サポート体制は電話・チャット中心で限定的

ネット証券は店舗を持たないため、対面でのサポートが受けられません。困った時はチャット・メール・電話が主な問い合わせ手段となります。

パソコンやスマホ操作に慣れていない人にとっては、不便に感じる場面もあるでしょう。ネット証券を選ぶ際はサポートデスクの営業時間や、画面共有サポートの有無なども確認しておくと安心です。

操作ミスや設定忘れで非課税の恩恵を逃す可能性がある

ネット証券では、操作ミスによる思わぬ損失リスクにも注意が必要です。

例えば、NISA口座で積立投資を始めるつもりが、間違えて特定口座や一般口座で設定してしまい、将来的に非課税メリットを受けられなかったというケースも少なくありません。

ネット証券を利用する際は設定内容をよく確認し、慎重に手続きを進めましょう。

ログインやパスワード管理などセキュリティ面の懸念

ネット証券では、IDやパスワードの管理は利用者自身の責任です。

近年はフィッシング詐欺や不正アクセスのリスクも高まっており、セキュリティ対策が欠かせません。セキュリティソフトの導入、不審なメールの削除、パスワードの定期変更などを徹底しましょう。

システム障害や通信環境の影響を受ける

ネット証券は、通信トラブルによる取引機会の損失リスクもあります。

例えば、株式購入のタイミングで通信環境が不安定になり、注文が通らないケースも考えられます。外出先のフリーWi-Fi利用は避ける、自宅のネット環境を安定させるなど、事前の備えが大切です。

①投資できる商品の数：つみたて投資枠

金融機関によって取り扱い商品の数は異なりますが、基本的にネット証券は選択肢が豊富です。

銀行や対面型証券会社では、つみたて投資枠の商品数が二十数本程度に限られる一方、ネット証券ではその10倍以上のファンドを取り扱っている場合もあります。

商品数が多いからといって必ずしも優れているわけではありませんが、選択肢が広がることで、自分に合った投資先を見つけやすくなります。

「投資したいファンドが決まっている」「商品選びにこだわりたい」という人は、ネット証券の方が適しているでしょう。

②投資できる商品の数：成長投資枠

成長投資枠でも、ネット証券は取扱商品の豊富さが際立っています。

成長投資枠では、投資信託だけでなく株式にも投資可能です。投資を始めたばかりの頃はつみたて投資枠を中心に利用する人が多いですが、投資に慣れてくると「株式投資にもチャレンジしたい」と考える人も少なくありません。

③積立の設定

積立投資の最低金額は金融機関ごとに異なります。

ネット証券では100円から積立可能なところが多く、少額からスタートしやすいのが特徴です。一方、銀行や対面型証券会社では、1000円〜10000円程度に設定されていることが一般的です。

ただし、すべての金融機関に当てはまるわけではないため、事前に条件を確認しておきましょう。

④サポート面

対面でサポートを受けたい人には、銀行や対面型証券会社が向いています。窓口で専門知識を持つスタッフに直接相談できるため、投資初心者には大きな安心感となるでしょう。

一方、ネット証券では基本的にチャット・メール・電話によるサポートが中心です。

「自己解決できる」「サポートは最小限でいい」という人であれば、ネット証券でも問題ありません。

⑤-1.ネット証券で始めるのがおすすめな人

ネット証券は、つみたて投資枠・成長投資枠ともに取扱商品が豊富で、選択肢が幅広い点が魅力です。また、取引手数料が低く設定されているため、長期的な運用成果にもプラスに働きます。

「幅広い商品から自分に合った投資先を選びたい」「コストを抑えて効率よく運用したい」という人には、ネット証券が向いているでしょう。

ただし、基本的に対面サポートはないため、何かあった時に自分で調べて解決する姿勢も求められます。

⑤-2.銀行・店舗型証券会社で始めるのがおすすめな人

銀行や店舗型証券会社のメリットは、窓口で直接サポートが受けられる点です。

「どの商品を選べば良いかわからない」「老後資金をどのくらい準備すれば良いかわからない」といった悩みも、対面で相談しながら解決できます。

また、預金口座のある銀行でNISAを開設すれば、資金移動の手間も省けます。ただし、銀行では取り扱い商品の数が限られていることがあるため注意が必要です。

Q.ネット証券はサポートが一切ない？

ネット証券は基本的に対面でのサポートを行っておらず、担当者が個別につくこともありません。サポートを受けたい場合は、チャット・メール・電話での対応が中心です。

ただし、受けられるサポート内容は画面操作や口座開設手続きなど、事務的な範囲に限られることが多いです。

例えば、「老後資金を準備するには、どの商品にいくら投資すれば良いか」といった資産運用相談には、対応していない場合がほとんどです。

ネット証券によってはIFAのサポートが受けられる

すべてのネット証券が「自己判断のみ」というわけではありません。金融機関によっては、IFA（独立系ファイナンシャルアドバイザー）によるサポート体制を整えているところもあります。

IFAとは、銀行や証券会社といった特定の金融機関に属さず、中立的な立場でアドバイスを行う金融アドバイザーのことです。販売ノルマに縛られないため、顧客本位の提案が期待できます。

基本的にネット証券は「自分で判断できる人」向けですが、IFAのサポートが受けられるネット証券を選べば、投資初心者でも安心してスタートできるでしょう。

Q.商品が多すぎて選べない…は本当？

ネット証券は取扱商品の多さが魅力ですが、初心者にとっては「どれを選べば良いかわからない」という悩みにもつながりやすいです。

そのため、証券会社のホームページに掲載されている「人気の投資信託ランキング」などを参考に商品を選ぶのも一つの方法です。

また、運用シミュレーション機能を活用して、具体的なイメージを持ちながら検討するのも良いでしょう。

注意点

ただし、人気ランキングの上位にある商品が必ずしも自分の投資目的やリスク許容度に合っているとは限りません。

あくまで参考情報として活用し、自分の状況に合った商品選びを心がけましょう。

Q.銀行や店舗型証券の方が安心？

銀行や店舗型証券では対面で相談できる点がメリットですが、必ずしも専任の担当者がつくとは限りません。

一定以上の預かり資産がある場合などは、専任担当がつくケースもありますが、多くの場合、窓口でその時に対応できる社員が対応する形式です。

また、銀行や証券会社では人事異動も頻繁にあり、長期間同じ担当者が継続してサポートしてくれるとは限りません。

「対面だから長期間手厚くサポートしてもらえる」と思い込まず、担当体制について事前に確認しておくことが大切です。

ネット証券の手軽さ×専門家の安心感を両立

ネット証券は、手軽に取引できる点が魅力ですが、「操作が不安」「ネット手続きが難しそう」と感じてしまう人もなかにはいるでしょう。

マネイロを通じてSBI証券で投資を始めれば、ネット証券の利便性を享受しながら、困った時には常にプロのサポートを受けられる安心感も得られます。

ネット証券の手軽さと専門家のサポート、両方を備えた投資環境を実現できます。

一人ひとりに合ったNISA活用プランを提案

NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」がありますが、「どう使い分ければ良いかわからない」「上限額は使い切るべきか？」と悩む人も多いのが実情です。

マネイロでは、相談者のライフプランや投資目的に合わせて、最適なNISA活用方法をご提案します。

商品選びについても、リスク許容度や目標に合った商品をプロが一緒に考えます。

自分に合う商品の選び方・売却タイミングの相談も可能

マネイロでは、単に商品を紹介するだけでなく、相談者のリスク許容度や資産形成の目的を踏まえて、総合的な運用プランを提案します。

また、投資開始時だけでなく、運用中の相場変動時の相談や、資産の売却タイミングについてもサポートが可能です。

相談は無料で何回でもできるため、長期にわたって安心して投資を続けることができます。