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金価格は今後どうなる?最新の動向と投資の注意点を専門家視点でわかりやすく解説

金価格は今後どうなる?最新の動向と投資の注意点を専門家視点でわかりやすく解説

資産運用2026/03/13

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    有事の金」と呼ばれるように、世界情勢が不安定になると価格が上昇しやすいのが金(ゴールド)です。

    近年、金価格は歴史的な高騰を見せており、「今から金投資を始めても遅くないのか?」「今後の見通しはどうなるのか?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。

    本記事では、2026年最新の金価格の動向から、今後の見通し、そして実際に金投資を行う際に気をつけるべき注意点まで、わかりやすく解説します。

    この記事を読んでわかること
    • 金価格が歴史的な高騰をしている「3つの理由」
    • 金価格の「今後の見通し」
    • 金投資で失敗しないための「注意点とおすすめの買い方」


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    金価格が急上昇している背景

    金はその希少性ゆえ、価値が毀損されにくく、安全性や換金性にも優れているため、多くの投資家や富裕層から信頼を得てきた実物資産です。

    長年にわたり安定的に推移してきた金価格ですが、ここ数年は過去に例を見ない、記録的な上昇を続けています。

    風向きが変わってきたのは2024年、2025年以降です。2024年初めには円建ての国内小売価格で1グラムあたり1万円台でしたが、2026年1月下旬には一時3万円(消費税込)を超える歴史的な高値を記録しました。

    また、国際的な指標である米ドル建てのスポット価格も、1月26日(日本時間)に史上初めて1オンス=5000ドルを突破しています。

    これほどまでに金がこれほどまで急上昇高騰している背景には、主に以下の3つの要因が関係しています。

    要因①世界的な地政学リスクの高まり

    金がかつてないほどの上げ幅で上昇している要因のひとつに、世界各地で起こっている紛争など、地政学リスクの急激な高まりが挙げられます。

    ロシアによるウクライナ侵攻に加え、グリーンランドの領有権を巡る対立、ベネズエラへの軍事攻撃、またアジアでは台湾問題の深刻化も懸念されます。直近では米・イスラエルがイランを軍事攻撃し、「有事」への不安が、ここ数年で急速に高まっています。

    ポイントの解説

    有事の金」と言われるように、投資家の不安が高まると、株式などのリスク資産が売られ、安全資産である金が買われるようになります。

    金の需要が急激に高まっているのは、裏を返せば、地政学リスクへの警戒感が世界中で急激に高まっていることの表れと言えるでしょう。

    要因②米ドルへの信認低下

    2025年にトランプ政権が発足して以来、不平等な関税政策や他国への内政干渉など、米国への信頼を揺るがす事態が相次いで起こっています。

    加えて、トランプ大統領は自国の金融政策へ介入する姿勢を見せていることから、FRB(米連邦準備制度理事会)の独立性が損なわれるとの懸念が生じ、基軸通貨である「米ドル」への不安が高まっています。

    以前よりも、米国の政治や経済の先行きが不透明になったことは「ドル離れ」に拍車をかけ、中国をはじめとする新興国の中央銀行が外貨準備として金を大量に買い進める事態になっています。

    このことが、金の価格高騰を招く一因となっています。

    要因③インフレ懸念と円安

    世界的なインフレ(物価上昇)も金価格上昇の背景に挙げられます。金は価値がゼロにならない実物資産であり、通貨の価値が目減りする状況下では、投資家から選好されやすい傾向があります。

    加えて、日本では歴史的な円安となっていることが背景となり、円建ての金価格がさらに押し上げられる状況になっています。とくに、ここ数年の急上昇は投資家心理にも影響を与えて、さらなる買いを引き起こしている可能性もあります。

    ただし、金価格は一本調子で上がり続けているわけではありません。

    2026年1月末には、米国の次期FRB議長人事を巡る思惑(金融引き締め派のウォーシュ氏指名)から、短期的な利益を狙っていた投資家の売りが殺到し、数日で20%近く急落する激しい値動きも見せています。

    金価格は今後どうなる?上昇継続と言われる理由

    短期的な価格の乱高下はあるものの、中長期的な金価格のトレンドは「上昇継続」と予測する専門家が多くを占めています。

    その理由は以下の通りです。

    理由①構造的な金需要の強さ

    金は希少性が高く、装飾品だけでなく、レアメタルとして工業製品にも利用されることから、保有する価値が高いと世界中の人々が認識する実物資産です。

    特にインドや中国は金を好んで保有するという文化的、歴史的な背景があり、潜在的な需要はもともと高い傾向があります。

    これに加えて、米ドルの信認低下などにより、中国や新興国の中央銀行は、米ドルへの依存を減らすため、積極的に金の保有量を増やしています。

    この傾向が継続し、方針の転換がなければ、金価格はさらに上昇する可能性があるでしょう。

    理由②供給の限界

    金は地球上に存在する量が少ないため、希少性が極めて高い金属です。そのため、現在の採掘ペースだと、あと数十年で掘りつくしてしまうとも言われています。

    金の希少性や資産価値の高さから、金需要は高まっており、販売店では実物が不足する事態が起こっています。

    また、金の採掘時、発展途上国では水銀を使用する場合があり、環境問題を引き起こすことも指摘されています。

    環境規制などによって、採掘コストも上昇傾向にあるため、需要増・供給減の構造が金価格に影響を及ぼす可能性があるでしょう。

    理由③長期的なインフレと通貨安

    主要国が積極的な財政政策(政府の支出拡大)を続ける場合、通貨の価値は相対的に下がりやすく、インフレヘッジとしての金の役割はますます重要になります。

    SBI証券のレポートなどによれば、今後も日米の積極財政や米ドル安政策が続くと仮定した場合、5年後の2030年末には、円建ての金小売価格が1グラムあたり5万5000円(税込)を目指す展開も現実味を帯びてくると試算されています。


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    金に投資をする際の注意点

    金は優れた「守りの資産」ですが、投資するにあたってはいくつか気をつけるべきポイントがあります。

    金そのものは利息や配当を生まない

    金を保有するだけでは、株式の配当金や預貯金の利子のような定期的な収入(インカムゲイン)は得られません。利子や配当がなければ、複利効果は生じず、効率的な運用を目指すには不向きな面もあります。

    あくまで「価格の値上がり(キャピタルゲイン)」でしか、利益を得られないことは理解しておきましょう。

    また、金投資にはさまざまな方法がありますが、現物を積立で購入する場合は手数料などもかかります。

    投資する方法にもよりますが、貴重で高価であるがゆえのコストも必要になる点にも注意が必要です。

    短期的な暴落リスク(ボラティリティ)に注意

    注意点

    金は「安全資産」とされていますが、これは決してリスクが小さい、価格変動が小さいということを意味しているわけではありません。

    2025年からの金価格の急上昇、あるいは2026年1月の急落などを鑑みると、本来はボラティリティが高い資産です。

    購入前後で価格が変動する可能性があることは理解しておくことが大切です。

    金投資で利益を得るには、低い価格で購入するに越したことはありませんが、購入のタイミングを見計らうのは難しいものです。そのため、底値を狙って購入する一括投資ではなく、分散投資を検討するのもひとつの方法です。

    資産のすべてを金にしない(分散投資の徹底)

    金の実物を購入した場合、値上がり益でしか資産を増やせないので、資産の大半を金で保有すると効率的な資産運用ができない可能性があります。

    資産運用を行うとき、金をポートフォリオに組み入れることは良い選択ではありますが、メインで投資をするのではなく、一部にとどめる方が賢明です。全体の資産の10〜15%程度が目安にしましょう。

    金投資はインフレや金融ショックに備えるため、資産の価値を一定に保つ効果を期待しておこなうものです。いわば、株や債券が暴落したときの「クッション(防衛手段)」と考えるとよいでしょう。

    自分に合った投資手法(商品)を選ぶ

    金に投資する方法には、純金積立(現物)、投資信託、ETFなど様々な種類があり、それぞれコストや税金面が異なります。

    • 純金積立(現物): 現物を購入するサービス。長期(5年超)で保有すると売却時の税金が優遇されるメリットがあります(長期譲渡所得)。売買にはコストがかかります。
    • 投資信託: 金地金価格への連動を目指すファンドや金採掘に関わる企業(金鉱株)へ投資するファンドなどがあります。NISAを通じて購入すれば、非課税で投資できますが、信託報酬などの手数料は必要です。
    • ETF:金価格に連動する上場投資信託です。投資信託と仕組みはほぼ同じですが、株式のように時価で売買ができます。手数料は比較的安いのが特徴です。

    まとめ

    現在の金価格の高騰は、単なる一時的なブームではなく、地政学リスクの常態化や基軸通貨への不信感といった、世界経済の構造的な変化を反映したものです。

    短期的な急落リスクには警戒が必要ですが、供給制約や各国の外貨準備としての買い支えがあるため、中長期的にはさらに価格が上昇していく可能性は十分にあります。

    これから金投資を始める場合は、以下を心がけましょう。

    ポイントの解説
    • ポートフォリオにおける金の割合は、一般的に10~15%を目安にし、多くしすぎない
    • 短期的な値動きに一喜一憂しない
    • ドルコスト平均法(毎月一定額をコツコツ買う方法)で中長期的な積立投資を行う

    自分の目的や期間に合わせて、投資信託や純金積立といった手法を上手に使い分け、インフレや有事に負けない強固な資産基盤を作っていきましょう。

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    監修
    土屋 史恵
    • 土屋 史恵
    • ファイナンシャルプランナー/金融ライター/編集者

    神戸市外国語大学卒業後、外資系生命保険会社、都市銀行にてリテール営業、法人営業に携わる。遺言信託など資産承継ビジネスに強み、表彰歴あり。その後は長年の金融機関勤務経験を活かし、金融メディアに転職。記事執筆や編集などを担当。現在はフリーランスとして活動中。AFP、FP2級、証券外務員一種を保有。

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    執筆
    マネイロメディア編集部
    • マネイロメディア編集部
    • お金のメディア編集者

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