

こどもNISAはいつから?2027年開始予定・ジュニアNISAとの違いを専門家が解説
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「こどもNISAはいつから始まる?」「子どもの教育資金づくりに使える?」と気になる人もいるでしょう。
こどもNISAは、2027年1月から開始予定の新たな税制優遇制度です。0歳から17歳までを対象とした制度で、2023年に終了したジュニアNISAの後継にあたる制度として注目されています。
本記事では、こどもNISAがいつから始まるのか、対象年齢や投資上限、ジュニアNISAとの違い、利用する際の注意点についてわかりやすく解説します。
※本記事は2026年9月時点での情報に基づいています。制度の詳細については、今後の法令改正や各金融機関の発表により変更となる可能性があるため、最新の公式情報をご確認ください。
- こどもNISAは2027年1月から開始予定の「未成年者向け非課税投資制度」であること
- 年間投資枠は60万円、非課税保有限度額は600万円で、非課税保有期間は無期限であること
- ジュニアNISAとの違いや、制度開始までにできる準備・方法
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こどもNISAとは?いつから始まる?

「こどもNISA」は、2027年1月から開始される、0歳から17歳までの未成年者を対象とした新しい非課税投資制度です。
現行のNISA制度に未成年者向けの「つみたて投資枠」を設けることにより、子どもの教育資金や将来のライフイベントに備えるための長期的な資産形成を後押しするのが目的です。
これまで未成年者向けの非課税制度としては「ジュニアNISA」がありましたが、2023年末に終了しました。
こどもNISAは、ジュニアNISAの課題点を改善し、より柔軟で使いやすい制度として設計されています。
こどもNISA開始まで待つべきか、今できることはあるのか、その選択肢を整理しました。
(参考:こどもNISAとは?制度内容やジュニアNISAとの違いを解説 | 楽天証券)

対象年齢は0〜17歳
こどもNISAの対象年齢は、0歳から17歳の未成年者です。口座は子ども本人名義で開設されます。
こどもNISA口座で運用していた資産は、子どもが18歳になると、18歳以上が利用できる通常のNISA口座(つみたて投資枠)に移行される仕組みです。
これにより、成人後も非課税の恩恵を受けながら、切れ目なく資産運用を継続できます。

年間投資枠60万円・非課税保有限度額600万円
こどもNISAの非課税投資枠は、年間で最大60万円、非課税で保有できる上限額(非課税保有限度額)は600万円です。
毎年上限額の60万円を投資し続けた場合、10年間で非課税保有限度額の600万円に達し、この600万円の元本から得られた運用益が非課税となります。
子どもが18歳になると、資産は通常のNISA口座のつみたて投資枠に移行されます。こどもNISAで600万円の枠をすべて利用している場合、NISA口座の非課税保有限度額1800万円のうち、600万円分を使用していることになり、残りの1200万円の枠内で投資をすることになります。
制度の全体像 早見表(いつから/対象/枠/期間/商品)
こどもNISAの制度概要を以下の表にまとめました。
※2026年9月時点/税制改正大綱ベース
なぜ今こどもNISA?ジュニアNISA終了からの経緯
こどもNISAが新たに創設される背景には、いくつかの理由があると考えられます。
その1つは、大学進学費用をはじめとする教育費の増大です。物価上昇が続くなか、預貯金だけでは十分な教育資金を準備することが難しくなっており、非課税で効率的に資産形成できる制度へのニーズが高まっています。
また、2023年末に終了したジュニアNISAには、「原則18歳まで引き出せない」という制限があり、使い勝手の悪さから利用が伸び悩んだという経緯がありました。
こどもNISAは、ジュニアNISAの課題点を踏まえ、引き出し制限を緩和するなど、より利用しやすい制度として設計されています。
政府が推進する「貯蓄から投資へ」という流れを、子育て世代にも広げ、次世代の資産形成を支援するという目的も、こどもNISA創設の理由に挙げられるでしょう。
ジュニアNISAとの違い

こどもNISAは、2023年末に終了したジュニアNISAの課題点を改善し、より長期的な資産形成に適した制度になっています。
年間投資枠はジュニアNISAの80万円から60万円に減額されますが、非課税保有限度額は400万円から600万円に増額されるなど、旧制度との違いがあります。
引き出し制限の緩和と非課税保有期間の無期限化は、利用者にとってメリットといえるでしょう。
引き出し制限・非課税期間・上限・対象商品の比較表
こどもNISAとジュニアNISAの主な違いを以下の表にまとめました。
※制度廃止に伴い2024年以降は18歳未満でも非課税での払い出しが可能。
ジュニアNISAの課題であった「18歳まで原則引き出し不可」という制限が、こどもNISAでは「12歳以上で教育資金などの目的であれば引き出し可能」と緩和されます。
また、非課税保有期間が5年から無期限になることで、0歳から始めれば18歳になるまで、さらには通常のNISAでも継続して運用することができます。長期間にわたる複利効果も期待できるでしょう。
一方、ジュニアNISAでは株式も購入可能でしたが、こどもNISAではNISAのつみたて投資枠と同様に、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託など、投資対象が限定される見込みです。
ジュニアNISA保有分はどうなる?
2023年末でジュニアNISAの制度は終了しましたが、すでにジュニアNISA口座で保有している資産は、子どもが18歳になるまで非課税で運用を続けることができます。
この場合、資産は「継続管理勘定」という専用の勘定に移行されて管理されます。
制度終了に伴い、2024年以降は18歳未満でも非課税での払い出しが可能になりました。
ただし、払い出しを行う場合は、保有しているすべての資産を売却し、ジュニアNISA口座を閉鎖する必要があります。一部だけを売却することはできません。
なお、ジュニアNISA口座で保有している資産を、現行のNISAや新たに始まるこどもNISA口座に直接移す(ロールオーバーする)ことはできない点に注意が必要です。
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こどもNISAはどこで始められる?始め方の流れ
こどもNISAは、銀行や証券会社などの金融機関で開設することができます。制度が開始される2027年に向けて、各金融機関で口座開設の受付が始まる見込みです。
手続きは親権者が行うことになりますが、今から準備できることもあります。

取扱金融機関と口座の名義

こどもNISA口座は、こどもNISAを取り扱う銀行や証券会社などで開設できます。どの金融機関で開設するかは、取扱商品やサービス内容を比較して選ぶとよいでしょう。
口座の名義は、投資を行う子ども本人となります。親権者や祖父母が資金を拠出する場合でも、口座内の資産は子どもの財産として扱われます。なお、資金の拠出は贈与に該当し、他の贈与と合わせて贈与税の対象となる場合があります。
また、こどもNISA口座を利用できる金融機関は、1人につき1社のみで、金融機関を変更することもできない予定です。そのため、取扱商品やサービス内容を確認して金融機関を選ぶことが大切です。
開始までにできる準備
こどもNISAの開始は2027年1月の予定ですが、今からでもできる準備はあります。
1つ目は、親自身のNISA口座を活用して教育資金の準備を始めることです。親のNISA口座には1800万円の非課税保有限度額があり、保有商品を必要に応じて売却し、資金を引き出すことができます。
2つ目は、こどもNISAを取り扱う金融機関や口座開設手続きについて、最新情報を確認しておくことです。必要となる口座や手続きは、各金融機関から公表される情報を確認しましょう。
なお、制度開始前に未成年口座で投資を始める場合は、運用益が課税対象となることや、元本割れのリスクがあることに注意が必要です。
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こどもNISAを活用したいと考えていても、「教育資金はいくら必要?」「こどもNISAだけで準備できる?」「親のNISAとどう使い分ける?」など、迷うこともあるでしょう。
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1.教育資金をいくら準備すべきかわかる
子どもの年齢や進学プラン、現在の貯蓄などを整理し、いつまでにいくら準備する必要があるのかを明確にします。
2.自分の家庭に合った準備方法がわかる
預貯金や親のNISAなども含め、教育資金をどのように準備していくかを整理。家計や目標に合わせた具体的な方法を提案します。
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※2024年1月~2026年1月アンケート調査より
こどもNISAと贈与税の関係
こどもNISAの資金を親や祖父母が拠出する場合、税務上の「贈与」にあたります。そのため、贈与税について正しく理解しておくことが大切です。
名義・資金の出どころと贈与税の考え方
こどもNISAは子ども本人名義の口座ですが、資金を出すのは親や祖父母というケースがほとんどでしょう。このように、親子間であってもお金を受け取ると、そのお金は贈与税の対象となる場合があります。
ただし、贈与税の「暦年課税」には、年間110万円の基礎控除があります。暦年課税の場合、1人の人が1年間(1月1日から12月31日まで)に受け取った贈与の合計額が110万円以下であれば、原則として贈与税はかからず、申告も不要です。
こどもNISAの年間投資上限額は60万円なので、こどもNISAへの入金以外に贈与を受けていなければ、年間110万円の基礎控除額を超えることはありません。
ただし、同じ年に他の贈与(例えば、比較的大きな額のお金のプレゼントなど)も受けており、贈与の合計額が110万円を超える場合には贈与税の申告が必要になる可能性があるため注意が必要です。
こどもNISAの注意点・デメリット

こどもNISAは非課税で投資ができる魅力的な制度ですが、利用する前に知っておくべき注意点やデメリットも存在します。
投資である以上、元本保証は無く、ジュニアNISAよりは改善されたものの、引き出しには一定の制限があり、親のNISA口座ほどの柔軟性はありません。
これらの点を理解したうえで、家庭の状況に合った活用を検討することが大切です。
投資リスクと元本割れの可能性
こどもNISAは投資信託を通じて資産運用を行うため、元本が保証されていません。市場の動向によっては、投資した金額を下回る「元本割れ」の可能性があります。
教育資金として使う時期が決まっている場合、売却するタイミングで市場が下落していると、運用成果が期待リターンを下回る可能性もあります。
市場動向によっては、運用期間中の資産価値が一時的に大きく減少するリスクもあります。長期投資はリスクを低減させる傾向がありますが、元本を保証するものではないという点を十分に理解しておく必要があります。
投資先を分散させる、時間をかけてコツコツ積み立てるなど、リスクを抑える工夫が必要になるでしょう。
また、投資信託には信託報酬などの手数料がかかることも理解しておく必要があります。
引き出しの柔軟性が低い
こどもNISAは、ジュニアNISAに比べて引き出し制限が緩和されましたが、親が利用するNISAのようにいつでも自由に引き出せるわけではありません。
原則として、12歳未満で引き出す場合は、それまでの運用益が課税対象となります(※特例あり)。12歳以降であれば、学校の入学金や授業料など、子どものための特定の用途に限り、非課税での引き出しが可能になる見込みです。
しかし、その際も子ども本人の同意や金融機関への書類提出が必要とされています。
急な出費に対応しにくいなど、親のNISA口座に比べると資金の柔軟性は低いといえるでしょう。
こどもNISAが批判の対象に?背景
こどもNISAの創設は、子育て世代の資産形成を支援する制度として期待される一方で、いくつかの観点から批判的な意見や慎重な見方も存在します。
制度のメリットだけでなく、こうした背景も理解したうえで、利用を判断することが重要です。
専門家の意見・すぐ始めるべき?

専門家からは、こどもNISAが将来的な経済格差を助長する可能性があるという指摘があります。
親の経済力によって投資できる金額に差が生まれ、子どもの世代で資産格差が拡大する一因になりかねないという懸念です。
また、子どものための資産形成を考える前に、まずは親自身のNISA口座の非課税枠(生涯1800万円)を最大限活用することを優先すべきだという意見もあります。
親のNISA口座は引き出しの自由度が高く、教育資金だけでなく、住宅購入や老後資金など、家計全体のさまざまな目的に柔軟に対応できるためです。
したがって、「こどもNISAが始まるからすぐに始めなければ」と焦る必要はありません。
まずは親自身の資産計画をしっかりと立て、NISAの非課税枠を十分に活用したうえで、さらに余裕資金があればこどもNISAの利用を検討するという順番が望ましいでしょう。
家庭の経済状況や教育方針に合わせて、慎重に判断することが大切です。
こどもNISAはあくまで親が用意する資金の枠組みです。制度の利用を検討する際は、投資額だけでなく、子ども自身に『お金を運用して増やす』という仕組みを伝える良い機会とも捉え、親子で今後のライフプランについて話し合う時間を設けることをおすすめします。
こどもNISAに関するよくある質問(FAQ)
こどもNISAに関して、多くの人が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
Q. こどもにNISAはいつから始められますか?
A. こどもNISAは0歳から始めることができます。口座開設の手続きは親権者が行います。制度の開始は2027年1月からの予定です。
Q. こどもNISAは2027年に始まる?
A. はい、2027年1月からの開始が予定されています。
2025年12月に閣議決定された「令和8年度税制改正の大綱」で制度の創設が示されました。
Q. こどもNISAはどこで始められますか?
A. 銀行や証券会社などの金融機関で開設できます。ただし、1人につき1つの金融機関でしか口座を開設することはできません。
Q. ジュニアNISAとの違いは?
A. 主な違いは、①非課税保有期間が無期限になったこと、②引き出し制限が緩和されたこと(12歳以上で条件付き)、③非課税保有限度額が600万円に増えたことです。
一方で、年間投資枠は60万円に減り、対象商品は投資信託・ETFに限定されます。
Q. 親のお金で始めると贈与税はかかる?
A. 親から子への資金移動は贈与にあたりますが、年間の贈与額が110万円以下であれば贈与税はかかりません。
こどもNISAの年間投資枠は60万円なので、年間の贈与額がこの範囲内で収まれば、基本的に贈与税の心配は不要です。
まとめ

こどもNISAは、2027年1月から開始が予定されている0歳から17歳向けの新しい非課税投資制度です。年間60万円、最大600万円までの投資で得た利益が非課税になります。
2023年末に終了したジュニアNISAと比べて、非課税期間が無期限になり、12歳以上であれば教育資金などの目的で引き出しが可能になるなど、より使いやすい制度へと改善されています。
子どもの将来のための教育資金準備や、早期からの金融教育のツールとして期待される一方で、元本保証がないことや引き出しの制限といった注意点もあります。
まずは親自身のNISA口座をしっかり活用し、家庭の状況に合わせてこどもNISAを利用するのもひとつの方法です。
制度の詳細を知るだけでなく、まずはご家庭の将来のライフプランに合わせて「いくら必要か」「どう資産を作るか」を明確にしませんか。
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ご留意事項
- 本記事は一般的な情報提供を目的として作成したものであり、特定の金融商品の取引を勧誘するものではありません。
- 本記事の内容は記事公開時または更新時点の情報に基づいています。制度・法令・税制等の変更により、現在の情報と異なる場合があります。
- 本記事の内容の正確性、完全性、最新性を保証するものではなく、予告なく変更または更新する場合があります。
- 投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任とご判断のもとで行っていただきますようお願いいたします。
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監修

土屋 史恵
- ファイナンシャルプランナー/金融ライター/編集者
神戸市外国語大学卒業後、外資系生命保険会社、都市銀行にてリテール営業、法人営業に携わる。遺言信託など資産承継ビジネスに強み、表彰歴あり。その後は長年の金融機関勤務経験を活かし、金融メディアに転職。記事執筆や編集などを担当。現在はフリーランスとして活動中。AFP、FP2級、証券外務員一種を保有。
執筆

マネイロメディア編集部
- お金のメディア編集者
マネイロメディアは、資産運用に関することや将来資金に関することなど、お金にまつわるさまざまな情報をお届けする「お金のメディア」です。正確かつ幅広い年代のみなさまにわかりやすい、ユーザーファーストの情報提供に努めてまいります。



