

60歳で5000万円の完全リタイアは可能?実現のための資産運用と生活設計とは
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「60歳で5000万円の貯金があれば、もう働かずに暮らせるだろうか」と、完全リタイアについて考え始める人は少なくありません。
しかし、年金の受給開始は65歳からで、インフレによる資産価値の目減りなど、見えないリスクも存在します。
本記事では、5000万円という資産で完全リタイアが現実的かどうかを多角的に検証し、資産を長持ちさせるための具体的な運用方法や生活設計について、専門家の視点から詳しく解説します。
- 資産5000万円以上は、全世帯の上位10.2%に入るが、インフレを考慮すると安泰とはいえない
- 資産を「短期・中期・長期」の3つに分けるか、半分を守り、半分を運用する配分が理想
- 年金空白期間や医療・介護費を考慮した、現実的な生活設計と支出管理が不可欠
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60歳・5000万円で完全リタイアは現実的か

60歳で5000万円の資産があれば、完全リタイアは十分に視野に入ります。
しかし、それが「安泰」を意味するかは、個々のライフスタイルや将来のリスクへの備え次第です。
まずは、5000万円という金額が社会全体でどのような位置づけにあるのか、そしてリタイア生活における最大の課題は何かを客観的に把握することが欠かせません。


5000万円は「ゆとりある老後」の目安
老後資金として5000万円という金額は、多くの人にとって「ゆとりある生活」を送るための1つの目安とされています。
「2025(令和7)年度生活保障に関する調査《速報版》」の調査によると、夫婦2人が経済的にゆとりのある老後生活を送るために必要と考える生活費は月額平均39.1万円です。
一方、会社員の夫と専業主婦の妻からなる年金受給額が月額約23.7万円の標準的な夫婦の場合、毎月約15.4万円が不足します。
この不足額を30年間(65歳から95歳まで)補うと仮定すると、単純計算で5544万円が必要となり、5000万円という数字が現実的な目標ラインとして見えてきます。
これは最低限の生活費だけでなく、旅行や趣味、孫との交流など、生活を豊かにするための費用も含まれた金額です。
60代の資産格差の実態
60歳で5000万円の金融資産を保有している世帯は、日本全体で見ると上位層に位置します。
野村総合研究所の推計によれば、純金融資産5000万円以上1億円未満の世帯は「準富裕層」と定義され、全世帯の約7.3%に過ぎません。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」でも、60代総世帯(金融資産非保有世帯を含む)の金融資産保有額の中央値は1000万円です。
平均値は約2301万円ですが、これは一部の富裕層が数値を引き上げているためです。
中央値の5倍の資産を持つ5000万円保有世帯は、資産形成において成功を収めたといえるでしょう。
しかし、裏を返せば、資産が多いほど税金やインフレの影響も受けやすくなるため、適切な管理が求められます。
完全リタイアの最大の敵はインフレ
完全リタイア生活において、見過ごすことのできない最大の敵が「インフレ(インフレーション)」です。
モノやサービスの価格が継続的に上昇し、相対的にお金の価値が下がること
例えば、年間2%のインフレが続いた場合、現在5000万円の価値は10年後には約4100万円、20年後には約3365万円まで実質的に目減りしてしまいます。
メガバンクの定期預金金利が0.4%程度(2026年時点)であることを考えると、預貯金として保有しているだけでは資産価値を維持することさえ困難です。
老後資金を長持ちさせるためには、インフレ率を上回る利回りでの資産運用が不可欠であり、資産を「守る」という観点からも投資の重要性が高まっています。
60歳から65歳までの「年金空白期間」をどう乗り切るか

60歳で完全リタイアを目指す際に、最初の壁となるのが、公的年金の受給が開始される65歳までの「年金空白期間」です。
この5年間は収入が途絶えるため、退職金や貯蓄を取り崩して生活することになります。
この期間の支出をいかにコントロールするかが、その後のリタイア生活全体の成否を左右します。
5年間で必要な生活費の試算
年金空白期間の5年間で、どれくらいの生活費が必要になるかを試算してみましょう。
「家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2025年(令和7年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における消費支出は月額約26万円です。
仮に60歳から同じ水準で生活すると仮定すると、年間の支出は312万円になります。
- 月額26万円 × 12ヶ月 × 5年間 = 1560万円
つまり、年金受給が始まるまでの5年間だけで、最低でも1560万円程度の資金が必要になる計算です。
もし、ゆとりある生活として月額39.1万円を想定する場合は、5年間で2346万円が必要となります。
5000万円の資産からこの金額を差し引いた額が、65歳以降の老後資金の元手となることを理解しておく必要があります。
年金繰上げ受給は選択肢になるか
年金空白期間の収入を確保する方法として、年金の「繰上げ受給」を検討する人もいます。
これは、65歳より前に年金を受け取り始める制度で、最大60歳まで早めることができます。
しかし、繰上げ受給には深刻なデメリットがあります。1ヶ月早めるごとに年金額が0.4%減額され、60歳から受給を開始すると、本来の額から24%も減額された金額を生涯受け取り続けることになります。
さらに、繰上げ期間中は配偶者が年下の場合に支給される「加給年金」が受け取れなくなる、障害年金や遺族年金に制限がかかることがある、国民年金の「寡婦年金」が受け取れなくなるなどのデメリットもあります。
目先の収入確保のために安易に選択すると、長期的に見て総受給額が少なくなる可能性が高いため、慎重な判断が求められます。

生活防衛資金は別枠で確保する
完全リタイア生活では、予期せぬ出費に備える「生活防衛資金」を、投資用の資産とは明確に分けて確保しておくことが欠かせません。
生活防衛資金は、急な病気や怪我による入院、自宅の修繕、災害への備えなど、突発的な支出に対応するための「命綱」となるお金です。
目安としては、月々の生活費の6ヶ月から1年分を確保することが推奨されます。例えば、月の生活費が30万円なら、180万円から360万円程度です。
この資金は、いつでも引き出せるように普通預金やネット銀行の金利が少し高い預金口座で管理し、投資には回さないようにしましょう。
この「安心」があることで、市場が暴落した際にも慌てて投資資産を売却せずに済み、精神的な安定を保つことができます。
5000万円を長持ちさせる資産配分の正解

5000万円というまとまった資産を、退職後から生涯にわたって枯渇させないためには、戦略的な「資産配分(ポートフォリオ)」が不可欠です。
ただ預金として保有するだけではインフレに負けてしまいますが、かといって過度なリスクを取る必要もありません。
60歳からの資産運用は「守り」と「攻め」のバランスが鍵となります。
守りと攻めのバランス配分
5000万円の資産を効果的に管理するためには、お金を目的別に3つの「器」に分ける考え方が有効です。
- 短期資金(生活防衛資金): 生活費の6ヵ月〜1年分。急な出費に備えるお金で、普通預金など安全性の高い場所で管理します。
- 中期資金(待機資金): 10年以内に使う予定のあるお金(旅行、車購入、リフォームなど)。個人向け国債など、元本割れリスクの低い商品で運用します。
- 長期資金(運用資金): 10年以上使う予定のないお金で、インフレ対策と資産寿命を延ばすために株式や投資信託で運用します。
また、資産の約半分を「守り(現金・国債)」、残り半分を「攻め(株式投資など)」に配分すれば、市場が暴落してもすぐに現金として引き出せるお金がしっかり確保されているため、精神的に安定した運用を続けられます。
この資産配分は、「カウチポテト・ポートフォリオ」と呼ばれます。
年利3〜5%を目指す現実的な運用
60歳からの資産運用では、ハイリスク・ハイリターンを狙わないようにしましょう。
インフレ率(目標2%)を上回り、資産を緩やかに成長させる年利3〜5%程度を現実的な目標とすることが推奨されます。
この目標を達成するための考え方として「4%ルール」が参考になります。
これは、米国のトリニティ大学の研究で提唱されたもので、「毎年、運用資産の4%を取り崩して生活費に充てても、30年後に資産が残っている確率が95%以上」というものです。
例えば、資産5000万円のうち2500万円を年利5%で運用した場合、毎年100万円(4%)を取り崩しても、運用益が取り崩し分を補うため、元本がほとんど減らない、あるいは増える可能性さえあります。
これにより、資産寿命を大幅に延ばすことが可能になります。
退職金を全額運用に回さない
退職金というまとまった資金を手にすると、「これを元手に増やそう」と考え、全額を一度に投資したくなる誘惑にかられることがあります。
しかし、これは60歳からの資産運用で避けるべき失敗の1つです。
投資には「順序のリスク」というものがあり、運用を始めた直後に市場の暴落が起こると、資産が回復する前に生活費として取り崩しを始めなければならず、資産寿命が著しく短くなってしまいます。
退職金は、まず「生活防衛資金」や「中期的に使う予定のお金」として、安全な預貯金や個人向け国債に確保することを最優先すべきです。
投資に回すのは、あくまで長期的に使う予定のない余裕資金の一部にとどめ、それも一括ではなく、数年かけて少しずつ投資していく「時間分散」を徹底することが、リスク管理の鉄則です。

年間支出を300万円〜400万円に抑える生活設計
資産運用で資産寿命を延ばす努力と同時に、支出をコントロールすることも完全リタイア生活を成功させるための重要な要素です。
現役時代と同じ金銭感覚のままだと、たとえ5000万円の資産があっても、予想より早く枯渇するリスクがあります。
年間支出を300万円から400万円の範囲に収めることを目標に、生活設計を見直しましょう。
固定費の徹底見直し
支出を抑える上で効果的なのが、毎月決まって出ていく「固定費」の見直しです。一度見直せば、継続的な効果が続くため、優先的に取り組みましょう。
住居費
住宅ローンが残っている場合は、繰り上げ返済を検討します。また、子供が独立した後は、夫婦2人の生活に合わせて、よりコンパクトで維持費の安い住居への住み替え(ダウンサイジング)も有効な選択肢です。
保険料
子どもの独立に伴い、高額な死亡保障は不要になるケースがほとんどです。医療保険やがん保険も、公的な高額療養費制度を考慮し、本当に必要な保障内容かを見直すことで、保険料を削減できる可能性があります。
通信費・光熱費
スマートフォンの料金プランを格安SIMに変更したり、電力・ガス会社を切り替えたりするだけで、年間数万円の節約につながることもあります。
生活費の「見える化」で無駄を削る
日々の生活費の中で、何にどれくらい使っているかを正確に把握することが、無駄をなくす第一歩です。家計簿アプリやクレジットカードの明細を活用して、支出を「見える化」しましょう。
外食や趣味、交際費などの「変動費」は、意識しないうちに膨らみがちです。現役時代のように収入がない中で、同じような金銭感覚を続けていると、あっという間に資金が目減りしてしまいます。
支出を記録することで、「今月は外食が多かったから来月は控えよう」「このサブスクリプションサービスはあまり使っていないな」といった気づきが生まれ、計画的な支出管理が可能になります。
無理な節約は長続きしませんが、支出の優先順位をつけ、満足度を下げずに無駄を削ることが大切です。
医療費・介護費の備え
老後の支出で予測が難しく、かつ負担となりうるのが医療費と介護費です。生涯にかかる医療費の約半分は70歳以降に発生するといわれています。
日本の公的医療保険には、医療費の自己負担額に上限を設ける「高額療養費制度」がありますが、差額ベッド代や先進医療の技術料などは対象外です。
また、介護が必要になった場合、「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査|生命保険文化センター」によると、介護にかかる費用は一時的な費用(住宅改修や介護用品購入など)が平均47万円、月々の費用が平均9万円で、介護期間は平均で4年7ヵ月です。総額では1人あたり542万円が必要になる計算です。
生活費とは別に、あらかじめ「医療・介護予備費」として1000万円から1500万円程度を確保しておくことで、いざという時に慌てずに対応でき、安心して生活を送ることができます。
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完全リタイア後の「収入ゼロ」リスクへの対策

60歳で完全リタイアをすると、給与という安定した定期収入が途絶えます。
資産を取り崩すだけの生活は、精神的なプレッシャーがあり、また想定外の長生きやインフレによって資産が枯渇するリスクも伴います。
こうした「収入ゼロ」のリスクに備えるための選択肢をいくつか持っておくことが、心の余裕につながります。
セミリタイアという選択肢
完全リタイアにこだわらず、「セミリタイア」という働き方を選ぶのも賢明な選択です。
セミリタイアとは、フルタイムの仕事から離れ、週に数日程度のパートタイム労働や、自身の経験を活かしたフリーランスの仕事などで、生活費の一部を稼ぎながら自由な時間を楽しむライフスタイルです。
月数万円でも収入があれば、資産の取り崩しペースを大幅に緩やかにすることができます。
また、社会とのつながりを持ち続けることは、健康維持や生きがいにもつながり、心身ともに充実したリタイア生活を送る助けとなります。
理論上は完全リタイアが可能でも、あえてセミリタイアを選ぶことで、より柔軟で安心感のある生活設計が可能になります。
配当・分配金で「自分年金」を作る
資産運用を通じて、公的年金とは別に「自分年金」を作ることも「収入ゼロ」リスクへの有効な対策です。
これは、資産の一部を高配当株や不動産投資信託(REIT)といった、定期的に配当金や分配金を生み出す金融商品に投資することで実現します。
例えば、1000万円を年利4%で配当を生む資産に投資すれば、税引き後でも年間30万円以上の不労所得を得ることが可能です。
この収入は、生活費の補填や趣味・旅行の資金として活用でき、資産の元本を取り崩すことなく生活の質を向上させることができます。
新NISAの成長投資枠などを活用すれば、これらの配当・分配金も非課税で受け取れるため、より効率的に「自分年金」を構築できます。
健康維持が最大の資産防衛
リタイア後の生活において、最大の資産防衛策は「健康を維持すること」です。どれだけ多くの資産を築いても、病気や怪我をしてしまえば、高額な医療費や介護費で資産は一気に減少してしまいます。
日ごろから適度な運動やバランスの取れた食事を心がけ、定期的に健康診断を受けるなど、健康管理に努めることが、結果的に効果的な節約であり、資産を守ることにつながります。
また、健康であれば、セミリタイアとして働き続けたり、趣味や旅行を存分に楽しんだりと、活動的な生活を送ることができ、人生の満足度も高まります。
お金の管理だけでなく、自身の身体という大切な資本をメンテナンスし続けることが、豊かなリタイア生活の土台となります。
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60歳完全リタイアで失敗しないための心構え

60歳での完全リタイアは、経済的な準備だけでなく、精神的な準備も同様に欠かせません。
長年の会社員生活から解放される一方で、新たな生活リズムや目的を見つけられずに戸惑う人も少なくありません。
お金の心配だけでなく、心の健康を保つための心構えを持っておきましょう。
「やることがない」リスク
完全リタイア後に多くの人が直面するのが、「時間を持て余してしまう」という問題です。
仕事という生活の柱を失い、社会的な役割や人とのつながりが減ることで、孤独感や喪失感を抱えることがあります。
リタイア前から、退職後にやりたいこと、例えば趣味、ボランティア活動、地域コミュニティへの参加、学び直しなどを具体的に計画しておくことが大切です。
ある事例では、夫が退職後に海辺の町でカフェを開くという夢を持っていたように、第二の人生の目的を持つことが、生活に張りをもたらします。
お金を使う計画だけでなく、時間をどう使うかの計画も立てておくことが、充実したリタイア生活の鍵です。
長期的な視点で柔軟に見直す
リタイア前に立てたライフプランは、あくまで現時点での計画です。30年以上にわたる老後生活では、自身の健康状態、家族の状況、経済環境など、さまざまな変化が起こり得ます。
「計画通りにいかないこと」を前提に、定期的にプランを見直し、柔軟に修正していく姿勢が肝となります。
例えば、想定以上に健康で活動的なら、少し支出を増やして旅行を楽しむこともできます。
逆に、資産の目減りが早ければ、生活費を少し切り詰めたり、短期の仕事を始めたりといった調整が必要になるかもしれません。
計画に固執するのではなく、状況に応じて最適な選択をしていくことが、長期的な安心につながります。
専門家への相談も選択肢に
5000万円というまとまった資産の管理や運用、節税対策、将来の相続など、リタイア後の生活設計には複雑な判断が伴います。
自分1人ですべてを管理することに不安を感じる場合は、専門家のサポートを受けることも有効な選択肢です。
相談相手としては、特定の金融機関に属さず中立的な立場でアドバイスをくれるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)や、信頼できるファイナンシャルプランナー(FP)などが挙げられます。
専門家は、個々の状況や希望をヒアリングした上で、客観的な視点から最適な投資プランや資産の守り方を提案してくれます。
ただし、相談する際は、手数料目当てで商品を勧めてくるのではなく、本当に自分のライフプランに寄り添ってくれる相手かどうかを慎重に見極めることが大切です。
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60歳・5000万円の完全リタイアに関するよくある質問
ここでは、60歳で5000万円の資産を持って完全リタイアを検討している人からよく寄せられる質問について、これまでの解説を踏まえて回答します。
Q. 年金受給まで5000万円だけで生活できる?
生活水準によりますが、可能です。
ただし、資産を減らす覚悟が必要です。例えば、月30万円の生活費なら年間360万円、5年間で1800万円を資産から取り崩すことになります。
65歳時点での資産が3200万円に減るため、その後の老後計画に影響が出ます。この期間だけでもパートタイムで働くなど、少しでも収入を得て取り崩し額を減らす工夫が推奨されます。
Q. 5000万円を全額預金で持つのはダメ?
元本が保証される安全性はありますが、インフレによって資産の実質的な価値が目減りするリスクがあります。
年2%の物価上昇が続けば、20年後には5000万円の購買力は約3365万円相当まで低下します。
資産を守るためにも、一部をインフレに強い株式や投資信託などで運用し、資産価値の目減りを防ぐことが賢明です。
Q. 完全リタイア後に働くのはアリ?
全く問題なく、むしろ推奨される選択肢の1つです。
働くことで収入を得て資産の取り崩しを減らせるだけでなく、社会とのつながりを保ち、健康維持や生きがいにもつながります。
フルタイムで働く必要はなく、自身のペースで楽しめる仕事を選ぶ「セミリタイア」という形も、心身ともに豊かな老後を送る上で有効です。
まとめ

60歳で5000万円の資産があれば、完全リタイアは十分に実現可能な目標です。
しかし、それは無計画に達成できるものではなく、インフレや長寿化、予期せぬ出費といったリスクに備えた周到な準備が不可欠です。
重要なのは、資産を「守る」部分と「増やす」部分に分け、バランスの取れた資産配分を組むことです。
そして、支出を適切に管理し、自身のライフプランに合わせた生活設計を立てることが、資産寿命を延ばし、豊かなセカンドライフを送るための鍵となります。
完全リタイアに固執せず、セミリタイアという選択肢も視野に入れながら、心身ともに健康で充実した日々を送るための計画を、今日から始めてみてはいかがでしょうか。
自身の状況に合わせた、より具体的な資産運用プランを知りたい方は、専門家のアドバイスも参考にしてみましょう。
まずは簡単なシミュレーションで、将来の資産について考えてみませんか。
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監修

森本 由紀
- ファイナンシャルプランナー/AFP(日本FP協会認定)/行政書士
行政書士ゆらこ事務所(Yurako Office)代表。愛媛県松山市出身。神戸大学法学部卒業。法律事務所事務職員を経て、2012年に独立開業。メイン業務は離婚協議書作成などの協議離婚のサポート。離婚をきっかけに自立したい人や自分らしい生き方を見つけたい人には、カウンセリングのほか、ライフプラン、マネープランも含めた幅広いアドバイスを行っている。法律系・マネー系サイトでの記事の執筆・監修実績も多数。
執筆

マネイロメディア編集部
- お金のメディア編集者
マネイロメディアは、資産運用に関することや将来資金に関することなど、お金にまつわるさまざまな情報をお届けする「お金のメディア」です。正確かつ幅広い年代のみなさまにわかりやすい、ユーザーファーストの情報提供に努めてまいります。









