
【7月13~17日】日経平均動向:日経平均はAI・半導体関連の買い戻しが期待されるが、中東情勢に懸念も
2026年7月10日の日経平均株価は、米株高を引き継いだAI・半導体関連銘柄の牽引により、一時1600円超の急騰を見せました。
しかし週末にかけて、イランのホルムズ海峡再封鎖や米軍の追加攻撃など、中東の地政学リスクが一気に高まっています。原油高による企業業績への悪影響や、歴史的な円安に対する政府・日銀の為替介入への警戒感も根強く、今週の日本株は神経質な展開が予想されます。
本記事では、TSMC決算などの重要イベントを控える今週の相場展望と投資戦略を分かりやすく解説します。
日経平均は一時、1600円あまり上昇

AI・半導体株が日経平均を引き上げる
2026年7月10日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比813円88銭高の6万8557円73銭でした。上げ幅は一時、1600円を超えました。前日の米株式市場で主要株価指数が上昇した流れを受けて、東京市場でも買われる展開となりました。
米国株式市場で人工知能(AI)・半導体株が上昇したことから東京市場でも関連銘柄の買いが優勢となりました。
アドバンテスト、東京エレクトロンが上昇。ソフトバンクグループは一時14%高となりました。3銘柄だけで日経平均を800円あまり押し上げました。一方、10日には上場投資信託(ETF)の分配金(配当に相当)捻出に伴う換金売りもあり、午後には上げ幅を縮小しました。キオクシアホールディングスは午前には上昇していましたが午後には下落しました。
ファストリが下落、三菱UFJFGが最高値うかがう
ファーストリテイリングは午前に2%近く上昇したもののその後は下落しました。9日に2026年8月期(今期)の連結純利益(国際会計基準)予想を上方修正し、前期比15%増の5000億円になる見通しだと発表したものの、市場予想並みの見通しだったことから売られる展開となりました。
三菱UFJフィナンシャル・グループが反発し一時、3478円まで上昇しました。7日に付けた株式分割考慮ベースの上場来高値(3518円)に接近しています。
三菱自動車が反発しています。一時は前日比56円高の386円60銭と約1カ月ぶりの高値を更新しました。9日に国内工場でヒューマノイド(ヒト型ロボット)の量産を始めると発表しことから、労働力不足の課題につながる需要が期待できるとして買われました。
中東情勢は地政学リスクが再度高まる動きか

原油相場の上昇は日本企業の業績にも影響
今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、終値は前日比149ドル60セント高の5万2637ドル01セントでした。同日に原油価格が下落したことに加え、韓国の半導体メモリー大手、SKハイニックスの米預託証券(ADR)の米市場上場なども投資家に好感されました。
ただし、中東情勢は不透明感があります。一時、停戦に向けた動きが進展しつつあると見られていましたが、7月上旬には一転して両国の軍事衝突が活発になりました。
12日には、イランの革命防衛隊がホルムズ海峡を再封鎖したと伝わりました。米軍は日本時間13日早朝にイランへの追加攻撃を開始したと明らかにしています。
両国の応酬が激化した場合、原油価格が再度上昇することも想定されます。その場合、日本企業の業績にも影響が出るため、日経平均も上値が重い展開になることが想定されます。
15日にはオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディング、16日には台湾積体電路製造(TSMC)が4~6月期決算を発表します。内容がよければ国内外の相場をけん引することが期待されますが、逆の場合、失望売りにつながることもあります。
円相場はさらに下値を探る動きか

今週も引き続き、AI・半導体関連銘柄が市場を左右しそうです。中東情勢やそれに伴う原油価格の動向などが注目されます。
気になるのは、為替相場です。現状、円安傾向が続いており、この40年近くでもっとも安値圏となっています。政府・日銀による為替介入への警戒感も高まっています。要人による口先介入も含めて、急な値動きに注意したいところです。
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