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築古マンションのリスクとは?購入前に知るべき注意点と対策方法を専門家が解説

築古マンションのリスクとは?購入前に知るべき注意点と対策方法を専門家が解説

資産運用2026/04/23

    「価格が手頃な築古マンションを検討しているけれど、耐震性や老朽化が心配…」といったお悩みはありませんか。築年数が古い物件には、購入前に知っておくべき特有のリスクが存在します。

    本記事では、築古マンションが抱えるリスクと、具体的な対策方法を専門家の視点から詳しく解説します。安心して暮らせる物件を見極めるための知識を身につけましょう。

    この記事を読んでわかること
    • 築古マンションに潜む耐震性や設備劣化などの具体的なリスク
    • 購入前に必ず確認すべき修繕履歴や管理状況などのチェックポイント
    • リスクを最小化し、安心して暮らすための具体的な対策方法


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    築古マンションとは?何年から「築古」なのか

    築古(ちくふる)マンション」という言葉に、法律などで定められた明確な定義はありません。一般的には、築30年以上経過したマンションを指すことが多いです。

    ポイントの解説

    不動産広告では、建築後1年未満で未入居の物件を「新築」と表示します。それ以外はすべて「中古」に分類されますが、中古物件の中でも築年数が比較的浅い(築5年〜10年程度)物件を「築浅」、年数が経過した物件を「築古」と呼んで区別しています。

    近年、新築マンションの価格が高騰している背景もあり、価格が手頃な築古マンションを選択肢に入れる人が増えています。

    築古マンションの主なリスク

    築古マンションの購入を検討する際には、価格や立地といった魅力だけでなく、特有のリスクを理解しておくことが欠かせません。主なリスクとして、以下の5点が挙げられます。

    • 耐震性能の不安
    • 設備・配管の劣化
    • 修繕積立金の不足・高騰
    • 資産価値の下落・売却困難
    • 建て替え・解体の困難さ

    これらのリスクは、建物の安全性や将来の資産価値、そして居住後の経済的負担に直接影響します。次の章から、それぞれのリスクについて詳しく見ていきましょう。

    耐震性能の不安

    築古マンションで懸念されるリスクの1つが、耐震性能です。日本の建築基準法における耐震基準は、1981年6月1日に改正されました。

    • 旧耐震基準(1981年5月31日以前):中規模地震(震度5程度)で大きな損傷を受けないレベル
    • 新耐震基準(1981年6月1日以降):⼤規模地震でも倒壊しない(⼈命保護を⽬的とした)設計基準

    築44年を超えるような旧耐震基準のマンションは、大規模な地震が発生した際に建物が損傷するリスクが新耐震基準の物件よりも高いとされています。

    実際に、1995年の阪神・淡路大震災では、旧耐震基準の建物に甚大な被害が集中したというデータもあります。

    もちろん、旧耐震基準の建物でも耐震補強工事が行われている場合もありますが、多くのマンションでは実施されていないケースも少なくありません

    設備・配管の劣化

    建物の構造体であるコンクリートの寿命は100年以上ともいわれますが、給排水管やガス管といった配管設備の寿命は25年〜30年程度とされています。

    築30年を超えるマンションでは、配管が寿命を迎え、水漏れや詰まりといったトラブルが発生するリスクが高まります。水漏れは、自室だけでなく階下の住戸にも被害を及ぼす可能性があり、損害賠償問題に発展するケースも少なくありません。

    注意点

    また、古いマンションの中には、配管がコンクリートに埋め込まれている構造のものがあります。配管がコンクリートに埋め込まれている場合、交換工事が大掛かりになり、費用も高額になる傾向があるため注意が必要です。

    購入前に配管の交換履歴や構造について確認することが必須です。

    修繕積立金の不足・高騰

    マンションの資産価値を維持するためには、12年〜15年に1度の大規模修繕工事が欠かせません。修繕費用は、区分所有者が毎月支払う「修繕積立金」によって賄われます。

    しかし、築古マンションの中には、将来の修繕計画に対して積立金が不足している「限界マンション」が少なくありません。国土交通省の調査でも、長期修繕計画に基づいた適切な積立金設定を行えている管理組合は少なく、不足が生じているケースが多いとされています。

    積立金が不足していると、以下のようなリスクが生じます。

    • 必要な修繕工事が実施できず、建物の劣化が進行する
    • 大規模修繕の際に、一時金として高額な費用負担を求められる
    • 将来的に修繕積立金が大幅に値上げ(高騰)される

    新築時に低く設定された修繕積立金が、築年数の経過とともに段階的に引き上げられるケースは一般的です。

    築古マンションを購入する場合、入居当初から高い修繕積立金を支払うことになる可能性を念頭に置く必要があります。

    資産価値の下落・売却困難

    中古マンションの価格は、築年数が経過するほど下落する傾向にあります。一般的に築20〜30年で価格の下落は緩やかになる傾向がありますが、立地や需給によって大きく異なります。そのため、購入後の急激な価格下落リスクは比較的小さいといえます。

    しかし、問題は売却のしやすさです。築年数が古い物件、旧耐震基準のマンションは、買主から敬遠されがちです。耐震性や設備の古さへの懸念から、なかなか買い手が見つからない可能性があります。

    また、金融機関によっては、築古物件に対する住宅ローンの審査が厳しくなることがあります。

    返済期間が短くされたり、融資額が制限されたりすることで、買主の資金計画が成り立たず、結果的に売却が困難になるケースも考えられます。

    建て替え・解体の困難さ

    老朽化が著しく進行したマンションの最終的な選択肢として「建て替え」がありますが、建て替えの実現は極めて困難です。

    ポイントの解説

    マンションの建て替えには、区分所有者の5分の4以上という高いハードルの賛成が必要となります。建て替えには、解体費用や新築費用、仮住まいの費用など、1戸あたり1000万円〜2000万円以上の多額な自己負担が発生することが一般的です。

    経済的な負担の大きさから、全所有者の合意形成は難しく、実際に建て替えが実現したマンションは全国でもごくわずかです。国土交通省の調査によると、2022年時点で建て替えが実施されたのは累計でも300件に満たないのが実情です。

    そのため、築古マンションを購入するということは、当該建物が寿命を迎えるまで住み続けるか、あるいは価値がほとんどなくなった状態で売却することを覚悟する必要があるといえるでしょう。

    築古マンションでも問題ないケース・危険なケース

    すべての築古マンションが危険というわけではありません。築年数が古くても、適切な管理が行われていれば安心して住める物件も多く存在します。

    重要なのは、個々の物件の状態を正しく見極めることです。ここでは、購入しても問題ないケースと、避けるべき危険なケースの特徴を解説します。

    問題ないケース

    築年数が古くても、以下の条件を満たしているマンションは比較的安心して購入を検討できます。

    立地条件がよい

    駅からの距離が近い、周辺に商業施設や公園が充実しているなど、利便性の高い立地は資産価値が下がりにくく、将来的な売却もしやすい傾向があります。

    管理状態が良好

    共用部分(エントランス、廊下、ゴミ置き場など)が清潔に保たれ、管理が行き届いている物件は、管理組合が正常に機能している証拠です。

    修繕計画と積立金が十分

    長期修繕計画が適切に策定・更新されており、計画に見合った修繕積立金が十分に貯まっているマンションは、将来のメンテナンスにも不安が少ないでしょう。

    これらの条件を満たす物件は、築年数が古くても建物のコンディションがよく保たれており、資産価値も維持されやすいといえます。

    危険なケース

    一方で、以下のような特徴を持つ築古マンションは「限界マンション」とも呼ばれ、購入には注意が必要です。

    管理状態が悪い

    共用部分が汚れていたり、掲示物が古いまま放置されていたりするなど、管理が行き届いていない物件は、管理組合が機能不全に陥っている可能性があります。

    修繕積立金が不足している

    長期修繕計画がない、または計画に対して積立金が大幅に不足している場合、将来的に大規模な修繕ができず、建物がスラム化する恐れがあります。

    空室率が高い

    空室が多いと、管理費や修繕積立金の収入が減少し、マンション全体の管理レベルが低下する悪循環に陥ります。

    所有者の無関心

    管理組合の総会への出席率が低い、役員のなり手がいないなど、所有者の多くがマンションの将来に無関心な場合、適切な意思決定ができず、問題が放置されがちです。

    これらの特徴が見られる物件は、将来的に資産価値が下落するだけでなく、住環境の悪化も懸念されるため、避けるのが賢明です。

    購入前に必ずチェックすべきポイント

    築古マンションのリスクを回避し、安心して暮らせる物件を選ぶためには、購入前の入念なチェックが不可欠です。見た目のきれいさや価格だけで判断せず、建物の「健康状態」を客観的に評価する必要があります。

    ここでは、専門家でなくても確認できる、最低限チェックすべき5つのポイントを解説します。

    耐震基準の確認方法

    建物の耐震性能を確認する簡単な方法は、建築確認日が1981年6月1日以降かどうかを調べることです。

    • 1981年6月1日以降:新耐震基準
    • 1981年5月31日以前:旧耐震基準

    建物の竣工日(完成日)は、不動産広告や物件概要書に「建築年月」として記載されています。建築確認通知書の日付を確認するのが確実ですが、一般的には竣工日が1983年以降であれば新耐震基準を満たしている可能性が高いと判断できます。

    旧耐震基準の物件であっても、耐震診断や耐震補強工事が実施されている場合もあります。不動産会社を通じて、関連書類の有無を確認しましょう。

    修繕履歴と長期修繕計画

    マンションの維持管理状態を把握するために、「長期修繕計画書」と「修繕履歴」は必ず確認すべき重要な書類です。不動産会社に依頼すれば、取り寄せてもらうことが可能です。

    • 長期修繕計画書:今後30年程度にわたる修繕工事の計画と、それに必要な費用の概算がまとめられています。計画が現実的か、資金計画に無理がないかを確認します。
    • 修繕履歴:過去にどのような大規模修繕(外壁塗装、屋上防水など)がいつ実施されたかの記録です。計画通りに修繕が行われているか、前回の工事から何年経過しているかなどをチェックします。
    注意点

    これらの書類から、マンションが計画的に維持管理されているかどうかを判断できます。書類が存在しない、または内容が不十分な場合は注意が必要です。

    管理組合の運営状況

    マンションの管理品質は、管理組合がどれだけ機能しているかに左右されます。運営状況を確認するためには、「総会の議事録」や「収支報告書」の確認が有効です。

    総会の議事録

    どのような議題が話し合われているか、修繕積立金の値上げや滞納者への対応など、重要な問題に積極的に取り組んでいるかがわかります。出席率の低さや、議論が活発でない場合は注意が必要です。

    収支報告書

    管理費や修繕積立金の収支状況、滞納額などを確認します。滞納額が多い場合は、管理組合の財政が不安定である可能性があります。

    また、現地見学の際には、エントランスや廊下、ゴミ置き場などの共用部分が清潔に保たれているかも、管理の質を判断するよい指標になります。

    配管・設備の状態

    給排水管の劣化は、築古マンションで注意すべきリスクの1つです。

    ポイントの解説

    修繕履歴を確認し、直近で配管の交換工事がいつ行われたかを必ずチェックしましょう。配管の寿命は一般的に25年〜30年とされており、築30年以上の物件で一度も交換されていない場合は、漏水リスクが高い状態です。

    また、配管の材質や設置方法も鍵となります。例えば、腐食しやすい金属管が使われていないか、交換が困難なコンクリート埋設配管ではないかなどを確認できると安心です。

    これらの情報は、長期修繕計画書や修繕履歴に含まれていることが多いですが、不明な場合は不動産会社を通じて管理会社に問い合わせてもらいましょう。

    ホームインスペクションの活用

    専門的な知識がないと判断が難しい部分については、第三者の専門家による「ホームインスペクション(住宅診断)」を活用することをおすすめします。

    ホームインスペクター(住宅診断士)が、建物の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所や改修時期などを専門家の視点で調査し、客観的なアドバイスを提供してくれます。

    壁内部のカビや雨漏りの痕跡、コンクリートのひび割れ、給排水管の状態など、一般の人では見落としがちな部分までチェックしてもらえるのがメリットです。

    費用はかかりますが、購入後に高額な修繕費用が発生するリスクを考えれば、安心して購入するための有効な投資といえるでしょう。

    築古マンションのリスクを最小化する対策

    築古マンションにはさまざまなリスクが伴いますが、事前に対策を講じることでリスクを抑えることは可能です。

    購入時居住中、そして将来の売却時(出口戦略)という3つのフェーズに分けて、具体的な対策方法を解説します。これらの対策を実践することで、より安心して築古マンションと付き合っていくことができるでしょう。

    購入時の対策

    築古マンションのリスクを最小化するための重要な対策は、購入時にあります。以下の点を徹底することが、将来のトラブルを防ぐ鍵となります。

    徹底した情報収集

    本記事で解説した「購入前に必ずチェックすべきポイント」を参考に、耐震基準、修繕履歴、長期修繕計画、管理組合の運営状況などを入念に確認します。書類の取り寄せを面倒がらず、納得できるまで情報を集めましょう。

    ホームインスペクションの実施

    専門家の客観的な目で建物の状態を診断してもらうことで、隠れた瑕疵や将来の修繕リスクを把握できます。

    保険の加入

    水漏れリスクに備え、個人賠償責任保険が付帯した火災保険に加入することを検討しましょう。万が一、階下に損害を与えてしまった場合の経済的負担を軽減できます。

    資金計画に余裕を持つ

    物件価格やリノベーション費用だけでなく、将来の修繕積立金の値上がりや、突発的な修繕費用の発生に備え、資金計画には余裕を持たせておきましょう。

    居住中の対策

    マンション購入後も、資産価値を維持し、快適な住環境を保つための対策が欠かせません。

    ポイントの解説

    効果的なのは、管理組合の活動に積極的に参加することです。総会や理事会に出席し、マンションが抱える課題や将来の修繕計画について当事者意識を持つことが大切です。

    他の区分所有者と協力し、適切な管理・運営が行われるように働きかけることで、マンション全体の資産価値向上につながります。

    また、専有部分(自室)内の定期的なメンテナンスも欠かせません。給湯器や水回りの設備など、耐用年数が近づいているものについては、計画的に交換や修理を行い、トラブルを未然に防ぎましょう。

    出口戦略の検討

    築古マンションを購入する際は、将来的に当該物件をどうするのか、「出口戦略」をあらかじめ考えておくことが賢明です。

    永住を考える場合

    建て替えが困難であることを念頭に置き、長期的な修繕計画と自身のライフプランを照らし合わせ、終の棲家として適切かどうかを判断します。将来、介護が必要になった場合のリフォームの可否なども考慮しておくとよいでしょう。

    将来の売却を視野に入れる場合

    資産価値が下がりにくい立地条件のよい物件を選ぶことが大前提です。また、売却のタイミングを逃さないためにも、周辺の不動産市場の動向を定期的にチェックすることが鍵となります。

    購入時に出口戦略を意識することで、より計画的な物件選びが可能になります。

    築古マンションのメリットも知っておこう

    築古マンションにはリスクがある一方で、新築や築浅物件にはない魅力的なメリットも存在します。

    リスクとメリットの両方を天秤にかけ、自身のライフプランや価値観に合った選択をすることが肝となります。ここでは、築古マンションが持つ主な3つのメリットについて解説します。

    価格の手頃さ

    築古マンションの最大のメリットは、新築や築浅物件に比べて価格が手頃である点です。中古マンションの価格は築年数とともに下落し、一般的に底値に近づく傾向があるとされています。

    価格が安いことで、以下のような恩恵が受けられます。

    • 同じ予算でより広い、またはより立地のよい物件を狙える
    • 住宅ローンの借入額を抑え、月々の返済負担を軽減できる
    • 購入後の価格下落リスクが比較的小さい

    新築マンションは購入直後から価格が下落する傾向がありますが、すでに価格が下がりきった築古物件であれば、将来売却する際の損失を抑えられる可能性があります。

    立地のよさ

    築古マンションは、駅近や都心部など、利便性の高い好立地に建てられていることが多いのもメリットです。

    都市開発は駅周辺から進んでいくため、古い時代に建てられたマンションほど、交通アクセスや生活利便性に優れた場所に位置している傾向があります。

    新築マンションでは予算的に手が届かないような人気のエリアでも、築古マンションであれば購入できる可能性があります。

    また、周辺環境がすでに成熟しているため、日当たりや風通し、近隣の建物の状況などを購入前にしっかりと確認できる点も安心材料です。

    立地のよさは資産価値の維持にもつながるため、将来的な売却を考えている場合にも有利に働きます。

    リノベーションの自由度

    物件価格を安く抑えられる分、内装や設備にお金をかけて、自分好みの空間につくり変えられるのも築古マンションの魅力です。

    新築マンションでは間取りや内装の選択肢が限られますが、築古マンションなら、壁を取り払って広いリビングをつくったり、キッチンや浴室を最新の設備に入れ替えたりと、ライフスタイルに合わせた大規模なリノベーションも可能です。

    物件購入費用とリノベーション費用を合わせても、同エリアの新築マンションより安く済むケースも少なくありません。

    内装にはこだわりたい」「自分たちらしい住まいをつくりたい」という人にとって、築古マンションは自由度の高い選択肢といえるでしょう。

    ただし、マンションの構造や管理規約によっては、リノベーションに制限がある場合もあります。購入前にどこまで変更可能なのかを確認しておくことが大切です。

    築古マンションに関するよくある質問

    築古マンションの購入を検討するにあたり、多くの人が抱く疑問についてお答えします。築年数に関する不安を解消し、より納得のいく物件選びの参考にしてください。

    Q. 築何年までなら安心?

    「築何年まで」という基準はありません。重要なのは築年数そのものよりも、建物の管理状態や修繕履歴です。

    ただし、1つの目安となるのが、1981年6月1日に施行された「新耐震基準」です。地震への不安を少しでも減らしたいのであれば、新耐震基準で建てられた、概ね築42年以内の物件を選ぶのが1つの考え方です。

    不動産の専門家の中には、価格が底値に近く、かつ新耐震基準を満たしている「築30年〜築42年」の物件を、資産性と安全性のバランスが取れた狙い目として推奨する声もあります。

    Q. 築50年のマンションは住める?

    はい、住むことは可能です。適切な維持管理が行われていれば長期間使用可能とされています。

    実際に、築50年を超えるマンションで快適に暮らしている人はたくさんいます。ただし、そのためには以下の条件が欠かせません。

    • 管理組合が機能し、計画的な修繕が行われていること
    • 給排水管などの設備が適切に更新されていること

    これらの条件が満たされていない場合、老朽化によるトラブルや高額な修繕費のリスクが高まります。築50年クラスの物件を検討する際は、これまで以上に慎重な物件調査が不可欠です。

    Q. 旧耐震のマンションは買わないほうがいい?

    一概に「買わないほうがよい」とは言えませんが、新耐震基準の物件に比べてリスクが高いことは事実です。

    旧耐震マンションの主なリスクは以下の通りです。

    • 大規模地震での倒壊・損傷リスクが高い
    • 住宅ローン控除などの税制優遇が受けられない場合がある
    • 金融機関のローン審査が厳しく、売却が困難になる可能性がある

    一方で、都心の一等地など、魅力的な立地で格安に販売されているケースもあります。これらのリスクを十分に理解し、許容できるのであれば、選択肢の1つにはなり得ます。

    しかし、不動産に関する深い知識がない限り、初心者の方が安易に手を出すのは避けたほうが賢明でしょう。

    まとめ

    築古マンションは、価格の手頃さや立地のよさといったメリットがある一方で、耐震性能、設備の劣化、修繕積立金の問題など、見過ごせないリスクも抱えています。

    重要なのは、築年数という数字だけで判断するのではなく、物件ごとの「健康状態」を正しく見極めることです。管理状態が良好で、計画的な修繕が行われている物件であれば、築年数が古くても安心して長く住める可能性は十分にあります。

    本記事で紹介したチェックポイントを参考に、長期修繕計画や修繕履歴、管理組合の議事録などの書類をしっかりと確認し、必要であればホームインスペクションなどの専門家の力も借りながら、後悔のない物件選びをしてください。

    築古マンションの購入は、将来の修繕費など長期的な視点での資金計画が不可欠です。

    自身のライフプランに合った資金計画を立てるために、まずは将来必要になるお金を把握してみてはいかがでしょうか。


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    監修
    叶 温
    • 叶 温
    • 税理士/宅地建物取引士/マンション管理業務主任者

    不動産投資に特化した税理士。2006年に自身の投資を開始し、約20年にわたり不動産投資における税務戦略および資産形成支援に従事。購入前の段階から収益設計と節税提案を行う点を強みとする。独自に不動産投資シミュレーションソフト「REITISS」を開発し、特許を取得。これまでに多数の投資家を支援してきた実績を有する。

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    執筆
    マネイロメディア編集部
    • マネイロメディア編集部
    • お金のメディア編集者

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