
40代で貯金1000万円を持つ人の割合は?平均・中央値や今後の資産戦略を解説
»あなたの将来の不足額は?3分でチェック
「40代で貯金1000万円を達成したけれど、周りと比べてどうなのだろうか」「実際の割合はどれくらい?」といった疑問や不安を感じていませんか?
本記事では、公的な統計データをもとに、40代で貯金1000万円を持つ人の割合について詳しく解説します。さらに、将来必要となる資金や、これから取るべき資産戦略について紹介しますので、ぜひ今後のライフプラン設計の参考にしてみてください。
- 40代で貯金1000万円以上の割合は単身世帯で20.1%、2人以上世帯で37.5%
- 40代の貯金額は平均1339万円、中央値361万円。1000万円は中央値を大きく上回る
- 40代からでもNISAやiDeCoを活用した計画的な資産形成が重要


40代で貯金1000万円を持つ人の割合
40代で金融資産を1000万円以上保有している世帯は、決して少なくありません。しかし、この割合は世帯構成によって異なります。
ここでは、金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」のデータに基づき、「単身世帯」と「2人以上世帯」に分けて、具体的な割合を見ていきましょう。
自身の状況と照らし合わせることで、客観的な立ち位置を把握できます。
単身世帯の場合
40代の単身世帯で金融資産を1000万円以上保有している人の割合は20.1%です。これは、およそ5人に1人が1000万円以上の貯金を持っている計算になります。
内訳を見ると、1000万円から3000万円未満の世帯が合わせて10.2%、3000万円以上の世帯が9.9%となっています。
40代の単身世帯においては、1000万円の貯金は資産形成が進んでいる上位層に含まれるといえるでしょう。
2人以上世帯の場合
40代の2人以上世帯(夫婦や親子などの世帯)で、金融資産を1000万円以上保有している割合は37.5%です。これは、約2.7世帯に1世帯が1000万円以上の貯金を持っていることを示しており、単身世帯よりも高い割合です。
内訳は、1000万円から3000万円未満の世帯が合わせて24.4%、3000万円以上の世帯が13.1%です。
共働き世帯の増加などを背景に、協力して資産形成を進めている様子がうかがえます。1000万円の貯金は、2人以上世帯においても着実に準備を進めている層といえます。
40代全体の割合は?
40代の全体で見ると、1000万円以上を保有する世帯の割合は33.4%となっています。これは約3世帯に1世帯が1000万円以上の貯金を持っていることを示しています。
一方で、貯蓄ゼロ(金融資産非保有)の世帯も21.9%あり、100万円未満の世帯も含めると33.1%となり、この層も全体の3分の1を占めていることが分かります。
40代の貯金額の平均と中央値
貯金額の実態をより正確に把握するためには、「平均値」だけでなく「中央値」も参考にすることが欠かせません。
1000万円という貯金額が、40代全体の中でどのあたりに位置するのかを、この2つの指標から確認してみましょう。
平均値と中央値の違い
統計データを読み解くうえで、平均値と中央値の違いを理解しておくことは不可欠です。
- 平均値:全員の貯金額を合計し、人数で割った数値。一部の極端に貯金額が多い人(富裕層)がいると、この金額に引きずられて全体の数値が高く出る傾向があります。
- 中央値:全員の貯金額を少ない順(または多い順)に並べた時に、ちょうど真ん中に位置する人の数値。平均値よりも、より実感に近い「標準的」な姿を反映しているといわれます。
自身の状況を判断する際は、平均値とあわせて中央値も確認することで、より客観的な立ち位置が見えてきます。
40代の平均貯金額
金融経済教育推進機構(J-FLEC)の調査によると、40代(総世帯)の金融資産保有額の平均値は1339万円です。
このデータを見ると、貯金1000万円は40代の平均を下回っていることになります。
ただし、前述の通り、平均値は一部の多くの資産を持つ世帯によって引き上げられる傾向があるため、この数値だけを見て「自分の貯金は少ない」と考えるのは早計かもしれません。
40代の中央値
一方で、40代(総世帯)の金融資産保有額の中央値は361万円です。
中央値と比較すると、貯金1000万円は2倍以上の水準であり、上回っていることが分かります。このことから、40代で貯金1000万円を達成している世帯は、全体の中では上位層に位置し、堅実に資産形成を進めているといえるでしょう。
平均値との差が大きいことからも、一部の世帯が多くの資産を保有している一方で、多くの世帯はより少ない金額で生活しているという実態がうかがえます。
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貯金1000万円は40代で十分な金額か
統計上、40代で貯金1000万円は中央値を上回る水準ですが、この金額で「十分」かどうかは一概にはいえません。
今後のライフプランや老後資金という観点から、この金額の価値を多角的に評価する必要があります。
今後必要になる主なライフイベント費用
40代以降は、子どもの教育、住宅、親の介護など、大きな支出が見込まれるライフイベントが続く可能性があります。貯金1000万円があっても、これらの費用次第ではすぐに底をついてしまうことも考えられます。
※参考:2024(令和6)年度 生命保険に関する 全国実態調査|生命保険文化センター
これらの費用はあくまで目安であり、個々の状況によって変動します。
自身の家庭で将来どのような支出が想定されるかを具体的に洗い出し、1000万円でカバーできる範囲を見極めることが大切です。
老後資金として考えた場合
老後資金の目安として、かつて金融庁の報告書で話題となった「老後2000万円問題」があります。これは、高齢夫婦無職世帯の平均的な収支から、年金だけでは毎月約5万円が不足し、30年間で約2000万円が必要になるという試算です。
この観点から見ると、貯金1000万円は老後資金としては不足する可能性があります。もちろん、これはあくまで一例であり、退職金の有無や年金額、生活水準によって必要な金額は変わります。
重要なのは、40代であれば老後までまだ20年程度の準備期間があるということです。
1000万円を元手に、計画的な資産運用を行うことで、不足分を十分にカバーできる可能性は高いといえるでしょう。
安心できるケースと不安が残るケース
貯金1000万円で十分かどうかは、個々の状況によって判断が分かれます。自身の状況がどちらに近いか確認してみましょう。
比較的安心できるケース
- 夫婦共働きで、今後も安定した収入が見込める
- 子どもがいない、または教育費の準備がほぼ完了している
- 持ち家で住宅ローンの残債が少ない、または完済している
- 会社の退職金や企業年金制度が充実している
今後の備えが必要なケース
- これから子どもの教育費のピーク(大学進学など)を迎える
- 住宅ローンの残債が多く残っている
- 親の介護費用が発生する可能性が高い
- 自営業やフリーランスで、退職金がない
不安が残るケースに当てはまる場合は、1000万円を「守る」だけでなく、さらに「増やす」ための戦略を早期に立てることが推奨されます。
40代で貯金1000万円を達成するためのステップ
もし現在、貯金が1000万円に達していない場合でも、40代からであれば十分に達成は可能です。
家計の「支出を減らす」「収入を増やす」そして「お金に働いてもらう(運用する)」という3つの視点から、具体的なステップを紹介します。
固定費の見直し
資産形成の最初の一歩は、支出の最適化です。毎月決まって出ていく「固定費」の見直しは効果が大きく、一度手をつければ節約効果が継続します。
- 通信費:大手キャリアから格安SIMへ乗り換えるだけで、月々数千円の節約につながる場合があります。
- 保険料:加入している生命保険や医療保険の内容を再確認し、保障が過剰でないか、不要な特約がついていないかを見直しましょう。保険の専門家に相談するのも1つの方法です。
- 住居費:賃貸の場合は、更新のタイミングで家賃交渉を試みたり、より家賃の安い物件への住み替えを検討したりする価値はあります。
- サブスクリプション:利用頻度の低い動画配信サービスやアプリなどを解約する。
収入を増やす選択肢
支出削減と同時に、収入を増やすことも大事です。40代はこれまでのキャリアで培った経験やスキルを活かせる時期でもあります。
- 副業:スキルシェアサービスやクラウドソーシングサイトを活用し、週末や空き時間を使って収入源を増やします。Webデザイン、ライティング、コンサルティングなど、本業の経験が活かせる分野が推奨されます。
- 転職:より待遇のよい会社へ転職し、年収アップを目指します。自身の市場価値を客観的に把握するために、転職エージェントに登録してみるのもよいでしょう。
- スキルアップ:資格取得や専門知識の学習を通じて自身の専門性を高め、社内での昇進・昇給や、より専門的な分野への転職を目指します。
先取り貯蓄の仕組み化
「余ったら貯蓄する」という考え方では、なかなかお金は貯まりません。給料が振り込まれたら、まず一定額を貯蓄用口座に自動的に移す「先取り貯蓄」を仕組み化することが成功の鍵です。
- 財形貯蓄制度:勤務先に制度があれば、給与から天引きで貯蓄できます。
- 自動積立定期預金:銀行のサービスを利用し、毎月決まった日に、決まった額を普通預金から定期預金へ自動で振り替えます。
- 口座の使い分け:「給与振込・生活費用口座」と「貯蓄用口座」を明確に分け、貯蓄用口座には手をつけないルールを作るだけでも効果的です。
NISAやiDeCoの活用
支出を減らし、収入を増やして作った余剰資金は、ただ銀行に預けておくだけでなく、税制優遇制度を活用して効率的に増やすことを検討しましょう。
- NISA(少額投資非課税制度):年間最大360万円(合計1800万円)までの投資で得られた利益が非課税になる制度です。いつでも引き出し可能で自由度が高く、40代の資産形成の主軸となり得ます。「つみたて投資枠」でコツコツ積立投資から始めるのが基本です。
- iDeCo(個人型確定拠出年金):掛金が全額所得控除の対象となり、所得税・住民税を軽減しながら老後資金を準備できる制度です。原則60歳まで引き出せないという制約はありますが、その分、老後資金の準備に専念することができます。
40代からでも、これらの制度を活用して長期的な視点で資産運用を行えば、複利の効果を味方につけて効率的に資産を増やすことが期待できます。
40代の貯金に関するよくある質問
ここでは、40代の貯金に関してよくある質問にQA&形式でお答えします。
Q. 1000万円は上位何%?
金融経済教育推進機構(J-FLEC)の2025年の調査によると、40代の総世帯のうち金融資産を1000万円以上保有している割合は33.4%です。
これは、上位およそ3分の1に位置することを示します。
Q. 貯金だけで老後は安心?
一概に安心とはいえません。現在の低金利下では預貯金だけで資産を増やすのは難しく、インフレ(物価上昇)によってお金の価値が実質的に目減りするリスクがあります。
老後資金の準備には、預貯金という「守りの資産」と、投資信託などの「攻めの資産」を組み合わせ、インフレにも対応できる資産形成を目指すことが欠かせません。
Q. 40代から資産運用は遅い?
決して遅くありません。60歳や65歳の定年までにはまだ20年前後の期間があり、長期投資のメリットである「複利効果」や「時間の分散」を十分に活かすことができます。
むしろ、収入が安定し、ライフプランがある程度固まる40代は、自身のリスク許容度を把握したうえで資産運用を始めるのに適したタイミングといえます。
まとめ
40代で貯金1000万円を保有している人の割合は、単身世帯で約2割、2人以上世帯で約4割弱であり、中央値(361万円)を上回る上位層に位置します。
しかし、今後の子どもの教育費や住宅費、そして老後資金などを考慮すると、決して十分とはいえないケースも少なくありません。自身のライフプランを具体的に描き、将来必要となる資金額を把握することが大切です。
40代は資産形成のゴールデンタイムともいえる大切な時期です。まだまだ一定のリスクを取れる年代なので、NISAやiDeCoなどの制度も活用しながら、計画的に資産を育てていくことを検討しましょう。
これからの具体的な資産形成プランを考えるために、まずは将来どのくらいお金が必要になるのかを把握することから始めてみませんか?
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監修
高橋 明香
- ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者
みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
執筆
マネイロメディア編集部
- お金のメディア編集者
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