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「今が買い時?」と迷ったら知っておきたい 投資信託の価格の決まり方

「今が買い時?」と迷ったら知っておきたい 投資信託の価格の決まり方

投資信託2026/02/09

    ≫あなたが今やるべき資産運用は?3分で診断


    新NISAの普及や昨今の大きな相場変動を背景に、個人の資産形成への関心が高まっています。

    短期的に市場が急落すると「今が買い時?」と考えがちですが、投資信託は株式と異なり、注文時に価格が確定しない「ブラインド方式」が採用されています。そのため、「その時」「その価格」で買うことはできません。

    そこで今回は、短期的な値動きに一喜一憂せず冷静に相場と向き合うために不可欠な「投資信託の価格決定の仕組み」と「運用の考え方」について解説します。

    この記事を読んでわかること
    • 投資信託の価格が決まる仕組み
    • 投資先(国内・国外)による基準価額決定のタイミング
    • 投資信託ならではの投資法について

    相場が動くと「今が買い時?」と考えてしまう人へ

    株式市場が大きく上下する局面では、「もう少し下がったら買いたい」「今は一度様子を見た方がいいのでは」と、売買のタイミングについて迷う人が増えます。

    投資を行う上で、「安いところで買って、高いところで売る」という考え方はごく自然なものです。基準価額が下がっているのを見ると、「このタイミングで投資信託を買えたら」と思うのも無理はありません。

    しかし、投資信託は、株式と同じ感覚で売買できる商品ではありません。その理由は、投資信託の値段である「基準価額」が、株価とは異なる仕組みで決まっているためです。

    株価とは似て非なる投資信託の「値段」

    株式は、取引所でリアルタイムに売買ができ、株価も刻々と変動します。一方、投資信託の値段を表す「基準価額」は、組み入れている株式や債券などの時価をもとに計算され、原則として1日に1回だけ公表されます。

    つまり、投資信託では「この価格で買う」「この価格で売る」といった指定はできません

    購入や解約を申し込んだ時点では、その取引に適用される基準価額はまだ決まっておらず、申し込みの締め切り後に算出される基準価額(これを約定価格と言います)で約定が成立します。なお、約定価格が決定するタイミングのことを約定日と言います。

    この仕組みは投資信託特有のもので、「ブラインド方式」と呼ばれています。

    すでに確定し、公表された前日時点の基準価額で売買ができてしまうとなると、その基準価額を見た投資家の取引が殺到するなどして、結果的に既存の保有者(受益者)に不利益が生じる可能性があります。

    ブラインド方式は、こうした不公平を防ぐための仕組みです。

    国内と海外で異なる基準価額決定のタイミング

    基準価額が決まるタイミングは、投資先が国内か海外かによって異なります。

    国内市場に投資する投資信託の場合

    国内株式に投資する投資信託の場合、一般的には、申し込みをした当日中に基準価額が決まります。例えば、日経平均株価に連動するインデックスファンドであれば、15時30分の締切時間までに申し込むことで、その日の株価の動きを反映した基準価額が適用されます。

    一方、米国株をはじめ、主として海外資産に投資する投資信託では、事情が異なります。

    海外市場に投資する投資信託の場合

    多くの場合、申し込みをした翌営業日に基準価額が決まります。S&P500やニューヨーク・ダウ平均株価に連動する投資信託では、前日の米国市場の終値と為替レートを反映して、翌営業日に基準価額が算出されます。

    そのため、前日のニューヨーク市場が大きく下落したのを見て「今が買い時だ」と思って申し込んだとしても、その値動きが反映された価格で取引できるとは限りません。

    ポイントの解説

    投資信託では、海外市場が大きく動いたタイミングを狙って、ピンポイントで取引をするということはできないと思っておいたほうが良いでしょう。

    「1日1回」だからこそ、向いている投資法がある

    こうしてみると「投資信託は不便だ」と感じるかもしれません。しかし、基準価額が1日1回しか決まらないことには、メリットもあります。

    1つは、需給に左右されず、約定した基準価額で必ず取引が成立する点です。株式のように、価格が急変して「買えなかった」「売れなかった」という事態が起こりにくいのは、投資信託ならではの特徴と言えます。

    もう1つは、積立投資と相性が良いという点です。基準価額が1日1回だからこそ、あらかじめ決めた日に自動で買い付ける仕組みが成り立ちます。iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISAで投資信託の積立が基本とされているのも、こうした背景があります。

    相場が大きく動くと、「今、何か行動しなければ」と感じてしまいがちです。

    しかし、投資信託については、まず価格がどのように決まり、いつ取引が成立するのかを理解することが大切です。その仕組みを知ることで、「無理に今判断しなくてもいい」と思えるようになり、相場との向き合い方も、より落ち着いたものになるはずです。

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    監修
    篠田 尚子
    • 篠田 尚子
    • アナリスト

    慶応義塾大学法学部卒業。早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。国内銀行にて個人向け資産運用相談業務を経験した後、2006年ロイター・ジャパン(現LSEG)入社。傘下の投信評価機関リッパーにて、投資信託業界の分析レポート執筆や評価分析業務に従事。2013年、楽天証券経済研究所に入所。2025年5月、株式会社モニクルに参画。

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    執筆
    マネイロメディア編集部
    • マネイロメディア編集部
    • お金のメディア編集者

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