際の手続きの際は、お手続き方法などをご確認ください

購入資金の準備と入金方法

証券口座の開設が完了したら、社債を購入するための資金を入金します。入金方法は証券会社によって異なりますが、主に以下の方法があります。

  • 即時入金(クイック入金): 提携している金融機関のインターネットバンキングを利用して、24時間いつでも手数料無料でリアルタイムに入金する方法です。一番便利で一般的な方法です。

  • 銀行振込: 証券会社が指定する銀行口座に振り込みます。振込手数料は自己負担となり、口座への反映にも時間がかかる場合があります。

  • 自動入出金(スイープ): SBI証券と住信SBIネット銀行、楽天証券と楽天銀行など、グループ銀行との連携サービスです。設定しておくと、証券口座の資金が不足している場合に銀行口座から自動で入金されるため、入金の手間が省けます。

購入したい社債の募集が始まってから慌てないように、あらかじめ資金を準備し、入金を済ませておきましょう。

社債の買い方|具体的な購入手順を解説

証券口座の準備が整った後の、実際の社債購入手順を4つのステップに分けて解説します。多くのネット証券で同様の流れとなりますので、全体のイメージを掴んでおきましょう。

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ステップ1:購入したい社債を探す

まずは証券会社のWebサイトにログインし、債券のページにアクセスします。多くの証券会社では、「新発債(新たに募集される債券)」と「既発債(すでに市場で取引されている債券)」に分かれて一覧が表示されています。

  • 新発債を探す場合: 「新発債」や「募集中の債券」といったメニューから、現在申し込み可能な銘柄を探します。募集時には「売り出し期間」が設けられ、投資家はその期間内で購入することになります。人気の銘柄はすぐに完売することもあるため、定期的にチェックすることが大切です。

  • 既発債を探す場合: 「既発債」のページで、通貨(円建て、米ドル建てなど)や利回り、残存期間(満期までの期間)などの条件で検索できます。豊富な選択肢の中から、自身の希望に合った銘柄を探すことが可能です。

ステップ2:社債の詳細情報を確認する

購入したい銘柄を見つけたら、詳細ページで以下の情報を必ず確認しましょう。これらの情報は、投資判断を行う上で欠かせません。

  • 発行体名: どの企業が発行しているか。
  • 利率(クーポン): 年間に受け取れる利子の割合。
  • 償還日: 元本が返済される満期日。
  • 格付け: 信用力を示す指標。BBB格以上が「投資適格」とされます。
  • 発行価格・単価: 新発債は通常100円。既発債は時価で変動します。
  • 利払日: 利子が支払われる日。
  • 申込単位: 最低いくらから購入できるか(例:10万円以上10万円単くらい)。

特にオーバーパーの債券を購入する場合など、最終的にいくらの利益が出るかは、これらの情報を利用して購入までに計算しておきましょう。

債券シミュレーターなどを利用すると、簡単に損益計算ができます。

ポイントの解説

「目論見書」や「販売説明書」など、取引に関する重要事項を確認し、商品の内容を十分に理解した上で次に進みましょう。

ステップ3:購入申込を行う

社債の詳細情報を確認し、購入を決めたら申込画面に進みます。申込画面では、主に以下の項目を入力します。

  • 申込数量(口数): 購入したい金額を申込単位に合わせて入力します(例:50万円分購入したい場合は「500口」や「5」など、証券会社の表示に従って入力)。
  • 各種書面の確認: 目論見書などの内容を確認し、同意のチェックを入れます。
  • 取引パスワードの入力: 本人確認のために取引パスワードを入力します。

入力内容に間違いがないか最終確認し、注文を確定します。

注意点

新発債の場合、人気が高いと抽選になることがあり、希望した数量を購入できない場合もあります。

ステップ4:約定・受渡を確認する

購入申込が完了すると、注文が成立したことを示す「約定(やくじょう)」の通知が届きます。新発債の場合は、募集期間終了後に購入できたかどうかが確定します。

約定後、実際に代金の決済と社債の受け渡しが行われる日を「受渡日(うけわたしび)」と呼びます。通常、約定日の2営業日後が受渡日となり、受渡日に証券口座から購入代金が引き落とされ、社債が口座に記録されます。

これで社債の購入手続きは完了です。購入後は、証券口座の保有商品一覧などで、購入した社債の情報が正しく反映されているか確認しましょう。

社債購入時の重要な確認ポイント

社債を選ぶ際には、利率の高さだけでなく、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。

これらのポイントを総合的に判断することで、リスクを抑え、自身の投資目的に合った銘柄を選ぶことができます。

発行体の信用力を格付けで判断する

社債投資で一番重要なのが、発行体企業の信用力です。信用力を客観的に判断するための指標が「格付け」です。格付けは、国内では、R&I(格付投資情報センター)やJCR(日本格付研究所)、海外ではムーディーズやS&P、フィッチなどといった専門の格付け機関が、企業の財務状況などを分析して付与します。

格付けは、一般的に「AAA(トリプルエー)」を最高位として、AA、A、BBB、BB、B…と続きます。

BBB以上の格付けを持つ債券は「投資適格債」と呼ばれ、信用リスクが比較的低いとされています。

一方、BB以下の債券は「投機的格付け債」または「ハイイールド債」と呼ばれ、利回りが高い一方で倒産リスクの高い銘柄です(※ムーディーズの場合は、Ba以下)。

初心者の場合は、まずA格以上、少なくともBBB格以上の投資適格債を選ぶのが賢明です。

利回りと償還期限のバランス

社債を選ぶ際は、利回りの高さと償還期限(満期までの期間)のバランスを考慮することが大切です。

一般的に、償還期限が長いほど、また信用リスクが高いほど、利回りは高くなる傾向があります。しかし、償還期限が長い債券は、長期間資金が拘束され、金利変動リスクにも長くさらされることになります。

例えば、教育資金や住宅購入の頭金など、数年後に使う予定が決まっている資金であれば、その時期に合わせて償還される短期〜中期の社債を選ぶのが合理的です。

一方、当面使う予定のない余裕資金であれば、より高い利回りを狙って少し長めの社債を検討するのも一つの方法です。

自身のライフプランとリスク許容度に合わせて、最適な組み合わせを見つけましょう。

途中売却の可能性と流動性

社債は満期まで保有するのが基本ですが、急に資金が必要になった場合には途中で売却することも可能です。ただし、途中売却には注意が必要です。

債券の価格は市場金利の動向によって変動します。もし市場金利が購入時より上昇している場合、お持ちの債券価格は下落している可能性があります。これを金利変動リスクと呼びます。売却すると、タイミングによっては元本が割れる可能性があります。

また、流動性リスクにも注意が必要です。流動性とは市場での取引のしやすさのことで、多くはありませんが、発行額が少ない銘柄や知名度の低い企業の社債は、売りたい時に買い手が見つかりにくくなる場合があります。その結果、希望する価格で売却できなかったり、最悪の場合、売却自体が困難になることもあります。

ポイントの解説

そのため、社債投資は、満期まで使う予定のない余裕資金で行うことが原則です。

税金の取扱いを理解する

社債から得られる収益には税金がかかります。税金の仕組みを理解しておくことも、賢く投資を行う上で必須です。

  • 利子への課税: 社債から受け取る利子は「利子所得」として、20.315%(所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%)の税率で源泉徴収(税金が天引き)されます。

  • 売却益・償還差益への課税: 社債を途中で売却して得た利益(売却益)や、額面より安く購入した債券が満期を迎えて得た利益(償還差益)は、「譲渡所得」として同様に20.315%の申告分離課税の対象となります。

証券口座を開設する際に「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しておくと、証券会社がこれらの税金の計算から納税までを代行してくれるため、原則として確定申告が不要になり便利です。

注意点

ちなみに、NISA(少額投資非課税制度)口座では、社債を購入することはできません。

初心者が検討したい社債の種類

社債にはさまざまな種類があり、それぞれリスクとリターンが異なります。投資初心者の場合は、まずリスクが比較的低いとされる種類の社債から始めることが賢明です。

初心者が検討したい社債と、避けるべき社債について解説します。

信用力の高い社債から始める

初めて社債に投資する場合、格付けがBBB以上の「投資適格債」、A格以上の信用力が高い大企業の社債から始めることをおすすめします。

トヨタ自動車やソフトバンクグループ、楽天グループといった知名度の高い企業は、定期的に個人投資家向けの社債を発行しています。これらの企業は財務基盤が安定しており、倒産するリスク(信用リスク)が低いと考えられています。

利回りは投機的格付けの債券に比べて見劣りするかもしれませんが、まずは安定性を最優先し、着実に利子収入を得る経験を積むことが大切です。

証券会社のWebサイトで募集中の新発債情報をチェックし、よく知っている企業の社債を探してみましょう。

劣後債・ハイイールド債は避けるべき理由

高い利回りに惹かれて、リスクの高い社債をつい購入しまうのは初心者にありがちな失敗です。

以下の2種類の債券は、仕組みが複雑でリスクも高いため、十分な知識と経験を積むまでは避けるべきでしょう。

  • 劣後債(れつごさい): 発行体が倒産した際に、元本や利子の支払いの優先順位(弁済順くらい)が一般の社債よりも低い債券です。その分、利率は高く設定されていますが、万が一の場合に投資資金の返済が劣後し、最悪の場合、回収できない可能性があります。

  • ハイイールド債: 「投機的格付け債」とも呼ばれ、格付けがBB以下の企業の社債を指します(※ムーディーズの場合は、Ba以下)。信用リスクが高い分、利回りも高くなりますが、デフォルト(債務不履行)に陥る可能性も投資適格債に比べて高くなります。

注意点

これらの債券は、ポートフォリオの一部としてリスクを理解した上で組み入れる上級者向けの金融商品です。

個人向け社債と機関投資家向け社債の違い

社債には、主に個人投資家を対象とした「個人向け社債」と、銀行や生命保険会社などのプロの投資家(機関投資家)を対象とした「機関投資家向け社債」があります。

2つの一番大きな違いは最低購入金額です。

個人向け社債は、多くの人が購入しやすいように最低購入金額が10万円や100万円といった単位に設定されています。

一方、機関投資家向け社債は、最低購入単位が1億円など高額で、個人が購入することは現実的ではありません。

私たちが証券会社などで目にするのは、基本的に、個人が購入できる「社債」です。企業は、個人投資家という幅広い層から資金を調達するために、買いやすい単位で社債を発行しています。

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社債購入後の管理と運用

社債は購入して終わりではありません。満期を迎えるまで、適切に管理し、状況を把握しておくことが大切です。

購入後の利子の受け取りから満期償還までの流れについて解説します。

利子の受取時期と方法

社債を保有していると、あらかじめ定められた「利払日」に利子を受け取ることができます。利払いは年に1回または2回(半年に1回)が一般的です。

利子は、税金(20.315%)が源泉徴収された後の金額が、お使いの証券会社の口座に自動的に入金されます。特別な手続きは必要ありません。

入金された利子は、そのまま現金として引き出すことも、他の株式や投資信託の購入資金として再投資に回すことも可能です。再投資することで、利益が利益を生む「複利効果」を狙うこともできます。

入金履歴は証券口座の取引履歴画面などで確認できます。

発行体の経営状況を定期的にチェックする

社債は満期まで保有すれば元本が返ってくるのが原則ですが、それは発行体企業が倒産しないという前提に基づいています。

そのため、保有期間中は定期的にその企業の経営状況を確認することが肝となります。

具体的には、以下のような情報をチェックする習慣をつけましょう。

  • 決算発表: 企業の業績や財務状況を確認します。
  • ニュースリリース: 業績の下方修正や不祥ことなど、経営に影響を与えるニュースがないか確認します。
  • 格付けの変更: 格付け機関がその企業の格付けを引き下げていないか確認します。

これらの情報は、証券会社のWebサイトや日本経済新聞などのニュースサイトで確認できます。

もし経営状況の悪化を示す兆候が見られた場合は、損失が拡大する前に途中売却を検討することも選択肢の一つとなります。

満期償還時の手続き

社債が満期日(償還日)を迎えると、投資した元本(額面金額)が返済されます。これを「償還」と呼びます。

償還の際に、投資家側で特別な手続きを行う必要は基本的にありません。償還日になると、償還金が自動的に証券口座に入金されます。最後の利子も通常は償還と同時に支払われます。

償還された資金は、そのまま現金として引き出すことも、新たな社債や他の金融商品の購入資金として活用することもできます。

ポイントの解説

償還のタイミングに合わせて次の投資先を検討しておくなど、計画的に資産を運用していくことが大切です。

社債投資でよくある失敗と対策

社債投資は、比較的リスクが低いとされていますが、知識がないまま始めると失敗につながることもあります。

初心者が陥りがちな失敗例とその対策について解説します。あらかじめ失敗パターンを知っておくことで、リスクを回避しやすくなります。

高利回りだけで判断してしまう

社債投資で一番多い失敗の一つが、利率の高さだけで銘柄を選んでしまうことです。一般的に、利回りが高いということは、それだけ発行体の信用リスクが高いことを意味します。

格付けがBB格以下の「投機的格付け債(ハイイールド債)」は、高いリターンが期待できる一方で、デフォルト(債務不履行)に陥るリスクも高まります

企業の財務状況や格付けを十分に確認せず、目先の高利回りに惹かれて投資した結果、元本を失ってしまうケースも少なくありません。

対策としては、利回りだけでなく、必ず格付けを確認する習慣をつけることが鍵となります。

初心者の方は、まずA格以上、少なくともBBB格以上の「投資適格債」から投資を始めるようにしましょう。

分散投資をせず1つの社債に集中する

「会社なら大丈夫だろう」と、一つの企業の社債に手持ちの資金をすべて投じてしまうのも危険な投資方法です。どんなに優良な企業であっても、将来にわたって倒産しないという保証はありません

もし集中投資していた企業が倒産してしまった場合、投資資金の大部分を失うことになります。

対策として、複数の企業の社債に資金を分けて投資することを心がけましょう。信用リスクを軽減するための基本的な考え方は「分散投資」です。

業種が異なる企業や、償還時期が異なる社債を組み合わせることで、より効果的にリスクを分散させることができます。

最低購入金額が10万円程度の銘柄をいくつか選べば、限られた資金でも分散投資がしやすくなります。

途中売却を前提に購入してしまう

社債は満期まで保有することで、安定したリターンが期待できる金融商品です。しかし、「いつでも売れるだろう」と安易に考え、途中売却を前提に購入してしまうと、思わぬ損失を被ることがあります。

市場金利が上昇すると債券価格は下落するため、売却時に元本割れする可能性があります

また、銘柄によっては流動性が低く、希望するタイミングや価格で売却できないこともあります。

対策としては、社債に投資する資金は、必ず満期まで使う予定のない「余裕資金」に限定することです。

近い将来に使う可能性がある資金は、預金などで確保しておくのが望ましく、社債投資は「満期まで保有する」スタンスを維持しましょう。

社債の買い方に関するQ&A

社債の買い方に関して初心者が抱きやすい疑問について、Q&A形式で簡潔にお答えします。

社債はいくらから買えますか?

社債の最低購入金額は銘柄によって異なりますが、個人向け社債の場合、10万円または100万円以上から、10万円単位や100万円単位で購入できるものが一般的です。

少額から始めたい場合は、最低購入金額が低い銘柄を探すと良いでしょう。

社債と国債、どちらが初心者向けですか?

安全性を最優先するなら、国が発行する国債(個人向け国債)がおすすめです。国債は、企業が発行する社債に比べて信用リスクが極めて低いためです。

一方、少しでも高い利回りを求めるなら、優良企業の社債が選択肢になります。自身のリスク許容度に合わせて選びましょう。

社債を買うのに手数料はかかりますか?

新発債(新たに発行される債券)を購入する場合、手数料はかからないことがほとんどです。

既発債(市場で売買されている債券)は、多くの場合、手数料は不要ですが、取引方法によっては必要な場合があります。

また、外貨建ての社債を購入する際には、円と外貨を交換するための為替手数料が必要です。

債券の種類はさまざま

「債券」という大きな括りには、他にもさまざまな種類が存在します。発行元によって、以下のように分類されます。

  • 国債: 国が発行する債券。一番信用度が高いとされています。(例:個人向け国債)
  • 地方債: 都道府県や市町村などの地方公共団体が発行する債券。
  • 外国債: 外国の政府や企業が発行する債券。通貨も米ドルやユーロなどさまざまです。

これらの債券は、それぞれ発行体が異なるため、信用力(リスク)と利回りの水準も異なります。

一般的に、信用力が高いほど利回りは低く、信用力が低いほど利回りは高くなります。

  • 安定性(高→低): 国債 > 地方債 > 社債・外国債
  • 利回り(高→低): 社債・外国債 > 地方債 > 国債

自身の投資方針に合わせて、これらの債券をポートフォリオに組み入れることで、より効果的な資産運用を目指すことができます。

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選び方・買い方に悩んだ時はマネイロへ

マネイロの特徴

社債は、利回りや償還までの期間、発行企業の信用力など、確認すべきポイントが多い金融商品です。そのため、「自分に合った社債が分からない」「どのタイミングで、いくら購入すべきか判断できない」と感じる人も少なくありません。

マネイロでは、社債を含む債券投資について、さまざまな相談をすることができます。

金利動向やリスクを踏まえながら、社債をどのようにバランスよく組み込むかを整理したり、ネット証券を活用することを前提にしてアドバイスが受けられる点も特徴のひとつです。自分で購入したいが、専門家にも相談してみたいという人にぴったりです。

社債の選び方や買い方に不安がある場合は、一度マネイロで、今の状況に合った資産運用の考え方を整理してみるとよいでしょう。

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まとめ

社債を活用した債券投資は、定期預金より高い利回りを狙いつつ、株式投資ほどのリスクは取りたくないという方に適した資産運用方法です。

購入手順自体は、証券口座を開設し、銘柄を選んで申し込むというシンプルなものですが、成功のためにはいくつかの重要なポイントがあります。

  • 発行体の信用力を「格付け」で必ず確認する
  • 利回りの高さだけでなく、償還期間とのバランスを考える
  • 一つの銘柄に集中せず、複数の銘柄に「分散投資」を心がける
  • 満期まで保有する「余裕資金」で投資する

これらの基本をおさえることで、初心者の方でも失敗のリスクを抑えながら、安定的な資産形成を目指すことができます。

まずは取扱銘柄が豊富なネット証券で口座を開設し、少額から始めてみてはいかがでしょうか。

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監修
土屋 史恵
  • 土屋 史恵
  • ファイナンシャルプランナー/金融ライター/編集者

神戸市外国語大学卒業後、外資系生命保険会社、都市銀行にてリテール営業、法人営業に携わる。遺言信託など資産承継ビジネスに強み、表彰歴あり。その後は長年の金融機関勤務経験を活かし、金融メディアに転職。記事執筆や編集などを担当。現在はフリーランスとして活動中。AFP、FP2級、証券外務員一種を保有。

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執筆
マネイロメディア編集部
  • マネイロメディア編集部
  • お金のメディア編集者

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