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50代の理想の貯金額はいくら?平均・中央値や今から始める老後資金の準備方法

50代の理想の貯金額はいくら?平均・中央値や今から始める老後資金の準備方法

貯蓄2026/08/03

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    「50代はいくら貯金があれば安心?」「老後に向けて、どのくらい貯めておくべき?」と気になる人もいるでしょう。

    50代は、老後資金の準備が本格化する年代です。子どもの教育費や住宅ローンの負担が残る一方で、定年退職や収入減少が近づき、将来の生活費をより具体的に考える必要があります。

    理想の貯金額は、退職金の有無や年金見込み額、老後の生活水準、住宅ローンの残債などによって異なります。平均額だけで判断するのではなく、自分のライフプランに合った目標額を設定することが大切です。

    本記事では、50代の貯金額の目安や、老後に向けて今からできる貯め方・増やし方をわかりやすく解説します。

    この記事を読んでわかること
    • 50代の理想の貯金額と「老後2000万円問題」の考え方
    • 50代の平均貯金額や中央値などのリアルな貯蓄事情
    • 50代からでも間に合う老後資金の具体的な準備方法や資産運用


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    50代の理想の貯金額は?2000万円必要と言われる理由

    50代になると、定年退職が視野に入り、老後資金について具体的に考え始める人が増えます。メディアなどで「老後2000万円問題」という言葉を耳にし、漠然とした不安を抱えている人もいるかもしれません。

    しかし、必要な老後資金は誰もが2000万円というわけではありません。自身のライフスタイルや、受け取れる年金額などによって理想の貯金額は異なります。

    老後2000万円問題とは

    老後2000万円問題」とは、2019年に金融庁の金融審議会が公表した報告書がきっかけで広まった言葉です。報告書では、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の平均的な収支を基に試算が行われました。

    その結果、年金などの収入だけでは毎月の生活費が約5万円不足し、老後が30年続くと仮定すると、合計で約2000万円の資金が不足するという内容でした。

    ただし、この金額はあくまで平均的な赤字額から単純計算で導き出したものです。実際の不足額は、各家庭の収入・支出の状況やライフスタイルによって大きく異なります。

    (参考:金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」  | 金融庁

    理想の貯金額はライフスタイルによって異なる

    老後に必要な資金額は、どのような生活を送りたいかによって変わります。

    例えば、生命保険文化センターの「2025(令和7)年度生活保障に関する調査」によると、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える最低日常生活費は、月額で平均23万9000円です。

    一方で、旅行やレジャー、趣味などを楽しむ「ゆとりある老後生活」を送るためには、月額で平均39万1000円が必要とされています。

    最低限の生活とゆとりのある生活とでは、月に約15万2000円、年間で約182万円もの差が生まれます。

    自身の理想とする老後のライフスタイルを具体的にイメージし、それに合わせて目標貯金額を設定することが欠かせません。

    退職金・年金を踏まえて考えることが大切

    老後資金をすべて貯金だけで準備する必要はありません。多くの人にとって、公的年金や退職金が老後の収入の柱となります。

    したがって、自身で準備すべき金額は、想定される老後の総支出から、公的年金や退職金、iDeCo(個人型確定拠出年金)などの収入見込み額を差し引いて計算します。

    まずは、毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」や、日本年金機構のWebサイト「ねんきんネット」で、自身の年金受給見込額を確認することから始めましょう。

    その上で、勤務先の退職金制度などを確認し、不足する金額を把握することが、具体的な貯蓄計画を立てる第一歩となります。

    50代の実際の貯金額は?平均・中央値を紹介

    50代の理想の貯金額について考える上で、同世代の実際の貯蓄状況を知ることは参考になります。

    ここでは、公的な統計データをもとに、50代の平均貯金額と中央値、そして貯蓄がない世帯の割合について解説します。

    平均値と中央値の違いを理解することで、自身の立ち位置をより正確に把握できます。

    項目

    二人以上世帯金融資産非保有世帯を含む

    二人以上世帯金融資産非保有世帯を含む

    二人以上世帯金融資産保有世帯のみ

    二人以上世帯金融資産保有世帯のみ

    単身世帯金融資産非保有世帯を含む

    単身世帯金融資産非保有世帯を含む

    単身世帯金融資産保有世帯のみ

    単身世帯金融資産保有世帯のみ

    平均値

    二人以上世帯金融資産非保有世帯を含む

    1908万円

    二人以上世帯金融資産保有世帯のみ

    2344万円

    単身世帯金融資産非保有世帯を含む

    999万円

    単身世帯金融資産保有世帯のみ

    1560万円

    中央値

    二人以上世帯金融資産非保有世帯を含む

    700万円

    二人以上世帯金融資産保有世帯のみ

    1050万円

    単身世帯金融資産非保有世帯を含む

    120万円

    単身世帯金融資産保有世帯のみ

    600万円

    貯蓄ゼロ世帯の割合

    二人以上世帯金融資産非保有世帯を含む

    18.2%

    二人以上世帯金融資産保有世帯のみ


    単身世帯金融資産非保有世帯を含む

    35.2%

    単身世帯金融資産保有世帯のみ


    二人以上世帯の平均・中央値

    金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」によると、50代の二人以上世帯(非保有世帯含む)における金融資産保有額は、平均値が1908万円中央値が700万円です。

    ポイントの解説

    平均値は一部の富裕層の金額に影響されるため、実感とは離れた数値になる傾向があります。一方、中央値はデータを金額順に並べた時に真ん中にくる値であり、より実態に近い数値とされています。

    金融資産を保有している世帯のみに絞ると、平均値は2344万円中央値は1050万円となります。

    このことからも、資産形成に積極的に取り組んでいる世帯とそうでない世帯との間で、貯蓄額に差があることがわかります。

    単身世帯の平均・中央値

    50代の単身世帯では、二人以上世帯と比較して平均値と中央値の差がさらに広がる傾向があります。

    金融広報中央委員会の同調査では、金融資産保有額(非保有世帯含む)の平均値は999万円中央値は120万円でした。

    このデータは、貯蓄が全くない世帯も含まれています。金融資産を保有している単身世帯に限定すると、平均値は1560万円中央値は600万円となります。

    単身世帯は、教育費などの支出がない場合がある一方で、自分以外の収入がないため、病気や失業時のリスクも高くなります。

    そのため、計画的な資産形成の重要性は二人以上世帯と同様に高いといえるでしょう。

    貯蓄ゼロ世帯の割合

    50代の中には、金融資産を全く保有していない「貯蓄ゼロ」の世帯も一定数存在します。

    同調査によると、金融資産非保有世帯の割合は、二人以上世帯で18.2%単身世帯では35.2%にのぼります。

    つまり、単身世帯では約10人に3.5人、二人以上世帯でも約10人に2人が貯蓄ゼロという状況です。

    50代は子どもの教育費の負担が大きくなる一方で住宅ローンの返済も続いており、支出がピークを迎えることが多い時期です。なかなか貯蓄が難しい家庭も少なくないでしょう。

    しかし、老後が目前に迫る50代で貯蓄がない場合、早急な対策が必要です。まずは家計の見直しから始め、少しずつでも貯蓄を始めることが欠かせません。


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    老後資金はいくら必要?シミュレーション

    老後に必要な資金額を具体的に把握するためには、自身の状況に合わせたシミュレーションが不可欠です。

    ここでは、夫婦世帯と単身世帯、そして年収別のケースに分けて、老後資金の目安を試算します。これらのシミュレーションを参考に、自身の目標額を設定してみましょう。

    夫婦世帯の場合

    総務省の「家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2025年(令和7年)平均結果の概要 」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、年金などの実収入が約25万4000円に対し、支出(消費支出及び非消費支出)が約29万7000円と、毎月約4万3000円の赤字となっています。

    仮にこの赤字額が65歳から90歳までの25年間続くと仮定すると、不足額の総額は約1290万円(4.3万円 × 12ヶ月 × 25年)となります。 

    上記は特定の前提に基づく試算であり、将来の数値を保証するものではありません。

    さらに、ゆとりある生活を送りたい場合は、不足額はさらに増加します。

    生命保険文化センターの「2025(令和7)年度生活保障に関する調査」では、ゆとりある生活費として月額平均39万1000円が目安とされており、この場合、毎月の不足額は約13万7000円、25年間で4110万円が必要になる計算です。

    自身の希望する生活レベルに合わせて、必要な資金額を試算することが鍵となります。

    単身世帯の場合

    65歳以上の単身無職世帯では、年金などの実収入は約13万1000円であるのに対し、支出は約16万1000円となっており、毎月約3万円の赤字です。

    65歳から90歳までの25年間で計算すると、必要な老後資金は900万円(3万円 × 12ヶ月 × 25年)です。

    単身世帯は、いざという時に頼れる人がいない可能性も考慮し、医療費や介護費用など、予期せぬ出費にも備えておく必要があります。

    そのため、シミュレーション結果に加えて、ある程度の予備費を上乗せして目標額を設定すると、より安心できるでしょう。

    年収300万円・500万円・700万円の場合

    現役時代の年収及び厚生年金加入期間によって、将来受け取れる厚生年金の額は変動します。そのため、必要な老後資金額も変わってきます。

    • 年収300万円の場合:厚生年金加入期間が長めでも年金額が比較的少なくなるため、自助努力で準備する資金額は多くなる傾向があります。早めに家計を見直し、コツコツと積立投資を始めることが必須です。
    • 年収500万円の場合:厚生年金加入期間が35~40年程度あれば平均的な年金額が見込めます。ただし、現役時代と同じ生活レベルを維持しようとすると、資金が不足する可能性があります。生活費のダウンサイジングを意識しつつ、計画的に資産形成を進めましょう。
    • 年収700万円の場合:厚生年金加入期間が長ければ年金額は比較的高くなりますが、所得が高い分、税金や社会保険料の負担も増加します。iDeCoなどの税制優遇制度を最大限活用し、効率的に資産を増やす戦略が有効です。

    いずれの年収帯でも、まずは「ねんきんネット」などで自身の年金見込額を正確に把握し、それに基づいた資金計画を立てることが不可欠です。

    50代から理想の貯金額を目指す方法

    50代は老後資金準備のラストスパートをかける重要な時期です。収入がピークを迎える一方で、支出も多い年代ですが、計画的に取り組むことで理想の貯金額に近づけることは十分に可能です。

    ここでは、今日から始められる具体的な方法を4つ紹介します。

    • 先取り貯蓄を始める:給料が入ったら、先に決まった金額を貯蓄用・投資用の口座へ移す。自動振替を活用すれば、無理なく貯蓄を続けやすい。
    • 固定費を見直す:通信費、保険料、住居費、サブスクなどを見直す。一度削減できれば、毎月の支出を継続的に抑えられる。
    • NISA・iDeCoを活用する:余裕資金は、税制優遇のあるNISAやiDeCoで運用する選択肢もある。元本割れリスクや手数料を理解したうえで始めることが大切。
    • 退職金を計画的に運用する:退職金は無計画に使わず、住宅ローン返済や資産運用、生活防衛資金などに分けて考える。ただし、全額をリスクの高い投資に回すのは避ける。

    先取り貯蓄を始める

    貯蓄を成功させる効果的な方法の1つが「先取り貯蓄」です。これは、給料が振り込まれたら、まず決まった額を貯蓄用や投資用の口座に自動的に移し、残ったお金で生活する方法です。

    「余ったら貯金する」という考え方では、ついお金を使いすぎてしまい、計画通りに貯蓄が進まないケースが少なくありません。

    先取り貯蓄を仕組み化することで、意思の力に頼らず、着実に資産を積み上げていくことができます。

    多くの金融機関で貯蓄用の口座への自動振替サービスが提供されているので、無理のない金額から始めてみましょう。

    固定費を見直す

    貯蓄に回すお金を増やすためには、支出の見直しが不可欠です。効果的なのが、毎月決まって出ていく「固定費」の削減です。

    • 通信費:スマートフォンの料金プランを格安SIMなどに変更する
    • 保険料:保障内容が現在のライフステージに合っているか確認し、不要な保険や特約等を解約する
    • 住居費:住宅ローンの借り換えを検討する
    • サブスクリプションサービス:利用頻度の低いサービスを解約する
    ポイントの解説

    固定費は一度見直せば、削減効果が継続するのがメリットです。手間を惜しまず見直すことで、月々数千円から数万円の余裕が生まれる可能性があります。

    NISA・iDeCoを活用する

    支出の見直しで生まれた余裕資金は、ただ預金するだけでなく、税制優遇のある資産運用法により効率的に増やすことを検討しましょう。

    代表的な制度が「NISA(少額投資非課税制度)」と「iDeCo(個人型確定拠出年金)」です。

    NISAは、投資で得た利益が非課税になる制度です。いつでも引き出しが可能で柔軟性が高いのが特徴です。

    iDeCoは、掛金が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税になる私的年金制度です。原則60歳まで引き出せないため、着実に老後資金を準備するのに役立ちます。

    50代からでも、これらの制度を活用して長期的な視点で資産運用を行うことで、預貯金だけの場合よりも効率的に資産を増やせる可能性があります。

    ただし、NISAやiDeCoで投資信託などを購入する際には、信託報酬などの手数料がかかります。また、株式や投資信託で運用する場合には元本が保証されないため、リスクを理解した上で始めることが必須です。

    退職金を計画的に運用する

    会社を退職するときに退職金を受け取れる場合には、退職金を老後資金として活用できます。退職金は無計画に使ってしまうのではなく、あらかじめ計画を立てておくことが大切です。

    例えば、退職金の一部を使って住宅ローンを完済し、残りを資産運用に回すといった方法が考えられます。NISAの非課税枠を活用して、退職金を長期的に運用することも有効な選択肢です。

    ただし、退職金をすべてリスクの高い投資に回すのは避けるべきです。

    生活防衛資金として一定額は預貯金で確保しつつ、残りの資金を国内外の株式や債券などに分散投資するなど、リスクを管理しながら安定的な運用を目指しましょう。

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    理想額に届かない場合の対処法

    シミュレーションの結果、理想の貯金額に届きそうにないと判明した場合でも、悲観する必要はありません。50代からでも打てる手はあります。

    ここでは、目標達成が難しいと感じた時に検討すべき3つの具体的な対処法を解説します。

    老後の生活費を見直す

    まず取り組むべきなのは、老後の支出計画そのものを見直すことです。現役時代と同じ生活レベルを維持することを前提にしていると、必要な資金額は増加しがちです。

    例えば、外食の頻度を減らす、お金のかからない趣味を見つける、旅行のグレードを少し下げるなど、生活の質を損なわない範囲で支出を抑える工夫を考えてみましょう。

    支出を月1万円減らすだけでも、25年間で300万円の必要資金を削減できます。現実的な生活レベルを再設定することで、目標達成のハードルを下げることが可能です。

    働く期間を延ばす

    60歳や65歳で完全にリタイアするのではなく、働く期間を少し延ばすことも有効な対策です。長く働くことには、2つのメリットがあります。

    1つ目は、収入を得る期間が長くなることで、貯蓄をさらに積み増せることです。2つ目は、年金の繰下げ受給を選択しやすくなることです。年金は受給開始を1ヶ月遅らせるごとに0.7%増額され、75歳まで繰り下げると最大で84%も受給額を増やせます。

    ポイントの解説

    高年齢者雇用安定法により、企業には65歳までの雇用確保の義務及び70歳までの就業機会確保の努力義務が課されています。希望すれば長く働ける環境が整ってきているため、できるだけ長く働くことを考えましょう。

    再雇用業務委託、あるいは新しいスキルを身につけてパートタイムで働くなど、いろいろな選択肢があります。自身の体力や希望に合った働き方を検討してみましょう。

    住居費など支出を見直す

    生活費の中でも割合を占めるのが住居費です。持ち家がある場合、老後の生活資金が不足する際の選択肢として、自宅を活用する方法があります。

    • リースバック:自宅を売却して現金化しつつ、売却後は同じ家を賃借して住み続ける仕組みです。
    • リバースモーゲージ:自宅を担保に金融機関から生活資金を借り入れ、そのまま住み続ける方法です。契約者が亡くなったら自宅を売却して借入残高を一括返済する仕組みになっています。

    これらの方法はメリットだけでなくデメリットもあるため、利用する際は専門家によく相談し、慎重に検討することが必須です。

    また、子どもの独立などを機に、住まいのダウンサイジングを検討するのもおすすめです。たとえば、よりコンパクトで維持費の安い住居に住み替える方法もあります。

    50代の老後資金準備で失敗しないためのポイント

    50代からの老後資金準備は、時間が限られているからこそ、戦略的に進める必要があります。

    やみくもに貯金や投資を始めるのではなく、失敗を避けるためのポイントを押さえておくことが欠かせません。ここでは、50代の資産形成で意識すべき3つのポイントを解説します。

    貯金だけに頼らない

    安全資産である預貯金は、生活防衛資金として不可欠ですが、老後資金のすべてを預貯金だけで準備するのは得策ではありません

    なぜなら、インフレ(物価上昇)によって、お金の実質的な価値が目減りしてしまうリスクがあるからです。

    例えば、年2%のインフレが続くと、100万円の価値は10年後には約82万円、20年後には約67万円まで減少してしまいます。

    このインフレリスクに対抗するためには、預貯金に加えて、株式や投資信託などの投資を取り入れ、お金にも働いてもらう「資産運用」の視点を持つことも選択肢の1つです。

    資産運用はリスクを理解して行う

    株式などの金融商品による資産運用には、元本割れのリスクが伴います。退職までの期間が短い50代は、若い世代のように損失を時間で取り戻すことが難しくなります。そのため、自身が許容できるリスクの範囲内で運用を行うことが鉄則です。

    リスクを抑えるためには、1つの資産に集中投資するのではなく、国内外の株式や債券など、値動きの異なる複数の資産に分散して投資する「分散投資」が基本となります。

    NISAのつみたて投資枠で扱われている投資信託の多くは、それ自体が分散投資を前提とした商品設計になっています。

    まずは少額から始め、リスクをコントロールしながら経験を積んでいくことが大切です。

    ライフプランを定期的に見直す

    50代は、自身の健康状態、親の介護、子どもの独立など、ライフプランに変化が起こりやすい時期です。一度立てた資金計画も、状況の変化に合わせて定期的に見直すことが必須です。

    ポイントの解説

    例えば、子どもが予想より早く独立すれば、教育費の負担が軽くなり、その分を老後資金の積立に上乗せできます。逆に、親の介護で想定外の支出が発生した場合は、目標額や達成時期の修正が必要になるかもしれません。

    年に1度は家計の収支や資産状況を確認し、ライフプランと照らし合わせながら計画を柔軟に修正していくことで、変化に対応しながら着実に目標に近づくことができます。

    50代の貯金に関するよくある質問

    50代の貯金や老後資金の準備については、多くの人がさまざまな疑問や不安を抱えています。ここでは、よく寄せられる質問と回答をまとめました。

    自身の状況と照らし合わせながら、参考にしてください。

    Q. 50代で貯金2000万円は多い?

    50代で貯金2000万円は、かなり多いといえます。

    家計の金融行動に関する世論調査 2025年」では、50代の二人以上世帯の貯金額の中央値は700万円、金融資産を保有している世帯に限っても中央値は1050万円です。

    また、同調査データ(金融資産保有世帯のみ)で見ても、2000万円以上の資産を持つ50代の二人以上世帯は上位約33%、単身世帯では上位約24%に位置します。

    したがって、貯金2000万円は、同世代の中で資産形成が進んでいる層に入るといえるでしょう。

    Q. 50代から貯金を始めても間に合う?

    50代からでも、計画的に行動することで老後資金を準備していくことは十分に可能です。

    50代は収入がピークを迎える方が多くなります。また、子どもが独立した場合には教育費の負担がなくなるため、「貯め時」のラストチャンスと言えます。

    重要なのは、現状を正確に把握し、計画的に行動することです。

    まずは家計を見直して毎月の積立額を確保し、NISAやiDeCoといった制度を活用して効率的に資産を増やすことを検討しましょう。

    退職年齢を少し延ばすなど、働き方を工夫することも有効な手段です。諦めずに今から始めることが、将来の安心につながります。

    Q. 老後資金はいくら必要?

    老後資金として必要な額は、個人のライフスタイルや年金受給額によって異なります。一般的に「2000万円」という数字が目安として挙げられますが、実際の必要額は人によって大きく異なります。

    自身で必要な額を計算するには、まず「老後の支出」と「老後の収入」を予測します。

    支出は、現在の生活費を参考に、退職後に増減する項目を考慮して算出します。収入は、「ねんきんネット」などで年金見込額を確認し、退職金なども含めて計算します。

    老後の総支出 ー 老後の総収入」で算出された不足額が、自身で準備すべき老後資金の目標額となります。

    Q. 貯金と投資の割合は?

    50代における貯金(安全資産)と投資(リスク資産)の割合は、個人のリスク許容度や退職までの年数によって異なります

    ただし、一般的には退職が近づくにつれて、リスクを抑えるために預貯金の割合を少しずつ増やしていくことが資産を守るうえで大事だと言われています。

    自身の資産状況や考え方に合わせて、定期的に資産配分を見直すことが大事です。

    まとめ

    50代の理想の貯金額として2000万円という数字が目安とされることもありますが、実際には個々のライフスタイルや年金受給額によって異なります。

    まずは自身の老後の収支をシミュレーションし、具体的な目標額を設定することが欠かせません。

    50代で貯蓄ゼロの世帯も少なくありません。しかし、50代は収入のピークを迎えると同時に、子育てなどが一段落する「貯め時」であることも多いため、50代からでも貯蓄を増やすことは可能です。

    先取り貯蓄や固定費の見直しで着実に貯蓄を増やし、NISAやiDeCoなどの制度を活用して効率的に運用することで、今からでも理想の老後資金を準備することは十分に可能です。

    本記事で紹介したポイントを参考に、今日から行動を始めてみましょう。

    自身の状況を客観的に把握し、具体的な計画を立てることが、安心した老後への第一歩です。

    何から始めればよいか迷う方は、専門的な診断ツールを活用してみるのも1つの方法です。

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    • 本記事は一般的な情報提供を目的として作成したものであり、特定の金融商品の取引を勧誘するものではありません。
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    • 本記事の内容の正確性、完全性、最新性を保証するものではなく、予告なく変更または更新する場合があります。
    • 投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任とご判断のもとで行っていただきますようお願いいたします。

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    監修
    森本 由紀
    • 森本 由紀
    • ファイナンシャルプランナー/AFP(日本FP協会認定)/行政書士

    行政書士ゆらこ事務所(Yurako Office)代表。愛媛県松山市出身。神戸大学法学部卒業。法律事務所事務職員を経て、2012年に独立開業。メイン業務は離婚協議書作成などの協議離婚のサポート。離婚をきっかけに自立したい人や自分らしい生き方を見つけたい人には、カウンセリングのほか、ライフプラン、マネープランも含めた幅広いアドバイスを行っている。法律系・マネー系サイトでの記事の執筆・監修実績も多数。

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    執筆
    マネイロメディア編集部
    • マネイロメディア編集部
    • お金のメディア編集者

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