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インフレとデフレどっちがいい?今はどっち?違いと生活への影響をわかりやすく解説

インフレとデフレどっちがいい?今はどっち?違いと生活への影響をわかりやすく解説

お金2026/02/17

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    インフレとデフレ、結局どっちがいいのか」と疑問に思う人は多いでしょう。

    物価が上がるインフレは生活費の負担が増える一方、収入や資産が増えやすい側面もあります。反対に、物価が下がるデフレは一時的に生活しやすく感じても、景気悪化や収入減につながりやすいという問題があります。

    どちらが良いかは立場や経済全体の状況によって異なり、簡単に決めることはできません。

    本記事では、インフレとデフレそれぞれの特徴を整理し、家計や資産運用にとって何が重要なのかをわかりやすく解説します。

    この記事を読んでわかること
    • インフレとデフレの基本的な仕組み
    • なぜ「緩やかなインフレ」が理想とされるのか
    • 現在の日本経済の状況と家計の防衛策


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    そもそもインフレとデフレって何が違う?

    インフレとデフレは、物価の変動方向によって定義される、正反対の経済現象です。

    一般的に、インフレは物価が継続的に上昇する状態を指し、デフレは物価が継続的に下落する状態を指します。

    インフレになると相対的にお金の価値は下がり、デフレになるとお金の価値は上がります。

    そのため、インフレやデフレは景気や金利、私たちの給料や資産価値など、経済のあらゆる面に影響を及ぼします。

    インフレ:物価が上がり続ける状態

    インフレ(インフレーション)とは、さまざまなモノやサービスの価格(物価)が継続的に上昇する状態のことです。物価が上がるということは、裏を返せば「お金の価値が下がる」ことを意味します。

    例えば、これまで1杯200円で飲めたコーヒーが300円に値上がりした場合、同じコーヒーを手に入れるためにより多くのお金が必要になります。これは、200円というお金で買えるモノが減った、つまり円の価値が相対的に下がったことを示しています。

    一般的にインフレは景気がよい時に起こりやすく、モノを買いたい人(需要)が、売られるモノの量(供給)を上回る時などに発生します。

    ※インフレは需要の増加だけでなく、原材料価格の上昇などが原因で起こるケースもあります。これについては後ほど詳しく解説します

    デフレ:物価が下がり続ける状態

    デフレ(デフレーション)とは、インフレとは逆に、さまざまなモノやサービスの価格(物価)が継続的に下落する状態を指します。物価が下がるため、相対的に「お金の価値が上がる」ことになります。

    例えば、去年まで100円で売られていた商品が、今年は80円で買えるようになる状況がデフレです。同じ100円でも、去年より多くのモノが買えるようになるため、お金の価値は上がったと解釈できます。

    一見すると消費者にとってはよいことのように思えますが、デフレが進むと借金の実質的な負担が重くなるなどの影響があります。

    その結果、現役世代や企業の負担が増し、労働者の収入や企業の利益が減少、モノやサービスが売れない悪循環に陥ることもあります。

    日本は長らくデフレ状態にあり、経済を低迷させる要因として認識している人も多いかもしれません。

    一般的には「緩やかなインフレ」が理想とされる理由

    インフレとデフレ、どちらか一方を選ぶなら、多くの経済学者は「緩やかなインフレ」が経済にとって望ましいと考えています。

    急激な物価変動は経済を混乱させますが、予測可能で緩やかな物価上昇は、企業の投資活動を後押しするほか、賃金や物価の調整を円滑にし、経済全体の安定につながると考えられているためです。

    企業の収益が増え、賃金上昇につながる

    緩やかなインフレは、そもそも景気が拡大している局面で見られることが多い現象です。この場合、モノやサービスの需要が増えて価格も上昇していきます。企業の売上は増加し、利益の拡大につながります。

    企業に利益が生まれれば、それを原資として従業員の給料を引き上げる余力が生まれやすくなります。賃金が上向くと、人々の生活は豊かになり、消費意欲も高まります。

    個人だけでなく、企業の設備投資も活発化し、さらなる経済の活性化につながるという好循環も期待されます。

    このように、インフレは企業の成長を促し、この恩恵が従業員の賃金に反映されやすい環境を作り出します。

    消費が促進され経済が回る

    緩やかなインフレ環境では、人々は景気拡大の期待感から、デフレ時よりも消費が活発になる傾向があります。

    将来、モノの値段が徐々に上がるかもしれないという予想から、今のうちに買っておきたいという意識になりやすく、この消費マインドが個人の消費活動を後押しします。

    消費が活発になれば、企業の売上が増え、新たな設備投資や事業拡大への動きも広がります。企業の投資が増えれば、新たな雇用の創出や関連産業の活性化につながり、経済全体にお金が循環し始めます。

    このように、将来の景気拡大を見越した消費や投資が促進されることで、経済全体が成長していく好循環が生まれます。

    借金の実質的な負担が減る

    インフレは、お金の価値が相対的に下がっていく現象です。このため、過去に行った借り入れ、例えば住宅ローンや事業資金の融資の実質的な返済負担が軽くなるという側面があります。

    具体例を考えてみましょう。仮に3000万円の住宅ローンを組んだとします。その後インフレが進み、世の中の物価や給料が2倍になったと仮定します。

    この時、ローン残高である3000万円はインフレであっても名目上の残高は変わることはありません

    インフレによって所得水準が上昇していれば、返済額の家計に占める割合は以前より減少し、負担が軽減されることになります。

    こうした効果は固定金利でローンを借りている人に起こりやすいとされています。

    注意点

    一方で市場金利の影響を受ける変動金利の場合は恩恵を感じにくいかもしれません。インフレは市場金利の上昇要因になるため、変動金利型のローンがその影響を受けると返済額は上昇する可能性があります。


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    デフレの何が問題なのか?

    物価が下がるデフレは、一見すると消費者にとってメリットが多い状況に思えます。しかし、経済全体で見た場合、デフレは深刻な問題を引き起こす可能性があります。

    一度陥ると抜け出しにくい「デフレスパイラル」と呼ばれる悪循環は、経済を長期的に停滞させる大きな要因となります。

    企業収益の悪化が賃金低下を招く

    デフレの状況下では、モノやサービスの価格が下がり続けるため、企業は売上を確保するのが難しくなります。価格競争が激化し、たとえ同じ数の商品を販売できたとしても、単価が低いため利益は減少してしまいます。

    さらに、借入が多い企業は収益が悪化しやすくなり、コスト削減の動きも強まります。その結果、従業員の給料や賞与の引き下げ、最悪の場合はリストラにつながったりする可能性があります。

    このように、デフレは企業の経営を圧迫し、そこで働く人々の雇用や所得に直接的な打撃を与えるリスクをはらんでいます。

    「待てば安くなる」で消費が先送りされる

    デフレが長期化すると、消費者は「もう少し待てば、もっと安く買えるかもしれない」という心理が働きやすくなります。その結果、自動車や家電など、特に高額商品の購入を先送りする「買い控え」という行動をとる傾向があります。

    消費が停滞すると、モノが売れなくなり、企業の在庫は積み上がります。企業は在庫を処分するために、さらに価格を下げざるを得ません。そして、さらなる物価下落が消費者の買い控えを助長するという悪循環に陥ります。

    この「物価下落 → 消費停滞 → 企業業績悪化 → さらなる物価下落」という負の連鎖は「デフレスパイラル」と呼ばれ、経済を深刻な不況に陥れる原因となります。

    借金の実質負担が増える

    デフレは、お金の価値が相対的に上昇する現象です。そのため、インフレとは逆に、過去に借りたお金の実質的な負担が重くなる傾向があります。

    例えば、3000万円の住宅ローンを組んだ後にデフレが進行した場合、ローン残高は3000万円のままで名目上変わりません。しかし、デフレにより給料が減少すると毎月の返済額の家計に占める割合は相対的に増加し、返済の負担がより重く感じられる可能性があります。

    とくにデフレが不況を招くこともあり、住宅価格がその影響を受けて下落する可能性があります。このような状況になると、家の市場価値が住宅ローン残高を下回るというオーバーローンの状態になるリスクもあります。

    このように、デフレは物価の下落を通じて企業の収益や個人の給料の下押し圧力となる一方で、借金の額面は変わらないため、債務を抱える個人や企業にとって返済負担を増大させるという厳しい状況を生み出します。

    「よいインフレ」と「悪いインフレ」の違い

    インフレと一言でいっても、この性質によって経済に与える影響は異なります。欠かせないのは、物価上昇が賃金の上昇を伴っているかどうかです。

    経済が健全に成長する「よいインフレ」と、生活を苦しめる「悪いインフレ」、そして経済を破壊しかねない「ハイパーインフレ」の違いを理解することが大切です。

    賃金上昇を伴うインフレは経済成長のエンジン

    「よいインフレ」とは、景気の拡大によって人々の購買意欲が高まり、モノやサービスへの需要が増えることで物価が上昇するインフレのことです。これは「ディマンドプル・インフレ」とも呼ばれます。

    このタイプのインフレでは、理論上は以下のような好循環が想定されます。

    1. 消費者の需要が増える
    2. モノ・サービスが売れて企業の業績が改善する
    3. 企業の利益が増加、従業員の賃金上昇につながる
    4. 賃金上昇で、消費者の購買意欲がさらに高まる

    このように、物価の上昇と賃金の上昇がバランスよく連動すれば、経済全体の成長につながるため、理想的なインフレとされています。

    賃金が上がらないインフレは生活を圧迫

    「悪いインフレ」とは、賃金が上がらない、あるいは物価の上昇に追いつかない状況で物価だけが上昇するインフレです。これは主に、原材料費やエネルギー価格の高騰、円安による輸入コストの増加などが原因で発生し、「コストプッシュ・インフレ」と呼ばれます。

    この場合、企業はコスト増加分を商品価格に転嫁せざるを得ませんが、需要が増えているわけではないので、売上や利益は伸び悩みます。その結果、賃金を上げる余力が生まれず、物価だけが上昇していきます。

    消費者にとっては、収入が増えないのに支出だけが増えるため、実質的な購買力が低下し、生活が圧迫される厳しい状況となります。

    近年の日本で起きている物価上昇は、この「悪いインフレ」の側面が強いと指摘されています。

    ハイパーインフレは経済を破壊する

    ハイパーインフレとは、物価が極めて急速かつ制御不能なレベルで上昇する異常な状態を指します。明確な定義はありませんが、一般的には1ヶ月で物価が50%以上上昇するような状況を指すことが多いとされています。

    このような状況では、お金の価値が急速に下落します。人々は給料を受け取るとすぐ商品に交換しようとし、最終的には通貨が信用を失い、物々交換に戻ったり、より安定した外国の通貨が使われたりするようになります。

    歴史的には、第一次世界大戦後のドイツや、近年のジンバブエなどで発生しました。日本でも第二次世界大戦後の混乱期に急激なインフレを経験しています。

    ハイパーインフレは、預貯金の価値を実質的にゼロにし、経済システム全体を深刻に混乱させる破壊力を持っています。

    ポイントの解説

    なお、このような状況になると、デノミネーション(デノミ)が行われ、通貨単位を変更して、経済の混乱を収束させようとする措置がとられることもあります。

    結局どっちがいい?物価と賃金のバランスが最重要

    インフレかデフレかという二者択一で考えるのではなく、一番大事なのは「物価と賃金のバランス」です。経済が持続的に成長し、国民生活が豊かになるためには、物価上昇を上回るペースで賃金が上昇していく状態が不可欠です。

    このバランスが取れた状態こそが、経済にとっての理想と言えます。

    年2%程度の緩やかなインフレが理想

    もともとこの年2%という目標は、第2次安倍政権時、政府と日銀がデフレ脱却を目指し、目標として掲げた数値です。

    多くの経済専門家や先進国の中央銀行も、経済の安定と持続的な成長の観点から、年率2%程度がインフレターゲットとして望ましいと考えています。

    この水準が目標とされる理由は、主に3つあります。

    1. デフレに陥るリスクを避けるため: 物価上昇率が0%に近いと、少しの景気後退でデフレに陥る危険性があります。2%程度のプラス幅を持たせることで、この緩衝材(バッファー)としての役割が期待できます。
    2. 経済活動を適度に刺激するため: 需要拡大を伴う緩やかなインフレは、企業の投資意欲や消費者の購買意欲を後押ししやすいと考えられています。
    3. 金利の引き下げ余地を確保するため:金融政策が金利操作を対象とする場合、ある程度の金利幅が必要です。インフレ率が高いと名目金利の上昇につながりやすく、金融政策の選択余地が高まる状況になります。
    ポイントの解説

    急激すぎるインフレは経済を混乱させ、デフレは経済を縮小させるため、この「緩やか」という点が重要なのです。

    賃金が物価に追いついているかが判断基準

    物価が上昇するインフレが、国民生活にとって「よい」ものか「悪い」ものかを判断する一番の基準は、賃金の上昇率が物価の上昇率を上回っているかどうかです。

    たとえ物価が2%上昇しても、賃金が3%上昇していれば、使えるお金は実質的に増え、生活は豊かになります。これを「実質賃金がプラス」の状態といい、「よいインフレ」の条件です。

    逆に、物価が2%上昇しているのに、賃金が1%しか上昇しない、あるいは全く上がらない場合、買えるモノの量が減ってしまい、生活は苦しくなります。これが「実質賃金がマイナス」の状態で、「悪いインフレ」と判断される根拠となります。

    したがって、単に物価の数字を見るだけでなく、それと賃金の動きを比較することが、経済の健全性を測る上で不可欠です。

    今の日本はインフレ?デフレ?現状を理解する

    現在の日本経済は、長らく続いたデフレの状態を脱しつつある状況で、インフレの局面に入っています。

    しかし、この内実を見ると、賃金の上昇が物価の高騰に追いついていないという課題を抱えており、多くの人が景気回復を実感しにくい状況にあります。

    長期デフレから脱却、インフレ傾向に

    日本経済は、1990年代のバブル経済崩壊後、約20年以上にわたって続いた「デフレ」に悩まされてきました。この間、企業は世界市場との価格競争を強いられ、賃金が伸び悩む状況が続きました。

    しかし、2022年以降、世界的な資源価格の高騰や、コロナ禍後の経済再開に伴う供給網の混乱、円安の進行といった要因が重なり、日本でも消費者物価指数はプラス圏で推移しています。

    政府や日本銀行は物価が持続的に上昇し、国民生活が圧迫されているとの認識を示しています。

    このような状況から、物価高対策等にも乗り出していますが、デフレを完全に脱却したとは宣言していない点に注目しておく必要があるでしょう。

    課題は賃金上昇が物価に追いついていないこと

    現在の日本のインフレは、景気回復による需要増が主な要因ではなく、原材料価格の高騰や円安といった輸入コストの上昇が価格に転嫁される「コストプッシュ型インフレ」の側面が強いのが特徴です。

    このため、企業の収益はコスト増によって圧迫され、賃金を大幅に引き上げる余力が生まれにくい構造になっています。結果として、物価の上昇ペースに賃金の上昇が追いつかず、多くの働く人々の実質賃金はマイナスの状況が続いています。

    食品やエネルギーなど、生活必需品の値上がりが家計を直撃する一方で、給料はそれほど増えないため、生活が苦しくなったと感じる人が多いのが現状です。

    物価と賃金の好循環を実現することが、日本経済の大きな課題となっています。

    インフレ・デフレ時代の家計防衛策

    インフレやデフレといった経済状況の変化は、私たちの資産価値に直接影響を与えます。将来、どちらの局面が訪れるかを正確に予測することは困難です。

    そのため、どのような状況にも対応できるよう、資産を守り、育てるための基本的な考え方を身につけておくことが重要になります。

    インフレ時は現金の価値低下に備える

    インフレが進むと、モノの値段が上がるため、現金の価値は実質的に目減りしていきます。銀行に預けていても、現在の低金利ではインフレ率を上回る利子を得ることは難しく、預貯金だけでは資産を守れない可能性があります。

    このリスクに備えるためには、資産の一部を現金や預金以外の形に換えておくという考え方もあります。具体的には、以下のようなインフレに強いとされる資産への投資が考えられます。

    • 株式:インフレによるコスト増を価格転嫁できる場合は、売上や収益が増加する可能性があり、株価の上昇が期待できます。
    • 不動産:土地や建物の価格、家賃収入も物価上昇に合わせて上がる傾向があります。一方で、金利が上昇すると価格が下落する可能性もあります。
    • 投資信託:株式や不動産など、さまざまな資産に分散投資する商品で、投資対象によっては、インフレ対策になる場合もあります。
    • コモディティ:とくに金は「有事の金」と呼ばれ、インフレ時でも価値を維持できる可能性が高い実物資産です。

    これらの資産を保有することで、購買力が低下するリスクを軽減することが期待できます。ただし、価格変動リスクもある点に注意が必要です。

    デフレ時は現金・預金の価値が上がる

    デフレの局面では、モノの値段が下がり続けるため、相対的にお金の価値が上がります。昨日100円で買えなかったものが、今日90円で買えるようになるため、同じ金額の現金や預金を持っていても、購買力は高まります。

    このため、デフレ時には無理にリスクを取って投資をするよりも、現金や預金で資産を保有している方が有利に働く場合があります。

    注意点

    ただし、デフレは景気の停滞を伴うことが多く、企業の業績悪化による給与の減少や雇用の不安定化といったリスクも存在します。そのため、購買力が上昇するといっても、収入自体が不安定になる可能性も考慮しておく必要があります。

    どちらの時代も「分散」が基本

    将来の経済がインフレになるか、デフレになるかを正確に予測することは専門家でも困難です。そのため、家計を防衛する上での基本戦略は「資産の分散」です。

    特定の資産に偏って投資するのではなく、値動きの異なる複数の資産に分けて投資することで、どちらの経済局面になっても大きな損失を被るリスクを軽減できます。

    具体的な分散先としては、以下のようなものが挙げられます。

    • 資産の種類の分散:現金・預金、株式、債券、不動産、コモディティなど
    • 地域の分散:日本国内だけでなく、米国や欧州、新興国など海外の資産も組み入れる(円、ドル、ユーロなど通貨の分散にもつながる)
    • 時間の分散:一度にまとめて投資するのではなく、毎月一定額を積み立てる「積立投資」を行う

    このように、さまざまな観点から資産を分散させることが、不確実な未来に備えるための賢明なアプローチと言えるでしょう。

    インフレとデフレに関するよくある質問

    ここでは、インフレとデフレに関して多くの人が抱く疑問について、簡潔にお答えします。

    日本は今インフレ?デフレ?

    2026年2月現在、日本はインフレの状態にあります。長年続いたデフレからは脱却したと見られていますが、日銀はデフレを完全に脱却したとは述べておらず、慎重な姿勢を崩していません。

    現在の物価上昇は原材料費の高騰などが主な要因であり、賃金の上昇が追いついていないため、多くの人にとって生活が苦しく感じられる「悪いインフレ」の側面が課題となっています。

    デフレで得する人はいる?

    はい、短期的に見れば得をする人もいます。例えば、年金生活者多額の預貯金を持つ富裕層など、収入が固定的で資産を現金で保有している人は、物価が下がることでお金の価値が上がり、実質的な購買力が高まるため恩恵を受けます。

    しかし、デフレが長期化すると経済全体が停滞し、社会保障制度の維持が困難になるなど、長期的には不利益を被る可能性があります。

    なぜ2%のインフレが目標なの?

    年2%程度の緩やかなインフレは、多くの先進国の中央銀行が目標とする水準です。経済が安定的に成長しやすい水準と見なされ、各国の中央銀行はおおむね、この2%をインフレ目標として設定しています。

    物価が全く上昇しない、あるいは下落するデフレに陥るリスクを避けつつ、企業の投資や個人の消費を下支えする水準と考えられています。

    まとめ

    インフレとデフレは、物価の変動という点で正反対の現象ですが、どちらも私たちの生活に大きな影響を与えます。

    経済の持続的な成長のためには、デフレよりも、物価と賃金がバランスよく上昇する「年率2%程度の緩やかなインフレ」が理想です。

    現在の日本は、長年のデフレからインフレへと転換しましたが、賃金の上昇が物価高に追いついていないという課題を抱えています。

    このような不確実な時代において資産を守るためには、経済の動向に関心を持つとともに、特定の資産に偏らない「長期・積立・分散」を基本とした資産形成を心がけることが大事です。

    まずは自身の家計状況を見直し、将来に備えた資産運用の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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    監修
    土屋 史恵
    • 土屋 史恵
    • ファイナンシャルプランナー/金融ライター/編集者

    神戸市外国語大学卒業後、外資系生命保険会社、都市銀行にてリテール営業、法人営業に携わる。遺言信託など資産承継ビジネスに強み、表彰歴あり。その後は長年の金融機関勤務経験を活かし、金融メディアに転職。記事執筆や編集などを担当。現在はフリーランスとして活動中。AFP、FP2級、証券外務員一種を保有。

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    執筆
    マネイロメディア編集部
    • マネイロメディア編集部
    • お金のメディア編集者

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