
新窓販国債で元本割れは起こる?仕組みと堅実に運用する方法
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「新窓販国債は安全なはずなのに、元本割れすることがあるの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
国が発行する債券ですが、個人向け国債とは異なり、特定の条件下では元本割れのリスクがあります。
本記事では、新窓販国債で元本割れが起こる仕組みと、このリスクを避けて安全に運用するための具体的な方法を解説します。
自身の資産計画に合った、賢い国債の活用法を検討してみましょう。
- 新窓販国債と個人向け国債の仕組みやリスクの違い
- 新窓販国債で元本割れが起こる具体的なケースと理由
- 元本割れリスクを避けて安全に新窓販国債を運用する方法
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新窓販国債とは?個人向け国債との違い
新窓販国債は、国が発行する債券の1つで、正式名称を「新型窓口販売方式による国債」といいます。個人だけでなく法人も購入できる点が特徴です。
同じく個人が購入できる国債に「個人向け国債」がありますが、購入対象者や最低購入金額、中途換金の仕組みなどに違いがあり、元本割れのリスクも異なります。
それぞれの特徴を理解し、自身の投資方針に合った商品を選ぶことが欠かせません。
新窓販国債の基本的な仕組み
新窓販国債は、日本国政府が発行する、元本や利子の支払いを国が約束している債券です。
個人投資家に加えて、法人やマンションの管理組合なども購入できます。
商品は満期が2年、5年、10年の3種類で、すべて購入時から満期まで利率が変わらない固定金利型です。
毎月発行されており、金融機関の窓口やインターネットを通じて購入できます。
最低購入金額は額面5万円からで、5万円単位での購入が可能です。利子は年に2回、半年ごとに受け取れ、満期を迎えると額面金額が償還されます。
発行はペーパーレスで行われ、国債の口座で管理されるため、証券の盗難や紛失の心配はありません。
個人向け国債との主な違い
新窓販国債と個人向け国債は、どちらも国が発行する安定性の高い金融商品ですが、いくつかの重要な違いがあります。
一番大きな違いは、購入対象者と中途換金の仕組みです。個人向け国債が個人しか購入できないのに対し、新窓販国債は法人も購入できます。
また、中途換金において、個人向け国債は発行から1年経過すれば国が買い取ってくれるため元本割れのリスクがありません。
一方、新窓販国債は市場で売却する必要があり、この時の市場価格によっては元本割れする可能性があります。
主な違いを以下の表にまとめました。
これらの違いから、新窓販国債は市場での価格変動リスクを許容できる人向け、個人向け国債は元本の安定性を最優先する人向けの商品といえます。
新窓販国債で元本割れは起こる?仕組みを解説
新窓販国債は国が発行するため安全なイメージがありますが、元本割れが起こる可能性はゼロではありません。
まずは、新窓販国債で元本割れが起こる仕組みについて知っておきましょう。
金利と債券価格の関係
債券の価格は、市場の金利と密接な関係にあり、一般的に市場金利が上昇すると債券価格は下落し、市場金利が下落すると債券価格は上昇します。これは「シーソー」のような逆の動きと考えると分かりやすいでしょう。
例えば、年利2%の固定金利の国債を購入したとします。その後、市場金利が上昇し、新しく発行される国債の金利が3%になった場合、保有する2%の国債の魅力は相対的に低下します。
そのため、この国債を市場で売却しようとすると、買い手は安値でなければ購入しないため、債券価格は下落します。
逆に、市場金利が1%に下がれば、保有する2%の国債は魅力的になり、高くても買いたい人が現れるため、債券価格は上昇します。
新窓販国債は固定金利型であるため、この金利変動による価格変動リスクの影響を受けます。
中途売却時に元本割れするケース
新窓販国債で元本割れが発生するのは、満期を迎える前に市場で売却し、この時の売却価格が購入価格を下回った場合です。
購入時よりも市場金利が上昇している局面で売却すると、元本割れしやすくなります。前述の通り、市場金利が上がると、既発の固定金利債券の価値は相対的に下がるため、売却価格も購入時より低くなる傾向があるからです。
新窓販国債には、個人向け国債のような国による中途換金制度(額面金額での買取)はありません。換金するには金融機関を通じて市場で売却するしかなく、この価格は常に変動しています。
そのため、急な資金需要などで不利なタイミングで売却せざるを得ない場合に、元本割れのリスクが現実のものとなります。
満期まで保有すれば額面金額で償還される
新窓販国債の元本割れリスクは、あくまで満期前に売却する場合に限られます。満期まで保有し続ければ、額面100円につき100円が国から償還されるため、市場の価格変動による元本割れは避けられます。
これは新窓販国債の大きな特徴であり、安定性を担保する重要なポイントです。市場金利の変動によって途中の時価評価額が元本を下回ることがあっても、満期まで持ち切ることでこの価格変動リスクを回避できます。
したがって、新窓販国債に投資する際は、満期まで使う予定のない余裕資金で行うことが、元本割れを防ぐ一番確実な方法といえます。
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元本割れを避けるための運用方法
新窓販国債の元本割れリスクは、適切な運用方法を心がけることで十分に回避できます。具体的な運用方法について見ていきましょう。
満期まで保有できる資金で購入する
新窓販国債で元本割れを避けるための非常に有効で基本的な方法は、満期まで保有し続けることです。
満期まで保有すれば、途中の市場価格の変動にかかわらず、国が額面金額での元本償還を約束しています。
そのため、新窓販国債を購入する際は、生活費や近い将来に使う予定のある資金ではなく、満期(2年、5年、10年)まで使う予定のない余裕資金を充てることが鉄則です。
退職金や老後資金のように、長期的に安定運用したい資金の一部を、満期まで動かさない前提で新窓販国債に振り分けるのは有効な活用法といえるでしょう。これにより、市場の金利変動による価格リスクを価格変動リスクの影響を受けず、確定した利回りを得ることができます。
個人向け国債との使い分け
元本割れリスクを管理するためには、新窓販国債と個人向け国債を上手く使い分けることが有効です。
それぞれの商品の特性を理解し、自身の資金計画に合わせて組み合わせましょう。
- 新窓販国債が適している資金:満期まで当面使う予定のない余裕資金。定期預金より高い利回りを求め、価格変動リスクを許容できる場合に適しています。
- 個人向け国債が適している資金:満期前に使う可能性があるが、少なくとも1年以上は預けておける資金。原則として元本割れを避けたい場合に最適です。
例えば、資産の一部を満期まで動かさない前提で利回りの高い新窓販国債に、もう一部を換金の柔軟性がある個人向け国債に振り分けることで、ポートフォリオ全体のリスクを抑えつつ、安定したリターンを目指すことができます。
金利動向を見極めたタイミングでの購入
これは個人向け国債(固定金利)にもいえることですが、固定金利である新窓販国債は、購入するタイミングの金利水準が、満期までの利回りを決定します。金利動向を見極めて購入することも、有利な運用につながる1つの考え方です。
一般的に、金利が高い(金利上昇局面の終盤など)タイミングで購入できれば、その後の金利が低下した場合でも高い利率の恩恵を受け続けることができます。
また、金利低下局面では債券価格が上昇するため、万が一中途売却が必要になった場合でも、売却益を得られる可能性があります。
ただし、金利のピークを正確に予測することは専門家でも困難です。そのため、タイミングを計ることに固執するよりも、毎月発行される特性を活かして、購入時期を分散させる「時間分散」も有効な戦略です。これにより、高値掴みのリスクを平準化することができます。
新窓販国債のメリットと向いている人
新窓販国債は、元本割れのリスクがある一方で、それを上回るメリットも存在します。
個人向け国債と比較して高い利回りが期待できる点は大きな魅力です。これらのメリットを活かせるのは、特定の投資目的や資産状況を持つ人です。
自身が当てはまるか確認してみましょう。
個人向け国債より高い利回り
新窓販国債の大きなメリットの1つは、同程度の満期の個人向け国債(固定金利型)と比較して、利回りが高く設定される傾向があることです。
一般的に、同じ満期(例:5年)の商品で比較した場合、新窓販国債のほうが個人向け国債よりも高い利率が設定される傾向にあります。
これは、新窓販国債が中途売却時に価格変動リスクを負うことなどが、金利に反映されているためです。
満期まで資金を固定できるのであれば、この金利差は魅力的な選択肢となります。
定期預金や個人向け国債の金利に物足りなさを感じ、もう少し高いリターンを狙いたいと考える人にとって、新窓販国債は有力な候補となるでしょう。
こんな人に向いている
新窓販国債の特性を踏まえると、以下のような人に向いているといえます。
- 法人やマンションの管理組合など:個人向け国債は購入できませんが、新窓販国債は購入可能です。事業資金や修繕積立金など、まとまった資金の安定運用先として活用できます。
- 満期まで資金を固定できる個人:退職金や相続した資金など、当面使う予定のない余裕資金を持つ人。満期まで保有することで元本割れリスクを回避しつつ、預金より有利な利回りを目指せます。
- 個人向け国債より短期での運用をしたい方:個人向け国債の最短期間は3年ですが、新窓販国債には2年満期の商品があります。より短期の運用計画を持つ人に適しています。
- 急な出費に対応できる資産を他に持っている人:新窓販国債は中途換金が不利になる可能性があるため、万が一の際に取り崩せる別の預貯金や流動性の高い資産を確保していることが望ましいでしょう。
新窓販国債の元本割れに関するよくある質問
新窓販国債の元本割れに関して、多くの人が疑問に思う点についてまとめました。商品の特性を正しく理解し、安心して資産運用を行うための参考にしてください。
Q. 満期まで保有すれば元本割れしない?
はい、その通りです。
新窓販国債は、満期まで保有すれば国が額面金額での償還を保証しているため、元本割れは起こりません。
元本割れのリスクは、あくまで満期前に市場で売却する場合に限られます。
Q. 個人向け国債と新窓販国債、どちらが安心?
元本の安定性を最優先し、途中で換金する可能性も考慮するなら「個人向け国債」のほうが安心です。
発行1年後から元本割れなく換金できる制度があるためです。一方、新窓販国債は満期前に売却すると市場価格により元本割れの可能性があります。
Q. 金利上昇時に購入すると損する?
購入後にさらに金利が上昇すると、債券の市場価格は下落するため、このタイミングで売却すれば損をする可能性があります。
しかし、満期まで保有すれば額面金額で償還されます。逆に、金利が高い時期に購入し、その後金利が低下すれば、債券価格は上昇するため有利になります。
まとめ
新窓販国債は、個人向け国債よりも高い利回りが期待できる一方で、満期前に市場で売却すると元本割れするリスクがあります。このリスクは、市場金利が上昇している局面で顕在化しやすくなります。
元本割れを避ける一番確実な方法は、満期まで使う予定のない余裕資金で購入し、最後まで保有し続けることです。これにより、国による元本の支払いが保証され、市場の価格変動リスクを回避できます。
途中で資金が必要になる可能性がある場合は、価格変動による元本割れがない個人向け国債を選ぶなど、自身の資金計画に合わせて商品を使い分けることが賢明です。商品の特性を正しく理解し、安定的な資産形成を目指しましょう。
自身の資産状況や将来の必要額を把握し、適切な運用計画を立てることが重要です。
まずは簡単なシミュレーションで、自身の状況を確認してみてはいかがでしょうか。
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高橋 明香
- ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者
みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
執筆
マネイロメディア編集部
- お金のメディア編集者
マネイロメディアは、資産運用に関することや将来資金に関することなど、お金にまつわるさまざまな情報をお届けする「お金のメディア」です。正確かつ幅広い年代のみなさまにわかりやすい、ユーザーファーストの情報提供に努めてまいります。


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