
不動産投資はやめとけ?その理由は?具体的なリスクと失敗しないための方法
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「不動産投資は危険だからやめとけ」という言葉を聞いて、不安に感じていませんか?確かに不動産投資にはリスクが伴いますが、まずはその理由や実態を正確に理解することが大切です。
そこで本記事では、なぜ「やめとけ」といわれるのか、この背景にある具体的なリスク、そして失敗を避けて成功するための方法を詳しく解説します。
- 「不動産投資はやめとけ」といわれる背景には、ネットのネガティブ情報や借金への固定観念、実際の失敗談がある
- 空室、家賃下落、金利上昇、修繕費など、不動産投資特有の具体的なリスクを理解することが重要
- 成功するためには、立地選定、徹底した収支シミュレーション、信頼できるパートナー選びが不可欠
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なぜ「不動産投資はやめとけ」といわれる?
不動産投資が「やめとけ」といわれる背景には、ネガティブな情報、借金への抵抗感、そして実際の失敗談という3つの主要な要因があります。
これらの要因が組み合わさり、不動産投資に対する慎重な意見が形成されています。
SNSやネット記事のネガティブ情報
インターネットやSNSでは、不動産投資の失敗談やリスクを強調する情報が目立ちやすい傾向にあります。これは、成功体験よりも「こんなはずではなかった」という後悔や失敗談のほうが、人々の関心を引きやすいためです。
実際に不動産投資で失敗した人の体験談も存在しますが、この多くは不動産投資に対する知識不足や、リスクへの備えが不十分だったケースです。
インパクトの強い見出しで注目を集める目的の記事も存在するため、情報を鵜呑みにせず、誰がどのような立場で発信しているのかを見極める必要があるでしょう。
借金=悪という固定観念
不動産投資では、数千万円単位のローンを組むことが一般的です。
この「多額の借金を背負う」という行為自体に、強い抵抗感や不安を抱く人は少なくありません。「借金は悪いもの」という固定観念から、投資目的であってもネガティブなイメージを持ってしまうのです。
しかし、不動産投資におけるローンは、住宅ローンのような「消費のための借金」とは性質が異なります。これは「収益を生み出すための資金調達」であり、家賃収入を返済原資とします。
「住宅ローン」と「不動産投資ローン」の決定的な違いは下表のとおりです。
住宅ローンは自分の給料などで返済する生活維持のためのコストですが、不動産投資ローンは「入居者の家賃」で返済する資産拡大の方法です。消費ではなく収益を生む事業資金に該当します。
不動産投資ローンの仕組みは「レバレッジ効果」と呼ばれ、少ない自己資金で大きな資産を運用するための有効な手段です。
借金という言葉の響きだけで判断するのではなく、この本質を理解することが大切です。
実際に失敗した人からの警告
不動産投資の世界では、残念ながら失敗事例も少なくありません。「キャッシュフローがマイナスになった」「節税目的だったのに効果がなかった」といった失敗談は、これから始めようとする人にとって大きな不安材料となります。
ただ、不動産投資の収支(キャッシュフロー)が厳しくなるのは、空室率や修繕積立金の上昇、固定資産税、退去時のリフォーム費用などの出費を甘く見積もっているケースがほとんどです。
節税はあくまで「副産物」であり、キャッシュフローが赤字であれば、いくら税金が安くなっても手元の資産は減り続けてしまいます。
不動産会社にいわれるがままに物件を購入し、収支計画が赤字になってしまうケースは後を絶ちません。こうした実体験に基づく警告は、不動産投資の難しさやリスクを浮き彫りにし、「やめとけ」という意見の強い根拠となっています。
ただし、これらの失敗の多くは、事前の知識不足や計画の甘さが原因であることも事実です。
不動産投資の具体的なリスクと実態
不動産投資には、株式や投資信託とは異なる特有のリスクが存在します。代表的なリスクは以下のとおりです。
- 空室リスク:収入がゼロになる可能性
- 家賃滞納リスク:回収の手間とコスト
- 物件価格下落リスク:売却時の損失
- 修繕費・維持費の負担
- 金利上昇リスク:返済負担の増加
- 災害リスク:地震・火災・水害
これらのリスクを事前に理解し、対策を講じることが、安定した運用には不可欠です。ここでは、代表的な6つのリスクとこの実態について解説します。
空室リスク:収入がゼロになる可能性
空室リスクは、不動産投資における最大のリスクの1つです。入居者が見つからなければ家賃収入はゼロになりますが、ローンの返済や管理費、修繕積立金などの支出は毎月発生します。
ワンルームマンション投資の場合、一部屋しかないため、空室になると収入が完全に途絶えてしまいます。
空室期間が長引くと、自己資金から持ち出しを続けることになり、キャッシュフローが悪化する直接的な原因となります。
ただし、1棟アパートなど複数の部屋を所有する場合は、1部屋が空いても、残りの部屋の家賃で収益を補える可能性があります(空室リスクの分散)。
このリスクを軽減するためには、賃貸需要が安定しているエリアの物件を選ぶことが一番重要です。駅からの距離や周辺環境などを吟味し、長期的に人が集まる場所を見極める必要があります。
家賃滞納リスク:回収の手間とコスト
入居者がいても、家賃を滞納されてしまうリスクがあります。家賃が支払われなければ、空室と同じように収入が途絶えてしまいます。
さらに、滞納された家賃を回収するためには、督促の連絡や交渉といった手間がかかります。管理会社に委託していない場合は、オーナー自身が対応しなければなりません。
場合によっては、法的な手続きが必要になり、弁護士費用などの追加コストが発生することもあります。
対策としては、入居審査を適切に行い、支払い能力のある入居者を選ぶことが基本です。また、家賃保証会社を利用することで、万が一滞納が発生しても保証会社が家賃を立て替えてくれるため、収入の安定化につながります。
保証会社によって審査基準や保証の範囲、代位弁済後の対応は異なるため、契約内容を十分に確認し、比較検討することが重要です。
物件価格下落リスク:売却時の損失
不動産の価値は一定ではなく、市場動向や周辺環境の変化、建物の老朽化などによって変動します。購入時よりも物件価格が下落すれば、売却時にローン残債を下回り、損失(売却損)が発生する可能性があります。
新築物件は、購入した直後から中古物件となり、「新築プレミアム」と呼ばれる価格の上乗せ分がなくなるため、価格が下落しやすい傾向にあります。
このリスクに対応するためには、購入前に周辺の相場を十分に調査し、割高な物件を避けることが重要です。
また、短期的な値上がり益(キャピタルゲイン)だけを狙うのではなく、長期的な家賃収入(インカムゲイン)を主目的とすることで、価格変動リスクの影響を相対的に抑えやすくなります。
修繕費・維持費の負担
不動産は所有しているだけで、さまざまな費用が発生します。代表的なものに、固定資産税や都市計画税といった税金、マンションの管理費や修繕積立金があります。
これらに加え、経年劣化による突発的な修繕費も考慮しなければなりません。例えば、給湯器やエアコンなどの設備は10年~15年程度で交換時期を迎え、この都度10万円単位の費用がかかります。
また、マンション全体で行われる大規模修繕は12年~18年周期で実施されることが多く、その際に修繕積立金が不足していると、一時金の徴収が発生する可能性もあります。
これらの費用を収支計画に織り込んでおかないと、キャッシュフローを圧迫する原因となります。
金利上昇リスク:返済負担の増加
不動産投資ローンは、金利が定期的に見直される「変動金利」で組まれることが多い傾向にあります。現在はまだ「低金利」といえる状態が続いていますが、将来、日本銀行の金融政策の変更などによって金利が大きく上昇する可能性もあります。
金利が上昇すると、利息が増えるため毎月のローン返済額が増加し、収支計画を圧迫します。家賃収入が変わらない中で返済額だけが増えるため、手元に残るキャッシュフローが減少、あるいはマイナスになる危険性もあります。
このリスクはオーナー自身の努力ではコントロールできない外部要因であるため、対策としては、金利が上昇しても返済を続けられるよう、収支シミュレーションに余裕を持たせることが重要です。
また、手元に余剰資金を準備しておき、繰り上げ返済を検討することも有効な手段の1つです。
災害リスク:地震・火災・水害
地震、火災、台風、水害といった自然災害によって、建物が損傷したり、倒壊したりするリスクも考慮しなければなりません。建物に被害が及ぶと、修繕のために多額の費用がかかるだけでなく、入居者が住めなくなり家賃収入が途絶える可能性もあります。
これらのリスクに備えるためには、火災保険や地震保険への加入が不可欠です。地震保険は単独で加入することはできず、火災保険とセットで契約する仕組みとなっています。
ただし、保険ですべての損害が補償されるわけではない点には注意が必要です。地震保険で支払われる保険金は、実際の修理費用に基づいて算出されるのではなく、建物や家財の被害状況に応じて決定されます。
物件選びの段階で、ハザードマップを確認して水害のリスクが低いエリアを選んだり、新耐震基準を満たした物件を選んだりすることも重要な対策の1つです。
鉄筋コンクリート造(RC造)の建物は耐火性や耐久性が高いため、木造に比べて災害リスクを抑えやすいとされています。
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不動産投資が向いていない人の特徴
不動産投資は、すべての人に適した資産形成手法ではありません。個人の性格や状況によっては、不動産投資が大きな負担となり、失敗につながる可能性が高まります。
ここでは、不動産投資を始める前に自己分析するための、向いていない人の特徴を5つ解説します。
勉強する時間と意欲がない
不動産投資は本来、物件の選び方から税金、法律、市場動向まで、幅広い知識が求められる「事業」です。
購入後も、常に情報を収集し、学び続ける姿勢がなければ、変化する市場環境に対応するのは簡単ではありません。
「仕事が忙しくて勉強する時間がない」「専門的なことは不動産会社に任せたい」と考えている人は、注意が必要です。
知識がないままでは、不動産会社の提案を正しく評価できず、不利な条件で物件を購入してしまうリスクが高まります。
不動産投資で最低限知っておきたい知識として挙げられるのは以下の項目です。
- 不動産投資の基本的な仕組み
- 物件の種類と選び方
- 不動産投資にかかる費用
- 収益性(利回り・キャッシュフロー)の考え方
- 空室や修繕、金利上昇などの主なリスク
これらを一通り理解しておくことで、目先の利益や営業トークに流されにくくなります。まずはそれぞれの基本を押さえ、自分なりの判断基準を持つようにしましょう。
自己資金がほとんどない
「自己資金ゼロから始められる」という広告も見られますが、手元資金がほとんどない状態で不動産投資を始めるのは危険です。
物件購入時の諸経費(登記費用、不動産取得税など)は現金で支払うのが一般的ですし、購入後も空室期間中のローン返済や、突発的な修繕費など、予期せぬ出費が発生する可能性があります。
ある程度の自己資金があれば、これらの事態に対応できるだけでなく、金融機関からの融資審査も有利に進めやすくなります。
目安として、物件価格の15%~30%程度の自己資金を準備しておくことが望ましいとされています。手元に資金的な余裕がない人は、まず貯蓄から始めましょう。
不動産による「不労所得」を甘く見ている
不動産投資を「何もしなくてもお金が入ってくる不労所得」だと考えている人は、この認識を改める必要があります。実際には、不動産投資は「不動産賃貸事業」という経営そのものです。
確かに、日々の管理業務は管理会社に委託できますが、最終的な経営判断はすべてオーナー自身が行わなければなりません。
空室対策、家賃設定の見直し、大規模修繕の計画、確定申告など、やるべきことは多岐にわたります。
「すべてお任せで楽に稼ぎたい」という受け身の姿勢では、長期的に安定した収益を上げることは困難です。
経営者としての自覚と主体性を持てない人は、不動産投資には向いていないかもしれません。
短期で稼ぎたい
不動産投資は、基本的に長期的な視点で安定した家賃収入を得ることを目的とするミドルリスク・ミドルリターンの投資です。株式のデイトレードのように、短期間で価格が急騰し、大きな売却益(キャピタルゲイン)を得られるケースはまれです。
むしろ、不動産は購入と売却の際に仲介手数料などのコストがかかり、5年以内の短期で売却すると高い税率(売却後の所得に対して39.63%)の譲渡所得税が課されるため、短期売買には向いていません。
「すぐに儲けたい」「一攫千金を狙いたい」と考えている人は、不動産投資の性質と合わないため、他の投資手法を検討するほうがよいでしょう。
節税目的だけで始めようとしている
不動産投資には、減価償却費などを利用した節税効果が期待できる側面があります。しかし、節税だけを主目的に不動産投資を始めるのは危険です。
不動産所得の赤字を利用した損益通算による節税効果は、初年度が一番大きく、年々効果が薄れていく傾向が見られます。数年後には帳簿上が黒字化し、節税効果がなくなるばかりか、納税額が増えるケースもあります。
不動産投資の本質は、あくまで家賃収入による安定したキャッシュフローを得ることです。節税は副次的なメリットと捉え、事業として収益が上がるかどうかを最優先に判断すべきです。
節税効果の甘い言葉だけに惹かれてしまう人は、失敗する可能性が高いでしょう。
»あなたは不動産投資をやるべき?自分に向いている資産運用を診断
それでも不動産投資で成功する人の共通点
多くのリスクがある一方で、不動産投資で着実に資産を築いている人がいるのも事実です。成功する投資家には、いくつかの共通した行動様式や考え方があります。
ここでは、この5つの共通点を解説します。
立地を最優先で物件を選ぶ
不動産投資の成功を左右する重要な要素の1つは「立地」です。成功している投資家は、目先の利回りの高さよりも、長期的に賃貸需要が見込める立地かどうかを最優先に物件を選定します。
具体的には、以下のような点を重視します。
- 交通の便がよい:主要駅へのアクセス、駅からの徒歩分数
- 生活利便性が高い:スーパー、コンビニ、病院などが周辺に充実している
- 将来性がある:再開発計画や人口増加が見込まれるエリア
建物の魅力は時間とともに薄れますが、立地の優位性は簡単には揺らぎません。空室リスクや家賃下落リスクを抑え、資産価値を維持するためには、徹底した立地調査が欠かせません。
収支シミュレーションを徹底する
成功する投資家は、不動産会社が提示する楽観的なシミュレーションをうのみにしません。家賃収入から、ローン返済、管理費、修繕積立金、税金、保険料といったあらゆる支出を差し引いて、手元にいくら現金が残るか(キャッシュフロー)を自身で厳密に計算します。
その際、空室期間や将来の家賃下落、金利上昇、突発的な修繕費の発生といったネガティブな要素も必ず織り込みます。複数のシナリオを想定し、最悪の状況でも事業が破綻しないかを確認することで、リスクを管理しています。
この地道な作業を徹底することが、安定経営の土台となります。
信頼できる管理会社を選ぶ
不動産投資は物件を購入して終わりではありません。この後の運営管理が収益を左右します。成功している投資家は、手数料の安さだけで管理会社を選ばず、入居者募集(リーシング)能力が高く、質のよい管理を提供してくれるパートナーを慎重に選びます。
管理会社が行う業務は以下のとおりです。
- 入居者募集(リーシング)
- 家賃回収
- 賃貸契約の手続き・退去精算
- 入居者対応・クレーム対応
- 退去時の原状回復手配 など
よい管理会社は、空室期間を短縮し、入居者の満足度を高めることで、長期的な安定経営に貢献してくれます。入居者対応や物件のメンテナンスを安心して任せられる存在がいることで、オーナーは経営判断に集中できます。
物件選びと同様に、管理会社選びも成功のための重要な要素です。
十分な手元資金を確保する
成功している投資家は、たとえ「自己資金ゼロ」でローンが組める状況であっても、必ず手元に十分な現金を残します。これは、不測の事態に備えるための「防衛資金」です。
例えば、長期間の空室、大規模な修繕、入居者の退去に伴う原状回復費用など、予期せぬ出費は必ず発生します。
こうした時に手元資金がなければ、資金繰りが一気に悪化し、最悪の場合、物件を手放さざるを得なくなる可能性もあます。
数ヶ月分の家賃収入を目安に余裕資金を確保しておくと安心です。
潤沢な資金は、精神的な余裕を生み、冷静な経営判断を可能にします。また、次の優良物件が現れた際に、迅速に動くための「攻撃資金」にもなり得ます。
継続的に学び、改善する
不動産市場や関連する法律、税制は常に変化しています。成功する投資家は、物件購入後も学びを止めません。
セミナーに参加したり、専門書を読んだり、投資家仲間と情報交換したりすることで、常に知識をアップデートしています。
また、自身の物件の運営状況を定期的に分析し、空室対策やコスト削減など、改善できる点はないか常に模索します。
この「経営者」としての視点を持ち、主体的に学び、行動し続ける姿勢こそが、長期的な成功を支える一番重要な資質といえるでしょう。
不動産投資を始める前にやるべきこと
不動産投資を成功させるためには、勢いで始めるのではなく、入念な準備が不可欠です。ここでは、実際に物件を探し始める前に、必ず押さえておくべき4つのステップを紹介します。
これらの準備を怠ると、後で大きな後悔につながる可能性があります。
自己資金と借入可能額を把握する
まず初めに、自身の財務状況を正確に把握することがスタートラインです。現在、不動産投資に充てられる自己資金がいくらあるのかを明確にしましょう。
次に、自身の年収や勤務先、勤続年数などの属性から、金融機関からどの程度の融資を受けられる可能性があるのか、大まかな借入可能額を把握します。不動産会社の担当者や金融機関に相談することで、より具体的な金額を知ることができます。
「自己資金+借入可能額ー諸費用」が、購入できる物件価格のおおよその上限となります。この予算内で、最適な物件を探していくことになります。
複数の物件を比較検討する
最初に紹介された物件が、必ずしもあなたにとって最適な物件とは限りません。焦って1つの物件に決めてしまうのは、失敗の元です。
不動産ポータルサイトや複数の不動産会社から情報を集め、できるだけ多くの物件を比較検討しましょう。
エリア、価格、築年数、利回りなど、さまざまな角度から物件を比較することで、相場観が養われ、物件の良し悪しを判断する目が磨かれます。
気になる物件があれば、必ず現地に足を運び、自身の目で周辺環境や建物の状態を確認することが非常に重要です。
現地確認では一般的に以下の3点を調査します。
- 周辺の賃貸需要
- 騒音・治安
- 建物の管理状態
上記の点は資料だけでは分かりにくい重要なポイントです。実際に現地を歩いて周辺の雰囲気や人の流れ、建物の管理状況などを確認することで、物件の将来的な賃貸需要をより現実的に判断できます。
信頼できる不動産会社を見極める
不動産投資の成功は、信頼できるパートナー(不動産会社)を見つけられるかどうかにかかっているといっても過言ではありません。
よい不動産会社は、あなたの投資目的や財務状況を丁寧にヒアリングし、メリットだけでなくリスクについても隠さず説明してくれます。
一方で、契約を急がせたり、メリットばかりを強調したりする会社には注意が必要です。
複数の不動産会社と面談し、担当者の知識レベルや誠実さ、実績などを比較検討しましょう。長期的に付き合える、信頼できるパートナーを慎重に見極めることが、失敗を避けるための重要なステップの1つです。
少額から始められる選択肢を検討する
いきなり数千万円のローンを組むことに抵抗がある場合は、少額から不動産に投資できる方法を検討するのも1つの手です。
例えば、J-REIT(不動産投資信託)は、証券取引所に上場しており、数万円から投資が可能です。投資家から集めた資金でプロが複数の不動産を運用し、この収益を分配金として受け取れます。
こうした方法は、実際の物件を所有するわけではありませんが、不動産投資の感覚を掴むための第一歩として有効です。まずは少額投資で経験を積み、知識を深めてから、実物不動産への投資を検討するのも悪くない選択といえます。
なお、J-REITは厳密には不動産を対象とした金融商品です。実物不動産投資とは「融資が使えない」「価格が株式市場の影響を受ける」などの違いがあります。
不動産投資に関するよくある質問
不動産投資を検討する際に、多くの人が抱く疑問についてお答えします。
Q. 元を取るまで何年かかる?
「元を取る」という言葉の定義によりますが、一般的には「投下した自己資金を回収するまでの期間」や「ローンを完済するまでの期間」を指します。
これは物件の価格、利回り、ローンの金利や期間、自己資金の割合など、さまざまな要因によって変動するため、一概に「何年」と断定することはできません。
例えば、自己資金を多く投入すれば回収期間は短くなりますし、金利が低ければ返済も早く進みます。なお、投資用不動産の資金回収期間としては、5年から10年が目安とされています。
重要なのは、購入前に自身で詳細な収支シミュレーションを行い、自身のケースではどのくらいの期間で自己資金が回収でき、ローン完済の目途が立つのかを事前に把握しておくことです。
Q. 失敗する確率はどのくらい?
不動産投資の「失敗」の定義は人それぞれであり、明確な統計データが存在しないため、失敗する確率を具体的な数値で示すことは困難です。
例えば、キャッシュフローがマイナスになることを失敗と定義する人もいれば、売却時に損失が出た場合を失敗と考える人もいます。
ただし、成功確率を高める方法は存在します。
それは、本記事で解説してきたように、リスクを十分に理解し、入念な準備と計画のもとで始めることです。立地を厳選し、現実的な収支シミュレーションを行い、信頼できるパートナーと組むことで、失敗の確率を下げることが可能です。
逆に、知識不足のまま安易に始めれば、失敗する確率は高まるでしょう。
Q. ワンルーム投資は儲からない?
「ワンルーム投資は儲からない」という意見は、主に月々のキャッシュフローが小さいことを指している場合が多いです。
確かに、アパート一棟投資などに比べると、一部屋あたりの家賃収入は限られるため、手元に残る現金は少なくなります。空室になると家賃収入も入りません。
しかし、ワンルームマンションは比較的少額から始められ、都心部など賃貸需要の安定したエリアに投資しやすいというメリットがあります。流動性も比較的高く、将来的に売却しやすい傾向もあります。
重要なのは、短期的なキャッシュフローの大きさだけでなく、長期的な資産価値の維持や、ローン完済後の安定収入といった視点も持つことです。
適切な物件を選び、堅実な運用を行えば、ワンルーム投資でも十分に資産形成できる可能性があります。
まとめ
「不動産投資はやめとけ」という言葉には、空室や家賃下落、金利上昇といった具体的なリスクや、実際に失敗した人々の経験が背景にあります。不動産投資を「不労所得」と安易に考え、十分な勉強や準備なしに始めると、失敗する可能性は高まります。
しかし、これらのリスクは、事前に知識を身につけ、対策を講じることでコントロールが可能です。長期的な視点を持ち、賃貸需要の安定した立地を選び、現実的な収支シミュレーションを徹底することが成功の秘訣です。
不動産投資は「投資」という名の「事業経営」です。この本質を理解し、経営者としての自覚を持って取り組むならば、将来の資産形成における有力な選択肢となり得るでしょう。
不動産投資にはリスクがともないますが、自身の状況や目標に合った資産形成の方法は他にもあります。まずは、どのような選択肢があるのかを知ることから始めてみましょう。
»あなたに合った資産運用は?年収や資産から3分で診断
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監修
矢口 美加子
- 宅地建物取引士/Room.M 代表
不動産ライターとして大手不動産会社や不動産ポータルサイトなどで不動産関連コラムの執筆や監修を手がける。執筆・監修での記名記事370件以上、合計1000記事以上の執筆実績。家業の不動産投資事業での実務経験を活かし、「初心者でもわかりやすい不動産記事」の作成を行う。宅地建物取引士、整理収納アドバイザー1級、福祉住環境コーディネーター2級の資格を保有。
執筆
マネイロメディア編集部
- お金のメディア編集者
マネイロメディアは、資産運用に関することや将来資金に関することなど、お金にまつわるさまざまな情報をお届けする「お金のメディア」です。正確かつ幅広い年代のみなさまにわかりやすい、ユーザーファーストの情報提供に努めてまいります。
