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投資信託で3000万円を運用する方法は?現実的な利回りと失敗しないためのポイント

投資信託で3000万円を運用する方法は?現実的な利回りと失敗しないためのポイント

投資信託2026/07/10

    »3000万円の最適な運用プランは?無料で診断 

    3000万円のまとまった資金を、投資信託で運用したいけれど、どのくらいの利益が期待できるのだろう」「失敗しないためには、どう始めたらよいのかわからない」といったお悩みはありませんか。

    3000万円という大切な資産を運用する上では、リスクを管理しつつ着実にリターンを狙う戦略が欠かせません。

    本記事では、3000万円を投資信託で運用する際の利回り別シミュレーション、具体的な運用戦略、そして失敗を避けるためのポートフォリオの組み方まで、お金の専門家がわかりやすく解説します。

    この記事を読んでわかること
    • 3000万円を投資信託で運用した場合、年利3〜5%のリターンが現実的な目標
    • リスク管理のため、一括投資と積立投資を組み合わせる戦略が有効
    • NISAの非課税枠を最優先で活用し、残りを課税口座で運用するのが基本


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    3000万円の投資信託運用で期待できるリターン

    3000万円を一定の利回りで運用できたと仮定した場合、将来の資産額はどのように変わるのでしょうか。ここでは、年率3%、5%、7%で10年間複利運用できたと仮定した場合のシミュレーション結果を見ていきましょう。

    (参考:野村證券|資産運用シミュレーション『みらい電卓』~運用編~

    下記の試算は概算値です。運用に関するリスク、手数料、税金、為替等は考慮しておらず、実際値とは異なる場合があります。また、将来の結果を予測し、保証するものではありません

    年利3%

    年利3%は、債券などを組み合わせた安定重視の運用を想定した場合の、利回りの一例です。ただし、実際の運用成果は市場環境や投資対象、費用などによって変動します。

    3000万円を年利3%で10年間複利運用した場合、資産額は約4032万円となり、約1032万円の運用益が期待できます。

    ポイントの解説

    リスクを抑えながら資産を増やしたいと考える場合でも、一定の利回りで運用できた場合には、複利の効果により、資産額の増加が期待できます。インフレによる資産価値の目減りを防ぎつつ、安定した運用を目指す場合の目安となるでしょう。

    年利5%

    年利5%は、全世界株式のインデックスファンドなどを活用した運用を想定した場合の、利回りの一例です。ただし、株式を含む運用商品は価格変動リスクがあり、実際の運用成果は市場環境や投資対象、費用などによって変動します。

    3000万円を年利5%で10年間複利運用すると、資産額は約4887万円となり、約1887万円の利益が見込めます。

    年利3%のケースと比較すると、利益額に800万円以上の差が生まれる計算です。株式の比率を高めることでリターンも増加しますが、その分価格変動リスクも高まります。

    リスクとリターンのバランスを取りながら、資産運用を検討する際の一つの目安として確認しましょう。

    年利7%以上を狙う場合のリスク

    年利7%以上は、より高い利回りを想定した場合の一例ですが、その分、価格変動リスクも大きくなります。3000万円を年利7%で10年間運用できた場合、資産は約5900万円に達する計算となり、元本がほぼ倍増する計算です。

    しかし、年利7%以上の高いリターンを狙うには、ポートフォリオの大部分を株式、成長が期待される外国株式などで構成する必要があります。株式中心の運用は価格変動リスクが増加し、市場の状況によっては資産が減少する可能性も高まります。

    例えば、相場が20%下落した場合、3000万円の資産は一時的に2400万円まで減少することもあり得ます。

    高いリターンを追求する際は、こうした価格変動に耐えられるか、自身の「リスク許容度」を慎重に見極めることが不可欠です。

    一括投資vs積立投資、投資信託の運用ならどっち?

    3000万円というまとまった資金を投資信託で運用する際、「一括投資」と「積立投資」のどちらを選ぶべきか悩む人も多いでしょう。

    それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらが適しているかは個人の投資方針やリスク許容度によって異なります。両者の特徴を理解し、自分に合った方法を選ぶことが欠かせません。

    一括投資のメリット・デメリット

    一括投資は、まとまった資金を一度に投資する方法です。

    メリットは、複利効果を最大限に活かせる可能性がある点です。投資した元本全額が運用されるため、相場が上昇局面にある場合は、積立投資よりも早く資産を増やせる可能性があります。

    一方、デメリットは、投資した直後に相場が下落した場合、損失を被るリスクがあることです。いわゆる「高値掴み」をしてしまうと、資産が回復するまでに時間がかかる場合があります。タイミングを見極めるのが難しく、精神的な負担が増す可能性も考慮する必要があります。

    積立投資のメリット・デメリット

    積立投資は、毎月一定額など、定期的に資金を分けて投資する方法です。

    メリットは、購入タイミングを分散することで、価格変動リスクを抑えられる点です。価格が高い時には少なく、安い時には多く購入する「ドルコスト平均法」の効果により、平均購入単価を平準化できます。これにより、高値掴みのリスクを避けやすくなります。

    デメリットは、一括投資に比べて複利効果が緩やかになる点です。また、相場が一貫して上昇し続ける局面では、一括投資のほうがリターンを得られる場合があります。

    3000万円を一度に投資するリスク

    3000万円というまとまった資金を一度に投資信託へ投じることには、リスクが伴います。最大の懸念は、投資した直後に市場が下落する可能性です。

    ポイントの解説

    例えば、リーマンショックやコロナショックのような予期せぬ金融危機が発生した場合、資産価値が一時的に半減する可能性もゼロではありません。3000万円が1500万円になってしまった場合、精神的な動揺は避けられず、冷静な判断が難しくなるでしょう。

    相場下落時に冷静な判断ができず、損失を確定させてしまうことは、まとまった資金の運用で避けたい失敗パターンの1つです。こうしたリスクを考慮すると、投資経験が浅い場合は、全額を一括で投資するのではなく、時間をかけて段階的に投資を進めることも有効な選択肢です。

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    投資信託をNISAで運用する方法

    3000万円を投資信託で運用する際、NISA(少額投資非課税制度)の活用は税制上のメリットが大きく、有効な選択肢です。

    通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座内での利益は非課税になるため、効率的に資産を増やすことができます。

    ただし、NISAには年間投資枠や非課税保有限度額があるため、3000万円全額を一度に非課税で運用することはできません。制度の上限や運用リスクを確認しながら、計画的に活用を検討しましょう。

    (参考:NISAを知る:NISA特設ウェブサイト

    NISAの非課税保有限度額1800万円の活用を考える

    2024年から始まった新しいNISAでは、1人あたり生涯で1800万円までの非課税保有限度額が設けられています。3000万円の運用資金がある場合、NISAの非課税保有限度額である1800万円を活用することも選択肢の一つです。

    NISAには、年間120万円までの「つみたて投資枠」と、年間240万円までの「成長投資枠」があり、両方の枠を併用できます。年間最大で360万円まで投資が可能なため、最短5年で非課税保有限度額の1800万円に達する計算です。

    非課税メリットを活かすためにも、まずはNISA口座での投資を検討し、年間投資枠や非課税保有限度額を踏まえて計画的に進めましょう。

    残り1200万円は課税口座で運用

    NISAの非課税保有限度額1800万円を使い切った後、残りの1200万円は課税口座(特定口座または一般口座)で運用することになります。

    課税口座での運用益には約20%の税金がかかりますが、長期的な視点で運用を続けることに変わりはありません。NISA口座と同様に、リスク許容度に合わせたポートフォリオを組み、インデックスファンドなどを活用した分散投資を心がけましょう。

    また、NISA口座内の商品を売却すると、当該商品の簿価分の非課税枠が翌年以降に復活する仕組みがあります。ライフプランの変化に応じて資産を売却した場合でも、非課税枠を再利用して効率的な運用を続けることが可能です。

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    投資信託を選ぶ時のポイント

    3000万円の資産を託す投資信託を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。これらのポイントを総合的に判断することで、自身の投資目的やリスク許容度に合った、長期的に付き合える商品を見つけることができます。

    ポイント①ベンチマーク

    ベンチマークとは、投資信託が運用目標とする指標のことです。例えば、日本の株式市場であれば日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、米国の株式市場であればS&P500などが代表的なベンチマークとして用いられます。

    インデックスファンドは、このベンチマークに連動する運用成果を目指します。どの市場の、どのような動きに連動するファンドなのかを理解するために、まずはベンチマークを確認することが鍵となります。

    自身がどの地域の経済成長に期待するのかを考え、それに合ったベンチマークを持つ投資信託を選びましょう。

    ポイント②過去の運用実績

    過去の運用実績は、当該投資信託がベンチマークに対してどの程度のパフォーマンスを上げてきたかを示す重要な指標です。ただし、過去の実績が将来の成果を保証するものではない点には注意が必要です。

    確認すべきは、単にリターンが高いかどうかだけではありません。市場が下落した局面でどの程度価格が下がったかなど、リスク(価格の変動幅)も合わせて確認することが大切です。長期的に安定した実績を上げているか、ベンチマークから乖離していないかなどをチェックし、ファンドの運用スタイルを把握しましょう。

    ポイント③手数料

    投資信託の運用には、購入時手数料や信託報酬(運用管理費用)などのコストがかかります。これらの手数料は、長期的なリターンを左右する重要な要素です。

    保有している間ずっと発生し続ける信託報酬は、わずかな差でも長期間では金額の差になります。例えば、3000万円を運用する場合、信託報酬が年1%違うだけで、10年後には約300万円もの差が生まれる可能性もあります。

    インデックスファンドは一般的に信託報酬が低い傾向にありますが、同じベンチマークに連動するファンドでも手数料は異なります。商品を選ぶ際は、コスト面をしっかりと比較し、納得できるものを選ぶことが大切です。

    ポイント④投資対象の特徴とリスク・リターン

    投資信託がどのような資産(アセットクラス)に投資しているかを確認することも必須です。代表的なアセットクラスには、株式、債券、不動産(REIT)などがあり、それぞれリスクとリターンの特性が異なります。

    • 株式: 価格変動は大きいが、高いリターンが期待できる。
    • 債券: リターンは限定的だが、価格変動が小さく安定的。
    • 不動産(REIT): 株式と債券の中間的なリスク・リターン特性を持つが、不動産市況や金利動向の影響を受ける。
    ポイントの解説

    株式の比率が高いファンドは相対的に高いリターンを目指す一方で価格変動が大きくなる傾向があり、債券の比率が高いファンドは値動きの大きさを抑えることを目指す場合の選択肢となります。投資対象の特徴を理解し、自身の投資方針に合っているかを確認しましょう。

    目的に応じて一括投資と積立投資を組み合わせる

    3000万円の運用では、一括投資と積立投資のどちらか一方を選ぶのではなく、両者を組み合わせて検討する方法もあります。資産全体のリスクを意識しながら、リターンを目指す運用を検討できます。

    具体的には、リスクの低い資産に一括投資し、リスクの高い資産は積立投資で時間分散を図るという方法が考えられます。

    一括投資は低リスク資産へ

    まとまった資金の一部を、価格変動が比較的小さな低リスク資産に一括で投資する方法です。これにより、資産の安定性を確保し、ポートフォリオ全体の土台を固めることができます。代表的な低リスク資産には、債券や貯蓄型の保険があります。

    例)債券

    債券は、国や企業が発行する有価証券で、定期的に利子を受け取ることができ、満期まで保有した場合、発行体に債務不履行が生じなければ、原則として額面金額で償還されます。株式に比べて価格変動が穏やかで、安定したインカムゲインが期待できるため、資産全体の値動きを抑える役割として検討されます。

    信用格付けの高い国債や社債は、株式などと比べて価格変動リスクや信用リスクが相対的に低い傾向がありますが、金利変動や発行体の信用状況などの影響を受けます。3000万円の資金の一部を債券で保有することで、株式などに比べて値動きの大きさを抑えながら、利子収入を得ることを目指す方法となります。

    例)貯蓄型の保険

    貯蓄性のある保険は、保障機能を備えながら将来の資金準備に活用されることがあります。終身保険や個人年金保険など、保障機能を持ちながら、解約返戻金や満期保険金といった形でお金が戻ってくる仕組みです。

    ただし、保険は本来、万一の保障を得るための商品です。保障機能がある一方で、保険関係費用などがかかるため、資産運用のみを目的とする商品とは性質が異なります。また、早期に解約した場合、解約返戻金が払込保険料総額を下回る可能性があります。

    生命保険料控除の対象となる場合がありますが、控除額には上限があります。保障内容や費用、解約時の取扱いを確認したうえで、保障を備えながら将来の資金準備を行う選択肢の一つとして慎重に検討する必要があります。

    積立投資でリスクを取ってリターンを狙う

    相対的に値動きの小さい資産を組み入れたうえで、残りの資金について積立投資でリターンを目指す方法もあります。

    積立投資は購入タイミングを分散する方法です。株式など価格変動の大きい資産に投資する場合、購入時期を分散することで、高値で一括購入するリスクの軽減が期待できます。ただし、積立投資であっても価格変動により元本割れが生じる可能性は残ります。

    例)NISAで積立投資

    NISAの「つみたて投資枠」を活用して、全世界株式やS&P500などに連動するインデックスファンドを毎月コツコツと積み立てていく方法が代表的です。

    NISA口座を利用した場合、運用益が非課税となるため、課税口座で運用する場合と比べて税負担の軽減が期待されます。積立投資は、市場の短期的な変動に一喜一憂することなく、長期的な視点で資産を育てていくのに適した手法です。

    NISAは一括投資と積立投資、両方利用できる

    新しいNISA制度では、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠が設けられており、両方を併用することが可能です。

    • つみたて投資枠: 年間120万円まで。長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託が対象。
    • 成長投資枠: 年間240万円まで。投資信託のほか、個別株やETFなど、より幅広い商品に投資可能。

    この仕組みを利用して、つみたて投資枠でインデックスファンドを毎月積み立てつつ、成長投資枠ではタイミングを見て一括投資を行う、といった柔軟な戦略を組むこともできます。

    自身の投資スタイルや相場観に応じて、2つの枠を効果的に使い分けることが肝となります。

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    3000万円の運用でおさえたいポートフォリオの組み方

    3000万円という大切な資産を運用するためには、行き当たりばったりではなく、しっかりとした計画に基づいたポートフォリオ(資産配分)を組むことが重要です。ポートフォリオを組むことで、リスクを管理し、目標達成に向けた道筋を明確にすることができます。

    ここでは、そのための具体的なステップを解説します。

    資産運用の目的と運用期間を明確にする

    ポートフォリオを組む最初のステップは、「何のために、いつまでに、いくら必要なのか」という資産運用の目的と期間を具体的にすることです。

    例えば、「20年後の老後資金として5000万円を目指す」「10年後の子どもの大学進学費用として1000万円準備する」など、目的が明確であれば、目標達成のためにどの程度の利回りが必要か、どの程度のリスクを取れるかがおのずと見えてきます。

    目的と期間が曖昧なまま運用を始めると、短期的な市場の変動に惑わされ、一貫した投資判断ができなくなる可能性があります。

    生活防衛資金と運用資金を分ける

    資産運用は、あくまで「当面使う予定のない余裕資金」で行うのが大原則です。そのため、3000万円の全額を投資に回すのではなく、まずは「生活防衛資金」を確保する必要があります。

    生活防衛資金とは、病気や失業、急な出費など、万一の事態に備えるためのお金です。一般的に、生活費の半年から1年分を、すぐに引き出せる現金や預貯金で確保しておくことが推奨されます。

    この資金を確保しておくことで、相場が下落しているタイミングでやむを得ず投資信託を売却するといった事態を避けられ、精神的な余裕を持って長期的な運用を続けることができます。

    リスク許容度に応じて資産配分を決める

    リスク許容度とは、資産運用においてどの程度の価格変動(損失の可能性)を受け入れられるかという度合いのことです。これは年齢、収入、家族構成、投資経験などによって一人ひとり異なります。

    ポイントの解説

    例えば、運用期間を長く取れる若い世代はリスク許容度が高く、リタイアが近い世代は低くなるのが一般的です。自身のリスク許容度を把握し、それに合わせてリスク資産(株式など)と安定資産(債券など)の配分を決めることが、長期的に運用を続けるための鍵となります。

    価格変動で不安を感じ、夜も眠れないような配分は、リスクを取りすぎているサインかもしれません。

    株式・債券・預金に分散投資する

    卵は1つのカゴに盛るな」という格言があるように、資産を1つの商品に集中させると、価格変動などの影響を受けやすくなります。値動きの異なる複数の資産(アセットクラス)に分けて投資する分散投資により、特定の資産の値動きによる影響を抑えることが期待されます。

    代表的な資産クラスである株式、債券、そして現金(預金)を組み合わせるのが基本となります。

    • 株式: 高いリターンが期待できるが、価格変動リスクも大きい資産。
    • 債券: リターンは限定的だが、安定性が高い資産。
    • 預金: 生活防衛資金や待機資金としての役割。

    これらの資産を、自身のリスク許容度に応じてバランスよく配分することで、市場の変動に強いポートフォリオを構築できます。

    定期的にポートフォリオを見直す

    ポートフォリオは一度作成したら終わりではありません。市場の変動によって、当初決めた資産の配分割合は時間とともに崩れていきます。

    例えば、株式市場が好調で株価が上昇すると、ポートフォリオに占める株式の割合が高まり、意図せずリスクを取りすぎている状態になることがあります。

    そのため、年に1回など定期的にポートフォリオの状況を確認し、元の配分に戻す「リバランス」という作業が必要です。比率が高くなった資産を一部売却し、低くなった資産を買い増すことで、リスク水準を適切に保ち、安定した運用を継続することができます。

    投資信託3000万円運用に関するよくある質問

    3000万円というまとまった資金を投資信託で運用するにあたり、多くの人が抱く疑問についてお答えします。

    Q. 10年で1億円にできる?

    3000万円を10年間で1億円にするには、年平均で約12〜13%という高い利回りが必要です。
    日本の公的年金を運用するGPIFの過去約20年間の平均利回りが約4%であることを考えると、年10%を超えるリターンを安定して達成することは、プロの投資家でも極めて困難です。

    年利12〜13%の高いリターンを謳う金融商品は、相応のハイリスクを伴うことがほとんどです。現実的な目標としては、年利3〜7%程度のリターンを目指し、20年以上の長期的な視点で資産を育てていくことが賢明といえるでしょう。

    Q. 全額を一度に投資してよい?

    推奨できません。3000万円の全額を一度に投資することは、リスクを伴います。

    まず、万一の事態に備えるための生活防衛資金(生活費の半年〜1年分)を、現金や預貯金で必ず確保しておく必要があります。

    その上で、残りの運用資金についても、一度に全額を投じるのではなく、複数回に分けて投資する「時間分散」を検討することをおすすめします。これにより、高値掴みのリスクを軽減し、精神的な負担を和らげることができます。

    投資初心者の人は、少額から段階的に投資を始めるのが安全です。

    Q. S&P500に連動した投資信託に一括投資してもよい?

    3000万円の全資産をS&P500に一括投資することは、分散投資の観点からおすすめできません

    S&P500は米国の主要企業500社に投資できる代表的な指数ですが、資産を集中させると米国経済や米ドルの動向に大きく左右されます。

    リスクを抑えるには、「地域」と「資産」の両方を分散することが重要です。

    • 地域の分散:米国以外にも投資したい場合は、S&P500と全世界株式を併用するよりも、全世界株式(オール・カントリー)の投資信託を選ぶほうが効率的です。両方を保有すると、米国株が重複する点にも注意しましょう。
    • 資産の分散:株式だけでなく、債券や預貯金など値動きの異なる資産を組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスクを抑えられます。

    特定の国や資産に集中するのではなく、自身のリスク許容度に応じたバランスのよい資産配分を心がけることが大切です。

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    まとめ

    3000万円を投資信託で運用する際は、利益を目指す視点だけでなく、資産全体の値動きを抑える視点も重要です。年利3〜5%といったリターンを目指し、長期的な視点で複利効果を活かすことが、資産形成における重要なポイントと考えられます。

    運用を始める前には、必ず生活防衛資金を確保し、自身の目的やリスク許容度に合わせたポートフォリオを構築しましょう。一括投資と積立投資を組み合わせ、NISAの非課税メリットを最大限に活用することも大事です。

    もし運用方針に迷ったり、専門的なアドバイスが必要だと感じたりした場合は、IFAなどの専門家に相談することも有効な選択肢です。本記事で解説したポイントを参考に、自身に合った運用戦略を立て、着実な資産形成を目指しましょう。

    投資信託は、主に値動きのある有価証券等に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、元本が保証されているものではありません。投資信託の運用による損益は、すべて投資者の皆様に帰属します。

    投資信託は、預貯金とは異なります。投資信託をご購入の際には、最新の投資信託説明書(交付目論見書)を必ずご確認ください。

    また、投資信託の購入には、購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額等の費用がかかる場合があります。これらの手数料等は、各商品・金融機関により異なりますので、詳細は投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認ください。

    3000万円という資産をどのように運用すべきか、自身の状況に合わせてさらに詳しく知りたい人は、専門家に相談することも検討してみてはいかがでしょうか。

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    ご留意事項

    • 本記事は一般的な情報提供を目的として作成したものであり、特定の金融商品の取引を勧誘するものではありません。
    • 本記事の内容は記事公開時または更新時点の情報に基づいています。制度・法令・税制等の変更により、現在の情報と異なる場合があります。
    • 本記事の内容の正確性、完全性、最新性を保証するものではなく、予告なく変更または更新する場合があります。
    • 投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任とご判断のもとで行っていただきますようお願いいたします。

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    執筆・監修
    高橋 明香
    • 高橋 明香
    • ファイナンシャルアドバイザー/CFP®認定者

    みずほ証券(入社は和光証券)では、20年以上にわたり国内外株、債券、投資信託、保険の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事。2021年に株式会社モニクルフィナンシャル(旧:株式会社OneMile Partners)に入社し、現在は資産運用に役立つコンテンツの発信に注力。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。

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