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【7月6~10日】日経平均動向:日経平均は7万円を挟んで売買が交錯する展開か

【7月6~10日】日経平均動向:日経平均は7万円を挟んで売買が交錯する展開か

資産運用2026/07/07

    日経平均株価は7万円目前まで上昇し、高値圏での値動きが続いています。AI・半導体関連株への物色が一服する一方、自動車や小売、交通関連など出遅れ感のあった銘柄へ資金が向かうなど、相場の主役にも変化が見られます。

    今週は米国市場の休場や国内企業の決算発表を控え、利益確定売りと押し目買いが交錯する展開となる可能性があります。

    本記事では、足元の相場動向を振り返るとともに、今後注目したい業種や個別銘柄、投資家が意識しておきたいポイントについて解説します。

    日経平均は高値圏で荒い値動き

    2026年7月3日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比1010円92銭高の6万9744円07銭でした。

    2日に発表された6月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が市場予想を下回りました。このため投資家の間に、米景気は堅調を保ちつつも米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急ぐほどではないとの市場で広がり、消費関連株などが買われました。

    東京市場でも自動車、小売、商社などAI・半導体関連と比べて株価上昇が出遅れていた出遅れ割安株が物色されました。

    AI・半導体から割安な内需株に資金が向かう

    自動車、交通関連なども底堅い動き

    足元では、人工知能(AI)・半導体の上昇の勢いにやや停滞感があります。キオクシアホールディングスは先週1週間で8800円(約10%)下落しました。

    ただし、相場を押し下げるというよりは、割安になっている内需株などに資金が向かっている印象があります。トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、デンソーなどが堅調。JAL、JR東海なども買われています。円安・ドル高に一服感があることから、イオンなどの内需銘柄も底堅い動きになっています。

    このほか、フリマアプリを手掛けるメルカリは、一部証券会社が目標株価を引き上げたことなどをきっかけに買われ、年初来高値を更新しました。

    ここで注意すべきは、AI・半導体関連銘柄に一服感があるものの、現時点では調整局面入りとまでは判断しにくい状況です。

    足元で急騰したキオクシアなどは利益確定売りも出やすくなっていますが、下げた翌日に「往って来い」で値を戻すことも珍しくありません。タイミングを見極め、慎重に判断したいところです。

    AI関連銘柄の物色も広がっています。先週は味の素が上場来高値を更新しました。AIサーバー向け半導体の絶縁材料「味の素ビルドアップフィルム(ABF)」の需要の高さが注目されました。リクルートホールディングスも約1年半ぶりに上場来高値を更新。傘下の米求人検索サイト「インディード」でのAIを活用したサービスが成長していることが買い材料となりました。

    東京市場では利益確定売りも出やすい局面

    アサヒGHDが25年12月期決算を開示

    今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。3日は米市場が独立記念日で休場でした。このため、東京市場では材料が乏しい中、利益確定売りが出やすい地合いです。

    一方で、前週末の欧州株式市場では主要株価指数が上昇していることから、買いが入る場面も想定され、売買が交錯する可能性もあります。

    個別では京成電鉄が注目されそうです。4日に、同社が成田空港と羽田空港を直接結ぶ有料の特急列車が2030年代に運行を始めると報じられました。

    電通グループが子会社の電通総研を非公開化する方針と報じられたことから、両者の株が上昇しています。親子上場問題の解消による、経営の効率性の向上に期待する買いが入っています。

    8日にはアサヒグループホールディングスがシステム障害の影響で公表を延期していた2025年12月期通期決算を発表します。9日にはセブン&アイ・ホールディングスが26年3〜5月期決算を発表します。

    8日には吉野家ホールディングス、9日にはファーストリテイリング、10日にはイオンも決算を発表します。原油価格が落ち着きつつあることから、出遅れていた銘柄にも物色が広がりそうです。

    強弱材料が交錯し銘柄選別の局面に

    相場全体が崩れるというより、物色の中心が入れ替わる局面とみられます。短期的には利益確定売りで値動きが荒くなる場面もありそうですが、一方向に相場が傾く材料は限られています

    過度に強気にも弱気にもならず、業績やテーマ性を見極めながら銘柄を選別する姿勢が求められるでしょう。

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    執筆・監修
    下原 一晃
    • 下原 一晃
    • テクニカルアナリスト

    マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。

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