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個人向け国債は買ってはいけない・やめとけ?デメリットと向いている人を専門家が解説

個人向け国債は買ってはいけない・やめとけ?デメリットと向いている人を専門家が解説

資産運用2026/07/30

    »あなたは債券に投資するべき?合った運用を3分で診断

    個人向け国債は買ってはいけない」という声を見かけることがあります。しかし、すべての人に向いていないわけではありません。

    そういわれる主な理由は、株式や投資信託などと比べてリターンが低く、高い利益を狙う投資には向いていないためです。

    一方で、元本の安全性を重視する人には有力な選択肢となる場合もあります。

    本記事では、個人向け国債が「買ってはいけない」といわれる理由や、向いている人・向いていない人についてわかりやすく解説します。

    この記事を読んでわかること
    • 「買ってはいけない」と言われるのは、低利回り・インフレへの弱さ・換金制限が理由
    • 元本保証で預金より金利が高いため、安全性を最優先する人にはメリットがある
    • 金利上昇局面では、金利が半年ごとに見直される「変動10年」が選択肢になる


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    なぜ「個人向け国債は買ってはいけない・やめとけ」と言われる?

    個人向け国債が「買ってはいけない」といわれる主な理由は、株式投資など他の金融商品と比較してリターンが低い点にあります。

    また、物価上昇(インフレ)に金利が追いつかず、実質的な資産価値が目減りするリスクや、購入後1年間は原則として換金できない流動性の低さも、買ってはいけないといわれる要因です。

    資産を積極的に増やしたい投資家にとっては、個人向け国債の利回りは物足りなく感じられることがあります。

    そのため、自身の投資目的が「資産の安全な保全」なのか「積極的な資産形成」なのかを明確にすることが欠かせません。

    個人向け国債の基本的な仕組み

    個人向け国債は、国が個人を対象に発行する債券です。国債の仕組みや特徴を理解することで、自身の資産運用計画に合っているかを判断しやすくなります。

    ここでは、個人向け国債の定義から種類、元本が償還される仕組み、購入方法まで、基本的なポイントを解説します。

    個人向け国債とは

    個人向け国債とは、日本政府が個人投資家向けに発行する債券のことです。

    債券とは、国や企業などが資金を調達するために発行する有価証券で、投資家は発行体にお金を貸すことになります。

    個人向け国債を購入すると、定期的に利子を受け取ることができ、満期を迎えると額面金額で償還される仕組みです。

    発行体が国であるため、信用度が相対的に高い金融商品とされています。

    3つの種類(変動10年・固定5年・固定3年)の違い

    個人向け国債には、金利のタイプと満期が異なる3つの種類があります。それぞれの特徴を理解し、自身の運用計画に合ったものを選ぶことが肝となります。

    種類

    満期

    満期

    金利タイプ

    金利タイプ

    特徴

    特徴

    変動10年

    満期

    10年

    金利タイプ

    変動金利

    特徴

    半年ごとに適用利率が見直される。市場金利が上昇すれば受取利子も増える可能性がある。

    固定5年

    満期

    5年

    金利タイプ

    固定金利

    特徴

    発行時に設定された利率が満期まで変わらない。

    固定3年

    満期

    3年

    金利タイプ

    固定金利

    特徴

    発行時に設定された利率が満期まで変わらない。

    ポイントの解説

    「変動10年」は、半年ごとに適用利率が見直されるため、金利上昇局面では受取利子が増える可能性がある一方、金利低下局面では受取利子が減る可能性があります。「固定5年」「固定3年」は購入時点で将来の受取利子額が確定するため、資金計画が立てやすいメリットがあります。

    どのタイプも最低金利として年率0.05%が保証されています。

    (参考:個人向け国債3つの商品 | 財務省

    元本が償還される仕組み

    個人向け国債は、発行体である日本国政府が元本と利子の支払いを行う債券です。満期まで保有した場合には、国が財政破綻しない限り、額面金額で償還される仕組みです。

    企業が発行する社債などと比べると、発行体が国であるため信用度が相対的に高いとされています。

    また、経済情勢が変動しても元本部分の価格は変わらないため、安心して保有し続けることができます。

    さらに、個人向け国債を保有している金融機関が破綻した場合でも、投資家の国債は「振替制度」によって金融機関の資産とは明確に分けて管理(分別管理)されているため、資産は守られます。

    購入単位・購入方法

    個人向け国債は、1万円という少額から購入できる手軽さが魅力です。購入単位は1万円以上1万円単位となっており、購入金額に上限はありません

    購入は、証券会社、銀行、郵便局などの金融機関で行うことができます。

    初めて国債を購入する場合は、これらの金融機関で国債専用の口座を開設する必要があります。口座開設には本人確認書類マイナンバー確認書類などが必要となり、数日かかる場合があるため、余裕をもって手続きを進めましょう。

    国債は毎月発行されており、発行日以前の一定の募集期間中に申し込みます。金融機関によってはインターネットでの購入も可能です。


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    個人向け国債の4つの主なデメリット

    個人向け国債は安全性が高い一方で、いくつかのデメリットも存在します。「買ってはいけない」といわれる理由にもつながるこれらの点を十分に理解しておくことが、後悔しない資産運用につながります。

    ここでは、主な4つのデメリットについて詳しく解説します。

    利回りが低く資産形成には時間がかかる

    個人向け国債のデメリットとしてまず挙げられるのが、株式や投資信託といった他の金融商品に比べて期待できるリターンが小さいことです。

    個人向け国債の収益は利子のみであり、株式や投資信託のように値上がり益を目指す商品ではありません

    ポイントの解説

    日本では長らく低金利環境が続いてきたこともあり、国債の金利は低い水準で推移してきました。近年、金利は上昇傾向にありますが、個人向け国債は利子を中心とした商品であり、株式投資のように価格上昇によるリターンを目指す商品ではありません。

    そのため、資産を積極的に増やしたいと考えている人にとっては、個人向け国債の利回りは物足りなく感じられるでしょう。

    【シミュレーション】100万円を運用した場合の利子

    仮に、年率1.5%(税引前)の個人向け国債を100万円分購入した場合、1年間で受け取れる利子はいくらになるか計算してみましょう。

    • 税引前利子: 100万円 × 1.5% = 1万5000円 税金(20.315%): 1万5000円 × 20.315% = 3047円(※小数点以下切り捨て) 
    • 税引後利子: 1万5000円 - 3047円 = 1万1953円

    このシミュレーションでは、100万円を1年間運用した場合、税引後に受け取れる利子は約1万1953円となります。

    個人向け国債は、元本の安定性を重視したい場合の選択肢となる一方、大きなリターンを目指す運用には向きにくい面があります。

    記載の将来予測は特定のシナリオに基づくものであり、実際の金利動向や運用成果を保証するものではありません。

    インフレで実質的な資産価値が目減りする

    個人向け国債は、インフレ(物価上昇)に弱いというデメリットがあります。インフレとは、モノやサービスの価格が上がり、お金の価値が相対的に下がることです。

    例えば、国債の金利が年1%でも、インフレ率が年2%の場合、利子を受け取ってもそれ以上に物価が上昇しているため、実質的な資産価値は目減りしてしまいます。

    固定金利型の国債は、購入後にインフレが進行すると、受け取る利子の価値が低下しやすくなります。

    物価が上昇する局面では、国債の金利がインフレ率を上回らない限り、資産を守る効果は限定的です。

    【シミュレーション】物価上昇率2%の場合の資産価値

    仮に、100万円を年率1.5%の個人向け国債で運用し、世の中の物価が年2%上昇したとします。

    1年後の資産額(名目): 100万円 + 1万1953円(税引後利子) = 101万1953円 1年後の物価: 100万円の商品が102万円に値上がり

    1年後、資産は名目上1万1953円増えましたが、以前100万円で買えたものは102万円出さないと買えなくなっています。つまり、資産の購買力は「101万1953円 - 102万円 = -8047円」となり、実質的に目減りしてしまったことになります。

    このように、インフレ率が国債の利回りを上回る場合には、元本の安定性が高いとされる個人向け国債であっても、実質的な購買力が低下する可能性があります。

    記載の将来予測は特定のシナリオに基づくものであり、実際の金利動向や運用成果を保証するものではありません。

    購入後1年間は原則中途換金できない

    個人向け国債は、発行から1年間は原則として中途換金(解約)ができません。急にお金が必要になった場合でも、すぐに現金化することが難しい点はデメリットといえます。

    この1年間のロックアップ期間があるため、購入する際は当面使う予定のない余裕資金で行う必要があります。

    ただし、保有者が亡くなった場合や、災害救助法の適用を受けるような大規模な自然災害に見舞われた場合など、特例として1年未満でも換金が認められるケースはあります。

    流動性、つまり資金の動かしやすさを重視する人にとっては、この換金制限が制約となる可能性があります。

    中途換金すると調整額が差し引かれる

    個人向け国債は発行から1年が経過すればいつでも中途換金が可能ですが、その際には「中途換金調整額」が差し引かれます。

    中途換金調整額は、「直前2回分の各利子(税引前)相当額 × 0.79685」という計算式で算出されます。これは、受け取った利子の一部を返還するようなイメージです。

    この仕組みにより、中途換金時には額面金額に経過利子相当額を加えた金額から中途換金調整額が差し引かれます。そのため、満期まで保有した場合に比べて受け取れる利子は少なくなります

    購入から1年経過直後に換金すると、それまでに受け取った利子とほぼ同額が差し引かれるため、利益はほとんど残りません。短期的な資金の置き場所としては不向きといえるでしょう。

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    個人向け国債のメリット

    個人向け国債にはデメリットがある一方で、他の金融商品にはない魅力的なメリットも数多く存在します。

    安全性や手軽さを重視する人にとっては、有力な選択肢となり得ます。ここでは、個人向け国債の主なメリットを4つ紹介します。

    国が元本と利子の支払いを約束している

    個人向け国債の特徴の一つは、発行体である日本国政府が元本と利子の支払いを行う点です。満期まで保有した場合には、額面金額で償還され、所定の利子を受け取ることができます。

    企業が発行する社債や株式投資とは異なり、発行体が国であるため、信用度が相対的に高い金融商品とされています。

    経済情勢が変動しても、満期まで保有した場合の償還額は額面金額となるため、資金計画を立てやすい特徴があります。

    定期預金より金利が高い傾向にある

    個人向け国債は、定期預金と比較して金利が高くなる場合があるため、元本の安定性を重視しながら利子収入を得たい場合の選択肢の一つとなります。

    ただし、定期預金とは商品性が異なり、発行後1年間は原則として中途換金できないことや、中途換金時に調整額が差し引かれることがあります。金利だけでなく、流動性や資金の使い道も踏まえて検討することが大切です。

    1万円から購入できる

    個人向け国債は、1万円という少額から購入できる手軽さもメリットです。まとまった資金がなくても、投資を始めることができます。

    購入単位は1万円以上1万円単位となっており、購入金額に上限はありません購入時の手数料もかからないため、投資初心者でも気軽に第一歩を踏み出すことができます。

    毎月発行されているため、自身のペースで少しずつ買い増していくといった活用も可能です。

    変動10年型は金利上昇局面に対応しやすい

    個人向け国債の「変動10年」は、半年ごとに適用利率が見直されるため、将来の金利上昇局面では受取利子が増える可能性があります。

    ポイントの解説

    世の中の金利が上昇する局面では、変動10年の利率もそれに連動して引き上げられます。一方で、金利が低下した場合には受取利子が減る可能性もあります。

    固定金利型の金融商品は、購入後に金利が上昇すると相対的に不利になりますが、変動10年型は金利上昇リスクを軽減できます。

    一方で、金利が低下した場合でも年率0.05%の最低金利が保証されているため、金利低下によるリターン減少への一定の歯止めをかけつつ、金利上昇のメリットを享受できる商品設計になっています。

    個人向け国債が向いている人・向いていない人

    個人向け国債は「低リスク・低リターン」という特性から、すべての人におすすめできるわけではありません

    自身の投資目的やリスク許容度によって、向き不向きがはっきりと分かれます。どのような人が向いているのか、また向いていないのかを具体的に解説します。

    向いている人の例

    個人向け国債は、以下のような考え方の人にとって、選択肢となります。

    • 元本確保を最優先する人:株式投資などのように元本割れのリスクを負いたくない、大切な資金を減らしたくないという人にとって、国が元本の支払いを約束している個人向け国債は有力な選択肢の1つです。
    • 定期預金より有利な利回りを求める人:銀行預金に預けておくだけでは物足りないと感じ、少しでも高い金利で安全に運用したいと考えている人に向いています。
    • 退職金などまとまった資金の置き場所を検討している人:退職金や老後資金など、まとまった資金の一部について、価格変動を抑えた運用を検討する場合、個人向け国債が選択肢となります。ただし、近い将来使う予定のある資金については、換金性や中途換金の制限も踏まえて検討する必要があります。
    • 初めて債券を購入する人:個人向け国債は1万円から購入でき、商品の仕組みが比較的わかりやすい債券です。初めて債券を検討する場合でも、利率、満期、中途換金の制限、中途換金調整額などの基本的な仕組みを確認したうえで判断することが大切です。

    向いていない人の例

    一方で、以下のような人には個人向け国債が目的に合わない場合があります。

    • 高いリターンを求める人:個人向け国債は、満期まで保有した場合に額面金額で償還され、利子を受け取る仕組みの商品です。一方で、株式や投資信託のように価格上昇による大きなリターンを目指す商品ではありません。資産を積極的に増やすことを主な目的とする場合には、適さない場合があります。
    • インフレへの備えを重視する人:固定金利型の場合、インフレ率が利率を上回ると、実質的な購買力が低下する可能性があります。物価上昇への備えを重視する場合には、個人向け国債だけでなく、他の資産との組み合わせも含めて検討することが考えられます。
    • 資金の流動性を重視する人:発行から1年間は換金できず、中途換金時には調整額が差し引かれるため、急な出費に備えたい人や、いつでも資金を動かせる状態にしておきたい人には適していません。
    • 長期的な資産形成を目指す若い世代:若い世代は、時間を味方につけて長期・積立・分散投資でより高いリターンを目指すことが可能です。個人向け国債は資産を増やす力が限定的なため、ポートフォリオの中心に据えるのは非効率的かもしれません。

    目的別に考える運用方法

    向き不向きの比較を踏まえ、目的別にどの運用方法が適しているかをまとめます。

    【価格変動をできるだけ抑えたい場合】

    • 個人向け国債や定期預金などが選択肢となります。ただし、個人向け国債には発行後1年間の中途換金制限があります。

    【税制優遇を活用しながら長期的な資産形成を目指す場合】

    • NISAを活用した株式・投資信託等への投資が選択肢となります。ただし、投資対象によっては元本割れが生じる可能性があります。

    【国債より高い利回りを期待する場合】

    • 社債や外国債券などが選択肢となります。ただし、発行体の信用リスクや為替変動リスクなどがあるため、利回りだけで判断しないことが大切です。
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    個人向け国債を購入する時のポイント

    個人向け国債の購入を検討する際には、いくつかのポイントをおさえておくことが大事です。どの種類を選ぶか、いつまでに使う資金なのか、そしてどこで購入するか。

    これらの点を事前に整理することで、より自身の目的に合った運用が可能になります。

    変動10年・固定5年・固定3年の選び方

    どのタイプの個人向け国債を選ぶべきかは、自身の金利見通しと資金の運用期間によって決まります。

    • 金利が今後も上昇すると考える場合:半年ごとに利率が見直される「変動10年」がおすすめです。金利上昇の恩恵を受け、受取利子が増える可能性があります。
    • 金利が低下する、または現在の水準で安定すると考える場合:購入時の利率が満期まで適用される「固定5年」または「固定3年」がよいでしょう。将来の受取額が確定するため、計画的な資産運用が可能です。
    • 運用期間で選ぶ場合:3年後、5年後など、お金を使う時期が決まっている場合は、使用時期に合わせて「固定3年」や「固定5年」を選ぶのが合理的です。決まっていない長期の余裕資金であれば、「変動10年」で金利変動に対応しながら運用する選択肢があります。

    購入前に投資目的と運用期間を決める

    個人向け国債は、比較的シンプルで分かりやすい仕組みの金融商品です。満期まで保有した場合に額面金額で償還される点や、発行体が日本国政府である点から、元本の安定性を重視したい場合の選択肢となります。

    ただし、金利上昇やインフレ局面では、実質的な利回りは低下する可能性もあるため、まずは資産運用の目的を明確にすることが重要になります。

    資産形成の目的が「安全性重視」なのか、または「利回り重視」で成長を目的とするのか、自身の目的を整理したうえで、国債が目的にあっているのかを見極めることが欠かせません。

    証券会社・銀行など購入先の選び方

    個人向け国債は、証券会社、銀行、郵便局などの金融機関で購入できます。どの金融機関で購入しても、国債自体の商品性や金利は同じです。

    ただし、金融機関によっては購入金額に応じたキャッシュバックキャンペーンを実施している場合があります。また、オンラインで手続きできる金融機関や、店頭で相談しながら購入できる金融機関など、購入方法やサポート体制は金融機関によって異なります。

    自身がすでに口座を持っている金融機関の利便性や、キャンペーン内容を比較して選ぶとよいでしょう。

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    個人向け国債に関するよくある質問

    ここでは、個人向け国債に関してよく寄せられる質問と回答をまとめました。購入前の疑問や不安を解消するためにお役立てください。

    Q. 元本割れすることはある?

    A. 個人向け国債は、日本国政府が発行する債券であり、満期まで保有した場合には額面金額で償還され、所定の利子を受け取ることができます。

    また、発行から1年経過後は、原則として中途換金が可能です。中途換金する場合は、額面金額に経過利子相当額を加えた金額から、中途換金調整額が差し引かれます。

    ただし、個人向け国債であっても、発行体である日本国の信用リスクがないわけではありません。また、発行後1年間は原則として中途換金できないことや、インフレ率が利回りを上回る場合には実質的な購買力が低下する可能性がある点にも注意が必要です。

    Q. 個人向け国債とNISAはどちらがおすすめ?

    A. どちらを選ぶかは、投資の目的や資金の使い道によって異なります

    長期的な資産形成を目指し、税制優遇を活用したい場合には、NISAを活用した株式や投資信託などが選択肢となります。ただし、投資対象によっては価格変動により元本割れが生じる可能性があります。

    一方、元本の安定性を重視し、価格変動を抑えたい資金については、個人向け国債が選択肢となります。

    資産形成の基本戦略としては、まずNISAの非課税枠を活用し、その上で「守りの資産」として個人向け国債を組み合わせるのが合理的な考え方です。

    Q. 個人向け国債は途中換金できる?

    A. はい、発行から1年が経過すれば、原則として中途換金が可能です

    ただし、換金する際には「中途換金調整額(直前2回分の各利子(税引前)相当額 × 0.79685)」が差し引かれます。これにより満期まで保有した場合に比べて受け取れる利子は少なくなります

    なお、発行から1年未満の場合は、保有者が亡くなった場合や大規模災害に被災した場合などの特例を除き、原則として換金できません。

    Q. 変動10年・固定5年・固定3年はどれを選べばいい?

    A. 金利の先行きに対する考え方と、資金を使う時期によって選びます。

    • 変動10年: 今後も金利が上昇すると考える人や、10年以上の長期で運用できる余裕資金がある人におすすめです。
    • 固定5年・固定3年: 現在の金利水準でリターンを確定させたい人や、5年後、3年後といった具合に資金を使う時期が決まっている人に向いています。

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    まとめ

    個人向け国債は「買ってはいけない」といわれることもありますが、それは高いリターンを求める人や、資金の流動性を重視する人にとっての意見です。

    一方で、元本の安定性を重視しつつ、預金以外の方法で利子収入を得ながら資産を管理したい人にとっては、個人向け国債が選択肢となります。

    金利が上昇傾向にある現在、「変動10年」はインフレ対策としても一定の効果が期待できます。

    本記事で解説したメリット・デメリットを理解し、自身の資産運用の目的に合っているかを見極めたうえで、個人向け国債の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

    自身の資産全体の中で、個人向け国債をどのように位置づけるべきか、専門家のアドバイスを参考にしたい方は、無料の投資診断を試してみてはいかがでしょうか。 

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    ※本記事の内容は予告なしに変更することがあります。予めご了承ください

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    監修
    高橋 明香
    • 高橋 明香
    • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

    みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

    記事一覧

    執筆
    西森 遥
    • 西森 遥
    • ファイナンシャルアドバイザー

    都留文科大学卒。大和証券株式会社にて、主にリテール営業に従事。株式、投資信託の販売など、資産運用コンサルティング業務に携わる。現在は個人向け資産運用会社にて、運用に関するコンサルティング業務を行っている。顧客に寄り添う営業をモットーとし、特に若い世代へ資産運用の必要性を伝えるべく、日々精力的に活動中。外務員一種保有。

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