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50代で貯金1000万円以上の割合は?平均・中央値から見る老後資金の現実

50代で貯金1000万円以上の割合は?平均・中央値から見る老後資金の現実

貯蓄2026/03/04
  • #50代

»あなたに合った資産運用とは?3分でチェック 


50代を迎え、老後が現実味を帯びてくる中で、「自分の貯金1000万円は、周りと比べて多いのか少ないのか」と不安に感じる人もいるでしょう。

本記事では、最新のデータをもとに、50代の貯金1000万円の割合を詳しく解説します。

平均や中央値との比較から自身の現在地を客観的に把握し、今後の資産形成の指針を見つけましょう。

この記事を読んでわかること
  • 50代で貯金1000万円以上の世帯は全体の約4割弱
  • 平均貯蓄額は1668万円だが、実態に近い中央値は500万円
  • 老後資金としては不足する可能性もあり、退職金や今後の資産運用計画が重要


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50代で貯金1000万円以上を保有する世帯の割合

金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、50代の総世帯のうち、貯金(金融資産)を1000万円以上保有している世帯の割合は37.7%です。

およそ3世帯に1世帯以上が1000万円の貯蓄を達成している計算になります。

ただし、この割合は世帯構成によって異なります。そこで、まずは単身世帯と2人以上の世帯、それぞれの状況を詳しく見ていきましょう。

単身世帯の1000万円以上保有率

50代単身世帯で金融資産を1000万円以上保有している割合は25.2%です。これは、およそ4人に1人が1000万円以上の金融資産を持っていることを意味します。

金融資産保有額

割合

割合

金融資産非保有

割合

35.2%

100万円未満

割合

10.1%

100万円~200万円未満

割合

7.4%

200万円~300万円未満

割合

4.6%

300万円~400万円未満

割合

2.7%

400万円~500万円未満

割合

3.3%

500万円~700万円未満

割合

4.9%

700万円~1000万円未満

割合

4.6%

1000万円~1500万円未満

割合

6.0%

1500万円~2000万円未満

割合

3.3%

2000万円~3000万円未満

割合

5.5%

3000万円以上

割合

10.4%

後述する2人以上世帯と比較すると割合は低くなりますが、それでも4分の1の世帯が着実に資産形成を進めていることがわかります。

単身世帯は自分1人の力で老後資金を準備する必要があるため、計画的な貯蓄が求められます。

2人以上世帯では42.3%が1000万円以上

50代の2人以上世帯に目を向けると、金融資産を1000万円以上保有している割合は42.3%にのぼります。

これは、単身世帯の25.2%を上回る数値で、5世帯のうち2世帯以上が1000万円の大台を達成していることになります。

金融資産保有額

割合

割合

金融資産非保有

割合

18.2%

100万円未満

割合

6.5%

100万円~200万円未満

割合

6.4%

200万円~300万円未満

割合

4.1%

300万円~400万円未満

割合

3.5%

400万円~500万円未満

割合

2.2%

500万円~700万円未満

割合

6.7%

700万円~1000万円未満

割合

7.7%

1000万円~1500万円未満

割合

9.3%

1500万円~2000万円未満

割合

6.1%

2000万円~3000万円未満

割合

8.1%

3000万円以上

割合

18.8%

50代の2人以上世帯で資産形成が進む背景には、世帯単位での計画的な家計管理や、子育てが一段落することが多いことも挙げられます。

金融資産非保有世帯も2割以上

一方で、資産を順調に形成している世帯がいる中、金融資産を全く保有していない世帯も存在します。50代の総世帯(単身・2人以上を含む)のデータを見てみると、22.7%が金融資産非保有世帯です。

金融資産保有額

割合

割合

金融資産非保有

割合

22.7%

100万円未満

割合

7.5%

100万円~200万円未満

割合

6.7%

200万円~300万円未満

割合

4.2%

300万円~400万円未満

割合

3.3%

400万円~500万円未満

割合

2.5%

500万円~700万円未満

割合

6.3%

700万円~1000万円未満

割合

6.9%

1000万円~1500万円未満

割合

8.4%

1500万円~2000万円未満

割合

5.3%

2000万円~3000万円未満

割合

7.4%

3000万円以上

割合

16.6%

これはおよそ5世帯に1世帯が貯蓄ゼロの状態であることを示しており、資産形成の二極化が進んでいる可能性がうかがえます。

老後を目前に控えた50代にとって、資産の有無はその後の生活設計に大きな影響を与えるため、深刻な課題といえるでしょう。


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50代の平均貯蓄額と中央値|実態を正しく理解する

50代の貯蓄状況をより正確に把握するためには、「平均値」と「中央値」という2つの指標の違いを理解することが欠かせません。

  • 平均値:全員の貯蓄額を合計し、人数で割った数値。一部の極端に貯蓄額が多い人に影響され、実態より高く出やすい傾向があります。
  • 中央値:貯蓄額を少ない順に並べた時、ちょうど真ん中にくる人の数値。より実感に近い「標準的」な金額を示します。

これらの違いを知ることで、データに惑わされず、自身の立ち位置を客観的に判断できます。

50代の平均貯蓄額は1668万円

金融経済教育推進機構(J-FLEC)の調査によると、50代総世帯の金融資産保有額の平均は1668万円です。この数字だけを見ると、貯金1000万円は平均よりも少ないように感じるかもしれません。

しかし、前述の通り、平均値は一部の富裕層が数値を引き上げている可能性があります。そのため、多くの人がこの金額に達しているわけではない点に注意が必要です。

ポイントの解説

平均値はあくまで参考程度にとらえ、次に示す中央値と合わせて見ることが大切です。

中央値で見る50代の貯蓄実態

より実態に近い指標である中央値を見ると、50代総世帯の金融資産保有額は500万円です。

平均値の1668万円と比較すると、1000万円以上も低い金額となっており、こちらのほうがより多くの人にとっての現実的な数値といえるでしょう。

この中央値500万円を基準にすると、貯金1000万円は中央値の倍額にあたります。

このことから、50代で1000万円の貯蓄がある世帯は、全体の中で見ると比較的しっかりと資産形成ができている層に位置すると考えられます。

平均値と中央値の差が示すもの

50代の平均貯蓄額1668万円と中央値500万円の間には、1168万円もの大きな差があります。

この乖離は、一部の人が多くの金融資産を保有している一方で、多くの世帯はそれほど多くの資産を持っていないという「資産格差」の広がりを示唆しています。

したがって、自身の貯蓄状況を客観的に評価する際には、平均値に一喜一憂するのではなく、中央値を1つのベンチマークとして参考にすることが賢明です。

中央値と比較することで、より現実的な立ち位置を把握し、今後の資産計画を立てやすくなります。

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50代の預貯金と投資のバランスはどうする?

貯蓄額だけでなく、この「中身」つまりどのような金融商品で資産を保有しているかも重要なポイントです。老後が視野に入る50代では、安全性と収益性のバランスを考えた資産構成が求められます。

一般的に、50代の金融資産は安全性の高い「預貯金」と、収益性を期待する「投資」に分けられます。

どのようなバランスで保有しているのか、この内訳と適切な資産配分の考え方について見ていきましょう。

50代に適した資産配分の考え方

50代の資産配分は、老後までの残り時間と自身のリスク許容度を考慮し、「守りの資産」と「攻めの資産」のバランスを意識することが欠かせません。

まずは、客観的なデータから50代の金融資産の現状を把握しましょう。

金融経済教育推進機構(J-FLEC)の2025年の調査によると、50代の金融資産保有額の実態は以下のようになっています。

世帯構成

金融資産非保有

金融資産非保有

平均値

平均値

中央値

中央値

1000万円以上の割合

1000万円以上の割合

総世帯

金融資産非保有

22.7%

平均値

1668万円

中央値

500万円

1000万円以上の割合

37.7%

2人以上世帯

金融資産非保有

18.2%

平均値

1908万円

中央値

700万円

1000万円以上の割合

42.3%

単身世帯

金融資産非保有

35.2%

平均値

999万円

中央値

120万円

1000万円以上の割合

25.2%

2人以上世帯では平均が1908万円、1000万円以上の割合も4割を超えていますが、単身世帯では平均999万円、中央値は120万円と、世帯構成によって大きな差があることがわかります。

このデータを踏まえ、具体的な資産配分の考え方を解説します。

守りの資産(預貯金など) 

生活防衛資金として、生活費の6ヶ月分から1年分はすぐに引き出せる預貯金で確保しておくことが基本です。また、数年以内に使う予定のある教育資金リフォーム費用なども、元本が変動しない金融商品で準備するのが望ましいでしょう。

攻めの資産(投資)

守りの資産以外の余裕資金は、将来のインフレに備え、資産を増やすことを目指す「攻めの資産」として運用を検討します。50代は老後までまだ10年前後の運用期間が見込めるため、NISAiDeCoといった制度を活用し、投資信託株式などで長期的な資産形成を目指すことが可能です。

ポイントの解説

資産配分の目安として、リスク資産の割合を「100-年齢」とする考え方があります。これによると50代は40~50%が目安となりますが、これはあくまで一般論です。自身の収入や家族構成、退職金の見込み額などを総合的に考慮し、最適なバランスを見つけることが大切です。

老後は貯金1000万円で足りる?足りない?

50代で貯金1000万円という金額は、中央値と比較すれば多いものの、果たして老後資金として十分なのでしょうか。この問いの答えは、年金の受給額や退職金の有無、そしてどのような老後生活を送りたいかというライフプランによって変わります。

ここでは、一般的な老後の必要資金額の目安を確認し、1000万円で足りるケースと足りないケースについて具体的に考えていきます。

老後資金1000万円で足りる可能性が高いケース

1000万円で足りる可能性が高いケースは、主に退職後の定期的な収入が安定しており、大きな支出が見込まれない場合です。

十分な公的年金や退職金が見込める

厚生年金に長期間加入していた会社員や公務員の人で、手厚い退職金制度がある企業に勤めていた場合、年金と退職金だけで生活費の大部分を賄える可能性があります。この場合、貯蓄1000万円は趣味や旅行、医療費などの予備費として活用できます。

持ち家で住宅ローンを完済している

老後の支出で大きな割合を占める住居費の負担がない、または少ない場合は、生活コストを低く抑えられます。固定資産税などの維持費はかかりますが、毎月の家賃支払いがないことは大きなメリットです。

65歳以降も働く意欲と健康がある

年金受給開始後も、パートタイムなどで働き続けることで収入源を確保できます。これにより、貯蓄を取り崩すペースを遅らせることが可能です。

老後資金1000万円で足りない可能性が高いケース

一方で、1000万円では不足する可能性が高いケースは、年金などの収入が限られ、支出が多くなることが想定される場合です。

国民年金のみの加入者や退職金がない

自営業者やフリーランス、非正規雇用の期間が長かった人などは、厚生年金加入者と比較して年金受給額が少なくなる傾向があります。また、退職金制度がない場合は、老後の生活費の多くを貯蓄で賄う必要があります。

賃貸住宅に住み続ける

老後も家賃の支払いが続く場合、住居費が継続的な負担となります。更新料なども考慮すると、計画的に資金を準備しておく必要があります。

大きな支出が予想される

自身の介護費用医療費住宅のリフォーム費用など、将来的にまとまった出費が見込まれる場合は、1000万円では不足する可能性があります。

まとめ

本記事では、50代の貯金1000万円どのくらいの割合に位置するのか、データに基づいて解説しました。

50代で金融資産1000万円以上を保有する世帯は全体の約4割弱であり、中央値500万円を上回る水準です。

しかし、この金額が老後資金として十分かどうかは個人の状況によります。自身のライフプランや年金受給額を考慮し、不足が見込まれる場合は、今からでも家計の見直しや資産運用を始めることが大切です。

定年までの時間を有効に活用し、安心して老後を迎えるための準備を進めていきましょう。

自分の状況に合わせた、具体的な老後資金の準備方法を知りたい方は、まずは簡単なシミュレーションから始めてみましょう。

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※本記事の内容は予告なしに変更することがあります。予めご了承ください

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監修
高橋 明香
  • 高橋 明香
  • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

記事一覧

執筆
マネイロメディア編集部
  • マネイロメディア編集部
  • お金のメディア編集者

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