

個人向け国債(変動10年)の金利予想|2026年最新動向と今後の見通し
»あなたは債券に投資するべき?最適な運用を3分で診断
「個人向け国債・変動10年の金利は今後どうなる?」「金利が上がっている今、購入すべきか迷う」といったお悩みはありませんか。
金利が変動するタイプの金融商品は、将来の見通しが立ちにくく、購入をためらう人も多いでしょう。
本記事では、個人向け国債(変動10年)の金利が決まる仕組みや過去の推移、今後の金利予想を専門家が解説します。
自身の資産計画に変動10年が合うかどうかの判断材料として、ぜひご活用ください。
- 個人向け国債(変動10年)の金利は市場金利に連動して半年ごとに見直される
- 今後の金利は日銀の金融政策次第で、長期的には上昇する可能性がある
- 金利上昇局面では、利率の決まり方の違いから固定金利タイプが有利になる場合もある
債券を活用して資産運用をしたいあなたへ
マネイロでは「専門知識がなくても正しい資産運用ができる」をコンセプトに、さまざまな無料サポートをご提供しています。
▶3分投資診断:あなたに合う投資がわかる
▶一括投資診断:まとまったお金の運用方法がわかる
▶500万円から始める債券投資セミナー:債券の活用術かわかる


2026年4月募集分の金利は1.55%|過去からの推移

2026年4月募集(第193回債)の個人向け国債「変動10年」の初回適用利率は年1.55%(税引前)です。近年は市場金利の上昇を受け、個人向け国債の利率は高い水準で推移しています。
今後の金利を考える上では、「変動10年」の利率がどのような仕組みで決まり、ここ数年でどう推移してきたのかを押さえておきましょう。
変動10年の金利が決まる仕組み
個人向け国債「変動10年」の適用利率は、半年ごとに見直される変動型です。利率の決定には「基準金利」が用いられ、以下の計算式で算出されます。
- 適用利率 = 基準金利 × 0.66
基準金利は、固定型と変動型で異なり、変動10年では、利子計算期間が始まる月の前月までに行われた10年固定利付国債の入札における平均落札利回りです。
10年物国債の金利は一般的に長期金利を指すので、変動10年の利率は長期金利の動向に連動することになります。
長期金利が上昇すれば適用利率も上がり、受け取る利子も半年ごとに増える可能性があります。反対に長期金利が低下すれば適用利率も下がります。ただし、年率0.05%の最低金利保証が設定されているため、それを下回ることはありません。
気をつけたいのは、適用利率が基準金利に0.66を乗じて算出される点です。金利上昇の影響を受けるとはいえ、その上昇幅が抑制される仕組みになっています。
2024年〜2026年の金利推移
近年の「金利ある世界」への移行に伴い、個人向け国債(変動10年)の金利も上昇傾向にあります。過去2年間の初回適用利率の推移は以下の通りです。
2026年に入ってから利率が1%を超え、個人の資産運用における魅力が高まっています。

今後の金利予想

今後の個人向け国債(変動10年)の利率は、日本の金融政策の動向に左右されると考えられます。市場では、日本銀行(日銀)による追加の政策金利引き上げや、国債の買い入れを減らす量的引き締め(QT)が進むとの見方が広がっています。
これらの動きは長期金利の上昇要因となり、変動10年の適用利率にも影響を与える可能性があります。

日銀の政策金利引き上げによる影響
今後の金利を占う上で重要な要素は、日銀の金融政策です。日銀は、2024年にマイナス金利政策を解除し、「金利ある世界」へと舵を切りました。
市場では、日銀が今後も段階的に政策金利を引き上げるという見方が織り込まれつつあります。政策金利の引き上げは、金融市場全体の金利水準を押し上げ、変動10年の基準金利となる長期金利(10年物国債利回り)の上昇につながります。
金利が上昇すれば、変動10年の適用利率も連動して上昇するため、将来受け取る利子が増える可能性があります。
量的引き締め(QT)の影響
日銀が国債の買い入れ額を減らす「量的引き締め(QT)」も、金利上昇の要因となり得ます。これまで日銀は、市場から大量の国債を買い入れることで長期金利を低く抑えてきました。
国債の最大の買い手であった日銀の買い入れ額が減少すると、国債の需給バランスが崩れ、買い手がつきにくくなる(需要が減る)可能性があります。
こうなると、国債市場は不安定化し、国債価格の下落を招きます。債券価格と利回りはシーソーの関係に例えられますが、債券価格が下落すると利回りは上昇します。
量的引き締めが進むことが、長期金利の上昇を招き、結果的に変動10年の適用利率も高まることが予想されます。
金利予想の前提条件
将来の金利予想は、あくまで現時点での情報に基づいたシナリオの1つです。実際のところ、金利は上記以外のさまざまな経済情勢によって変動します。
例えば、海外の景気後退や金融不安、地政学リスクの高まりなども、日本財政の弱さが強く意識されやすい要因となり、日本国債が売られ、利回りが上昇する可能性があります。
また、米国の政策金利の動向や、それに伴う為替変動も日本の市場金利に影響を与えます。
一般的に、金利予想は専門家であっても正確な予想は難しいものです。あくまで1つの情報として参考にするとよいでしょう。
債券を活用して資産運用をしたいあなたへ
マネイロでは「専門知識がなくても正しい資産運用ができる」をコンセプトに、さまざまな無料サポートをご提供しています。
▶3分投資診断:あなたに合う投資がわかる
▶一括投資診断:まとまったお金の運用方法がわかる
▶500万円から始める債券投資セミナー:債券の活用術かわかる
変動10年と固定5年・固定3年の比較

個人向け国債には、「変動10年」のほかに、満期まで金利が変わらない「固定5年」「固定3年」があります。
金利上昇局面では、それぞれの商品の特徴や金利の決まり方の違いを理解して、自身の考えに合ったものを選ぶことが欠かせません。

金利上昇局面で変動10年が有利な理由
変動10年の最大のメリットは、金利上昇の恩恵を受けられる点です。適用利率は半年ごとに見直されるため、市場金利が上昇すれば、将来受け取る利子も増える仕組みです。
現在のようなインフレ下では、固定金利だと、お金の実質的な価値が目減りするリスクがあります。しかし、変動10年であれば、利率が上昇することでリターンが増え、ある程度インフレリスクを軽減する効果が期待できます。
今後も金利が上昇し続けると考える人にとっては、変動10年が有利な選択肢となるでしょう。
固定5年が選ばれる理由
最近の金利状況では、固定5年の利率が変動10年を上回る「金利の逆転現象」が起きています。2026年3月発行分では、変動10年(191回債)が1.48%だったのに対し、固定5年(179回債)は1.66%でした。
この逆転は、利率の決定方法の違いが影響しています。
- 変動10年: 基準金利 × 0.66
- 固定5年: 基準金利 - 0.05%
この計算方法では、基準金利が低い時は差が小さくなりますが、金利が上昇する局面では、掛け算(×0.66)である変動10年よりも、引き算(-0.05%)である固定5年の方が、基準金利の上昇をより反映しやすくなります。
将来の金利が思ったほど上がらないと考える場合や、高金利を5年間確定させたい場合などは、固定5年が魅力的な選択肢となります。
運用期間別の選び方
どの個人向け国債を選ぶかは、自身の資金計画や金利の見通しによって決まります。以下に選び方の目安を示します。
【変動10年がおすすめの人】
- 10年以上の長期で資金を運用できる
- 今後も金利が上昇し続けると予想している
- インフレに備えたい
【固定5年・固定3年がおすすめの人】
- 3〜5年後に使う予定がある資金を運用したい
- 購入時点で将来の受取利子額を確定させたい
- 将来の金利が上昇するとは考えていない
固定5年と3年に関しては、将来の金利が長期にわたって上昇すると考えている人も、選択肢に入ります。
短めの債券を購入して、満期になったところで高金利の債券に新たに投資するという方法もよいでしょう。最初から満期の異なる債券に分散投資するのもひとつの方法です。
かつては「個人向け国債は変動10年一択」といわれていましたが、金利上昇期においては、それぞれの商品の特性を理解し、自身の考えに合ったものを慎重に選ぶ必要があります。
個人向け国債の選び方に迷ったら「マネイロ」に無料相談

「金利の今後の見通しが立たず、どの国債を選べばよいか分からない」という人は、ぜひマネイロの無料オンライン相談をご活用ください。
家計管理・資産運用のプロであるファイナンシャルアドバイザーが、一人ひとりに合わせたマネープランを中立的な立場からご提案します。
- 相談は何度でも無料
- オンラインで全国どこからでも相談可能
- 無理な勧誘は一切なし
自身の資産状況に合った最適な運用方法を見つけるためにも、まずはお気軽にご相談ください。
\空いている日程から相談日を予約/
変動10年がおすすめな人・避けるべき人

個人向け国債(変動10年)は、安全性と収益性のバランスが取れた金融商品ですが、すべての人にとって最適な選択とは限りません。
自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、適切な商品を選ぶことが大切です。
変動10年が向いている人
以下のような考えの人は、変動10年を投資先として検討してみましょう。
長期的な視点で資産を増やしたい人
10年以上、資金を固定できる人に向いています。将来の金利上昇の恩恵を享受できる可能性があります。
インフレによる資産の目減りを防ぎたい人
変動10年は金利変動に連動して、半年ごとに利率が変わります。利率が上昇すれば、資産の実質的な価値を維持しやすくなります。
元本割れのリスクを避けたい人
元本の返済や利払いは国が責任を持って行います。安全性を重視する人におすすめです。
1000万円以上の預金がある人
預金がペイオフで保護されるのは1金融機関につき、預金者一人あたり元本1000万円(普通預金や定期預金など一般預金)とその利子までです。
個人向け国債は保護の対象ではないものの、国が破綻しない限り元本と利子は守られ、購入額にも上限はありません。
固定金利のほうがよい人
一方で、以下のような考えを持つ人は、変動10年よりも固定金利タイプの国債や他の金融商品が適している可能性があります。
将来の金利変動リスクを取りたくない人
変動10年は金利が低下する可能性もあります。購入時点で受取額を確定させたい安定志向の人は、固定金利のほうが安心です。
近い将来に資金を使う予定がある人
変動10年は発行後1年間は原則として中途換金できません。3年後や5年後など、具体的な資金使途が決まっている場合は、期間の合った固定金利タイプが適しています。
より高いリターンを求める人
個人向け国債は安全性が高い分、株式投資などに比べてリターンは限定的です。リスクを取ってでも資産を増やしたい人は、他の投資商品も検討する必要があります。
»まとまったお金のベストな投資先は?あなたに最適な運用方法を診断
個人向け国債と預金・他の債券との比較

資産を安全に運用したいと考えた時、個人向け国債のほかに定期預金や新窓販国債といった選択肢があります。
それぞれの特徴を比較し、自身にとって最適な商品を見つけましょう。
定期預金より国債が有利な理由
現在の金利上昇期においては、定期預金よりも国債のほうが有利になる傾向があります。
個人向け国債の利率は、市場金利などを反映した利付国債の利回りに応じて決まります。一方で、銀行の預金金利は、市場金利や他社との競争環境などに影響され、実際の引き上げまでに時間がかかる場合もあります。
2026年4月時点では、個人向け国債(変動10年)の金利は1.55%台半ばですが、銀行の定期預金金利(スーパー定期10年)では、多くの場合、この水準には届いていません。(※)
ただし、定期預金は、いつでも解約できる流動性の高さがメリットです。また、預金キャンペーン等で、1年定期の金利が1%程度なら、預けるメリットがないわけではありません。今後の金利上昇に備えて、高金利の定期預金に預けて様子を見るという方法も考えられるでしょう。
インフレによる資産の目減りを少しでも抑えたい場合、国債は預金よりも有利な選択肢になりますが、他の方法も考えられます。自分に合った選択肢を検討することが大切です。
※(参考:円預金金利 | 三菱UFJ銀行|2026年4月現在)
窓販国債10年との違い
個人向け国債と似た商品に「新窓販国債」があります。同じ10年満期の商品を比較すると、以下のような違いがあります。
新窓販国債は満期まで金利が変わらない固定金利で、最近は「国債10年」が「変動10年」よりも利率が上回る状況が続いています。
商品の違いとしては、変動型のような中途換金の制限期間はなく、いつでも市場で売却が可能な点が挙げられます。ただし、この際は元本割れの可能性があります。
リスクを許容できるなら新窓販国債、換金時の元本割れを避けたい人は個人向け国債など、リスクや流動性の違いで選ぶとよいでしょう。

購入前に知っておきたい注意点

個人向け国債(変動10年)は安全性の高い金融商品ですが、購入前に理解しておくべき注意点もいくつか存在します。
中途換金時のルールや税金については、事前にしっかりと確認しておきましょう。
中途換金時の「ペナルティ」
個人向け国債(変動10年)は、発行から1年が経過すればいつでも中途換金が可能ですが、その際には直近に受け取った利子を返還する必要があります。
具体的には、以下の金額が額面金額から差し引かれます。
- 中途換金調整額 = 直前2回分の各利子(税引前)相当額 × 0.79685
これは、すでに受け取った利子の一部を返還するイメージです。この調整により元本割れすることはありませんが、当初予定していた利子額は受け取れなくなります。
ただし、災害救助法の適用対象となった大規模な自然災害で被害を受けた場合や、保有者本人が亡くなられた場合には、発行から1年以内でも換金できる特例があります。
税金と手数料
個人向け国債の利子には、受取時に税金がかかります。所得税および復興特別所得税、住民税を合わせて合計20.315%が源泉徴収されます。
例えば、税引前の利子が1万円の場合、手取り額は約7968円となります。
購入時の手数料は無料です。ただし、多くはありませんが、国債を預けるための口座(振替決済口座)の管理手数料が金融機関によっては必要になる場合があります。口座開設の際に確認しておきましょう。
購入方法と募集スケジュール
個人向け国債は、身近な金融機関で手軽に購入することができます。購入を検討する際は、募集期間や発行スケジュールを事前に確認しておくことが大切です。
購入できる金融機関
個人向け国債は、以下のような幅広い金融機関で購入できます。
- 銀行
- 証券会社
- 信用金庫
- 労働金庫
- 農協(JAバンク)
- 漁協(JFマリンバンク)
- ゆうちょ銀行
購入するには、まず国債を預けるための口座(振替決済口座)を開設する必要があります。すでに取引のある金融機関に口座があれば、スムーズに手続きを進められます。
個人向け国債は毎月発行されており、募集期間は通常、発行月の前月上旬から月末までです。詳しいスケジュールは財務省や取扱い金融機関のWebサイトで確認できます。
個人向け国債(変動10年)に関するよくある質問
個人向け国債(変動10年)に関して、投資家からよく寄せられる質問と回答をまとめました。
Q. 金利が下がることはある?
はい、変動金利タイプのため、市場金利が低下すれば適用利率も下がります。
ただし、年率0.05%の最低金利が保証されているため、利率が0.05%を下回ることはありません。
Q. 100万円購入したら利子はいくら?
受取利子は適用利率によって変わります。例えば、適用利率が年1.40%の場合、半年間に受け取れる税引前の利子は7000円(100万円 × 1.40% ÷ 2)です。
税金を差し引いた後の手取り額は約5578円となります。詳しく計算したい方は財務省のWebサイトで受取利子シミュレーションができます。
Q. 今買うべき?それとも待つべき?
将来の金利を正確に予測することは困難ですが、金利の先高観が強いと考えるなら、利率がさらに上がるのを待つという選択肢もあります。
変動10年は半年ごとに金利が見直されるため、今購入しても将来の金利上昇の恩恵は受けられます。
満期の異なる債券を組み合わせて購入するなど、時間分散を意識するのも有効な戦略です。
まとめ

個人向け国債(変動10年)は、金利上昇の恩恵を受けられる可能性がある、安全性の高い金融商品です。今後の金利は日銀の金融政策などに左右されますが、当面は上昇傾向が続くとの見方もあります。
一方で、利率の決定方法の違いから、短期的には固定金利タイプの方が有利になる場面も出てきています。自身の運用期間や金利に対する考え方を整理し、変動10年、固定5年、固定3年の中から、あるいは別の商品から最適な商品を選ぶことが欠かせません。
本記事で解説した内容を参考に、将来に向けた堅実な資産形成の一歩を踏み出しましょう。
自身の資産状況や将来の計画に合わせて、どの商品が自分に合っているか専門家の意見も聞いてみたいという人は、無料の投資診断を試してみてはいかがでしょうか。
»債券はあなたに必要?最適な運用方法を無料診断
債券を活用して資産運用をしたいあなたへ
マネイロでは「専門知識がなくても正しい資産運用ができる」をコンセプトに、さまざまな無料サポートをご提供しています。
▶3分投資診断:あなたに合う投資がわかる
▶一括投資診断:まとまったお金の運用方法がわかる
▶500万円から始める債券投資セミナー:債券の活用術かわかる
※本記事の内容は記事公開時や更新時の情報です。現行と期間や条件が異なる場合がございます
※本記事の内容は予告なしに変更することがあります。予めご了承ください
オススメ記事
監修

土屋 史恵
- ファイナンシャルプランナー/金融ライター/編集者
神戸市外国語大学卒業後、外資系生命保険会社、都市銀行にてリテール営業、法人営業に携わる。遺言信託など資産承継ビジネスに強み、表彰歴あり。その後は長年の金融機関勤務経験を活かし、金融メディアに転職。記事執筆や編集などを担当。現在はフリーランスとして活動中。AFP、FP2級、証券外務員一種を保有。
執筆

マネイロメディア編集部
- お金のメディア編集者
マネイロメディアは、資産運用に関することや将来資金に関することなど、お金にまつわるさまざまな情報をお届けする「お金のメディア」です。正確かつ幅広い年代のみなさまにわかりやすい、ユーザーファーストの情報提供に努めてまいります。







