証券口座を複数持つデメリットとは?プロが意外なメリットや使い分けのコツを解説
自分に合う投資がわかる!3分無料診断
「証券口座を複数開設するデメリットは?」「証券口座は1つにまとめるべき?」と証券口座をどのように管理するべきか悩んでいる人もいるかもしれません。
証券口座は金融機関ごとに開設することができます。ただし、NISA・iDeCoの場合は1人1口座のため注意しましょう。
証券口座を目的別に使い分けたい、投資商品に合わせて口座を開設したいと考えている場合は複数口座開設するのがおすすめです。
本記事では証券口座を複数開設するデメリットを知りたいと思っている人に向けて、複数開設するデメリットとメリット、証券口座の使い分けのポイントと活用例について投資のプロがわかりやすく解説します。
- 証券口座は複数開設可能であり、複数保有しているのは一般的といえる
- 証券口座を複数持つ場合のデメリットは「資産管理が煩雑になる」「ID・パスワードの管理が手間」など
- 目的別に口座を分けたい人、幅広い商品に投資したい人は証券口座を複数持つのがおすすめ
証券口座の管理で悩んでいるあなたへ
マネイロは働く世代向けのIFAであり、お金の診断・サービスを提供しています。
▶3分投資診断:将来必要な金額と自分に必要な投資がわかる
▶賢いお金の増やし方入門:30分の無料オンラインセミナー
▶オンライン無料相談:IFAであるマネイロコンシェルに相談
証券口座は複数持てる?基本をおさらい
証券口座の基本知識について、まずは見ていきましょう。
証券口座は複数開設できる
証券口座は複数開設が可能です。複数の証券会社で口座を持つことにより、投資情報の収集がしやすくなるでしょう。また、証券会社によって取り扱い商品が異なるため、強みを活かした使い方もできます。
ただし、NISA口座やiDeCo口座は1人1口座のみの開設になるため、注意が必要です。
証券口座を複数持つのは一般的?
日本証券業協会の調査によると、1人あたり現在取引している証券会社数は「1社」71.0%、「2社」20.1%で、「1社~2社」が約9割(91.1%)を占めています。
証券口座を複数持つことは一般的であり、目的に合わせて使い分ける人が多いようです。
(参考:証券会社に関する調査|日本証券業協会)
NISA口座は1人1つ
証券口座は複数保有可能ですが、NISA口座は1人1つとなっています。金融機関によっては、株式の取り扱いや投信の銘柄数、その他異なる部分が多いため、自身が重視する点に合わせて選択しましょう。
なお、NISA口座の金融機関変更は可能です。変更したい場合は、事務的な取り扱いも事前に確認しておくと良いでしょう。
証券口座を複数持つ場合のデメリット
証券口座を複数持つことは珍しいことではありませんが、複数口座を保有することでどのようなデメリットがあるのでしょうか。
デメリットや注意点について解説します。
資産管理が煩雑になる
証券口座を複数保有した場合、各金融機関で資産を管理する必要があるため、一社のみ証券口座を保有する場合と比べて、資産管理が煩雑になります。
初めて投資をスタートする人や、口座管理をシンプルにしておきたい人は、まずは一社で証券口座を保有すると良いでしょう。
ID・パスワードの管理が面倒
証券会社をインターネットで複数利用する場合、それぞれにIDやパスワードが必要になります。セキュリティ上、特にパスワードは各社異なるものを設定する方が安心です。
最近ではフィッシング詐欺などのネット被害を防ぐため、デバイス認証なども各社取り入れており、管理面での負担は増えるでしょう。
確定申告が必要になる場合がある
証券口座には、一般口座や特定口座、NISA口座などの種類があります。仮に特定口座を保有している場合、一年間の売却時の損益は自動的に通算してくれます。
ただし、損益通算はあくまでも一社一口座のみです。
複数の証券会社で同じ年に金融商品を売却した場合、それぞれの証券会社で特定口座を保有していたとしても、口座をまたぐ通算は自動的にはされないため、自分で確定申告をする必要があります。
証券会社のサービス重複で非効率になる
複数の証券口座を持つこと自体は可能ですが、多くの場合、取り扱う金融商品に大きな違いはありません。
目的を明確に分けて活用しているのであれば問題ありません。しかし、特に理由もなく複数の証券口座を開設すると、同じようなサービスが重なり、運用の手間が増えたり、資産管理が煩雑になったりして非効率になる可能性があります。
証券口座を複数持つ場合の意外なメリット
証券口座を複数持つと「管理が面倒そう」と感じる人も多いかもしれませんが、実は意外なメリットもあります。
例えば、楽天カードや楽天銀行など楽天経済圏を利用している人なら、楽天証券で投資信託を積み立てることで、条件によってはポイントが貯まる仕組みがあります。また、楽天証券では投資関連のニュースも確認できるなど、利便性も魅力のひとつです。
このように、複数の証券口座を持つことで、証券会社ごとのサービスを使い分けたり、取り扱い商品の幅を広げたりすることが可能になります。
もし現在使っている証券口座に物足りなさを感じているなら、他の証券会社も検討してみましょう。
例えば、銀行でNISAを始めた場合、商品が限られていたり、個別株を購入できなかったりすることがあります。そのような場合は、NISA口座を別の証券会社へ移すことも可能です。
投資スタイルに合った証券会社を選ぶためにも、1社だけにこだわらず、複数の証券口座を比較・活用するのがおすすめです。
どんな人が証券口座を複数持つべき?
金融機関によっては、サービスの内容や取扱商品の幅などさまざまです。A証券口座はリスクを抑えた運用を、B証券口座は積極的な商品を選択するなど、投資スタイルによって、口座を使い分けることもできます。
また、老後資金などの長期的な運用や、短期的な運用など、目的別に口座を分けたい人も、複数口座を保有すると使い勝手が良いでしょう。
幅広い商品に投資をしたい人も、無理に一つに絞ることなく、複数の証券口座を保有することも一案です。
証券口座を複数持つ際の使い分けポイント【活用例】
NISA口座とその他証券口座を保有した場合の使い分けのポイントを考えてみましょう。NISA口座では、つみたて投資枠や成長投資枠を活用しながら長期分散投資が可能です。
一方で、リスクを抑えた安定的な投資をしたい場合は、別の証券口座で債券を活用した投資を行うことも可能です。
国債や社債などはNISA口座では購入できないため、NISA口座を保有している金融機関と同じである必要はありません。リスクや目的別に合わせて証券口座を使い分けることがおすすめです。
自分に合う金融機関・証券口座の選び方
自分に合った金融機関や証券口座を選ぶには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
まず注目したいのが「商品ラインアップの豊富さ」です。金融機関ごとに取り扱っている金融商品は異なるため、自分が投資したい商品が揃っているかを事前に確認しましょう。
また、同じような商品でも手数料が異なることがあるため、コスト面の比較も欠かせません。
次に確認したいのが「サポート体制」です。ネット証券は手軽に取引できる反面、サポートがオンライン中心のため、不安を感じる人もいるかもしれません。対面でのサポートや相談体制があるかどうかも選択のポイントになります。
さらに、「投資後の管理のしやすさ」も重要です。運用状況を確認するためのスマホアプリや取引ツールが使いやすいかどうかは、日々の資産管理に直結します。
金融機関や証券会社は、それぞれに特徴があります。長く安心して使えるところを選ぶためにも、事前にしっかりと比較・確認しておきましょう。
マネイロは運用状況を整理・分析し、的確にアドバイス
マネイロには、銀行や証券会社など金融機関出身のお金のプロが多く在籍しています。投資をこれから始める方には「どんな方法が自分に合っているか」を、既に始めている方には「今の運用が適切か」を、丁寧に分析しながらアドバイスします。
リスクの取り方や将来の目的に合わせた資産配分(ポートフォリオ)を一緒に考えるため、心強い味方となるでしょう。
中立的な立場で運用をサポート
マネイロは、働く世代向けの資産運用やお金に関する相談を無料でサポートするサービスです。銀行や証券会社などの金融機関出身のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)が多数在籍しています。
IFAは業務提携の金融機関からは独立し、お客様に対して中立の立場から資産運用のアドバイスを行うため、安心して相談できるでしょう。
最新の資産運用トレンドなど情報収集にも最適
マネイロでは、資産運用や老後資金、年金など、気になるテーマについての最新情報も得られます。「今、どんな商品が選ばれているの?」「同年代は何に投資している?」など、タイムリーな情報に触れることで、自分に合った判断がしやすくなります。
相談は何度でも無料
マネイロの相談は、何度でも無料です。オンラインで気軽にIFAに相談ができるため、空き時間をみながら自分のタイミングで予約ができます。
店舗に出向く必要がないため、日頃忙しい人でも時間を有効活用しながらお金に関する知識を増やせるでしょう。
まとめ
証券口座を複数持つかどうかは「どんな投資スタイルを目指したいか」「商品やサービスの幅を重視したいか」など、自分の目的次第で変わります。
迷う場合は一人で悩まず、中立的な立場でアドバイスしてくれるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談するのもおすすめです。
マネイロのようなサービスを活用すれば、情報収集から口座選び、投資の始め方まで、安心して進めることができます。自分に合った運用スタイルを見つけて、納得のいく資産形成を始めましょう。
証券口座の管理で悩んでいるあなたへ
マネイロは働く世代向けのIFAであり、お金の診断・サービスを提供しています。
▶3分投資診断:将来必要な金額と自分に必要な投資がわかる
▶賢いお金の増やし方入門:30分の無料オンラインセミナー
▶オンライン無料相談:IFAであるマネイロコンシェルに相談
※本記事の内容は記事公開時や更新時の情報です。現行と期間や条件が異なる場合がございます
※本記事の内容は予告なしに変更することがあります。予めご了承ください
オススメ記事
監修
高橋 明香
- ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者
みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
執筆
田中 友梨
- ファイナンシャルアドバイザー
筑紫女学園短期大学卒業後に株式会社三井住友銀行に入行。リテール営業に従事し、卓越した成績を残す。24歳で2年間銀行を休職し青年海外協力隊員としてフィリピンでボランティアをするなど異色の経歴を持つ。受賞歴多数。現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。老後資金の準備や相続の相談などを得意とし自身の投資歴20年以上。一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。