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国民年金だけで生活している人は何割?月6.9万円で暮らす現実と不足分を補う方法を解説

国民年金だけで生活している人は何割?月6.9万円で暮らす現実と不足分を補う方法を解説

年金2026/02/04
  • #老後資金

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「国民年金だけで本当に暮らしていけるのか」「生活はどれくらい厳しいのか」と不安や疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。

国民年金は老後の最低限の生活を支える制度ですが、受給額は決して多くなく、住居費や医療・介護費の負担次第では家計が苦しくなるケースもあります。

一方で、支出を抑えたり、公的制度を上手に活用したりすることで、国民年金のみで生活している人も存在します。

本記事では、国民年金だけで生活している人の実情や、生活を成り立たせるためのポイントをわかりやすく解説します。

この記事を読んでわかること
  • 国民年金だけで生活する人の割合と実態
  • 年金だけでは毎月いくら不足するのか
  • 不足分を補うための具体的な対策と制度


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国民年金だけで生活している人は実際どれくらいいるのか

公的年金のみで生活している高齢者世帯は全体の約4割にのぼります。しかし、この多くは厚生年金受給者であり、国民年金だけで生活している人はさらに少ないのが実情です。

実際には、年金以外の収入や貯蓄で生活費を補っている世帯が多数派であり、半数以上の高齢者が経済的な苦しさを感じています。

年金のみで生活する世帯は43.4%

厚生労働省の「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、公的年金・恩給が総所得のすべてを占める高齢者世帯は43.4%にのぼります。このデータは、年金が多くの高齢者にとって主要な収入源であることを示しています。

ただし、この数字には厚生年金を受給している世帯も含まれている点に注意が必要です。

国民年金(基礎年金)のみで生活している世帯は、これよりも少ない割合になると考えられます。それでも、約4割の世帯が年金収入を基盤に生活を組み立てているのが現状です。

約6割は就労収入や貯蓄で不足分を補っている

公的年金だけで生活している世帯が約4割である一方、残りの約6割の世帯は年金以外の収入源で生活費を補っています。主な収入源としては、現役時代からの貯蓄や退職金の取り崩し、そして高齢期における就労収入が挙げられます。

定年後も再雇用制度を利用したり、シニア向けのアルバイトや副業を行ったりして働き続ける人は少なくありません。

ポイントの解説

長寿化が進む現代において、年金だけに頼らず、複数の収入源を確保することが安定した老後生活を送るための鍵となっています。

「生活が苦しい」と感じる高齢者は54.4%

厚生労働省の「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯の半数以上が「生活が苦しい」と感じているというデータがあります。この背景には、年金収入だけでは生活費を賄いきれない現実があります。

総務省の家計調査では、高齢無職世帯の家計は毎月赤字であることが示されています。例えば、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では毎月約3.4万円、単身無職世帯では毎月約2.8万円の不足が生じています。

この慢性的な赤字状態が、多くの高齢者にとって「生活が苦しい」と感じる直接的な原因となっています。

(参考:家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2024年(令和6年)平均結果の概要

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国民年金の受給額はいくら?満額でも月6.9万円の現実

国民年金(老齢基礎年金)は、20歳から60歳までの40年間(480ヶ月)すべての期間で保険料を納付した場合に、満額を受け取ることができます。2025年度の満額は月額6万9308円とされています。

しかし、実際には学生時代の未納や、経済的な理由による免除・猶予制度の利用などにより、すべての人が満額を受給できるわけではありません。未納や免除の期間があると、その分だけ将来の年金額は減少します。

そのため、実際の平均受給額は満額よりも低い水準となっています。

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厚生年金との受給額の差

国民年金のみの受給者と厚生年金受給者では、受給額に大きな差があります。「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況|厚生労働省年金局」によると、国民年金のみの平均受給月額が約5.9万円であるのに対し、厚生年金受給者(国民年金部分を含む)の平均受給月額は約15.1万円です。

この差額は、厚生年金が国民年金に上乗せされる2階建て構造であること、そして保険料が現役時代の収入に応じて決まるために生じます。

例えば、夫婦2人世帯で夫が会社員、妻が専業主婦だった場合の標準的な年金額は月額約23万円とされており、国民年金のみの世帯とは受け取れる金額が異なります。

ポイントの解説

自営業者やフリーランスなど国民年金のみに加入している人は、老後資金を別途準備する必要性がより高くなります。

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国民年金だけでは生活費が月7〜9万円不足する

国民年金の収入だけで生活する場合、統計データに基づくと毎月大幅な赤字が生じるのが現実です。単身世帯では月10万円前後、夫婦世帯ではさらに大きな不足が見込まれます。

この不足額は、食費や住居費、保健医療費といった生活に不可欠な支出を年金収入だけではカバーできないことを示しており、貯蓄や他の収入源がない限り、生活は極めて厳しくなります

単身世帯の生活費と不足額

65歳以上の単身無職世帯の場合、1ヶ月の平均的な支出(消費支出・非消費支出の合計)は約16万1933円です。一方で、国民年金の平均受給額は約5.9万円であるため、単純計算で毎月約10万円の不足が生じます。

この不足分を補うためには、現役時代からの貯蓄を取り崩すか、高齢になっても働き続ける必要があります。

年金収入だけでは、基本的な生活費を賄うことさえ困難な状況であることがわかります。

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夫婦世帯の生活費と不足額

65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、1ヶ月の平均支出が約28.7万円とされています。仮に夫婦二人が国民年金のみを受給する場合、収入は平均で約11.8万円(5.9万円×2人)となります。

この場合、毎月の不足額は約17万円にも達します。

  • 支出: 約28.7万円
  • 収入(国民年金×2): 約11.8万円
  • 不足額: 約17万円

夫婦の一方が厚生年金を受給している場合は状況が異なりますが、二人とも自営業やフリーランスだった世帯では、年金だけで生活するのは極めて困難であり、多額の自己資金が必要不可欠です。

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生活費の内訳

高齢無職世帯の生活費の内訳を見ると、食費が一番大きな割合を占め、次いで交通・通信費、教養娯楽費、光熱・水道費、保健医療費などが続きます。

総務省の家計調査報告(2024年)によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における主な支出は以下のようになっています。

費目

金額

金額

食料

金額

7万6352円

住居

金額

1万6432円

光熱・水道

金額

2万1919円

交通・通信

金額

2万7768円

保健医療

金額

1万8383円

教養娯楽

金額

2万5377円

国民年金の受給額(月約5.9万円)では、食費さえも賄うのが難しいことがわかります。

住居費が低いのは持ち家世帯が多いためですが、賃貸の場合はさらに家計が圧迫されることになります。

国民年金だけで生活している人の実態

国民年金だけで生活を送る場合、この現実は決して楽なものではありません。多くの人は、食費や光熱費を切り詰めるなど、極めて質素な生活を送ることを余儀なくされます。

また、不足分を補うために高齢になっても働き続けたり、現役時代に築いた貯蓄を切り崩しながら生活したりするケースが一般的です。

長寿化が進む中で、貯蓄が底をつくことへの不安も常に付きまといます。

極めて質素な生活を余儀なくされるケース

国民年金の平均受給額である月約5.9万円で生活する場合、生活のあらゆる面で節約が求められます。

そのため、食費を切り詰めることはもちろん、光熱費の節約、趣味や娯楽、人付き合いにかける費用の削減など、厳しい生活管理が必要となります。

医療費や介護費といった予期せぬ出費が発生した場合、対応が困難になるリスクも抱えています。

高齢でも働き続ける現実

年金収入だけでは生活費が不足するため、多くの高齢者が定年後も働き続けています。企業に再雇用されたり、シルバー人材センターに登録したり、あるいは短時間のアルバイトやパートタイムで働いたりと、この形態はさまざまです。

働くことは、収入を確保し、年金や貯蓄の取り崩しペースを遅らせる一番の方法です。また、社会とのつながりを維持し、健康寿命を延ばすという側面もあります。

しかし、体力的な問題や希望する仕事が見つからないなど、誰もが働き続けられるわけではないという課題も存在します。

貯蓄を取り崩しながら生活する人

現役時代に築いた貯蓄や退職金は、年金だけでは不足する生活費を補うための重要な資金源です。多くの高齢者が、毎月の赤字分をこれらの資産を取り崩すことで賄っています。

しかし、日本の平均寿命は延び続けており、60歳で退職してから30年以上の老後生活が続くことも珍しくありません。

長期間にわたって貯蓄を取り崩し続けると、やがて資産が底をついてしまう「長生きリスク」に直面する可能性があります。

ポイントの解説

計画的な資産管理と取り崩し計画が不可欠です。

国民年金だけでは足りない場合の対処法

国民年金の収入だけでは生活が立ち行かない場合、いくつかの対処法が考えられます。まずは、支出を根本から見直すことが基本です。

それでもなお生活が困難な場合は、高齢でも働くという選択肢や、年金の受給開始時期を遅らせて一回あたりの受給額を増やす「繰下げ受給」といった公的制度の活用を検討しましょう。

年金生活者支援給付金を申請

国民年金だけで生活している人の場合、年金生活者支援給付金を受給できるケースが多くなります。

年金生活者支援給付金とは、年金を含む所得が一定水準以下の人に対し、年金に上乗せして支給される給付金です。支給要件(2025年度)は次のとおりです。

  • 65歳以上で老齢基礎年金を受けている
  • 世帯全員の市町村民税が非課税
  • 前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が90万9000円以下

支給額は、月額5450円を基準に、保険料納付済期間等に応じて算出された額です。

年金生活者支援給付金は自動的にもらえるわけではなく、申請しなければ受給できません

対象者には日本年金機構から「年金生活者支援給付金請求書」が届くので、忘れないように提出しましょう。

(参考:年金生活者支援給付金制度について | 厚生労働省

生活保護の検討

国民年金の受給額だけでは生活が困難な場合、生活保護制度の利用を検討するのも1つの方法です。「年金をもらっているから対象外」と思い込んでいる人もいますが、条件を満たせば国民年金と生活保護は併給できます

生活保護は、年金を含めた世帯全体の収入が、国が定める「最低生活費」を下回る場合に、この不足分を補う形で支給される制度です。

つまり、年金収入だけでは最低限の生活に届かない部分を支える役割を果たします。

生活保護を併給するための主な条件

生活保護を受給するための一番重要な条件は、世帯の収入が最低生活費に満たないことです。その他にも、以下の点が総合的に判断されます。

  • 資産の活用: 預貯金や不動産など、活用できる資産がないこと。ただし、預貯金は最低生活費の半額程度までなら保有が認められる場合があります。
  • 能力の活用: 病気や怪我、高齢などの理由で働くことが困難であること。
  • 扶養義務者の援助: 親族から経済的な援助を受けられないこと。申請すると親族に扶養の可否を照会されますが、援助は強制ではありません。

併給した場合の受給額の計算方法

年金と生活保護を併給する場合、支給される生活保護費は以下の計算式で算出されます。

  • 支給される生活保護費 = 最低生活費 - 年金収入

例えば、単身高齢者で最低生活費が13万円、国民年金の受給額が月6万円の場合、差額の7万円が生活保護費として支給されます。

申請は、住んでいる地域を管轄する福祉事務所の窓口で行います。

生活保護の申請は国民の権利であり、条件を満たしている可能性があれば、まずは相談してみることが推奨されます。

注意点

ただし、受給中は資産の保有に制限がかかったり、支給された保護費を借金の返済に充てたりすることはできないといった注意点もあります。

就労収入を得る

年金収入を補う一番の方法は、働くことです。近年は高齢者の就労機会も増えており、企業での再雇用継続雇用制度のほか、体力的な負担が少ないシニア向けのアルバイトなども選択肢になります。

これまでの経験やスキルを活かせる仕事や、趣味や特技を収入につなげる副業も考えられます。

就労収入は家計を助けるだけでなく、社会参加を通じて生活に張り合いをもたらす効果も期待できます。

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生活費を見直す

収入を増やすと同時に、支出を管理することも欠かせません。毎月決まって出ていく「固定費」を見直すことで、効果的に支出を削減できます。

見直しの対象となる主な固定費は以下の通りです。

  • 通信費: 携帯電話を格安SIMに変更する
  • 保険料: 現在のライフスタイルに合わせ、保障内容が過剰な生命保険や医療保険を見直す
  • 住居費: 住宅ローンの借り換えを検討する、より家賃の安い物件へ転居する

これらの見直しによって、月々数千円から数万円の支出削減が期待できます。

年金の繰下げ受給

公的年金の受給開始は原則65歳ですが、66歳以降75歳までの間に繰り下げて受け取ることができます。これを「繰下げ受給」といい、受給を1ヶ月遅らせるごとに年金額が0.7%増額されます。

例えば、70歳まで繰り下げると42%(0.7%×60ヶ月)、上限である75歳まで繰り下げると84%(0.7%×120ヶ月)も年金額が増えます。この増額率は生涯変わらないため、長生きするほど有利になります。

ポイントの解説

健康状態がよく、65歳以降も働いて収入を得られる場合には、有効な選択肢の1つです。

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今から備える国民年金を増やす方法

国民年金は、現役時代の備え次第で将来の受給額を増やすことが可能です。国民年金保険料に少額を上乗せして納める「付加年金」や、自営業者向けの「国民年金基金」といった公的制度があります。

また、税制優遇を受けながら自分で老後資金を準備できる「iDeCo」や、非課税で資産形成ができる「NISA」の活用も有効な手段です。

これらの制度を組み合わせ、計画的に備えることが肝となります。

付加年金に加入する

付加年金は、国民年金の第1号被保険者(自営業者やフリーランスなど)が利用できる制度です。毎月の国民年金保険料に加えて400円の付加保険料を納めることで、将来受け取る年金額を増やせます。

受け取れる付加年金額は「200円 × 付加保険料を納めた月数」で計算され、生涯にわたって支給されます。

例えば、10年間(120ヶ月)納付すれば、年間2万4000円が上乗せされます。

2年間受け取れば元が取れる計算になり、コストパフォーマンスのよい制度といえます。

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国民年金基金に加入する

国民年金基金は、自営業者やフリーランスなどの国民年金第1号被保険者が、基礎年金に上乗せして加入できる公的な年金制度です。会社員の厚生年金のような、2階建て部分の役割を果たします。

掛金は全額が社会保険料控除の対象となるため、所得税や住民税を節税しながら老後資金を準備できるメリットがあります。

加入は口数制で、自身のライフプランに合わせて掛金や将来の給付額を設計できます。

iDeCoで老後資金を準備する

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で掛金を拠出し、投資信託などの金融商品で運用して老後資金を準備する私的年金制度です。

最大のメリットは税制優遇にあり、掛金が全額所得控除の対象になるほか、運用で得た利益も非課税になります。さらに、受け取る際にも公的年金等控除や退職所得控除が適用されます。

原則60歳まで引き出すことができないため、着実に老後資金を貯めることができる有力な手段です。

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未納期間を追納する

過去に経済的な理由などで国民年金保険料の納付が困難だった期間があっても、将来の年金額を増やす方法があります。それが「追納制度」です。

この制度は、保険料の「免除」や「納付猶予」、あるいは「学生納付特例」の承認を受けていた期間について、後から保険料を納めることができる仕組みです。追納することで、この期間は保険料を全額納付したものとして扱われ、将来受け取る老齢基礎年金の金額を満額に近づけることができます。

追納が可能な期間は、追納の承認を受けた月の前10年以内の免除等期間と定められています。追納可能な期間より前の分は追納できないため注意が必要です。

単に支払いを忘れていた「未納」の期間は、納付期限から2年を過ぎると時効となり、この追納制度の対象にはなりません。

追納には、将来の年金額が増えること以外にもメリットがあります。追納した保険料は、全額がこの年の「社会保険料控除」の対象となるため、所得税や住民税の負担を軽減する効果が期待できます。

ただし、注意点もあります。免除や猶予の承認を受けた年度の翌年度から数えて3年度目以降に追納する場合、当時の保険料に加えて一定の「加算額」が上乗せされます。

また、追納は原則として一番古い期間から順番に行う必要があり、特定の期間だけを選んで納付することはできません。

追納を希望する場合は、年金事務所に「国民年金保険料追納申込書」を提出して手続きを行います。

NISAで資産形成する

2024年から始まった新しいNISA(少額投資非課税制度)は、老後資金準備にも活用できる制度です。株式や投資信託への投資で得られた利益が非課税になるという大きなメリットがあります。

iDeCoとは異なり、いつでも自由に現金化できるため、老後資金だけでなく、教育資金や住宅資金など、さまざまなライフイベントに備えながら資産形成を進めたい人に適しています。

非課税保有限度額も大幅に拡大され、長期的な資産形成の柱として期待されています。

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国民年金だけの生活に関するよくある質問

国民年金だけで生活することについては、多くの人が疑問や不安を抱えています。

よくある質問について、これまでの解説を基に簡潔にお答えします。

国民年金だけで生きていける?

国民年金の受給額は満額でも月約6.9万円(令和7年度)、平均では約5.9万円です(令和6年度)。

単身世帯高齢者の平均的な生活費は月15万円前後かかるため、年金だけで生活するのは極めて困難です。

貯蓄の取り崩しや、高齢でも働き続けるなどの対策が不可欠となります。

国民年金だけで生活している割合は?

公的年金のみで生活している高齢者世帯は全体の約4割ですが、これには厚生年金受給者も含まれます。

国民年金(基礎年金)のみで生活している人の正確な割合を示す公的な統計はありませんが、少数派であると考えられます。

国民年金だけでは足りない場合、生活保護は受けられる?

国民年金の受給額だけでは生活が困難な場合、生活保護を受給できる可能性があります。

年金は収入として扱われ、国が定める「最低生活費」から年金収入を差し引いた差額が、生活保護費として支給されます。

ポイントの解説

生活保護制度は、年金を含むあらゆる収入や資産を活用してもなお、憲法で保障された「健康で文化的な最低限度の生活」を維持できない場合に、この不足分を補うための制度です。

年金は「収入」として計算される

生活保護を申請すると、国民年金や厚生年金などの公的年金は「収入」として認定されます。このうえで、世帯の状況に応じて算出された最低生活費と収入を比較します。

支給される生活保護費の計算式は以下の通りです。

  • 支給される保護費 = 最低生活費 - 世帯の収入(年金など)

例えば、住んでいる地域で算出された最低生活費が月額13万円で、国民年金の受給額が月額6万円の場合、差額の7万円が生活保護費として支給されます。

最低生活費は個々の状況で異なる

最低生活費は、居住地(級地制度により都市部ほど高くなる)、世帯の人数、年齢、障害の有無などによって変動します。

そのため、自身の正確な基準額を知るには、お住まいの自治体の福祉事務所への相談が必要です。

収入以外の条件

生活保護を受給するには、収入要件のほかにも以下の条件を満たす必要があります。

  • 預貯金や不動産など、活用できる資産を保有していないこと
  • 病気や怪我などで働けない、または働いていても収入が最低生活費に満たないこと
  • 親族からの経済的な援助が受けられないこと

これらの条件を総合的に判断されたうえで、受給の可否が決定されます。

まとめ

国民年金だけで老後生活を送ることは、データ上、極めて厳しいと言わざるを得ません。満額でも月約6.9万円(令和7年度)という現実を前に、多くの人が就労収入や貯蓄の取り崩しで不足分を補っています。

しかし、悲観する必要はありません。現役時代から付加年金iDeCo新NISAなどを活用して計画的に備えることで、将来の経済的な基盤を強化することが可能です。

自身の年金見込額を「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認し、将来の生活設計を具体的に考えることから始めてみましょう。

早期の対策が、安心して豊かな老後を迎えるための鍵となります。

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監修
森本 由紀
  • 森本 由紀
  • ファイナンシャルプランナー/AFP(日本FP協会認定)/行政書士

行政書士ゆらこ事務所(Yurako Office)代表。愛媛県松山市出身。神戸大学法学部卒業。法律事務所事務職員を経て、2012年に独立開業。メイン業務は離婚協議書作成などの協議離婚のサポート。離婚をきっかけに自立したい人や自分らしい生き方を見つけたい人には、カウンセリングのほか、ライフプラン、マネープランも含めた幅広いアドバイスを行っている。法律系・マネー系サイトでの記事の執筆・監修実績も多数。

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執筆
マネイロメディア編集部
  • マネイロメディア編集部
  • お金のメディア編集者

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