
公立小学校の学費は6年間でいくら?年間・月額の費用内訳と無償化の範囲を解説
»教育資金はどう準備する?まずは将来資金を診断
「公立小学校は義務教育だから、あまりお金はかからないはず」と考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際には授業料以外にもさまざまな費用が発生します。
本記事では、文部科学省の最新データをもとに、公立小学校で6年間にかかる学費の総額や具体的な内訳を詳しく解説します。
私立小学校との比較や、家計の負担を軽減する支援制度についても紹介するため、計画的な教育資金準備の第一歩としてお役立てください。
- 公立小学校の学費は6年間で約219万7000円、年間平均で約36万7000円かかる
- 学費の内訳は「学校教育費」「学校給食費」「学校外活動費」の3つで構成される
- 授業料と教科書代は無償だが、それ以外の多くは実費負担が必要
- 経済的負担を軽減するための「就学援助制度」や自治体独自の支援が利用できる
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公立小学校の学費は年間いくら?最新データで見る総額
公立小学校に通う場合、年間でどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
文部科学省の最新の調査結果から、年間の平均総額と学年ごとの費用の違いについて解説します。
年間約36万7000円が平均
文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査の結果|数値修正20260116差替|文部科学省」によると、公立小学校に通う子ども1人あたりの年間学習費総額は平均36万7000円です。
これを月額に換算すると、約3万1000円の負担となります。
この学習費総額は、学校で必要になる「学校教育費」、給食の「学校給食費」、そして塾や習い事などの「学校外活動費」の3つを合計した金額です。
また、6年間の学費総額は219万7000円です。
「義務教育だから無料」というイメージがあるかもしれませんが、実際にはこれだけの費用がかかることを把握しておく必要があります。
学年別の費用推移
公立小学校の学習費は、6年間一定ではありません。文部科学省の調査によると、一番費用がかかるのは6年生で約43万円、次いで1年生が約40万円となっています。
1年生の費用が高くなるのは、ランドセルや文房具、体操服といった学用品を一式そろえる必要があるためです。入学準備にはまとまった支出が集中します。
その後、2年生で一度費用は落ち着きますが、学年が上がるにつれて再び増加傾向にあります。
高学年になると、中学受験を視野に入れた学習塾の費用や、修学旅行などの学校行事費が加わるため、6年生で支出が一番高くなる傾向が見られます。
公立小学校の学費内訳を3つに分けて解説
公立小学校でかかる年間約36万7000円の学習費は、3つの項目に分けられます。
それぞれの費用が何に使われ、どのくらいの金額になるのか、具体的な内訳を見ていきましょう。
学校教育費(年間約7万4000円)
学校教育費とは、学校生活を送る上で直接必要となる費用のことです。文部科学省の調査では、公立小学校の年間平均額は約7万4000円とされています。
主な内訳は以下の通りです。
- 図書・学用品・実習材料費など: 約2万7000円
- 通学関係費(通学用品など): 約2万2000円
- 学校納付金など(PTA会費など): 約1万円
- 修学旅行・遠足・見学費: 約7000円
- 教科外活動費(クラブ活動など): 約3000円
授業料は無償ですが、ドリルや文房具、遠足の費用など、学校から一律で徴収される費用や、各家庭で必要に応じて支出する費用が含まれます。
学校給食費(年間約3万6000円)
学校給食費は、毎日の給食にかかる費用です。これまでの公立小学校では、年間で平均約3万6000円(月額約3000円程度)の費用がかかり、基本的には保護者が負担する項目でした。
しかし、2026年から国による「学校給食費の抜本的な負担軽減(給食無償化)」が開始されます。
これまでは自治体ごとの子育て支援に依存していましたが、今年からは国の制度として給食費の無償化が推進されるため、家計における給食費の負担は大幅に解消される方向へと向かっています。
学校外活動費(年間約25万7000円)
学校外活動費は、学習費総額の中で一番大きな割合を占める項目で、年間平均で約25.7万円にのぼります。これは各家庭の教育方針によって金額が変動する費用です。
学校外活動費は、主に以下の2つに分けられます。
- 補助学習費: 学習塾や家庭教師、通信教育など、学校の勉強を補うための費用です。中学受験を検討する場合は、この費用が高額になる傾向があります。
- その他の学校外活動費: ピアノや水泳、英会話といった習い事や、スポーツクラブ、体験活動などにかかる費用です。
都市部ほど学習塾や習い事の選択肢が多く、周囲の家庭も利用していることから、学校外活動費が高くなる傾向が見られます。
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公立小学校の無償化の範囲と実費負担
「小学校は義務教育だから無料」というイメージは、どの範囲まで適用されるのでしょうか。
ここでは、国の制度によって無償化されるものと、家庭で実費負担が必要になるものを明確に分けて解説します。
無償になるもの
公立小学校において、法律に基づいて無償化されているのは以下の2点です。
- 授業料
- 教科書代
これは日本国憲法第26条や教育基本法に基づくもので、すべての子どもが経済的な理由にかかわらず教育を受けられるようにするための制度です。
したがって、これらの費用を保護者が負担することはありません。
実費負担が必要なもの
授業料と教科書代以外は、原則として保護者の実費負担となります。具体的には、これまで解説してきた費用項目が該当します。
- 学用品費(文房具、体操服、上履きなど)
- 学校行事費(遠足、修学旅行など)
- PTA会費
- 通学費(交通費や通学用品)
- クラブ活動費
- 卒業アルバム代 など
これらの費用が積み重なることで、年間の学習費総額が約36万7000円となります。
無償の範囲は限定的であり、多くの費用が自己負担となる点を理解しておくことが欠かせません。
公立と私立の学費比較
子どもの進学先を考える上で、公立と私立の学費の違いは大きな判断材料の1つです。
ここでは、両者の年間の学費総額を比較し、なぜこれほど大きな差が生まれるのかを解説します。

私立は年間約174万2000円
文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査の結果|数値修正20260116差替|文部科学省」によると、私立小学校の年間学習費総額は平均174万2000円です。
これは、公立小学校の年間約36万7000円と比較して約4.7倍の金額にあたります。
6年間の総額で比較すると、公立が約219万7000円であるのに対し、私立は約1045万8000円となり、この差は約826万円にもなります。
私立小学校への進学を検討する場合は、この大きな費用負担が可能かどうか、長期的な視点で家計をシミュレーションすることが不可欠です。
授業料の有無が最大の違い
公立と私立の学費に大きな差が生まれる最大の要因は「授業料」の有無です。
公立小学校の授業料は無償ですが、私立小学校では学校教育費の大部分を授業料が占めており、この平均額は年間約51万円にものぼります。
さらに、私立では入学金や施設設備費、寄付金なども必要となる場合があります。これらの費用が公立にはないため、学校教育費だけでも年間で約90万円近い差が生じます。
また、私立に通う家庭は教育への関心が高い傾向があり、塾や習い事にかける「学校外活動費」も公立より高くなる傾向があります。
学費負担を軽減できる支援制度
公立小学校でも年間約36万7000円の費用がかかるため、家計にとっては決して小さな負担ではありません。
経済的な理由で就学が困難にならないよう、国や自治体はいくつかの支援制度を設けています。ここでは、代表的な制度を紹介します。
就学援助制度
就学援助制度は、経済的な理由で子どもの就学が困難な家庭に対して、市区町村が学用品費や給食費、修学旅行費などの一部を援助する制度です。
この制度は、義務教育の機会均等を保障するために設けられており、授業料や教科書代以外の、保護者が実費で負担する費用を対象としています。
援助される具体的な費目や金額は自治体によって異なりますが、新入学用品費を入学前に支給する自治体も多くあります。
申請方法と対象者
就学援助制度の対象者は、主に「要保護者」と「準要保護者」の2つに分けられます。
- 要保護者: 生活保護法に基づく保護を受けている世帯
- 準要保護者: 生活保護は受けていないが、それに準ずる程度に経済的に困窮していると市区町村の教育委員会が認定した世帯
準要保護者の認定基準は自治体ごとに異なり、「住民税が非課税であること」や「児童扶養手当を受給していること」などが基準となる場合があります。
世帯収入の目安としては、4人世帯で年収500万円程度(家族構成や年齢により異なります)でも対象となるケースがあるため、該当するかどうか分からない場合でも、まずは自治体の窓口に確認することが推奨されます。
制度のお知らせは毎年度初めに学校から配布されますが、プライバシー保護の観点などから、申請は学校へ提出するのではなく、自治体の専用フォーム(電子申請)や郵送、窓口へ直接行うのが近年の一般的な流れです。
年度の途中からでも申請できる場合が多いため、家計状況に変化があった際は速やかに確認・手続きをしましょう。
(参考:就学援助|東京都北区)
2026年4月から始まる給食費の無償化・負担軽減
これまでは国の制度ではなく、各自治体が独自の子育て支援策として公立小中学校の給食費を無償化しており、住んでいる地域によって「所得制限なし」「第2子以降のみ対象」など条件にばらつきがありました。
しかし、2026年4月からは国主導による「学校給食費の抜本的な負担軽減(いわゆる給食無償化)」がスタートします。
この新制度により地域格差が解消され、多くの家庭で年間約3万6000円かかっていた給食費の負担が大幅に軽減、あるいは実質無償となる見込みです。これは子育て世帯の家計にとって非常に大きな助けとなります。
具体的な適用条件や手続き等は自治体を通じて案内されるため、住んでいる市区町村のホームページなどで最新の情報を確認してみましょう。
(参考:三党合意に基づくいわゆる教育無償化に向けた対応について : 財務省)
学費以外で準備しておきたい入学時の費用
年間の学費とは別に、小学校入学時にはさまざまな物品をそろえるための初期費用が集中します。
1年生の学習費が高くなるのはこのためです。ここでは、入学前に準備しておくべき主な費用について解説します。
ランドセルや学用品
入学準備で一番大きな支出となるのがランドセルです。価格帯は幅広く、「ランドセル購入に関する調査 2025年|ランドセル工業会」の調査によると、購入平均額は6万746円でした。
その他にも、以下のような学用品を一式そろえる必要があります。
- 文房具(筆箱、鉛筆、消しゴムなど)
- 体操服、上履き、赤白帽子
- 手提げ鞄、体操着袋、上履き袋
- 防犯ブザー
- 防災頭巾
学校によっては指定品がある場合もあるため、入学説明会などで確認してから準備を進めましょう。
入学式の服装
入学式には、子ども用のフォーマルな服装を準備する家庭がほとんどです。
また、保護者もフォーマルな服装で出席するため、必要であれば大人用のスーツなどを新調する費用も考慮に入れておくとよいでしょう。
入学準備の出費がかさむ中で、意外と見落としがちな費用のため、あらかじめ予算に含めておくことが大切です。
学費を計画的に準備する方法
小学校の6年間は、中学校や高校、大学と比べて教育費の負担が比較的軽い時期です。
この期間を「教育資金の貯めどき」と捉え、将来の大きな支出に備えて計画的に資金を準備することが欠かせません。
具体的な準備方法について解説します。

月額2万〜3万円の積立を目安に
公立小学校の学費は月額平均で約3万1000円です。これに加えて、将来の教育資金を準備するためには、計画的な積立が欠かせません。
まずは、毎月2万円から3万円を目標に、先取り貯蓄を始めることが推奨されます。
児童手当(3歳から高校生年代までは月額1万円)を全額貯蓄に回すだけでも、教育資金の大きな基盤となります。
家計の状況に合わせて無理のない範囲で積立額を設定し、継続することを最優先にしましょう。
(参考:児童手当制度のご案内|こども家庭庁)
学資保険や積立投資の活用
教育資金を効率的に準備する方法として、金融商品の活用も有効な選択肢です。
- 学資保険: 子どもの教育資金準備を目的とした貯蓄型の保険です。毎月決まった保険料を支払うことで、進学のタイミングに合わせて祝金や満期保険金を受け取れます。契約者に万一のことがあった場合に以降の保険料の支払いが免除される保障が付いているのが特徴です。
- 積立投資(NISAなど): 投資信託などを毎月一定額ずつ購入していく方法です。NISA(少額投資非課税制度)を活用すれば、運用益が非課税になるメリットがあります。学資保険に比べて高いリターンが期待できる一方、元本割れのリスクもあります。
それぞれの商品の特性を理解し、自身の家計状況やリスク許容度に合った方法を選びましょう。

まとめ
公立小学校の学費は、授業料と教科書代が無償であるものの、6年間の総額で約219万7000円、年間では約36万7000円の費用がかかります。
塾や習い事などの「学校外活動費」が家計に与える影響は大きいといえるでしょう。
一方で、小学校時代は中学・高校・大学と続く教育期間の中で、比較的費用をコントロールしやすく、将来に向けた「教育資金の貯めどき」でもあります。
本記事で解説した費用の内訳や支援制度を参考に、ご家庭の教育方針とライフプランに合わせた計画的な資金準備を進めていきましょう。
将来の教育費に漠然とした不安を感じている方は、まずは自身の家計状況でどのくらい準備が必要か、シミュレーションで確認してみるのがおすすめです。
»あなたの世帯の将来の教育費、足りるかチェック
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