【10月13~16日】日経平均動向:AI・半導体関連企業の好業績への期待感高まる。7万円台回復し値固めか

【10月13~16日】日経平均動向:AI・半導体関連企業の好業績への期待感高まる。7万円台回復し値固めか

日経平均株価は2026年10月6日、終値ベースで約3カ月ぶりに7万円台を回復しました。その後はAI・半導体関連株を中心に売りが広がり、9日には6万9030円92銭まで下落したものの、6万9000円台を維持しています。

今後は、半導体関連企業の決算や米国の金融政策が、日本株の値動きを左右する重要なポイントとなりそうです。一方、地政学リスクやインフレ再燃への警戒も必要です。

本記事では、直近の日経平均の動向を振り返りながら、今週の日本株の見通しや注目すべき経済イベント、投資判断のポイントを解説します。

この記事を読んでわかること
  • 日経平均株価の直近の動向:7万円台回復後に下落した背景と、日本株の底堅さ
  • 今週の日本株の見通し:半導体関連企業の決算や米国の経済指標が株価に与える影響
  • 今後の投資判断のポイント:地政学リスクや金融政策を踏まえた投資機会の見極め方

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日経平均は終値ベースで一時7万円台を回復

日本株の下値の固さがうかがえる状況

2026年10月9日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比11円19銭安の6万9030円92銭でした。小幅ながら3日続落です。

6日には終値ベースで約3カ月ぶりに7万円台を回復し、翌7日にも7万円台を維持していましたが、8日に7万を割りました。ただし6万9000円台はキープしています。

9日は前日の前日の米株式市場でハイテク株が下落した流れを受けて、AI・半導体関連銘柄が売られました。アドバンテスト、イビデン、キオクシア、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、フジクラなど関連銘柄が軒並み下げました。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が8日、米オープンAIの年換算ベースの売上高が9月末時点で500億ドル(約7兆9000億円)弱だと報じ、市場予想を200億ドル程度も下回ったと報道されたことを受けて、オープンAIに約13%出資しているSBGも売られました。

サイバー攻撃による情報漏洩による影響も

ファーストリテイリングは、2027年8月期(今期、国際会計基準)の連結純利益が前期比3%増の5600億円と、7年連続で過去最高を更新する見通しを発表したものの、市場予想には届かなかったことが嫌気され売られました。

サイバー攻撃による情報漏洩などのニュースが増えています。ソフトバンク子会社でクラウドサービス事業者のIDCフロンティアは7日、不正アクセスによって法人向けクラウドサービスで障害が発生したと発表しました。同サービスを利用するニッスイなどに影響が出ています。大規模な漏洩が起きると株価下落にもつながります。

一方で、サイバーセキュリティー関連銘柄として、ウイルス対策ソフトを手掛けるトレンドマイクロが買われています。

日本株は底堅く、上値を狙う展開か

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。今週は12日がスポーツの日の祝日で休業だったため、営業日は4日間となります。

12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、終値は前週末比195ドル60セント高の5万1850ドル55セントでした。

日経平均は、先週は終値ベースで7万円台を回復したものの、週末には失速気味となりました。ただ、6万9000円台を維持しており、下値は限定的です。

今週にも再度7万円台回復に向けて上値を試す展開になることも期待できます。

大手半導体関連企業の決算に注目

相場をけん引するのはやはり、AI・半導体関連銘柄になりそうです。そこで注目されるのが、グローバルな半導体関連企業の決算です。

14日にはオランダのASMLが、15日には台湾積体電路製造(TSMC)が決算発表を行います。好業績の場合、日本株も買われる展開になるでしょう。

10月下旬から3月期企業の2026年4〜9月期の決算発表が本格化します。日本企業の業績が堅調になるとの見方が多く、銘柄も物色されそうです。

14日には米消費者物価指数(CPI)が発表されます。結果が下振れすると米利上げ観測が後退し、投資家がリスクオンの姿勢が強まる可能性があります。

底堅さを見極めながら投資機会を探る

日本株には底堅さが感じられるものの、楽観は禁物です。米国では利上げ観測が後退している一方、フーシ派によるサウジアラビアへの攻撃を受けて原油価格が上昇しており、インフレ再燃への警戒も必要です。

AI・半導体関連企業の好業績への期待は相場の支えとなりそうですが、地政学リスクや米国の金融政策など不透明要因も残ります。

市場環境の変化に柔軟に対応しながら、株価の調整局面では有望銘柄を見極め、投資機会を着実に捉えていきたいところです。

株価を動かすニュース、投資家はどこを見る?

今後の日本株の動向を見極めるうえで、注目したいのがAI・半導体関連企業の決算や米国の経済指標です。

ただし、好決算が発表されたからといって、必ずしも株価が上昇するわけではありません。 業績が市場予想を下回った場合や、好業績がすでに株価に織り込まれている場合には、売られることもあります。

また、株価は企業業績だけでなく、金利や為替、地政学リスクなど、さまざまな要因によって変動します。

ニュースを投資判断に活かすには、「市場が何に注目しているのか」「その材料が株価にどこまで織り込まれているのか」を理解することが大切です。

決算発表を例に、株価が動く仕組みやニュースの読み解き方を、元機関投資家の泉田良輔が初心者にもわかりやすく解説します。

»無料視聴:決算で株価が動く仕組み

ご留意事項

  • 本記事は一般的な情報提供を目的として作成したものであり、特定の金融商品の取引を勧誘するものではありません。
  • 本記事の内容は記事公開時または更新時点の情報に基づいています。制度・法令・税制等の変更により、現在の情報と異なる場合があります。
  • 本記事の内容の正確性、完全性、最新性を保証するものではなく、予告なく変更または更新する場合があります。
  • 投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任とご判断のもとで行っていただきますようお願いいたします。

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執筆・監修
下原 一晃
  • 下原 一晃
  • テクニカルアナリスト

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。