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生活防衛資金はいらない?本当に不要なケースと必要額の計算方法を徹底解説

生活防衛資金はいらない?本当に不要なケースと必要額の計算方法を徹底解説

お金2026/03/13

    »生活防衛資金はいくら必要?まずは将来資金を無料診断 

    「生活防衛資金は非効率だから、いらないのでは?」と感じていませんか。投資で機会損失をしたくない、現金で持っていてもインフレで価値が目減りする、といった考えを持つ人もいるでしょう。

    本記事では、生活防衛資金が本当に不要なケースと、多くの人にとってなぜ必要不可欠なのかを専門家の視点で徹底解説します。

    自身の状況に合わせた必要額の目安や、投資と両立しながら効率的に貯める方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

    この記事を読んでわかること
    • 「生活防衛資金はいらない」は一部の例外を除き危険な誤解である理由
    • 会社員や自営業者、家族構成別の具体的な生活防衛資金の目安額
    • 貯金と投資を両立させながら、効率的に生活防衛資金を貯める方法


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    なぜ「生活防衛資金はいらない」と言われるのか?

    「生活防衛資金はいらない」という意見は、特定の条件下にある人々の視点や、投資による機会損失への懸念から生まれることがあります。

    なぜこのような考え方が存在するのか、この背景にある3つの主要な理由を解説します。

    投資機会を逃したくない心理

    生活防衛資金として現金を銀行口座に置いておくことに対し、「投資機会を逃している」と感じる心理が「いらない」という意見の背景にあります。

    例えば、年間利回りがほとんど期待できない預金に多額の資金を留めておくより、同じ資金をインデックスファンドなどで運用すれば、より大きなリターンが期待できる可能性があります。

    投資の知識があり、資産を増やすことに積極的な人ほど、現金を「寝かせている」状態を非効率的と捉え、少しでも多くの資金を投資に回したいと考える傾向があります。

    この結果、生活防衛資金を準備する優先順位が低くなってしまうのです。

    インフレで現金の価値が目減りするリスク

    インフレ、つまり物価が継続的に上昇する経済状況下では、現金の価値は実質的に目減りします。

    例えば、物価が2%上昇すると、100万円の現金で買えるモノやサービスの量は1年前より2%分少なくなります。

    この「持っているだけで価値が下がる」というリスクを避けるため、現金の保有を最小限にし、株式や不動産といったインフレに強いとされる資産に資金を移したいと考える人がいます。

    この考え方自体は合理的ですが、行き過ぎると、いざという時に使える現金が不足する事態を招きかねません。

    ポイントの解説

    生活防衛資金はリターンを求めるものではなく、あくまでリスク対策であるという目的を忘れないことが欠かせません。

    クレジットカードや借入枠があれば大丈夫という誤解

    「生活防衛資金はいらない」と考える人の中には、クレジットカードのキャッシング枠やカードローンを緊急時の資金源として想定している場合があります。

    信用スコアが高く、いつでもまとまった金額を借り入れられる状態であれば、現金で備える必要はないという考え方です。

    確かに、一時的に資金を立て替える手段としては有効な場合もあります。しかし、これは極めてリスクの高い誤解です。

    カードローンなどの金利は年率15%前後と高く、一度利用すると返済負担が家計を圧迫し、かえって経済状況を悪化させる可能性があります。

    生活防衛資金は、こうしたコストやリスクなしに利用できる点に本質的な価値があるのです。

    生活防衛資金は「いらない」は危険

    一部で「生活防衛資金はいらない」という意見が見られますが、お金の専門家の立場から見ると、この考えは多くの人にとって当てはまらない危険な誤解です。

    資産形成において、投資によるリターンを追求することは大事ですが、それ以上に大切なのが、予期せぬ事態で経済的に破綻しないための「守り」です。

    生活防衛資金は、この守りの要となる存在であり、長期的な資産形成を安定して続けるための土台でもあります。

    投資効率より先に守るべきもの

    資産形成を考える際、多くの人は「いかに効率よく増やすか」という投資効率に目を向けがちです。しかし、それよりも優先すべきは「支払い不能に陥らない」というリスク管理です。

    生活防衛資金は、まさにこのリスクを防ぐための資金です。

    例えば、市場が下落しているタイミングで急な出費が発生した場合、生活防衛資金がなければ、損失を抱えたまま投資信託などを売却せざるを得ません

    これは「狼狽売り」につながり、長期的なリターンを損なう原因となります。

    生活防衛資金の目的は利回りではなく、あくまでリスク対策です。

    リターンを追求する「攻めのお金(投資資金)」とは明確に区別し、何よりも先に確保することが、安定した資産形成の第一歩です。

    予期せぬ出費は必ず発生する

    長い人生においては、病気や怪我による入院・手術、会社の業績悪化による失業や収入減、自然災害による自宅の修繕など、予測できない出費は誰にでも起こり得ます。

    こうした事態が発生した時、手元にすぐに使える現金がなければ、生活は一気に困窮してしまいます。

    例えば、自己都合で会社を退職した場合、失業手当(雇用保険の基本手当)を受け取れるまでには通常2〜3ヶ月の給付制限期間があります。

    この間の生活費を支えるのが、まさに生活防衛資金の役割です。

    ポイントの解説

    「自分だけは大丈夫」と考えるのではなく、誰にでも起こりうるリスクとして捉え、備えておくことが賢明な判断といえるでしょう。

    借金に頼ると悪循環に陥る

    生活防衛資金がない状態で緊急の出費が発生すると、クレジットカードのキャッシングやカードローンといった高金利の借入に頼らざるを得なくなる可能性があります。

    一時的にこの場をしのげたとしても、その後は利子の返済が重くのしかかります。

    収入が不安定な状況で借金を抱えると、返済のためにさらに別のところから借り入れるといった「負債のスパイラル」に陥る危険性が高まります。

    生活防衛資金は、こうした負の連鎖を断ち切るための防波堤です。

    借金に頼らずに生活を立て直す時間を確保できることは、経済的な安定だけでなく、精神的な安定を保つ上でも欠かせません。


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    本当に生活防衛資金が不要なケースとは?

    原則として生活防衛資金はすべての人に必要ですが、ごく一部、この必要性が相対的に低いケースも存在します。

    それは、生活防衛資金が持つ「万が一の事態に備える」という役割を、別の形で代替できる経済的基盤がある場合です。

    具体的にどのようなケースが当てはまるのかを見ていきましょう。

    十分な資産を既に保有している

    生活防衛資金として数百万円を現金で確保しなくても、それをはるかに上回る金融資産をすでに保有している場合は、必要性が低くなります。

    例えば、数千万円以上の投資資産があり、この一部を売却すればいつでも現金化できる状態であれば、それが生活防衛資金の代わりとなり得ます。

    ただし、この場合でも、市場の暴落時に資産を売却しなくて済むよう、資産全体から見ればごく一部の現金を確保しておくことが望ましいでしょう。

    また、資産からの配当金や利子収入といった不労所得だけで生活費を十分に賄える人も、新たに生活防衛資金を意識して貯める必要性は低いといえます。

    安定した複数の収入源がある

    収入源が1つに限定されていない場合も、生活防衛資金の必要性は相対的に低くなります。

    例えば、会社員としての給与所得に加えて、不動産からの家賃収入や、週末の副業による事業所得など、複数の方面から安定した収入があるケースです。

    このような状況では、仮に1つの収入源が途絶えたとしても、他の収入で生活を維持できる可能性が高まります。

    リスクが分散されているため、単一の収入源に依存している人と比べて、緊急時に備えるべき現金の額は少なくて済む場合があります。

    注意点

    ただし、すべての収入源が同じ経済状況の影響を受ける(例:景気後退時にすべての収入が減少する)ような場合は、リスク分散が効いていないため注意が必要です。

    実家など確実な経済的支援がある

    万が一、収入が途絶えたり、大きな出費が発生したりした場合に、親や親族から確実に経済的な支援を受けられる見込みがある人も、自身で多額の生活防衛資金を準備する必要性は低くなります。

    例えば、実家暮らしで生活費の負担が少ない、あるいは何かあれば親が援助してくれるという約束がある場合などです。

    ただし、このケースは注意が必要です。支援を期待していた相手の経済状況が変化する可能性や、予期せぬ事情で支援を受けられなくなるリスクもゼロではありません。

    他者に依存する形でのリスク管理は不確実性が高いため、あくまで補助的なセーフティネットと考え、可能な範囲で自分自身の備えをしておくことが望ましいでしょう。

    生活防衛資金が必要な人の特徴

    「生活防衛資金はいらない」という判断が、将来の大きなリスクにつながるケースは少なくありません。

    経済的な基盤が盤石でない場合や、守るべき家族がいる場合には、生活防衛資金の確保が不可欠です。

    ここでは、生活防衛資金の準備を優先すべき人の特徴と、準備がない場合に危険な判断となりうるケースについて解説します。

    会社員で収入源が1つだけ

    多くの会社員は、給与所得という1つの収入源に生活を依存しています。

    会社の業績悪化によるリストラや倒産、自身の病気や怪我による長期休職など、この唯一の収入源が途絶えるリスクは常に存在します。

    公的な保障として傷病手当金や失業手当がありますが、支給までには時間がかかり、支給額も元の給与より少なくなるのが一般的です。

    収入が途絶えた瞬間に生活が困窮し、精神的に追い詰められてしまうと、冷静な転職活動も難しくなります。

    収入源が1つしかない会社員こそ、生活防衛資金というセーフティネットを準備しておく必要性が高いといえます。

    自営業・フリーランスで収入が不安定

    自営業者やフリーランスは、会社員と比べて収入が月ごとに変動しやすく、不安定になりがちです。

    また、会社員のような傷病手当金や雇用保険といったセーフティネットも手薄になります。

    取引先からの契約が突然終了したり、体調を崩して仕事ができなくなったりすると、収入がゼロになるリスクも抱えています。

    このような不安定な状況に対応するためには、会社員以上に手厚い生活防衛資金が必要です。

    十分な備えがあれば、収入が減少した時期でも焦らずに次の仕事を探したり、スキルアップのための自己投資に時間を使ったりと、前向きな行動をとる余裕が生まれます。

    家族を養っている

    配偶者やお子さんなど、自分以外に養うべき家族がいる場合、生活防衛資金の重要性はさらに増します。世帯主の収入が途絶えることは、家族全員の生活基盤を揺るがす一大事です。

    お子さんがいる家庭では、食費や教育費など、簡単には削れない支出が多くなります。万が一の事態で、子どもの教育機会や将来の選択肢が狭められるようなことは避けなければなりません。

    家族を守るという責任の観点からも、独身世帯よりも手厚い生活防衛資金を準備しておくことが強く推奨されます。

    持病があるなど健康リスクが高い

    持病がある、あるいは家系的に特定の病気のリスクが高いなど、健康面に不安を抱えている場合も、生活防衛資金は多めに準備しておくと安心です。

    日本の公的医療保険には「高額療養費制度」があり、1ヶ月の医療費の自己負担額には上限が設けられています。

    しかし、この制度を利用しても一定の自己負担は発生しますし、先進医療など保険適用外の治療を受ける可能性も考えられます。

    また、病気や怪我で働けなくなった場合の収入減少にも備えなければなりません。

    ポイントの解説

    健康リスクは予期せぬ高額出費と収入減を同時にもたらす可能性があるため、生活防衛資金による備えが鍵となります。

    あなたに必要な生活防衛資金の目安額

    生活防衛資金の必要額は、職業や家族構成、ライフスタイルによって異なります。

    ここでは、自身の状況に合わせて具体的な目標額を設定できるよう、ケース別の目安と計算方法を解説します。

    会社員・公務員の場合

    会社員や公務員の方は、収入が比較的安定しており、健康保険の「傷病手当金」や雇用保険の「基本手当(失業手当)」といった公的なセーフティネットが充実しています。

    そのため、生活防衛資金の目安は「毎月の生活費の6ヶ月〜1年分」が一般的です。

    例えば、毎月の生活費が25万円の場合、150万円〜300万円が目標額となります。

    まずは最低ラインである6ヶ月分を確保し、その後6ヶ月分を目指して積み立てていくとよいでしょう。

    自営業・フリーランスの場合

    自営業者やフリーランスの方は、収入が不安定になりやすく、会社員のような傷病手当金や雇用保険の制度がありません。そのため、より手厚い備えが必要です。

    目安としては「毎月の生活費の1年分以上」、事業の状況によってはそれ以上を準備しておくと安心です。

    例えば、毎月の生活費が30万円の場合、180万円〜360万円が目標額となります。収入の変動が大きい業種の場合は、2年分などさらに多くの資金を確保することも検討しましょう。

    この資金があることで、仕事が少ない時期でも焦らずに営業活動やスキルアップに専念できます。

    単身世帯・共働き・片働き世帯別の目安

    家族構成によっても必要な生活防衛資金の目安は変わります。夫婦世帯では、働き方がポイントになります。

    世帯構成

    目安期間

    目安期間

    備考

    備考

    単身世帯

    目安期間

    6ヶ月〜1年分

    備考

    頼れる収入源が自分だけのため、計画的な準備が重要。

    共働き世帯

    目安期間

    6ヶ月〜1年分

    備考

    収入源が2つありリスクが分散されているため、比較的対応しやすい。

    片働き世帯

    目安期間

    1年分~1年6ヶ月分

    備考

    収入源が1つに集中しているため、手厚い準備が推奨される。

    子どもがいる世帯

    目安期間

    2年分~3年分

    備考

    教育費など削れない支出が多いため、他の世帯より多めに準備。

    例えば、同じ夫婦2人暮らしでも、共働きであれば片方の収入が減ってももう片方でカバーできる可能性があります。

    一方、片働きの場合は世帯主の収入が途絶えると直接家計に響くため、より多くの備えが必要となります。

    月の生活費から逆算する計算方法

    自分に必要な生活防衛資金の具体的な目標額は、以下の式で計算できます。

    • 目標額 = 1ヶ月の生活費 × 目安期間(6ヶ月〜12ヶ月など)

    ここで重要なのが「1ヶ月の生活費」を正確に把握することです。これは、家賃や光熱費、食費、通信費など、毎月最低限必要となる支出の合計額を指します。

    趣味や娯楽費など、いざという時に削れる費用は含めずに計算するのがポイントです。

    まずは家計簿アプリなどを活用して、自身の支出を1〜3ヶ月間記録し、「最低限の生活費」がいくらなのかを把握することから始めましょう。目標額が明確になれば、貯蓄計画も立てやすくなります。

    生活防衛資金と投資を両立させる現実的な方法

    「生活防衛資金を貯めている間は、投資が全くできないのだろうか」と考える人もいるかもしれません。

    しかし、貯金と投資は二者択一ではなく、バランスを取りながら両立させることが可能です。

    ここでは、現実的な両立方法を3つのステップで解説します。

    最低限の生活防衛資金を先に確保

    本格的な投資を始める前に、まずは最低限の生活防衛資金を確保することを最優先しましょう。

    目安としては、生活費の6ヶ月分です。この資金があることで、万が一の事態が起きても、投資資産に手を付けずに対応できるという精神的な安定感が得られます。

    投資は余剰資金で行うのが大原則です。

    生活の土台となる資金を確保せずに投資を始めると、市場が下落した際に冷静な判断ができなくなり、損失を抱えたまま売却してしまう「狼狽売り」につながりかねません。

    まずは守りを固めることが、長期的な投資の成功につながります。

    貯金と投資を同時に積み立てる

    最低限の生活防衛資金(生活費6ヶ月分)が貯まったら、次のステップとして、生活防衛資金の積み増しと少額からの積立投資を同時に始めるのが現実的です。

    例えば、毎月の貯蓄可能額が3万円の場合、以下のように配分します。

    • 生活防衛資金用口座へ:2万円
    • NISA口座で積立投資:1万円

    この方法のメリットは、生活の安全性を高めながら、同時に投資の経験を積み、複利効果を早期から活かせる点です。

    生活防衛資金の目標額(6ヶ月分など)に達したら、その分を投資に回すなど、状況に応じて配分を見直していくとよいでしょう。

    生活防衛資金と投資資金は口座を分ける

    生活防衛資金の準備と並行して投資を行う場合、最も重要なのは「お金の置き場所を明確に分ける」ことです。

    生活防衛資金は、必要な時に1円も減らずにすぐに引き出せる「銀行の普通預金」などで管理するのが鉄則です。一方で、NISAなどを活用した積立投資の資金は「当面使う予定のない余剰資金」として、証券口座で運用します。

    もしこれらを同じ口座で曖昧に管理していると、いざという時に「どこまでが使っていいお金で、どこからが投資に回すお金か」が分からなくなり、結果的に投資資金を取り崩してしまうリスクが高まります。

    ポイントの解説

    「守りのお金」と「攻めのお金」は物理的に分けて管理しましょう。

    生活防衛資金を効率的に貯める実践ステップ

    生活防衛資金の目標額が決まったら、次はいよいよ実践です。「貯金が苦手」という人でも無理なく続けられる、効率的な3つのステップを紹介します。

    できることから1つずつ始めて、着実に資産形成の土台を築きましょう。

    固定費を見直して貯蓄余力を作る

    生活防衛資金を早く貯めるために一番効果的なのは、毎月の固定費を見直すことです。

    固定費は一度見直すだけで、この節約効果が毎月継続するため、貯蓄のペースを加速させることができます。

    見直すべき固定費の主な例は以下の通りです。

    • 通信費:スマートフォンの料金プランを安いものに変更する、格安SIMに乗り換える
    • 保険料:保障内容が過剰でないか確認し、不要な特約を解約する
    • 住居費:家賃の安い物件への引っ越しや、住宅ローンの借り換えを検討する
    • サブスクリプション:利用頻度の低い動画配信サービスやアプリなどを解約する

    これらの見直しで生まれた余剰資金を、すべて生活防衛資金の貯蓄に回すことで、目標達成までの期間を大幅に短縮できます。

    先取り貯金で自動的に貯まる仕組みを作る

    「給料が余ったら貯金しよう」という考え方では、なかなかお金は貯まりません。

    確実に貯蓄を進めるコツは、給料が入ったらまず貯蓄分を別の口座に移し、残りのお金で生活する「先取り貯金」を実践することです。

    この仕組みを作る一番簡単な方法は、銀行の自動積立定期預金自動振替サービスを活用することです。

    毎月の給料日に、決まった額を自動で生活防衛資金専用の口座に移動する設定をしておけば、自分の意志に関係なくお金が貯まっていきます。

    勤務先に財形貯蓄制度があれば、給与から天引きで貯蓄することも可能です。

    一度設定してしまえば、後は自動でお金が貯まるため、貯金が苦手な人でも失敗しにくい、効果的な方法です。

    普通預金より金利の高い預け先を選ぶ

    生活防衛資金は安全性と流動性が最優先ですが、少しでも有利な条件で預ける工夫も大切です。

    メガバンクの普通預金の金利は低い水準ですが、ネット銀行の普通預金や定期預金に目を向けると、より高い金利が設定されている場合があります。

    メガバンクの普通預金の金利は低い水準ですが、店舗を持たないネット銀行の普通預金や定期預金に目を向けると、より高い金利が設定されている場合があります。

    例えば、一部のネット銀行では、特定の条件(給与振込口座への指定や、系列の証券口座との連携など)を満たすことで、普通預金の金利がメガバンクの数十倍〜数百倍と高くなるケースがあります。

    また、口座開設時の特典や、夏のボーナス時期などのキャンペーンを利用すると、好条件の定期預金を利用できることもあります。

    生活防衛資金の一部を、普通預金より金利が高い個人向け国債(変動10年)で保有することも選択肢の1つです。

    ただし、発行から1年間は原則換金できないため、すぐに使う可能性のある資金は普通預金に置き、余裕のある部分をこうした商品に預けるなど、資金を分けて管理するのが現実的です。

    生活防衛資金に関するよくある質問

    生活防衛資金について、多くの人が抱く疑問にQ&A形式で簡潔にお答えします。

    投資を始めるなら生活防衛資金は後回しでもよい?

    いいえ、後回しにすべきではありません

    生活防衛資金は、投資で損失が出た場合や、予期せぬ出費で投資資金を取り崩さずに済むための「安全網」です。

    この守りがないまま投資を始めると、市場の下落時に冷静な判断ができず、損失を確定させてしまう可能性があります。

    投資よりも先に、最低限の生活防衛資金(生活費の6ヶ月分など)を確保することを強く推奨します。

    生活防衛資金はどこに預ければよい?

    生活防衛資金は「安全性(元本が減らないこと)」と「流動性(すぐに現金化できること)」が一番大事です。

    そのため、銀行の普通預金や定期預金が最適です。普段使う生活費口座とは別に「生活防衛資金専用口座」を作って管理すると、誤って使ってしまうのを防げます。

    ネット銀行は比較的金利が高い傾向にあるため、選択肢の1つとして検討するとよいでしょう。

    生活防衛資金が貯まるまで投資はしないほうがよい?

    理想は生活防衛資金を全額貯めてから投資を始めることですが、必須ではありません。

    「投資に慣れる」という目的で、少額から積立投資を並行して始めるのは有効な方法です。

    例えば、毎月の貯蓄額の一部をNISAでの積立に回すことで、貯蓄習慣を維持しながら投資経験を積むことができます。

    ただし、この場合も生活防衛資金の確保を優先する意識を持つことが大切です。

    まとめ

    本記事では、「生活防衛資金はいらない」という意見の背景と、それが多くの人にとってなぜ危険な誤解であるかを解説しました。

    生活防衛資金は、投資機会の損失やインフレによる価値目減りを懸念する声もありますが、それ以上に予期せぬ事態から生活を守り、安定した資産形成を続けるための土台として不可欠な存在です。

    収入源が1つしかない会社員や収入が不安定な自営業者、家族を養っている人にとっては、まさに「命綱」といえるでしょう。

    まずは自身の状況に合った目標額(会社員なら生活費の6ヶ月〜1年分自営業者なら1年以上が目安)を計算し、「先取り貯金」や「固定費の見直し」を実践して、着実に準備を進めましょう。

    守りの基盤を固めることが、攻めの投資を成功させるための第一歩です。

    生活防衛資金の準備と並行して、将来に向けた資産形成も考えていきたいものです。

    自身の状況に合った資産運用の方法が分からない方は、まずは簡単なシミュレーションから始めてみてはいかがでしょうか。

    »あなたに必要な将来資金と準備方法を無料診断


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    将来をお金の不安なく過ごすために、あなたに合った運用方法を理解し、計画的に準備を始めましょう。マネイロでは、将来資金の準備をスムーズに進められる無料ツールを利用できます。

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    監修
    高橋 明香
    • 高橋 明香
    • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

    みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

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    執筆
    マネイロメディア編集部
    • マネイロメディア編集部
    • お金のメディア編集者

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