定期預金と積立預金の違いとは?特徴やメリット・デメリットを徹底比較
【無料】いくら貯めればいい?あなたの将来に必要な額を3分で診断
「まとまったお金を安全に運用したいけど、定期預金と積立預金の違いは?どっちがいいの?」 とお悩みの方も多いでしょう。
低金利時代とはいえ、定期預金や積立預金は堅実な資産形成の第一歩として人気があります。しかし、その違いを正確に理解している方は意外と少ないかもしれません。
この記事では、金融商品の基本である定期預金と積立預金のそれぞれの特徴、メリット・デメリットを徹底解説します。それぞれの違いを理解し、賢い資産運用をスタートさせましょう。
- 定期預金と積立預金の特徴の違い
- 定期預金と積立預金、それぞれのメリット・デメリット
- 定期預金と積立預金の選び方とおすすめな人
預金の方法が気になるあなたへ
将来、お金の不安なく暮らすために、老後までにいくら貯めればよいかを早めに把握して準備を始めましょう。マネイロでは、将来資金の準備を便利に進められる無料ツールを利用できます。
▶将来資金の無料診断:将来必要になる金額が3分でわかる
▶賢いお金の増やし方入門:貯金と投資で賢く増やす方法がわかる
▶NISAで始める資産運用~基本編~:NISAの基本と資産運用の始め方入門
定期預金と積立預金とは?
具体的な違いを見る前に、まずは定期預金と積立預金がそれぞれどのようなものなのか、基本的な仕組みを理解しておきましょう。
定期預金とは?まとまった資金を一定期間預ける
定期預金とは、最初にまとまった金額を預け入れ、あらかじめ定めた期間(預入期間)が満了するまで原則として引き出せない預金のことです。
期間は1ヶ月、3ヶ月、1年、3年、5年などさまざまで、一般的に普通預金よりも高い金利が設定されています。
定期預金の主な特徴は以下のとおりです。
・預入期間中は原則引き出せない(中途解約は可能だが、金利が低くなる場合がある)
・普通預金より金利が高い傾向がある
・満期になると、元本と利息が払い戻されるか、自動継続される
積立預金とは?毎月コツコツお金を積み立てる
積立預金とは、毎月決まった日(または任意のタイミング)に、一定額を普通預金口座などから自動的に振り替えて積み立てていく預金のことです。
目標額や期間を設定できるものや、ボーナス時に増額して積み立てできるものなどがあります。
積立預金の主な特徴は以下です。
・少額から始められる場合が多い
・自動振替なので、手間がかからず計画的に貯蓄できる
・途中で積立額の変更や一時的な引き出しが可能な場合もある(商品による)
・定期預金と同様に、普通預金より金利が高い傾向がある
【早見表】定期預金と積立預金の違い
それぞれの違いについて、表で比較するとより明確になります。早見表で特徴の違いを整理してみましょう。
なお、下記は一般的な特徴であり、金融機関や商品によって詳細が異なる場合があります。
定期預金のメリット・デメリット
定期預金は、まとまったお金を運用するのに適しています。そのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
定期預金のメリット
普通預金より金利が高い
最大のメリットは、普通預金に比べて金利が高く設定されている点です。少しでも有利にお金を増やしたい場合に適しています。
満期まで確実に資金を確保できる
預入期間中は原則引き出せないため、「つい使ってしまう」ということを防止でき、確実に満期まで資金を確保できます。特に教育資金や住宅購入の頭金など、使う時期が決まっている資金の保管場所として最適です。
預金保険制度の対象
預金保険制度(ペイオフ)の対象であるため、万が一金融機関が破綻した場合でも、1金融機関あたり元本1000万円(最大)とその利息が保護されます。
計画的な資産運用ができる
満期日と金利が確定しているため、将来の資金計画が立てやすくなります。
定期預金のデメリット
中途解約しにくい
定期預金は中途解約がしにくいといえます。やむを得えない場合、多くの商品で満期前に解約することはできますが、当初の約束された金利ではなく、大幅に低い中途解約利率が適用されるのが一般的です。
インフレに弱い可能性がある
定期預金の金利は固定されているため、市場の金利が上昇したり、インフレ(物価上昇)が進行したりすると、実質的な資産価値が目減りする可能性があります。
流動性が低い
中途解約のデメリットが大きいため、すぐに現金が必要になった場合でも、簡単には引き出しにくくなります。そのため、基本的にはしばらく使う予定のない余裕資金で運用する必要があります。
まとまった資金が必要
少額から始められる商品もありますが、基本的にはある程度まとまった金額を用意する必要があります。そのため、始めるハードルはやや高いといえます。
預金の方法が気になるあなたへ
将来、お金の不安なく暮らすために、老後までにいくら貯めればよいかを早めに把握して準備を始めましょう。マネイロでは、将来資金の準備を便利に進められる無料ツールを利用できます。
▶将来資金の無料診断:将来必要になる金額が3分でわかる
▶賢いお金の増やし方入門:貯金と投資で賢く増やす方法がわかる
▶NISAで始める資産運用~基本編~:NISAの基本と資産運用の始め方入門
積立預金のメリット・デメリット
一方の積立預金はコツコツと目標額を貯めていくのに適しています。こちらのメリットとデメリットも確認しましょう。
積立預金のメリット
少額から始められる
毎月1000円や5000円といった少額からスタートできる金融機関が多く、収入が少ない人や不安定な人、貯蓄初心者でも気軽に始められます。
毎月自動で貯まる仕組みを作れる
毎月指定した日に自動的に普通預金口座から振り替えられるため、自分で入金する手間がありません。また、忘れずに貯蓄を続けられ、「先取り貯蓄」の仕組みを簡単に作れます。
計画的に資金を準備できる
旅行資金や資格取得費用、結婚資金など、将来の目標に向けて計画的に資金を準備できます。中には、目標額や期間を設定できる商品もあります。
比較的引き出しの自由度が高い
金融機関や商品によっては、急な出費が必要になった際に一部引き出しが可能なものや、積立の一時停止ができるものもあり、定期預金と比べると自由度が高い傾向があります。
預金保険制度の対象
定期預金と同様に、預金保険制度の対象となります。万が一金融機関が破綻したとしも、1金融機関あたり元本1000万円(最大)とその利息が保護されます。
積立預金のデメリット
金利がさほど期待できない
定期預金に比べると、金利がやや低めに設定されている場合があります。特に低金利の現在は、大きな利息収入は期待しにくいといえます。
強制力は高くない
いつでも解約や引き出しが可能な商品の場合、意思が弱いとつい使ってしまい、目標達成が遠のく可能性があります。
インフレリスクがある
定期預金と同様に、インフレによって実質的な価値が減少するリスクがあります。
満期がない商品が多い
目標額や期間を設定するタイプでない場合、明確な終わりがないため、モチベーション維持が難しいと感じる人もいるかもしれません。
定期預金と積立預金の選び方とおすすめな人
それぞれの特徴を理解したところで、実際にどちらを選べばよいのでしょうか。ご自身の目的やライフスタイルに合わせて選びましょう。
定期預金がおすすめな人
以下のような人は、定期預金がおすすめです。
退職金やボーナスなど、まとまったお金を安全に運用したい人
すぐに使う予定のないまとまった余裕資金があり、少しでも有利に、かつ安全に保管・運用したい方に向いています。
使う時期が決まっている資金を着実に貯めたい人
満期が設定されているため、例えば「1年後の車の購入資金」や「3年後の住宅の頭金」など、使う時期が決まっている資金を計画的に準備したい人に向いています。
誘惑に弱く、手元にお金があると使ってしまいがちな人
定期預金は、一度預金してしまえば基本的に満期まで引き出せません。普通預金や積立預金にはない制約があるため、強制的な貯蓄につながりやすいといえます。
積立預金がおすすめな人
少額から貯蓄を始めたい人
積立預金は1000円程度の少額からスタートできます。貯蓄初心者の人でも無理なく貯蓄を始めることができるでしょう。
貯蓄の習慣をつけたい人
積立預金は、一度設定をしてしまえば、自動でお金が積み立てられていくため、貯蓄の習慣がなかった人でも簡単に習慣化することができます。
普通預金よりは有利に貯めたい人
いざという時にも比較的引き出しがしやすいため、万が一の備えとしても機能します。それでいて普通預金よりもやや高い金利で貯めることができます。
定期預金・積立預金を始める際の注意点と賢い活用法
次に、実際に預金を始める前に、知っておきたい注意点や、より賢く活用するためのポイントをご紹介します。
金融機関ごとの特色をチェック
金利はもちろん重要ですが、それだけで選んでしまうのは早計です。
特に積立預金の場合、最低積立金額や積立日、引き出しの条件、手数料の有無など、使い勝手も金融機関や商品によって大きく異なります。
中途解約の条件を確認
定期預金も積立預金(特に定期預金型の積立預金)も、満期前に解約すると「中途解約利率」が適用され、当初予定していた利息よりも大幅に少なくなってしまうのが一般的です。
やむを得ない事情で解約する可能性も考慮し、中途解約の条件は契約前に必ず確認しておきましょう。
目的と期間を明確にする
「なんとなく貯める」よりも、「何のために、いつまでに、いくら貯める」という目的と期間を明確にすることで、モチベーションを維持しやすくなります。特に積立預金では、目標設定が継続の鍵となります。
他の金融商品との組み合わせも検討しよう
まだまだ低金利が続く現在、定期預金や積立預金だけで大きく資産を増やすことは難しいといえます。これらはあくまで「守りの資産」「ベースとなる貯蓄」と位置づけ、リスク許容度に応じて資産運用も検討するのがおすすめです。
特に、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用することで、有利に資産を増やすことができます。将来を見据えて、長期的にお金を増やしていきたい場合はぜひ検討してみましょう。
まとめ
今回は、定期預金と積立預金の違いについて、それぞれのメリット・デメリット、選び方のポイントなどを詳しく解説しました。
簡単にまとめると、定期預金は、まとまった資金を一定期間、有利な金利で運用したい人に向いていて、積立預金は、毎月コツコツと計画的に、無理なく貯蓄を続けたい人に向いているといえます。
どちらが良い・悪いではなく、それぞれの特性を理解し、ご自身の目的やライフスタイル、資金状況に合わせて使い分けることが大切です。
今回の記事を参考に、ご自身に合った預金方法を見つけ、将来に向けた賢い資産形成の一歩を踏み出しましょう。
まずは、普段利用している金融機関のWebサイトなどで、具体的な商品の詳細を確認してみるのがおすすめです。
預金の方法が気になるあなたへ
将来、お金の不安なく暮らすために、老後までにいくら貯めればよいかを早めに把握して準備を始めましょう。マネイロでは、将来資金の準備を便利に進められる無料ツールを利用できます。
▶将来資金の無料診断:将来必要になる金額が3分でわかる
▶賢いお金の増やし方入門:貯金と投資で賢く増やす方法がわかる
▶NISAで始める資産運用~基本編~:NISAの基本と資産運用の始め方入門
※本記事の内容は記事公開時や更新時の情報です。現行と期間や条件が異なる場合がございます
※本記事の内容は予告なしに変更することがあります。予めご了承ください
オススメ記事
監修
高橋 明香
- ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者
みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
執筆
マネイロメディア編集部
- お金のメディア編集者
マネイロメディアは、資産運用に関することや将来資金に関することなど、お金にまつわるさまざまな情報をお届けする「お金のメディア」です。正確かつ幅広い年代のみなさまにわかりやすい、ユーザーファーストの情報提供に努めてまいります。