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2026年度(令和8年度)の国民年金満額は月7万608円に。増加の背景を解説

2026年度(令和8年度)の国民年金満額は月7万608円に。増加の背景を解説

年金2026/02/10

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    2026年度(令和8年度)に受け取れる国民年金(老齢基礎年金)の満額が、月額7万608円に改定されることが厚生労働省から発表されました。

    「年金額はなぜ変わるの?」「自分の場合はいくらもらえる?」といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

    そこで本記事では、年金額の改定の仕組みから、将来の見通しまでを分かりやすく解説します。ぜひ本記事の内容を、将来のライフプランを見直す参考にしてみてください。

    この記事を読んでわかること
    • 2026年度の具体的な年金満額
    • 年金額が増額された理由と仕組み
    • 将来の年金額の見通し


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    2026年度の国民年金満額はいくら?

    2026年度(令和8年度)の国民年金(老齢基礎年金)の満額は、月額7万608円です。これは前年度の6万9308円から1300円の増額となっています。

    ただし、生年月日によって適用される金額が異なる点に注意が必要です。このセクションでは、具体的な金額と、なぜ年齢によって差が生まれるのかを解説します。

    国民年金の満額は7万608円(前年度比1300円増)

    2026年度における国民年金(老齢基礎年金)の満額は、月額7万608円です。2025年度の月額6万9308円と比較して、1300円の増額となります。

    この金額は、20歳から60歳までの40年間(480ヶ月)、保険料をすべて納付した場合に受け取れる上限額です。

    (参照:令和8年度の年金額改定についてお知らせします|厚生労働省

    昭和31年4月1日以前生まれの人は月7万408円

    2026年度において71歳以上になる、昭和31年4月1日以前に生まれた方の老齢基礎年金の満額は、月額7万408円です。これは、70歳以下の人と比較して200円低い金額設定となっています。

    この差額は、過去の年金制度における計算方法の違いを調整するための経過措置によるものです。

    注意点

    生年月日によって適用される年金額が異なるため、自身の受給額を確認する際には注意が必要です。

    なぜ2026年度は1300円増えた?

    年金額は毎年、物価や現役世代の賃金の変動をもとに見直されます。2026年度に年金額が増額されたのは、これらの指標が上昇したことが背景にあります。

    ただし、単純に物価や賃金の上昇率がこのまま反映されるわけではありません。「マクロ経済スライド」という、将来の年金財政を安定させるための調整も同時に行われます。

    このセクションでは、年金額が決定される具体的な仕組みを解説します。

    改定率1.9%の内訳

    2026年度(令和8年度)の国民年金(基礎年金)の改定率は1.9%のプラスとなりました。この数値は、以下の3つの指標を基に算出されています。

    1. 物価変動率:3.2%
    2. 名目手取り賃金変動率:2.1%
    3. マクロ経済スライドによる調整率:▲0.2%

    年金額の改定は、法律により「名目手取り賃金変動率」と「物価変動率」の低いほうを基準とすることが定められています。2026年度は名目手取り賃金変動率(2.1%)のほうが低いため、これを基準としています。

    そこから、少子高齢化による年金財政への影響を調整する「マクロ経済スライド」(▲0.2%)が適用されます。その結果、国民年金の改定率は「2.1% - 0.2% = 1.9%」となっています。

    (参照:令和8年度の年金額改定についてお知らせします|厚生労働省

    4年連続の増額だが実質は目減り

    2026年度の年金額は、2023年度から4年連続での増額となりました。しかし、受け取れる金額(名目額)は増えていますが、実際にはこの価値が物価の上昇に追いついていないのが現状です。

    今回の改定の基準となった物価変動率は3.2%であったのに対し、年金額の改定率は1.9%に留まりました。これは、年金の伸び率が物価の上昇率を下回っていることを意味し、実質的な購買力は低下(目減り)していることになります。

    この差が生じる主な要因は、将来の年金制度を維持するために給付の伸びを抑制する「マクロ経済スライド」が適用されているためです。年金額は増えても、生活実感としては楽にならない可能性があることを理解しておく必要があります。

    ポイントの解説

    「マクロ経済スライド」は、少子高齢化の進行に合わせて、年金の給付水準を自動的に調整する仕組みです。具体的には、公的年金に加入している現役世代の減少率や、平均余命の伸び率を考慮して、年金額の伸びを緩やかに抑制します。


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    2026年度の年金支給日と手続き

    年金は毎月支給されるわけではなく、原則として年に6回、偶数月に前月までの2ヶ月分がまとめて振り込まれます。

    2026年度の改定された新しい年金額が適用されるのは、2026年4月分からとなり、実際にこの金額が振り込まれるのは2026年6月の支給日からです。

    このセクションでは、2026年度の具体的な支給日と、これから新たに年金を受け取り始める方が必要な手続きについて解説します。

    2026年度の支給日一覧

    年金の支給は、原則として偶数月の15日に行われます。15日が土日や祝日の場合は、この直前の金融機関営業日に振り込まれます。

    2026年度の改定額(月額7万608円)が初めて適用されるのは、2026年4月・5月分が支給される6月15日からです。

    2026年度の支給日と対象月は以下の通りです。

    支給日

    対象月

    対象月

    2026年2月13日(金)

    対象月

    2025年12月・2026年1月分

    2026年4月15日(水)

    対象月

    2026年2月・3月分

    2026年6月15日(月)

    対象月

    2026年4月・5月分

    2026年8月14日(金)

    対象月

    2026年6月・7月分

    2026年10月15日(木)

    対象月

    2026年8月・9月分

    2026年12月15日(火)

    対象月

    2026年10月・11月分

    2027年2月15日(月)

    対象月

    2026年12月・2027年1月分

    新規受給者が行う手続き

    老齢基礎年金を初めて受け取るためには、自身での手続きが必要です。原則として65歳になる3ヶ月前に、日本年金機構から「年金請求書」が郵送されます。

    この書類に必要事項を記入し、戸籍謄本や住民票、受取口座の通帳の写しといった必要書類を添付して、お近くの年金事務所または街角の年金相談センターに提出します。

    手続きは65歳の誕生日の前日から可能です。

    提出が遅れると年金の受け取りも遅れてしまうため、書類が届いたら早めに準備を進めましょう。

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    2026年度以降の年金額はどうなる?

    将来の年金額がどう変動していくのかは、多くの方が関心を持つ点でしょう。年金額は、長期的な視点で社会経済の状況に合わせて調整される仕組みになっています。

    この中心的な役割を担うのが、上でも触れた「マクロ経済スライド」です。また、年金の給付水準を示す「所得代替率」という指標も、将来の年金額を考える上で重要な要素となります。

    このセクションでは、これらの仕組みをもとに将来の年金額の見通しを解説します。

    マクロ経済スライドによる調整は継続

    マクロ経済スライドは、将来世代の年金給付水準が過度に低下しないように、世代間の公平性を保つ目的で導入された仕組みです。

    2026年度の改定でも適用されたように、今後も日本の人口構造が変わらない限り、マクロ経済スライドによる調整は継続される見込みです。

    所得代替率の将来水準は?

    「所得代替率」とは、年金を受け取り始める時点(65歳)での年金額が、この時の現役世代の平均手取り収入額に対してどのくらいの割合かを示す指標です。これは、年金が老後の生活をどの程度支えられるかという給付水準を示します。

    政府は、公的年金制度の財政検証を5年ごとに行っており、この中で将来の所得代替率の見通しを公表しています。2024年の財政検証では、経済成長と労働参加が一定程度進むケースでも、所得代替率は長期的に緩やかに低下していく見通しが示されています。

    これは、マクロ経済スライドによる調整が続くことで、年金額の伸びが現役世代の収入の伸びを下回るためです。

    公的年金だけで老後の生活をすべて賄うのは、今後さらに難しくなる可能性があることを示唆しています。

    (参照:給付水準の将来見通し | いっしょに検証! 公的年金 | 厚生労働省

    国民年金に関するよくある質問

    ここでは、国民年金の満額に関して多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式で簡潔に解説します。

    Q. 国民年金が満額もらえない場合の受給額は?

    保険料の未納期間や免除期間がある場合、受け取れる年金額は満額から減額されます。自身の受給額は、以下の計算式で概算できます。

    年金額 = 7万608円 × (保険料納付済月数 + 免除月数の反映分) ÷ 480ヶ月

    正確な加入記録や見込額は、日本年金機構の「ねんきんネット」で確認するとよいでしょう。

    Q. 年金額は今後も増え続ける?

    名目上の年金額は、物価や賃金が上昇すれば今後も増える可能性があります。

    しかし、マクロ経済スライドによる給付抑制が続くため、物価上昇率に年金額の伸びが追いつかず、実質的な価値は目減りしていくと予測されています。

    注意点

    名目額の増減だけでなく、実質的な価値の変動にも注意が必要です。

    まとめ

    2026年度(令和8年度)国民年金(老齢基礎年金)の満額は、月額7万608円となり、前年度から1300円の増額となりました。これは4年連続の増額ですが、物価の上昇率には及ばず、実質的な購買力は低下している点に注意が必要です。

    年金を満額受給するためには、20歳から60歳までの40年間(480ヶ月)にわたり保険料を納め続ける必要があります。

    未納期間がある場合は任意加入制度を、免除・納付猶予期間がある場合には追納制度を活用して受給額を増やすことも検討しましょう。

    将来の年金額は、マクロ経済スライドの影響で実質的に抑制される傾向が続くと見込まれます。

    自身の年金加入記録を「ねんきんネット」などで定期的に確認し、公的年金だけに頼らない計画的な資産形成を始めることが、安心して老後を迎えるための鍵となるでしょう。

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    監修
    森本 由紀
    • 森本 由紀
    • ファイナンシャルプランナー/AFP(日本FP協会認定)/行政書士

    行政書士ゆらこ事務所(Yurako Office)代表。愛媛県松山市出身。神戸大学法学部卒業。法律事務所事務職員を経て、2012年に独立開業。メイン業務は離婚協議書作成などの協議離婚のサポート。離婚をきっかけに自立したい人や自分らしい生き方を見つけたい人には、カウンセリングのほか、ライフプラン、マネープランも含めた幅広いアドバイスを行っている。法律系・マネー系サイトでの記事の執筆・監修実績も多数。

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    執筆
    マネイロメディア編集部
    • マネイロメディア編集部
    • お金のメディア編集者

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