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NISA月3万円の積立で将来いくらになる?20年後のシミュレーションと失敗しない運用法

NISA月3万円の積立で将来いくらになる?20年後のシミュレーションと失敗しない運用法

NISA2026/01/05

    »NISA月3万円で老後に足りる?いますぐシミュレーション

    「NISAは月3万円でも本当に意味はある?」「少額すぎて増えないのでは?」と感じる人も多いでしょう。しかし、NISAは少額からの長期運用を前提とした制度であり、月3万円でも積み立て方次第で将来の資産形成につながります。毎月無理なく続けられる金額で投資を習慣化できる点は、大きなメリットです。

    一方で、投資期間や商品選びを誤ると、期待した効果を得られない可能性もあります。

    本記事では、NISAで月3万円を積み立てる場合の考え方や期待できる効果、注意点を整理し、無理のない資産づくりのヒントをプロが解説します。

    この記事を読んでわかること
    • 月3万円を20年積み立てた場合の具体的なシミュレーション結果
    • 初心者でも安心な「つみたて投資枠」の活用法
    • 積立投資を無理なく続けるための家計管理術


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    月3万円のNISA積立、将来いくらになる?

    月3万円の積立投資は、決して「意味ない」金額ではありません。20年~30年という長い期間を味方につけることで、「複利効果」と「非課税メリット」を最大限に活用し、預貯金とは比較にならないほどの資産を形成できる可能性があります。

    具体的なシミュレーションを通じて、その可能性を数値で見ていきましょう。

    年利別シミュレーション結果

    毎月3万円を20年間積み立てた場合、元本は合計で720万円になります。その元本が、想定される運用利回りによって将来どれくらいの資産に成長するのかをシミュレーションした結果は以下の通りです。

    利回り

    20年後の運用資産額

    20年後の運用資産額

    元本

    元本

    運用益

    運用益

    3%

    20年後の運用資産額

    約981万円

    元本

    720万円

    運用益

    約261万円

    5%

    20年後の運用資産額

    約1217万円

    元本

    720万円

    運用益

    約497万円

    7%

    20年後の運用資産額

    約1523万円

    元本

    720万円

    運用益

    約803万円

    (参考:つみたてシミュレーター|金融庁

    年利5%で運用できた場合、元本720万円に対して運用益が約497万円となり、資産は1200万円を超えます。年利が高くなるほど、その効果はさらに増加することがわかります。

    複利効果で後半に加速する資産の増え方

    積立投資の大きな特徴は、運用で得た利益が元本に加わり、その合計額に対してさらに利益が生まれる「複利効果」にあります。複利効果は、運用期間が長くなるほど雪だるま式に増加します。

    例えば、月3万円を年利5%で運用した場合、最初の10年間で得られる運用益は約103万円です。しかし、次の10年間(合計20年)では、運用益は約394万円(累計497万円 - 103万円)も増加します。

    そのように、投資期間の後半になるにつれて資産の増加ペースが加速するのが複利の力です。時間を味方につけることが、資産形成においていかに重要であるかがわかります。

    新NISAなら運用益が非課税になる意味

    NISA制度の最大のメリットは、運用によって得られた利益が非課税になる点です。通常、投資で得た利益(運用益)には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座内での取引であればその税金が一切かかりません。

    例えば、先ほどのシミュレーションで年利5%で20年運用した場合、運用益は約497万円です。これが通常の課税口座であれば、約101万円(497万円 × 20.315%)が税金として差し引かれ、手元に残るのは約396万円です。

    しかし、NISAであれば運用益の497万円をそのまま受け取ることができます。その約101万円の差は、長期的な資産形成において大きな意味を持ちます。

    つみたて投資枠と成長投資枠、どちらを使う?

    2024年から始まった新NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの非課税投資枠があります。

    投資初心者の場合はまず「つみたて投資枠から始めるのがおすすめです。

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    つみたて投資枠と成長投資枠の違い

    つみたて投資枠と成長投資枠の主な違いは、年間の投資上限額と投資対象商品です。


    つみたて投資枠

    つみたて投資枠

    成長投資枠

    成長投資枠

    年間投資上限額

    つみたて投資枠

    120万円

    成長投資枠

    240万円

    投資対象商品

    つみたて投資枠

    金融庁が定めた基準を満たす長期・積立・分散投資に適した投資信託など

    成長投資枠

    上場株式や投資信託など(一部除外あり)

    生涯非課税限度額

    つみたて投資枠

    1800万円(両枠共通)

    成長投資枠

    うち1200万円まで

    月3万円の積立は年間で36万円となり、つみたて投資枠の上限120万円の範囲内に収まります。そのため、まずはつみたて投資枠だけで十分に資産形成を始めることが可能です。

    初心者は「つみたて投資枠」から始めるのが安心

    投資初心者の人が「つみたて投資枠」から始めることを推奨する理由は、投資対象となる商品が金融庁の厳しい基準をクリアしたものに限定されているためです。

    具体的には、販売手数料が無料(ノーロード)で、運用にかかるコスト(信託報酬)が低く設定されているなど、長期的な資産形成に適した投資信託が厳選されています。これにより、投資家が不利な商品を選んでしまうリスクが低減されており、初心者でも安心して商品選びができます。

    一方、成長投資枠は個別株式など、より専門的な知識が必要な商品も含まれるため、まずはつみたて投資枠で経験を積んでから、活用を検討するのが良いでしょう。

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    月3万円のNISA積立におすすめの投資信託

    つみたて投資枠で投資を始めると決めたら、次に重要になるのが「どの投資信託を選ぶか」です。

    投資信託を選ぶ際には、以下の3つのポイントを確認することが鍵となります。

    1. 信託報酬運用コストが低いこと:信託報酬は、投資信託を保有している間、継続的に発生するコストです。そのコストが低いほど、手元に残るリターンは増加します。目安として、年率0.2%以下の商品を選ぶのが望ましいでしょう
    2. インデックスファンドであること:インデックスファンドとは、日経平均株価や米国のS&P500といった株価指数(市場の平均)に連動する成果を目指す投資信託です。市場全体に分散投資する効果があり、個別企業を分析する必要がないため、初心者にも分かりやすい運用手法です
    3. 純資産総額が多く安定していること:純資産総額は、その投資信託にどれだけのお金が集まっているかを示す指標です。これが大きいほど、多くの投資家から支持されている人気のファンドであると言えます。安定した運用のためにも、少なくとも100億円以上の純資産総額がある商品を選ぶと安心です
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    1本に絞るか、複数に分散するか

    投資初心者の方は、まず1本の投資信託から始めることを推奨します。例えば、「全世界株式インデックスファンド」は、それ自体が世界中の数千社の株式に分散投資しているため、1本保有するだけで十分に分散効果が得られます。

    複数のファンドを保有すると、資産状況の管理が煩雑になり、それぞれの値動きを追うのが負担になる可能性があります。

    まずは1本に集中して積立を続け、投資に慣れてきた段階で、ご自身の考えに合わせてポートフォリオの調整を検討するのがよいでしょう。

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    月3万円の積立を続けるための現実的な家計管理

    NISAでの資産形成は、長期間にわたって積立を「継続」することが欠かせません。しかし、意気込んで始めても、家計が苦しくなって途中でやめてしまっては意味がありません。

    月3万円の積立を無理なく続けるための現実的な家計管理の方法について解説します。

    手取り別「月3万円積立」の難易度

    月3万円を投資に回すことが現実的かどうかは、個人の収入や生活状況によって異なります。ここでは単身世帯を想定した、手取り収入別の難易度の目安を示します。

    • 手取り20万円:やや厳しい 家計に余裕があるとは言えず、月3万円を捻出するには意識的な節約や固定費の見直しが不可欠です。まずは月1万円など、より少ない金額から始めることも検討しましょう

    • 手取り25万円:現実的 不可能ではありませんが、計画的な家計管理が必要です。通信費や保険料などの固定費を削減することで、月3万円の積立は十分に可能になります

    • 手取り30万円以上:余裕あり 計画的に支出を管理すれば、月3万円の積立は比較的容易に達成できるでしょう。さらに増額することも視野に入れられます

    積立を続けるための家計の整え方

    積立資金を安定的に捻出するためには、家計を仕組み化することが有効です。以下のステップで家計を整えましょう。

    固定費を見直す

    家計改善で効果的なのが固定費の削減です。スマートフォンを格安SIMに変更する、不要な保険を解約する、利用していないサブスクリプションサービスをやめる、といった見直しで、月に数千円から1万円以上の節約が可能です。

    変動費(食費や娯楽費)を無理に切り詰めるよりも、一度見直せば効果が続く固定費から手をつけるのが基本です

    先取り貯蓄(投資)を徹底する

    給料が振り込まれたら、まず積立投資の金額を自動で引き落とす設定をしましょう。これは「先取り貯蓄」と呼ばれ、残ったお金で生活する習慣がつくため、確実にお金を貯める(投資に回す)ことができます。

    「お金が余ったら投資しよう」という考え方では、なかなか資金は残りません。

    生活防衛資金を確保してから始める

    投資を始める前に、必ず「生活防衛資金」を確保しておくことが鉄則です。生活防衛資金とは、病気や失業、急な出費といった不測の事態に備えるための現金預金のことです。

    目安としては、生活費の半年から1年分を、投資とは別の銀行口座に確保しておくことが推奨されます。その資金があれば、万が一の際にNISAで積み立てている資産を慌てて売却せずに済みます。

    市場が下落しているタイミングで売却せざるを得ない「損切り」のリスクを避けるためにも、まずは足元の現金を固めることが肝となります。

    月3万円のNISA積立で失敗しないための注意点

    NISAでの積立投資は、初心者にとって始めやすい資産形成の方法ですが、いくつかの注意点を押さえておかないと、思わぬ失敗につながる可能性があります。

    ここでは、長期的な成功のために心に留めておくべき3つの重要なポイントを解説します。

    短期的な値動きに一喜一憂しない

    積立投資は、20年、30年といった長期的な視点で行うことが前提です。投資を始めると、日々の市場のニュースや資産額の変動が気になってしまうかもしれませんが、短期的な価格の上下に心を乱されてはいけません。

    経済の状況によっては、数ヶ月、あるいは数年にわたって資産がマイナスになることも十分にあり得ます。しかし、歴史的に見れば世界経済は成長を続けてきました。価格が下がっている時こそ、同じ金額でより多くの口数を購入できる「安く買うチャンス」と捉え、淡々と積立を継続することが、将来のリターンにつながります。

    一番避けるべきは、価格が下落したタイミングで慌てて売却し、損失を確定させてしまうことです。

    途中でやめない・減額しないための工夫

    長期投資の成功は、何よりも「続けること」にかかっています。途中で積立をやめたり、頻繁に金額を変更したりしないための工夫を取り入れましょう。

    • 無理のない金額から始める:最初から背伸びした金額を設定すると、家計が苦しくなった時に継続が困難になります。「これなら必ず続けられる」という金額から始め、収入が増えたタイミングで見直すのが賢明です。月1万円からでも、始めることが大切です

    • 自動積立設定を活用する:証券口座で一度「自動積立設定」をしてしまえば、毎月決まった日に自動で買付が行われます。これにより、投資判断を挟むことなく、感情に左右されずに積立を続けられます。いわば「忘れる」仕組みを作ることが継続のコツです

    • 頻繁に口座を確認しない:日々の値動きは気にせず、確認は年に1回程度に留めましょう。頻繁に見ると、どうしても価格の上下が気になり、不要な行動(売却など)をとってしまうリスクが高まります

    「増やそう」と思って成長投資枠で個別株に手を出さない

    投資に慣れてくると、「もっと大きなリターンを狙いたい」と考え、成長投資枠で個別企業の株式に投資したくなるかもしれません。しかし、これは初心者にとってリスクの高い行動です。

    個別株投資は、どの企業の株価が上がるかを予測する必要があり、専門的な知識や分析が求められます。また、投資信託に比べて値動きが激しく、一つの企業の業績不振が大きな損失に直結する可能性があります。

    まずは、つみたて投資枠で市場全体に分散投資するインデックスファンドを淡々と積み立てることに集中しましょう。これが、初心者にとって再現性が高く、失敗しにくい資産形成の王道です。

    月3万円を続けることで得られる効果

    月々3万円の積立を20年間、コツコツ続けることは決して簡単なことではありません。しかし、達成した先には、お金の心配が軽減された、より自由な未来が待っています。

    数字上の資産額だけでなく、それがもたらす生活や心の変化について考えてみましょう。

    1000万円超の資産が選択肢を広げる

    シミュレーションが示すように、月3万円の積立でも20年後には1000万円を超える資産を築ける可能性があります。

    • 老後資金の安心材料:公的年金に加えて1000万円以上の資産があれば、老後の生活に対する経済的な不安は大幅に軽減されます
    • 住宅購入や教育資金:住宅購入の頭金に充てたり、子どもの進学など、まとまった資金が必要になるライフイベントにも柔軟に対応できます
    • キャリアの自由度向上:経済的な基盤があることで、リスクをとって新しいキャリアに挑戦したり、一時的に仕事を休んで学び直したりといった、人生の自由度が高まります

    「今」始めることの価値

    資産形成において、時間は最大の味方です。始めるのが1年、また1年と遅れるほど、複利効果の恩恵は小さくなってしまいます。

    20年後に「あの時始めておけばよかった」と後悔しないために、行動を起こすのは「」です。

    月3万円が難しければ、月1万円、あるいは数千円からでも構いません。大切なのは、少額でもいいので一日でも早く投資を始め、長期的な資産形成の第一歩を踏み出すことです。

    NISA月3万円の積立に関するQ&A

    NISAで月3万円の積立を始めるにあたって、多くの人が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。

    月3万円を途中で増額・減額できる?

    NISAの積立額はいつでも自由に変更することが可能です。多くの金融機関では、ウェブサイトやアプリから簡単な手続きで金額の変更ができます。

    収入が増えたり、家計に余裕ができたりしたタイミングで増額を検討するとよいでしょう。逆に、急な支出で家計が厳しくなった場合は減額も可能です。

    ただし、一度減額すると積立の習慣が崩れてしまう可能性もあるため、最初の金額設定は無理のない範囲で行うことが肝となります。

    途中で解約したらどうなる?

    NISA口座内の資産は、いつでも解約(売却)して現金化することが可能です。しかし、注意点がいくつかあります

    第一に、積立投資は長期保有が前提のため、短期間で売却すると市場の状況によっては元本割れ(投資した金額より受け取る金額が少なくなる)のリスクが高まります。

    第二に、新NISAでは、商品を売却して空いた非課税枠は翌年以降に復活し、再利用することができます。

    しかし、頻繁な売買は時間分散の効果を損ない、長期的な資産形成の妨げになる可能性があるため、あくまで緊急時や目標達成時以外の売却は慎重に検討すべきです。

    ボーナス時に追加投資したほうがいい?

    家計に余裕があれば、ボーナス時に追加で投資(スポット購入)をすることも資産形成を加速させる有効な手段です。

    多くの証券会社では、毎月の積立設定とは別に、ボーナス月だけ金額を上乗せする「ボーナス設定」が可能です。

    ただし、最優先すべきは毎月の積立を継続することです。ボーナスは生活防衛資金の補充や、自己投資、旅行など他の目的に使うことも重要な選択肢です。

    無理に追加投資をして家計を圧迫することがないよう、計画的に活用しましょう。

    まとめ

    「NISAを月3万円積み立てれば安心」とは限りません

    月3万円は始めやすい金額ですが、年齢・投資期間・老後に必要な金額によっては、十分なケースもあれば不足するケースもあります。

    重要なのは、「平均ではなく自分にとって足りるかどうかです。

    まずは、老後にいくら必要で、月3万円の積立でどこまで届くのかを整理してみましょう。
    不足が見えれば、金額を増やす・期間を延ばす・他の制度を併用するなど、次の一手が明確になります。

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    執筆・監修
    高橋 明香
    • 高橋 明香
    • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

    みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

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