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貯金を増やす方法を完全ガイド|初心者でも無理なく貯める3ステップとは?

貯金を増やす方法を完全ガイド|初心者でも無理なく貯める3ステップとは?

貯蓄2025/10/20
  • #初心者向け

≫いくらあれば足りる?あなたの老後の必要額を診断

「なかなか貯金ができない」「貯金を増やす方法を知りたい」と悩んでいませんか? 貯金が増えない原因を特定し、適切な仕組みを導入すれば、初心者でも無理なく資産形成を進めることが可能です。

本記事では、専門家監修のもと、今日からでも実践できる「支出の最適化」「貯金の自動化」「NISA・iDeCoの活用法」を解説します。具体的なステップを通じて、貯金体質へと変わるための第一歩を踏み出しましょう。

この記事を読んでわかること
  • 貯金ができない3つの根本原因と、今日から実践できる具体的な対策
  • 支出を最適化し、貯金を自動化するための実践的な3ステップ+α
  • NISAやiDeCoなど、貯金を加速させるための資産運用の考え方


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なぜあなたの貯金は増えない?3つの原因とは

多くの人が貯金が増えないと感じるのには、共通するいくつかの原因が存在します。まずはその根本原因を理解しておきましょう。

原因1.支出の無自覚

貯金が増えないもっとも大きな原因の一つは、「支出の無自覚」です。これは、毎月いくら収入があり、何にいくら使っているのかを正確に把握できていない状態を指します。

特に、銀行口座から自動で引き落とされるサブスクリプションサービスや、クレジットカードでの少額決済など、「意識せずに消えていくお金」を見過ごしているケースが多くあります。

自分のお金の流れを把握せずに、感覚的にお金を使っている限り、計画的な貯蓄は困難になります。まずは家計の収支を可視化し、何が無駄な出費となっているのかを認識することが重要です。

原因2.目標の欠如

具体的な目標がないまま貯金をしようとしても、モチベーションを維持するのは難しいものです。単に「お金を貯めたい」という漠然とした考えでいると、誘惑に負けやすくなってしまいます。

貯金をする際は、「いつまでに」「何のために」「いくら貯めるのか」という明確な目標を設定することが重要です。例えば、「5年後の住宅購入の頭金として、500万円を貯める」など、具体的で達成可能な目標を持つことで、日々の節約や貯蓄行動に意味と目的が生まれ、継続しやすくなります。

原因3.感情的な出費

ストレスや気分によって、計画外の衝動的な買い物をしてしまうことも、貯金を妨げる大きな原因です。これを「感情的な出費」といいます。例えば、仕事で嫌なことがあったから高価なものを購入したり、SNSで他人の消費行動を見て焦りを感じて消費したりするケースです。

一時的な満足感は得られても、後で後悔につながり、貯金計画を狂わせます。衝動買いを避けるためには、「本当に必要か?」を立ち止まって考える習慣をつけたり、ストレス解消法を買い物以外に見つけたりすることが効果的です。

貯金を増やす方法3ステップ+α

貯金を増やすための対策は、以下の3つのステップに沿って実践することで、初心者でも無理なく進められます。

ステップ1.家計の収支を把握する

貯金を始める第一歩は、現状の家計の収支を正確に把握することです。まずは、収入(手取り額)と支出(何にどれだけ使っているか)を洗い出しましょう。

家計簿アプリやスプレッドシートを活用して、できれば3ヶ月程度は記録を続けて自分の消費傾向を把握しましょう。最近では、銀行口座やクレジットカードを連携させるだけで収支を自動で記録・分析してくれるアプリも多いため、手間をかけずに始めることが可能です。

これらの作業で、まず「支出の無自覚」を解消することが、次のステップである最適化の土台となります。

ステップ2.家計を最適化する

収支の把握ができたら、次は支出を減らして貯蓄に回せるお金を増やす「最適化」を行います。

支出は、毎月一定額かかる「固定費」と、月によって変動する「変動費」に分けて見直すことが効果的です。特に、一度見直せば継続的に効果が出る固定費の削減を優先しましょう。

固定費の見直し

固定費は削減効果が高いため、まず見直すべき項目です。

  • 住居費:より安い家賃の住居への引っ越しや、住宅ローンの借り換えを検討します。
  • 通信費:スマートフォンやインターネット回線の契約を見直し、格安SIMやより安価なプランに変更します。
  • 光熱費:電力会社やガス会社の自由化に伴い、料金プランを見直したり、より安い会社へ変更したりすることができます。
  • 保険料:加入している生命保険や医療保険の内容を見直し、過剰な保障がないか確認し、必要に応じて解約や減額を検討します。
  • サブスク:利用していない定額制サービス(動画配信、アプリなど)は即座に解約しましょう。

変動費の見直し

変動費は日々の意識で削減できる項目です。

  • 飲食費:飲み物の購入費用を削減するため、マイ水筒を持参する習慣をつけましょう。
  • 日用品・食費:割高になりやすいコンビニエンスストアでの買い物習慣を見直し、スーパーやドラッグストアの利用を増やします。
  • 交際費:飲み会や外食の頻度を減らすなど、お金がかからない方法で友人との交流を楽しみましょう。 変動費の削減は、小さな積み重ねが大きな節約につながります。
注意点

変動費の削減は、我慢しすぎるとストレスになり長続きしません。「交際費は月2万円まで」と予算を決める、「自分へのご褒美は月1回まで」など、自分なりのルールを設けてメリハリをつけるのが成功の秘訣です。

ステップ3.貯金を自動化する

支出を最適化して貯金の原資を確保したら、次に重要なのが貯金を自動で行う仕組みを構築することです。

これは、意志の力に頼らず、確実に貯金を実行するための最も強力な方法です。

先取り貯金を実践

給与が振り込まれた直後に、自動的に貯蓄分を別の口座に移す「先取り貯金」を実践しましょう。これにより、「残ったお金を貯金する」のではなく、「貯金した後にお金を使う」という仕組みに切り替えることができます。

具体的な方法としては、会社の財形貯蓄制度を利用したり、銀行の自動積立定期預金などを活用したりすることが有効です。給与天引きや自動振り替えを利用すれば、貯蓄を意識することなく、毎月確実に目標額を達成できます。

効率的な貯金のための「口座の3分割法」

お金の流れを整理し、貯蓄を効率化するために「口座の3分割法」をおすすめします。これは、目的別に3つの口座を使い分ける方法です。

  1. 使う口座 (生活費):給与振込や日々の引き落としに使用する口座です。
  2. 貯める口座 (貯金専用):先取り貯金などで移した、緊急予備資金や短期的な目標のための貯蓄専用口座です。病気や失業といった不測の事態に備えるための「緊急予備資金」を優先的に準備しましょう。目安は、会社員なら生活費の3~6ヶ月分、自営業やフリーランスの方は収入の変動に備えて多めの1年分など、働き方に合わせて設定するとよいでしょう。
  3. 投資用口座 (資産運用):NISAやiDeCoなどを活用し、中長期的な資産形成を行うための口座です。 この方法により、生活費と貯蓄・投資資金が明確に分離され、無駄遣いを防ぎやすくなります。

【応用編】貯金をさらに加速させる2つの「エンジン」を活用

支出を減らし、貯金を自動化できたら、次はさらに貯金を加速させるための2つの「エンジン」を活用しましょう。

収入を増やす:副業・転職・公的給付

貯金を加速させるためには、収入を増やすことも強力な手段です。収入が増えれば、その分を貯金や投資に回すことができ、貯蓄額を飛躍的に増加させることができます。

  • 副業:スキルや時間を活用し、本業以外の収入源を確保します。
  • 転職:より高い給与水準の職場へ転職することで、収入を根本的に増やします。
  • 公的給付:自分が利用できる雇用保険や社会保険などの公的給付制度がないかを確認し、必要に応じて申請します。 

資産を運用する:NISAをフル活用

貯金したお金をただ銀行に預けておくだけでなく、資産運用によって増やすこともお金を「増やす」ための重要なエンジンです。

特に、NISA(少額投資非課税制度)は、運用益が非課税になる優遇制度であり、資産運用を始める初心者にとって強力なツールです。NISAをフル活用することで、効率的に中長期的な資産形成を行うことが可能になります。

運用の際は、リスクを抑えるために「長期・積立・分散」という投資の基本原則を意識しましょう。

少額からでも長期間コツコツと積み立て、投資先を世界中の株式や債券などに幅広く分散させることが重要です。

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iDeCoはやるべき?NISAとどっちが優先?

資産形成の代表的な制度としてNISAとiDeCoがありますが、どちらを優先すべきか迷う人も多いです。それぞれの特徴を理解し、自身のライフプランに合った選択をすることが重要です。

NISAを優先すべき人

NISA(少額投資非課税制度)は、運用益が非課税になる制度であり、高い流動性(いつでも引き出しが可能)が特徴です。 NISAを優先すべき人は、以下のような特徴を持つ人です。

  • 近い将来(数年以内)に使う可能性がある資金も運用したい人:NISAは原則いつでも資金を引き出すことが可能です。
  • 投資初心者で、まずは少額から非課税運用を始めたい人:柔軟な資金設計が可能です。
  • 節税効果よりも、資産の引き出しやすさや使い勝手を重視する人:NISAは所得控除のメリットはありませんが、自由な資金移動が可能です。

iDeCoを優先すべき人

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、将来の年金を作るための制度です。運用益非課税に加え、掛け金全額が所得控除の対象となる大きな税制メリットがあります。 iDeCoを優先すべき人は、以下のような特徴を持つ人です。

  • 老後資金の形成を最優先したい人:iDeCoは原則60歳まで引き出しができないため、強制的に長期運用ができます。
  • 高い節税効果を享受したい人:掛け金が全額所得控除となるため、所得税・住民税の負担を軽減できます。
  • 現在の所得が高く、税制優遇のメリットが大きいと感じる人:所得が高い人ほど、所得控除による節税効果が大きくなります。

≫NISAとiDeCo、どっちをやるべき?あなたの最適解を3分で診断

貯金を増やす方法に関するよくある質問(Q&A)

貯金に取り組む際に多くの人が疑問に思うことについて、Q&A形式で解説します。

Q. 1年で100万円貯めるには、月いくら貯めればいい?

1年で100万円を貯めるには、単純計算で年間100万円を12ヶ月で割ると、月々約8万3333円の貯金が必要です。これを12ヶ月続ければ、1年で100万円を達成できる計算です。

とはいえ、月々8万円以上もの貯金は決して低いハードルではありません。この金額を継続し、100万円を達成するには、給料日に自動でこの金額を貯蓄用口座に移す「先取り貯金」を活用することが不可欠です。

もし月々約8万3333円の貯金が難しい場合は、ボーナスを併用するのも有効な手段です。例えば、「月々5万円+ボーナス時に20万円 × 年2回 = 年間100万円」といった計画なら、月々の負担を軽減できます。

Q. お金が貯まる人が絶対にやらないことは?

お金が貯まる人は、貯蓄を妨げる特定の習慣を避けています。特に以下の3点は「絶対にやらないこと」といってよいでしょう。

  1. あるだけ使う:給与が入っても、貯蓄分を確保せず、口座にあるお金を全て使ってしまう習慣はありません。
  2. 衝動買い:感情的な出費を避け、本当に必要なものか吟味せずに高額な買い物をすることはありません。
  3. 家計を把握せずに消費:自分の収入と支出を無自覚にせず、必ず家計を把握し、計画的に消費します。 お金が貯まる人は、目標を持ち、無駄遣いを避け、貯蓄を優先する習慣が身についています。

Q. 手取り20万円の場合、貯金はいくらが目安?

貯金の目安は一般的に手取り収入の10~20%が推奨されます。これを手取り20万円に当てはめてみると、目安として20万円の10%である月2万円から、20%である月4万円の貯金を目指すのがよい、ということになります。

ただし、これはあくまで一般的な目安です。実家暮らしか一人暮らしか、家賃がいくらかといった個人の状況によって最適な貯蓄額は変わります。

まずは無理のない金額、例えば手取りの5%(1万円)からでも構いません。金額の大小よりも、給料日に「先取り貯金」を始める習慣をつけることがもっとも重要です。

まとめ

本記事では、貯金を増やす方法について、原因分析から具体的な実践方法、資産運用の活用までを完全ガイドとして解説しました。

貯金を増やすための基本は、まず「支出の無自覚」を解消し、家計の収支を把握することです。次に、固定費を中心に「家計を最適化」し、確保した貯蓄の原資を「先取り貯金」などで自動化することが成功の鍵です。さらに、収入を増やしたり、NISAなどの資産運用をフル活用したりする「2つのエンジン」を導入することで、貯蓄は加速します。

まずは家計簿をつけ、自分の支出を把握し、貯金を自動化する仕組みを構築することから始めましょう。確実な一歩が、将来の経済的な目標達成につながります。

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監修
高橋 明香
  • 高橋 明香
  • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

記事一覧

執筆
マネイロメディア編集部
  • マネイロメディア編集部
  • お金のメディア編集者

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