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年収5000万円の税金は約2200万円超|手取り額と効果的な節税対策を徹底解説

年収5000万円の税金は約2200万円超|手取り額と効果的な節税対策を徹底解説

お金2026/03/03

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    「年収5000万円に到達したものの、税金の負担が重く手取りが思ったより少ない」と感じていませんか。

    高所得者であるほど、税金の仕組みを理解し、適切な対策を講じることが資産形成の鍵となります。

    本記事では、年収5000万円にかかる税金や社会保険料の具体的な内訳、そして手取り額をシミュレーションします。

    さらに、不動産投資や法人化といった、高所得者層に有効な節税対策まで、専門家の視点で詳しく解説します。

    この記事を読んでわかること
    • 年収5000万円の税金・社会保険料は約2200万円超で、手取り額は約2700万円台
    • 税負担が重い理由は、所得税の累進課税制度により最高税率45%が適用されるため
    • 不動産投資による損益通算や法人化が、高所得者層には特に有効な節税対策となる


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    年収5000万円の税金・手取り額の内訳

    年収5000万円の場合、所得税、住民税、社会保険料を合わせると、総支給額から約2200万円以上が差し引かれます

    その結果、手取り額は2700万円台となり、年収の約55%程度になります。

    以下で、それぞれの内訳を詳しく見ていきましょう。

    所得税:約1600万円万円

    年収5000万円の場合、所得税額は約1600万円程度になります。日本の所得税は累進課税制度を採用しており、所得が高くなるほど税率も上がります。

    具体的には、年収から給与所得控除や社会保険料控除、基礎控除などを差し引いた「課税所得金額」に対して税率が適用されます。ただし、所得金額が2500万円を超える場合には基礎控除額はありません

    年収5000万円の課税所得金額は4000万円を超えるため、この超過部分には最高税率である45%が適用されます。この高い税率が、所得税額を引き上げる主な要因です。

    住民税:約460万円

    住民税は、年収5000万円の場合で約460万円程度となります。住民税は、前年の所得に基づいて計算され、所得に対して一律10%が課される「所得割」と、所得にかかわらず定額が課される「均等割(約5000円)」の2つで構成されています。

    所得税と異なり、住民税の所得割は累進課税ではないため、所得が増えるのに比例して納税額も直線的に増加します。そのため、高所得者にとっては所得税と同様に大きな負担となります。

    社会保険料:約190万円

    年収5000万円の場合、社会保険料の負担額は約190万円程度です。社会保険料には、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、介護保険料(40歳以上)が含まれます。

    所得税や住民税と異なる点は、健康保険料と厚生年金保険料には「標準報酬月額」の上限が設けられていることです。

    この上限があるため、年収が一定額を超えると、収入の増加に対して社会保険料の負担割合は逆に低下していきます。

    それでも年間で200万円近い負担となるため、家計への影響は小さくありません。

    手取り額:約2750万円

    年収5000万円から所得税、住民税、社会保険料を差し引いた後の手取り額は、約2750万円となります。これは、総支給額である年収の約55%に相当します。

    つまり、稼いだ金額の半分近くが税金と社会保険料として徴収される計算です。

    月額に換算すると約230万円程度となり、高収入であることは間違いありませんが、税負担の重さを実感する金額といえるでしょう。

    この手取り額から生活費や教育費、住宅ローンなどを支払い、将来のための資産形成を行っていく必要があります。

    なぜ年収5000万円は税負担が重いのか

    年収5000万円という高い収入を得ているにもかかわらず、手取り額が伸び悩む最大の理由は、日本の税制構造にあります。所得税の仕組みが、高所得者にとって重い負担となっています。

    税負担が重くなる具体的な理由を3つの側面から解説します。

    所得税の累進課税制度

    日本の所得税は「累進課税制度」という仕組みを採用しています。これは、所得が高くなるにつれて、より高い税率が段階的に適用される制度です。

    年収5000万円の場合、各種控除を差し引いた後の課税所得金額は4000万円を超えることが一般的です。

    現在の税制では、課税所得が4000万円を超えた部分に対して、所得税の最高税率である45%が課されます

    なお、実務的には「課税所得金額 × 税率 - 控除額」という計算式で税額を算出することができます。

    課税される所得金額

    税率

    税率

    控除額

    控除額

    195万円未満

    税率

    5%

    控除額

    0円

    195万円以上330万円未満

    税率

    10%

    控除額

    9万7500円

    330万円以上695万円未満

    税率

    20%

    控除額

    42万7500円

    695万円以上900万円未満

    税率

    23%

    控除額

    63万6000円

    900万円以上1800万円未満

    税率

    33%

    控除額

    153万6000円

    1800万円以上4000万円未満

    税率

    40%

    控除額

    279万6000円

    4000万円以上

    税率

    45%

    控除額

    479万6000円

    (出典:国税庁「No.2260 所得税の税率」)

    この高い税率が適用される所得の範囲が広いため、結果として所得税全体の金額が増加し、税負担が重くなるのです。

    住民税は所得に比例して増加

    住民税は、所得税のような累進課税ではなく、課税所得に対して一律10%の税率(所得割)が適用されます。そのため、所得が増えれば増えるほど、住民税の金額も比例して増加します。

    所得税の最高税率45%と住民税の10%を合わせると、所得の一部には最大で55%もの税金がかかることになります。

    収入が増えても手取り額が伸び悩むのは、この所得税と住民税を合わせた高い税率が大きな要因です。

    年収5000万円は上位0.2〜0.3%の水準

    国税庁が発表した「令和6年分民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者約5078万人のうち、年収2500万円を超える人は約17万4000人で、全体の約0.34%に過ぎません。

    年収5000万円となると、この割合はさらに低くなり、上位0.2%から0.3%程度の極めて少数の層に位置すると考えられます。

    日本の税制は、このような高所得者層がより多くの税を負担することで社会全体を支えるという考え方(応能負担の原則)に基づいています。

    そのため、希少な高所得者層である年収5000万円の人々は、結果として高い税負担を担うことになります。


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    年収5000万円層に有効な節税対策

    年収5000万円という高所得者層は、税負担が大きい一方で、節税対策による恩恵も大きくなります。ここでは、効果が期待できる5つの節税方法を解説します。

    これらを組み合わせることで、手元に残る資金を最大化し、さらなる資産形成につなげることが可能です。

    不動産投資による損益通算

    不動産投資は、年収5000万円層にとって一番効果的な節税対策の1つです。不動産経営で生じた会計上の赤字を、給与所得などの他の所得と合算(損益通算)することで、課税所得を圧縮できます。

    この会計上の赤字は、主に「減価償却費」によって作り出されます。減価償却費は、建物の取得費用を法定耐用年数にわたって分割して経費計上するもので、実際の現金の支出をともないません

    そのため、キャッシュフローはプラスのままで、税務上の所得だけを赤字にすることが可能です。

    ポイントの解説

    年収5000万円の人は高い所得税率が適用されているため、損益通算による節税効果は絶大です。例えば、不動産所得で1000万円の赤字を計上できた場合、所得税・住民税合わせて最大約550万円の税金が還付される可能性があります。

    法人化による税率の最適化

    不動産投資や副業など、給与所得以外の収入がある場合、資産管理会社(プライベートカンパニー)を設立して法人化することも有効な節税策です。

    個人の所得税・住民税の最高税率が合計55%であるのに対し、法人税の実効税率は最大でも35%程度です。所得を個人ではなく法人に移すことで、この税率の差を活用して全体の税負担を軽減できます。

    具体的には、法人から自身や家族へ役員報酬を支払うことで所得を分散したり、個人では認められにくい経費を法人の経費として計上したりすることが可能になります。

    ポイントの解説

    また、赤字の繰越期間が個人(3年)より長い10年であることや、退職金制度を活用できるなど、法人ならではのメリットも多くあります。

    ふるさと納税の活用

    ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付をすることで、寄付額から自己負担額2000円を引いた全額が所得税や住民税から控除される制度です。さらに、寄付先の自治体から返礼品を受け取れるため、実質的な節税効果があります。

    寄付できる上限額は年収や家族構成によって決まりますが、所得が高いほど上限額も増加します。年収5000万円の場合、独身または共働きであれば、寄付の上限額は約200万円にもなります。

    この上限額まで寄付を行うことで、税金の控除を受けつつ、魅力的な返礼品を手に入れることが可能です。

    太陽光発電投資

    太陽光発電投資も、不動産投資と同様に減価償却を活用できる節税対策です。太陽光発電設備は高額なため、この取得費用を減価償却費として経費計上することで、課税所得を圧縮できます。

    太陽光発電設備の法定耐用年数は17年と定められており、17年間にわたって減価償却費を計上し続けることが可能です。これにより、長期的な節税効果が期待できます。

    また、節税だけでなく、発電した電力を電力会社に売却すること(売電)で、安定した収入を得られる点も魅力です。

    節税と資産形成を両立できる投資手法として、高所得者層から注目されています。

    iDeCo・小規模企業共済の活用

    iDeCo(個人型確定拠出年金)や小規模企業共済は、掛金が全額所得控除の対象となるため、節税効果が高い制度です。

    iDeCoは、自分で掛金を拠出し、運用方法を選んで将来の年金を形成する私的年金制度です。掛金が全額所得控除されるだけでなく、運用益も非課税受け取る際にも税制優遇があるというメリットがあります。

    小規模企業共済は、個人事業主や会社の役員などが退職金や年金を準備するための制度です。こちらも掛金が全額「小規模企業共済等掛金控除」の対象となり、高い節税効果が期待できます。

    これらの制度は、将来への備えをしながら、現在の税負担を軽減できる一石二鳥の節税策といえます。

    節税対策を実行する際の注意点

    節税対策は手元資金を増やすための有効な手段ですが、実行にあたってはいくつかの注意点があります。正しい知識を持たずに進めると、かえって損失を被ったり、法的な問題に発展したりする可能性もあります。

    ここでは、重要な3つのポイントを解説します。

    節税と脱税の違いを理解する

    節税対策を行う上で一番重要なのは、「節税」と「脱税」の境界線を正しく理解することです。

    節税とは、税法のルールに則って、合法的に税負担を軽減する行為です。各種控除の活用や、税制上の優遇措置を利用することがこれにあたります。

    一方、脱税は、所得を意図的に隠したり、架空の経費を計上したりするなど、不正な手段で納税を免れようとする違法行為です。

    脱税が発覚した場合、本来納めるべき税金に加えて、延滞税や重加算税といった重いペナルティが課されます。悪質なケースでは、刑事罰の対象となることもあります。

    ポイントの解説

    節税を検討する際は、この方法が法的に認められたものであるか、専門家の意見を聞くなどして慎重に判断することが不可欠です。

    キャッシュフローへの影響を考慮

    節税効果を追求するあまり、手元の現金を過度に減らしてしまうことには注意が必要です。節税の本来の目的は、あくまで手元に残る資金を最大化することです。

    例えば、節税目的で必要性の低い高額な資産を購入したり、過度な保険に加入したりすると、税金は減ってもそれ以上に支出が増え、結果的にキャッシュフローが悪化する可能性があります。

    不動産投資や法人設立などの節税策は、初期投資や維持コストが発生します。これらの支出と節税によるリターンを比較し、トータルで資金が増えるのかを慎重に見極める必要があります。

    目先の節税額だけでなく、長期的なキャッシュフローへの影響を常に考慮することが欠かせません。

    税制改正の動向に注意

    税法や関連制度は、社会経済情勢の変化に対応するため、毎年改正が行われます。過去に有効だった節税スキームが、税制改正によって効果が薄れたり、利用できなくなったりするケースは少なくありません。

    例えば、かつて有効とされたタワーマンションを活用した相続税対策(タワマン節税)は、2024年の税制改正で評価方法が見直され、以前ほどの節税効果は見込めなくなりました。また、海外の中古不動産を利用した節税スキームも、数年前の改正で封じられています。

    このように、節税策は常に変化のリスクにさらされています。そのため、特定の節税方法に過度に依存するのではなく、複数の対策を組み合わせることが必須です。

    ポイントの解説

    また、税理士などの専門家と連携し、常に最新の税制改正の情報を入手し、自身の節税戦略を定期的に見直す姿勢が求められます。

    まとめ

    年収5000万円は日本の所得者の中でトップクラスに位置しますが、この一方で所得税・住民税・社会保険料を合わせると約2200万円超が差し引かれ、手取りは約2700万円台となります。これは、所得税の累進課税制度により、所得の多くに高い税率が適用されるためです。

    この重い税負担を軽減するためには、不動産投資による損益通算や法人化ふるさと納税iDeCoといった節税対策が有効です。高所得者層は、これらの対策による節税効果が大きくなるというメリットがあります。

    ただし、節税策の実行には専門的な知識が不可欠であり、税制改正のリスクもともないます。

    自身の状況に合った最適な戦略を立てるためにも、まずは税理士などの専門家に相談し、計画的に進めることが成功の鍵となるでしょう。

    自身の状況に合わせた具体的な資産形成プランを知りたい方は、専門家への相談も有効です。まずは無料のシミュレーションから試してみてはいかがでしょうか。

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    監修
    黒澤 伸
    • 黒澤 伸
    • 税理士/社会保険労務士/CFP®認定者

    東京都出身。中央大学商学部会計学科を卒業後、東京国税局に入局。国税庁、東京国税局等に38年間勤務し、2023年に高松国税局長を最後に退官。同年、黒澤伸税理士事務所を開設し、2024年には社会保険労務士としても登録。現在は、税務・会計、社会保険、労働保険等の士業務を中心に、CFPとして事業者のトータルサポートを行っている。

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    執筆
    マネイロメディア編集部
    • マネイロメディア編集部
    • お金のメディア編集者

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