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正直みんな貯金どのくらいある?40代の貯金額と今から間に合う増やし方を徹底解説

正直みんな貯金どのくらいある?40代の貯金額と今から間に合う増やし方を徹底解説

貯蓄2026/08/06
  • #40代

»あなたの老後は大丈夫?将来の必要資金を簡単診断 

「40代の貯金はみんなどのくらいある?」「自分の貯金額は平均と比べて多い?少ない?」と気になる人もいるでしょう。

40代は、教育費や住宅ローンなどの支出が増えやすく、貯金額には大きな個人差があります。

そのため、平均額だけでなく、中央値や世帯構成ごとのデータもあわせて確認することが大切です。

本記事では、公的な調査をもとに40代の貯金額や金融資産保有額の平均・中央値を紹介するとともに、貯金額に差が生まれる理由や資産形成のポイントについてわかりやすく解説します。

※本記事では「貯金額=預貯金額」「金融資産保有額=貯蓄額」と表記しています
※貯蓄額は預貯金以外に保険や有価証券なども含んだ金額としています

この記事を読んでわかること
  • 40代の貯金額は平均と中央値で大きな差があり、中央値(二人以上世帯500万円、単身100万円)が実態に近い
  • 貯金額に差がつく主な理由は、教育費や住宅ローンといった大きな支出が重なることと、年収の差
  • 40代からでも固定費の見直しや先取り貯金、NISA・iDeCoの活用で効率的に貯蓄を増やせる


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40代の貯金額、「平均と中央値」はいくら?

40代の貯金額の実態を把握するためには、「平均値」と「中央値」の2つの指標を理解すること大切です。より実態に近いとされる中央値に注目することで、自身の状況を客観的に判断する手がかりになります。

ここでは、公的な統計データをもとに、40代の貯金額を世帯構成や年収別に詳しく見ていきましょう。

前提)貯金額と金融資産保有額の違い

一般的に「貯金額」という言葉は、銀行などの預貯金を指すことが多いです。しかし、公的な調査で用いられる「金融資産保有額」は、預貯金に加えて、株式、投資信託、生命保険なども含んだ、より広い範囲の資産を指します。

本記事で紹介するデータは、主に「金融資産保有額」を基準にしていますが、多くの人がイメージする「預貯金」のデータもあわせて解説します。

両者の違いを理解することで、自身の資産状況をより正確に把握できるでしょう。

項目

含まれる資産

含まれる資産

ポイント

ポイント

貯金額

含まれる資産

銀行や信用金庫などに預けている預貯金

ポイント

一般的に、普通預金や定期預金などを指すことが多い

金融資産保有額

含まれる資産

預貯金、株式、投資信託、生命保険など

ポイント

預貯金以外の金融商品も含む、より広い範囲の資産を指す

本記事では、主に「金融資産保有額」のデータを使用し、あわせて預貯金額についても解説します。

40代世帯別の金融資産保有額

【平均】

  • 二人以上世帯:1486万円
  • 単身世帯:859万円

【中央値】

  • 二人以上世帯:500万円
  • 単身世帯:100万円
項目

二人以上世帯

二人以上世帯

単身世帯

単身世帯

金融資産保有額の平均

二人以上世帯

1486万円

単身世帯

859万円

金融資産保有額の中央値

二人以上世帯

500万円

単身世帯

100万円

預貯金の平均額

二人以上世帯

645万円

単身世帯

316万円

金融資産に占める預貯金の割合

二人以上世帯

43.4%

単身世帯

36.7%

金融資産を保有していない割合

二人以上世帯

18.8%

単身世帯

32.1%

割合の目安

二人以上世帯

約5世帯に1世帯

単身世帯

約3世帯に1世帯

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」をもとに作成。

二人以上世帯の預貯金額

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、40代の二人以上世帯における金融資産保有額の平均は1486万円中央値は500万円です。

ポイントの解説

平均値が中央値を上回っているのは、一部の多くの資産を持つ世帯が全体の数値を引き上げているためです。そのため、より実態に近い「普通」の貯金額を知るには、中央値の500万円を参考にするとよいでしょう。

また、金融資産のうち預貯金(現金)の割合は43.4%(645万円)となっています。多くの世帯が、資産の半分近くを比較的安全な預貯金で保有していることがわかります。

単身世帯の預貯金額

40代の単身世帯(独身)の場合、金融資産保有額の平均は859万円中央値は100万円です。平均値と中央値では750万円以上の差があります。

中央値が100万円であることから、40代単身世帯の半数は、貯金額が100万円に満たない状況にあることがわかります。高額な資産を持つ一部の人が平均値を押し上げている一方で、多くの人は堅実に貯蓄を進めている段階にあるといえるでしょう。

金融資産のうち預貯金(現金)の割合は36.7%(316万円)で、資産の3割以上を預貯金が占めています。

貯金ゼロの世帯も2〜3割存在する

40代の中には、金融資産を全く保有していない、いわゆる「貯金ゼロ」の世帯も少なくありません。

家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、40代で金融資産を保有していない世帯の割合は、二人以上世帯で18.8%単身世帯で32.1%にのぼります。つまり、二人以上世帯の約5世帯に1つ、単身世帯の約3世帯に1つが貯金ゼロという状況です。

この背景には、子どもの教育費や住宅ローンといった多額の支出が重なり、貯蓄に回す余裕がないといった事情が考えられます。周りと比べて貯金が少ないと焦りを感じるかもしれませんが、決して珍しい状況ではないということを知っておきましょう。

40代の金融資産保有額

前の章では主に預貯金を含めた金融資産全体の平均値や中央値を見てきました。

ここでは、金融資産の内訳他の年代との比較を通じて、40代の資産状況をさらに多角的に掘り下げていきます。自身の資産構成と比較することで、今後の資産形成のヒントが見つかるかもしれません。

世帯別

40代の金融資産保有額は、世帯構成によってその分布が異なります。以下は、金融資産を保有している世帯の金額別の割合です。

▼40代・世帯別金融資産保有額の分布(金融資産を保有していない世帯を含む)

保有金融資産額

二人以上世帯

二人以上世帯

単身世帯

単身世帯

金融資産非保有

二人以上世帯

18.8%

単身世帯

32.1%

100万円未満

二人以上世帯

10%

単身世帯

15.1%

100~200万円未満

二人以上世帯

6.2%

単身世帯

7.1%

200~300万円未満

二人以上世帯

5.1%

単身世帯

5.9%

300~400万円未満

二人以上世帯

4.4%

単身世帯

4.3%

400~500万円未満

二人以上世帯

2.6%

単身世帯

2.2%

500~700万円未満

二人以上世帯

7.3%

単身世帯

6.2%

700~1000万円未満

二人以上世帯

6.1%

単身世帯

4.6%

1000~1500万円未満

二人以上世帯

9.7%

単身世帯

6.2%

1500~2000万円未満

二人以上世帯

6.5%

単身世帯

1.2%

2000~3000万円未満

二人以上世帯

8.2%

単身世帯

2.8%

3000万円以上

二人以上世帯

13.1%

単身世帯

9.9%

ポイントの解説

二人以上世帯では、資産額が500万円未満の層と500万円以上の層に分かれる傾向が見られます。一方、単身世帯では100万円未満の割合が約半数を占めており、資産形成が途上にある層が多いことがうかがえます。

また、3000万円以上の資産を持つ割合は、単身世帯よりも二人以上世帯のほうが高い結果となりました。これは、世帯全体での貯蓄能力の高さなどが影響していると考えられます。

年収別

年収と金融資産保有額には強い相関関係があります。年収が高ければ高いほど、資産を形成しやすくなるのは明らかです。40代の年収別の金融資産保有額(中央値)は以下の通りです。

年収

二人以上世帯

二人以上世帯

単身世帯

単身世帯

収入はない

二人以上世帯

0円

単身世帯

0円

300万円未満

二人以上世帯

10万円

単身世帯

25万円

300~500万円未満

二人以上世帯

165万円

単身世帯

210万円

500~750万円未満

二人以上世帯

511万円

単身世帯

350万円

750~1000万円未満

二人以上世帯

1000万円

単身世帯

1500万円

1000~1200万円未満

二人以上世帯

1500万円

単身世帯

3200万円

1200万円以上

二人以上世帯

2400万円

単身世帯

15000万円

年収が500万円を超えると、貯金額が増える傾向が見られます。また、単身世帯のほうが、同じ年収帯でも貯金額が多くなる傾向にあります。これは、二人以上世帯に比べて子どもの教育費などの支出が少ないためと考えられます。

年代別

40代の貯金額を他の年代と比較することで、ライフステージを通じた資産形成の流れを把握できます。

▼年代別・金融資産保有額(中央値)

年代

二人以上世帯

二人以上世帯

単身世帯

単身世帯

20代

二人以上世帯

125万円

単身世帯

37万円

30代

二人以上世帯

311万円

単身世帯

100万円

40代

二人以上世帯

500万円

単身世帯

100万円

50代

二人以上世帯

700万円

単身世帯

120万円

60代

二人以上世帯

1400万円

単身世帯

300万円

70代

二人以上世帯

1178万円

単身世帯

500万円

二人以上世帯では、年代が上がるにつれて順調に資産が増加していることがわかります。

一方、単身世帯では30代から40代にかけて資産額は横ばいに推移し、50代にかけても増加は緩やかです。これは、住宅購入などの多額の支出や、キャリアチェンジによる一時的な収入減などが影響している可能性があります。

60代になると、退職金の受け取りなどにより、両世帯ともに資産額が増加します。40代は、この60代の資産形成のピークに向けた重要な準備期間といえるでしょう。


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40代で貯金額にバラつきが出る理由

これまで見てきたように、40代の貯金額には大きなばらつきがあります。同じ年代でも、なぜこれほどまでに差が生まれるのでしょうか。

主な理由として、ライフイベントの支出と年収の差が挙げられます。

  • 教育費と住宅ローンが重なりやすい:40代は、子どもの教育費と住宅ローンの返済が同時に発生しやすい時期です。固定費が大きくなることで、貯蓄に回せる余裕が少なくなる場合があります。
  • 子どもの進学先によって教育費が大きく異なる:幼稚園から高校まですべて公立の場合と、すべて私立の場合では、教育費に大きな差が生まれます。大学進学も含めると、さらにまとまった資金が必要です。
  • 住宅購入の時期や借入額に差がある:住宅ローンの返済額は、住宅価格や頭金、借入期間によって異なります。返済負担が大きい世帯ほど、貯金を増やしにくくなる可能性があります。
  • 年収によって貯蓄できる金額が変わる:40代は、役職や職種、これまでのキャリアによって年収に差が出やすい年代です。収入が高いほど、生活費を差し引いた後に貯蓄へ回せる金額も増える傾向があります。

教育費と住宅ローンの重なり

40代は、子どもの教育費と住宅ローンの返済という、人生における2大支出が同時に発生しやすい時期です。

例えば、子どもが幼稚園から高校まですべて公立でも約614万円、すべて私立の場合は約1969万円もの教育費がかかるとされています。大学進学も視野に入れると、さらに数百万円単位の費用が必要です。

これに加えて、30代後半から40代にかけて住宅を購入した場合、毎月の住宅ローン返済が家計に重くのしかかります。これらの多額の固定費が重なることで、貯蓄に回す余裕がなくなり、世帯間で貯金額の差が開きやすくなるのです。

年収による貯金額の差

もう1つの要因は、年収の差です。40代になると、それまでのキャリアによって年収に差が生まれます。役職に就く人もいれば、専門職として高い収入を得る人もいます。

先のデータで見たように、年収が高い世帯ほど金融資産の保有額も多くなる傾向がはっきりと出ています。収入が多ければ、生活費を差し引いても貯蓄に回せる金額が増えるため、資産形成のスピードに差がつくのは自然なことです。

この収入格差が、40代の貯金額のばらつきに直結しているといえるでしょう。

40代で貯蓄が少ない…このままで大丈夫?

自分の貯金額は平均や中央値より少ないかもしれない」と不安に感じている人もいるでしょう。しかし、大切なのは他人と比較することではなく、自身の将来に必要なお金を把握し、計画的に準備することです。

ここでは、40代が意識すべき「老後資金」「教育費」「生活防衛資金」という3つの支出について、具体的な目安額を見ていきましょう。

老後資金として必要な金額

老後の生活費は、多くの人が不安に感じるテーマです。生命保険文化センターの調査によると、夫婦2人でゆとりある老後生活を送るために必要と考える生活費は、月額で平均39万1000円です。

一方、厚生労働省のモデルケースでは、夫婦2人の標準的な年金受給額は月額約23万7000円です。仮にこの差額を自分たちの貯蓄で補うとすると、毎月約15万4000円が不足することになります。この不足額が20年間続くと仮定すると、合計で約3696万円の自己資金が必要になる計算です。

もちろん、これはあくまで一例であり、必要な金額はライフスタイルによって異なります。まずは自身の理想の老後生活をイメージし、どれくらいの資金が必要か試算してみることが大切です。

(参考:2025(令和7)年度生活保障に関する調査|生命保険文化センター
(参考:令和8年度年金額改定についてお知らせします|厚生労働省

あなたの老後資金はいくら必要?無料診断

40代は教育費や住宅ローンなど支出が多く、老後資金の準備との両立に悩む人も少なくありません。必要な老後資金は、家族構成や収入、退職時期などによって異なります。

まずは無料診断で、自分に必要な老後資金の目安を確認してみましょう。 

※診断結果イメージ

子どもの教育費の目安

子どもの教育費は、進路によって変動します。以下は、幼稚園から大学卒業までにかかる教育費の総額の目安です。

▼進路別・教育費の総額目安

進路パターン

教育費総額

教育費総額

すべて国公立

教育費総額

約853万円

すべて私立

教育費総額

約2375万円

大学のみ私立文系

教育費総額

約1024万円

大学のみ私立理系

教育費総額

約1156万円

費用を抑えられるすべて国公立のコースでも、800万円以上の費用がかかります。すべて私立となると、2倍以上の金額が必要です。

40代は、子どもの進路が具体的に見え始める時期でもあります。子どもの希望を尊重しつつ、家計の状況と照らし合わせながら、計画的に教育資金を準備していく必要があります。

(参考:令和5年度子供の学習費調査の結果|文部科学省
(参考:令和5年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について

生活防衛資金として確保したい金額

老後資金や教育費といった将来のための資金とは別に、万が一の事態に備える「生活防衛資金」を確保しておくことも大切です。生活防衛資金とは、病気や怪我、失業などで収入が途絶えてしまった場合に、当面の生活を維持するためのお金です。

ポイントの解説

一般的に、生活費の6ヶ月から1年分が目安とされています。例えば、毎月の生活費が30万円の家庭であれば、180万円から360万円を、すぐに引き出せる預貯金として準備しておくと安心です。

この生活防衛資金があることで、急な出費に慌てることなく、また、長期的な視点での資産運用にも安心して取り組むことができます。まずは、この生活防衛資金の確保を最優先に考えるとよいでしょう。

40代から貯蓄を増やす具体的な方法

「今の貯金額では将来が不安」と感じていても、40代からでも十分に挽回は可能です。特別なことをする必要はありません。家計を見直し、着実に貯める仕組みを作ることが大切です。

ここでは、誰でも今日から始められる、貯蓄を増やすための具体的な3つの方法を紹介します。

固定費の見直しで月1万円以上の削減

貯蓄を増やすための第一歩は、支出を減らすことです。毎月決まって出ていく「固定費」の見直しは効果的です。一度見直せば、効果がずっと続くため、無理なく支出を削減できます。

見直しの対象となる主な固定費は以下の通りです。

  • 通信費:スマートフォンの料金プランを、自身の使い方に合ったものに変更する、格安SIMに乗り換える
  • 保険料:加入している生命保険や医療保険の保障内容が、現在のライフステージに合っているか確認し、不要な保障を解約・減額する
  • サブスクリプションサービス:利用頻度の低い動画配信サービスやアプリなどを解約する

これらを1つひとつ見直すことで、月々数千円、合計で月1万円以上の節約につながるケースも少なくありません。年間で考えると12万円以上の貯蓄増となり、差が生まれます。

先取り貯金で貯める仕組み

「余ったら貯金しよう」と考えていると、ついお金を使いすぎてしまい、なかなか貯まらないものです。そこで有効な方法の1つが、給料が入ったらすぐに一定額を貯金専用の口座に移してしまう「先取り貯金」です。

この仕組みを作ることで、残ったお金で生活する習慣が身につき、強制的にお金を貯めることができます。銀行の自動積立定期預金や、勤務先に制度があれば財形貯蓄などを利用すると、手間なく自動的に先取り貯金ができます。

まずは手取り収入の10%など、無理のない金額から始めてみましょう。慣れてきたら、徐々に割合を増やしていくのが継続のコツです。

ボーナスの一部を貯金に回す

毎月の給料から貯蓄するのが難しい場合でも、ボーナスはまとまった金額を貯金に回す絶好の機会です。ボーナスが支給されたら、使う前にまず貯金する分を取り分けてしまいましょう。

「ボーナスの半分は貯金する」「10万円は必ず貯金する」など、自分なりのルールを決めておくと効果的です。ボーナスは臨時収入と捉えがちですが、計画的に貯蓄に回すことで、年間貯蓄額を増やすことができます。

住宅ローンの繰り上げ返済や、次に紹介する資産運用の元手にするなど、目的を持って貯金するとモチベーションも維持しやすくなります。

40代から始める資産運用で効率的に増やす

40代は、定年までまだ20年程度の期間があり、資産運用を始めるのに決して遅くはありません。預貯金だけでなく、投資を取り入れることで、お金に働いてもらい、効率的に資産を増やすことが期待できます。

ここでは、40代の初心者の人が検討したい、税制優遇制度などを活用した資産運用の方法を紹介します。

NISAで少額から積立投資

NISA(少額投資非課税制度)は、投資で得た利益(配当金、分配金、譲渡益)が非課税になる制度です。2024年から始まった新しいNISAでは、非課税で投資できる上限額が大幅に拡大され、制度も恒久化されたため、長期的な資産形成に活用しやすくなりました。

ポイントの解説

毎月コツコツと投資信託などを積み立てる「つみたて投資枠」は、月々1000円程度の少額から始められる金融機関も多く、投資初心者の人でも始めやすいのが特徴です。40代からでも、20年以上の長期的な視点で積み立てることで、複利効果を活かして資産を育てることが期待できます。

ただし、投資には元本割れのリスクがあり、運用成果は保証されるものではありません。また、損失が出た場合、他の利益との損益通算や損失の繰越控除はできない点や、利用する金融機関によっては所定の手数料がかかるため注意が必要です。

iDeCoで老後資金と節税を両立

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後資金を準備するための私的年金制度です。毎月一定の掛金を積み立て、自分で選んだ金融商品で運用し、原則60歳以降に受け取ります

iDeCoの最大のメリットは、税制上の優遇措置が手厚いことです。

  1. 掛金が全額所得控除の対象となり、所得税・住民税が軽減される
  2. 運用中に得た利益は非課税
  3. 受け取る時にも受け取り方法に応じて各種控除が適用される(課税対象となる場合あり)

ただし、原則として60歳まで資金を引き出すことができないため、老後資金専用の制度と割り切って活用する必要があります。40代から始めれば、節税の恩恵を受けながら、着実に老後の備えをすることが期待できます。

複数の資産に分散するバランス型ファンド

「投資は始めたいけれど、何を選べばよいかわからない」という人には、バランス型ファンドが選択肢の1つになります。

バランス型ファンドとは、国内外の株式や債券など、値動きの異なる複数の資産に分散投資する投資信託のことです。1つの商品を購入するだけで、自動的に資産の分散とリバランス(資産配分の調整)が行われるため、投資の専門知識がなくても手軽に分散投資を始められます。

株式100%のファンドに比べて値動きが緩やかになる傾向があるため、リスクを抑えつつ、預貯金以上のリターンを目指したい場合の選択肢の1つと考えられます。ただし、バランス型ファンドも投資信託の一種であり、元本割れのリスクがあります。NISAのつみたて投資枠でも購入可能な商品が多くあります。

月1万円積立でいくら増える?利回り別シミュレーション

40代から積立投資を始めても、本当に資産は増えるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。そこで、毎月1万円を20年間(40歳から60歳まで)積み立てた場合に、将来の資産がいくらになるか、想定利回り別にシミュレーションしてみましょう。

(参考:つみたてシミュレーター|金融庁

下記の試算は概算値です。運用に関するリスク、手数料、税金、為替等は考慮しておらず、実際値とは異なる場合があります。また、将来の結果を予測し、保証するものではありません

▼毎月1万円を20年間積み立てた場合の将来の資産額

想定利回り(年率)

20年後の資産額(元本240万円)

20年後の資産額(元本240万円)

0%(預貯金など)

20年後の資産額(元本240万円)

240万円

3%

20年後の資産額(元本240万円)

約327万円

5%

20年後の資産額(元本240万円)

約406万円

7%

20年後の資産額(元本240万円)

約508万円

預貯金のように金利がほぼ0%の場合、20年後の資産は元本の240万円のままです。しかし、年率3%で運用できれば約327万円、年率5%なら約406万円と、元本を上回る資産を築ける可能性があります。

このシミュレーションは、長期的にコツコツと積み立てることの重要性と、複利効果の大きさを示しています。月々1万円という無理のない金額からでも、将来に向けた資産形成は十分に可能です。

40代が知っておきたいお金の考え方

40代からの資産形成を成功させるためには、具体的な方法だけでなく、お金に対する正しい考え方を持つことも大事です。焦りや不安から誤った判断をしないために、心に留めておきたい3つのポイントを紹介します。

完璧を目指さず継続できる計画を

貯金や資産運用を始める際、最初から完璧な計画を立てようと意気込む必要はありません。高すぎる目標は長続きせず、挫折の原因になります。

大切なのは、無理なく「継続できる」ことです。まずは、家計簿アプリで支出を把握することから始める、月々数千円の積立投資から試してみるなど、小さな一歩を踏み出すことが大切です。

生活の変化に合わせて計画を柔軟に見直しながら、自身のペースで長く続けていきましょう。

貯金と運用のバランスを考える

資産を増やすためには投資も有効ですが、すべての資産を投資に回すのはリスクが高いです。生活防衛資金として、すぐに使える現金を確保しておくことが基本です。

まずは生活費の6ヶ月から1年分を目安に預貯金を確保し、それを超える余裕資金で資産運用を始めるのが基本的な考え方です。

安定性を重視する預貯金と、リターンを目指す資産運用をバランスよく組み合わせることで、不測の事態に備えながら、将来に向けた資産形成を目指すのも一つの考え方です。 

ライフプランから逆算して目標を設定

やみくもに貯金や投資を始めるのではなく、「何のために、いつまでに、いくら必要なのか」という目標を明確にすることが大切です。

例えば、「65歳までに老後資金として2000万円準備する」「10年後に子どもの大学入学金として300万円用意する」といった具体的なライフプランを立ててみましょう。

目標が明確になれば、そこから逆算して、毎月いくら貯金や投資に回すべきかが見えてきます。ゴールがはっきりすることで、日々の節約や資産運用のモチベーションも維持しやすくなるでしょう。

40代の貯金に関するよくある質問

ここでは、40代の貯金に関してよく寄せられる質問にお答えします。周りの状況が気になるものの、なかなか人には聞きづらいお金の悩みについて、専門家の視点から解説します。

Q. 40代で貯金100万円は少ない?

40代で貯金100万円という金額は、一概に少ないとは言えません。データを見ると、単身世帯の中央値は100万円です。一方で、二人以上世帯の中央値は500万円なので、それと比較すると少ないと感じるかもしれません。

大切なのは、金額の多寡で一喜一憂するのではなく、自身のライフプランに対して十分かどうかを考えることです。もし将来の目標に対して不足していると感じるなら、今から計画的に貯蓄を増やしていくことが大切になります。

Q. 40代から貯金を始めても遅くない?

結論からいうと、40代から貯金を始めても決して遅くはありません。60歳や65歳の定年退職までには、まだ20年以上の時間があります。

例えば、毎月3万円を積み立てるだけでも、20年間で720万円の元本になります。これに資産運用の効果が加われば、1000万円以上の資産を築くことも十分に可能です。

上記の試算は概算値です。運用に関するリスク、手数料、税金、為替等は考慮しておらず、実際値とは異なる場合があります。また、将来の結果を予測し、保証するものではありません

大切なのは「もう遅い」と諦めるのではなく、「今から始める」という意識を持つことです。本記事で紹介した固定費の見直しや先取り貯金など、できることから始めてみましょう。

Q. 毎月いくら貯金すればよい?

毎月の理想的な貯金額は、収入や家族構成、ライフプランによって異なります。一般的には、手取り収入の10%から20%を貯蓄に回せるとよいとされています。

40代の平均的な貯蓄割合も、「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によれば17%から18%程度です。

まずは手取りの10%を目標に「先取り貯金」を始めてみましょう。もし、それが難しい場合は、5%からでも構いません。大切なのは、無理のない範囲で継続することです。家計の見直しなどを通じて、少しずつ貯蓄に回せる割合を増やしていくことを目指しましょう。

まとめ

40代の貯金額は、平均値だけを見ると高く感じられますが、中央値を見るとより現実的な姿が見えてきます。二人以上世帯で500万円単身世帯で100万円という中央値は、多くの人が教育費や住宅ローンなどの支出と向き合いながら、堅実に資産形成を進めていることを示しています。

もし現在の貯金額に不安を感じていても、40代からであれば十分に挽回が可能です。まずは固定費の見直しや先取り貯金といった方法で貯める習慣をつけ、余裕資金でNISAやiDeCoなどの制度を活用した資産運用を始めるのも選択肢の1つです。

他人と比較するのではなく、自身のライフプランに合わせた目標を設定し、今日からできる一歩を踏み出しましょう。

自身の状況に合わせた資産形成プランを具体的に知りたい人は、家計管理や資産運用に関する知識を持つアドバイザーへの相談も有効です。

まずはシミュレーションで、将来に向けた第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。 

»あなたの将来必要資金をシミュレーション


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※本記事の内容は記事公開時や更新時の情報です。現行と期間や条件が異なる場合がございます

※本記事の内容は予告なしに変更することがあります。予めご了承ください

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執筆・監修
高橋 明香
  • 高橋 明香
  • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

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