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貯金2000万円に到達する年齢は?年代別データと効率的に貯める方法をプロが解説

貯金2000万円に到達する年齢は?年代別データと効率的に貯める方法をプロが解説

貯蓄2026/07/10

    »あなたの老後は大丈夫?将来の必要資金を簡単診断

    「老後2000万円問題」という言葉を聞いて、「自分はいつ頃2000万円を貯められるのだろうか」と不安に感じていませんか。周りの人がどれくらい貯めているのか、自分の貯金額は十分なのか気になりる人も多いでしょう。

    本記事では、公的な統計データをもとに、貯金2000万円に到達する年齢の目安や年代別の保有割合を詳しく解説します。効率的な貯蓄戦略や資産運用についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

    ※本記事では「貯金額=預貯金額」「金融資産保有額=貯蓄額」と表記しています
    ※貯蓄額は預貯金以外に保険や有価証券なども含んだ金額としています

    この記事を読んでわかること
    • 貯金2000万円に到達する年齢の目安は60代が多い
    • どの年代でも貯金2000万円は上位層だが、インフレや長寿化により安心とは限らない
    • NISAやiDeCoを活用した資産運用を組み合わせることで、効率的に目標達成を目指せる


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    貯金2000万円に到達する年齢の目安

    貯金2000万円という目標は、多くの人にとって節目です。公的な統計データを見ると、この目標を達成する人が増え始めるのは、主に退職期が近づく年代であることがわかります。

    60代で約20〜40%が到達

    金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、金融資産を2000万円以上保有している世帯の割合は、60代で顕著に高まります

    具体的には、60代の単身世帯では21.1%、2人以上世帯では39.6%が2000万円以上の金融資産を保有しています。

    ポイントの解説

    これは、長年の勤続による貯蓄の積み重ねや、退職金の受け取りが要因と考えられます。退職金というまとまった資金を得ることで、一気に大台に到達するケースも少なくありません。

    50代の到達割合

    同調査によると、50代の2人以上世帯で26.9%、単身世帯で15.9%が2000万円以上を保有しています。40代(2人以上世帯21.3%、単身世帯12.7%)と比べて増えています。

    50代は、子どもの教育費の負担が一段落し、役職に就くなど収入がピークを迎える時期です。家計に余裕が生まれ、老後を見据えた貯蓄ペースが上がることで、50代のうちに2000万円達成の目途が立つ人も増えてくると思われます。

    年代別の貯金2000万円保有割合

    貯金2000万円を保有している世帯の割合は、年代によって異なります。若い世代では少数派ですが、年齢を重ねるごとに2000万円以上を保有する割合は着実に増加していきます。

    ここでは、各年代の具体的なデータを見ていきましょう。

    20代〜40代は少数派

    現役世代である20代から40代にとって、貯金2000万円はまだ遠い目標であるケースがほとんどです。金融経済教育推進機構(J-FLEC)の調査(2025年)によると、2000万円以上の金融資産を持つ世帯の割合は以下の通りです。

    • 20代: 単身世帯1.2%、2人以上世帯8.2%
    • 30代: 単身世帯5.9%、2人以上世帯12.5%
    • 40代: 単身世帯12.7%、2人以上世帯21.3%

    20代や30代はキャリアの初期段階であり、収入が比較的低いことや、結婚、出産、住宅購入といったライフイベントで支出が増える傾向にあります。40代になると収入は安定してきますが、子どもの教育費などが家計の負担となり、資産を築くのはまだ難しい状況が見て取れます。

    50代で26.9%

    50代になると、2000万円以上の金融資産を保有する世帯の割合は増加します。金融経済教育推進機構(J-FLEC)の同調査によると、2人以上世帯では26.9%に達します。単身世帯でも15.9%と、40代よりも割合が高まります。

    この年代は、子育てが一段落し教育費の負担が軽減される一方で、管理職に就くなど収入がピークを迎える人が多いため、貯蓄のラストスパートをかける時期と言えます。老後を見据えた資産形成が本格化し、2000万円という目標が現実的なものとなってきます。

    60代・70代で約20〜40%

    60代、70代になると、貯金2000万円以上の保有割合はさらに高まります。金融広報中央委員会の調査(令和5年)によれば、60代・70代の保有割合は以下の通りです。

    • 60代: 単身世帯21.1%、2人以上世帯39.6%
    • 70代: 単身世帯25.4%、2人以上世帯37.5%

    退職金の支給がこの数字を押し上げる要因です。長年の勤務を経て得た退職金を元手に、資産が2000万円を超える世帯が3〜4世帯に1世帯の割合で存在することになります。退職後の生活設計において、2000万円という資産が1つの目安となっていることがうかがえます。

    単身世帯と2人以上世帯の違い

    全体で見ると、2000万円以上の金融資産を保有しているのは単身世帯の13.8%、2人以上世帯の28.1%です。2人以上世帯の方が単身世帯よりも2000万円以上の金融資産を保有している割合が高くなっています。

    ポイントの解説

    これは、共働きによる世帯収入の増加や、将来の家族計画(子どもの教育や住宅購入など)を見据えて、世帯全体で計画的に貯蓄に取り組む意識が高いことなどが理由として考えられます。一方で、単身世帯は自由にお金を使える分、支出が膨らみやすい側面もあるかもしれません。


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    自分の年齢で貯金2000万円は多い?少ない?

    貯金2000万円という金額が、自分の年齢や状況においてどのような位置づけになるのかを客観的に把握することは、今後の資産計画を立てる上で欠かせません。統計データと比較しながら、資産の価値を考えてみましょう。

    平均値と中央値の違いを理解する

    貯蓄額のデータを見る際には、「平均値」と「中央値」の違いを理解することが不可欠です。

    • 平均値: 全員の貯蓄額を合計し、人数で割った値。一部の極端に資産が多い富裕層の金額に引き上げられ、実感よりも高い金額になる傾向があります。
    • 中央値: データを金額の小さい順に並べた時に、ちょうど真ん中にくる値。より実態に近い「標準的な世帯」の貯蓄額を示していると言えます。

    例えば、30代全体の金融資産保有額を見ると、平均値は898万円ですが、中央値は200万円です。この差は、一部の高額資産保有者が平均値を押し上げていることを示しています。自分の立ち位置を判断する際は、中央値を参考にするとよいでしょう。

    年代別の平均貯蓄額との比較

    自分の貯金額を評価するために、同年代の平均貯蓄額と比較してみましょう。金融経済教育推進機構(J-FLEC)の調査(2025年)によると、金融資産を保有している世帯の年代別平均貯蓄額は以下のようになっています。

    • 30代: 1096万円(2人以上世帯)
    • 40代: 1486万円(2人以上世帯)
    • 50代: 1908万円(2人以上世帯)

    どの年代の平均貯蓄額と比較しても、2000万円という金額は上回っています。30代や40代で2000万円を達成している場合、同世代の中では資産形成が順調に進んでいると言えるでしょう。

    2000万円到達は「すごい」のか

    統計データから見ると、どの年代においても貯金2000万円の達成は「すごい」と言えます。例えば、30代全体で金融資産が2000万円以上の世帯はわずか10.3%に過ぎません。これは約10人に1人という割合であり、かなりの少数派です。

    40代でも2000万円以上を保有する割合は19.3%50代でも24%と、年齢が上がっても2000万円以上を保有する世帯は全体の3割にも満たないのが現状です。これらのデータからも、2000万円という資産を築くことが、いかに計画的な家計管理と努力の結果であるかがわかります。

    2000万円あっても安心とは限らない理由

    貯金2000万円は資産ですが、それだけで将来が安泰とは言い切れません。その理由は、かつて「老後2000万円問題」の根拠とされた試算が、現在の経済状況と必ずしも一致しないためです。

    近年続く物価上昇(インフレ)により、生活費は増加傾向にあります。また、平均寿命の延びにより、老後期間が長くなる可能性も考慮しなければなりません。

    ゆとりある老後生活を送るためには、月額で平均39万1000円が必要という調査結果もあり、この場合、公的年金だけでは毎月赤字となり、2000万円の貯蓄では不足する可能性があります。

    さらに、病気や介護、住宅のリフォームなど、予測できない出費が発生するリスクもあります。これらの要因を考えると、2000万円という金額を達成した後も、計画的に資産を管理し、可能であれば増やしていく努力が求められます。

    貯金2000万円に早く到達するための戦略

    貯金2000万円という目標を達成するためには、ただ節約するだけでなく、計画的かつ効率的なアプローチが必要です。収入を増やし、支出を管理し、さらにお金を働かせるという多角的な戦略を組み合わせることで、目標達成のスピードを早めることができます。

    目標と期限を明確にする

    何のために、いつまでに2000万円を貯めるのかを具体的に設定することが、資産形成の第一歩です。例えば、「60歳までに老後資金として2000万円」や「15年後に子どもの大学費用として」といった明確な目標があれば、モチベーションを維持しやすくなります。

    目標が決まれば、そこから逆算して毎月いくら貯金する必要があるのかが明確になります。漠然とした目標では日々の無駄遣いを止められなくても、具体的な数字があれば「この支出は目標達成を遠ざける」と意識しやすくなり、計画的な行動につながります。

    先取り貯蓄で貯める

    貯金を成功させるための効果的な方法の1つが「先取り貯蓄」です。これは、給料などの収入が入ったら、まず決まった額を貯蓄用の口座に移し、残ったお金で生活するという考え方です。

    「余ったら貯金しよう」という方法では、ついお金を使いすぎてしまい、計画通りに貯まらないことが少なくありません。

    ポイントの解説

    給与振込口座からの自動振替サービスなどを利用して、給料日に自動的に貯蓄用口座へお金が移動する仕組みを作れば、意思の力に頼らずとも着実に資産を積み上げることができます。貯蓄用口座はキャッシュカードを作らないなど、簡単には引き出せないように工夫するのも有効です。

    新NISAで効率的に資産を増やす

    低金利が続く現在、預貯金だけで資産を増やすのは困難です。そこで活用したいのが、2024年から始まった新しいNISA(少額投資非課税制度)です。

    NISA口座内での投資で得た利益(分配金や譲渡益)には税金がかからないため、効率的に資産を増やすことが期待できます。新しいNISAでは、年間最大360万円まで投資が可能で、生涯にわたる非課税保有限度額は1800万円と、非課税メリットを享受できます。

    長期的な資産形成を目的とした「つみたて投資枠」は、毎月コツコツと投資信託などを積み立てることで、リスクを分散しながら資産を育てていくのに適していますが、投資であるため元本割れのリスクがある点には注意が必要です。

    まずは少額からでも、NISAを活用した積立投資を始めることを検討しましょう。

    iDeCoで老後資金を準備する

    老後資金の準備に特化するなら、iDeCo(個人型確定拠出年金)の活用が有効です。iDeCoは私的年金制度の1つで、NISAと同様に税制上の優遇措置が魅力です。

    まず、毎月の掛金が全額所得控除の対象となるため、所得税や住民税の負担を軽減できます。さらに、運用期間中に得た利益も非課税です。そして、60歳以降に受け取る際にも、公的年金等控除や退職所得控除といった税制優遇が受けられます。

    原則として60歳まで資産を引き出せないという制約はありますが、裏を返せば、老後まで資金を確実に確保しやすいという側面があります。NISAと併用することで、より強固な資産形成の基盤を築くことができます。

    ただし、iDeCoで元本確保型以外の商品を選ぶ場合は、NISAと同様に元本割れのリスクがあります。

    収入を増やす選択肢も検討する

    支出の削減や資産運用と並行して、収入自体を増やすことも目標達成への近道です。現在の職場で昇進や昇給を目指すのはもちろん、専門スキルを活かして副業を始めるのも1つの方法です。

    最近では、クラウドソーシングサービスなどを活用すれば、在宅でできる仕事も多く見つかります。また、不用品をフリマアプリで販売することも手軽な収入源になります。

    もし現在の職場での収入アップが見込めない場合は、より待遇のよい会社への転職を検討するのも有効な戦略です。収入が増えれば、その分を貯蓄や投資に回すことができ、資産形成のスピードを加速させることが可能になります。

    毎月いくら貯めれば到達できる?

    貯金2000万円を達成するために必要な毎月の貯金額は、目標とする期間によって変わります。単純に積立貯金だけで目標を目指す場合、期間ごとの毎月の必要額は以下のようになります。

    2000万円を貯めるまでにかかる期間

    毎月の貯金額

    毎月の貯金額

    15年

    毎月の貯金額

    約11万1000円

    20年

    毎月の貯金額

    約8万4000円

    30年

    毎月の貯金額

    約5万6000円

    40年

    毎月の貯金額

    約4万2000円

    例えば、35歳から65歳までの30年間で準備する場合、毎月約5万6000円の貯金が必要です。期間が短くなるほど月々の負担は増えるため、できるだけ早くから計画的に始めることが必須です。

    運用すると到達時期はどれくらい早まる?

    資産運用を取り入れると、複利の効果によって目標達成までの期間を短縮したり、毎月の積立額を減らしたりすることが可能です。複利とは、運用で得た利益を元本に加えて再投資することで、利益が利益を生む仕組みです。

    例えば、毎月5万円を積み立てる場合を考えてみましょう。

    • 運用なし(年利0%): 2000万円達成まで33年4ヶ月かかります。
    • 年利3%で運用: 達成まで約23年に短縮されます。
    • 年利5%で運用: 達成まで約20年に短縮されます。

    このように、運用を取り入れることで、10年〜13年以上も早く目標に到達できる可能性があります。若い世代ほど運用期間を長く確保できるため、複利効果の恩恵を受けやすくなります。NISAなどの非課税制度を活用しながら、長期的な視点で資産運用に取り組むことが、効率的な資産形成の鍵となります。

    (参考:つみたてシミュレーター|金融庁

    上記の試算は概算値です。運用に関するリスク、手数料、税金、為替等は考慮しておらず、実際値とは異なる場合があります。また、将来の結果を予測し、保証するものではありません

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    年代別の貯金2000万円到達シミュレーション

    貯金2000万円という目標は、始める年齢によって達成までの道のりが変わります。

    ここでは、30代、40代、50代からそれぞれスタートした場合のシミュレーションを、「運用なし」と「年利3%で運用あり」の2つのパターンで比較してみましょう。早く始めること、そして運用を取り入れることの重要性がわかります。

    (参考:つみたてシミュレーター|金融庁

    下記の試算は概算値です。運用に関するリスク、手数料、税金、為替等は考慮しておらず、実際値とは異なる場合があります。また、将来の結果を予測し、保証するものではありません

    30代から始める場合

    30歳から65歳までの35年間で2000万円を準備するケースを考えます。

    • 運用なし(積立貯金のみ):2000万円 ÷ 35年 ÷ 12ヶ月 = 月々約4万8000円の積立が必要です。
    • 年利3%で運用あり:金融庁の資産運用シミュレーションによると、月々約2万7000円の積立で目標を達成できる計算になります。

    30代から始めれば、運用なしでも現実的な金額で達成可能ですが、運用を取り入れることで月々の負担を約2万円も軽減できます。長期間の運用による複利効果を最大限に活かせるのが30代スタートの強みです。

    40代から始める場合

    40歳から65歳までの25年間で2000万円を準備するケースです。

    • 運用なし(積立貯金のみ):2000万円 ÷ 25年 ÷ 12ヶ月 = 月々約6万7000円の積立が必要です。
    • 年利3%で運用あり:金融庁の資産運用シミュレーションによると、月々約4万5000円の積立で目標を達成できる計算です。

    40代になると、運用なしの場合の月々の負担は少し重くなります。しかし、運用を活用すれば、30代から運用なしで始める場合と同程度の負担で済むことがわかります。まだ25年という十分な運用期間があるため、複利効果を活かすことが可能です。

    50代から始める場合

    50歳から65歳までの15年間で2000万円を準備するケースです。

    • 運用なし(積立貯金のみ):2000万円 ÷ 15年 ÷ 12ヶ月 = 月々約11万1000円の積立が必要となり、家計への負担はかなり増えます。
    • 年利3%で運用あり:金融庁の資産運用シミュレーションによると、月々約8万8000円の積立で目標を達成できる計算です。

    50代からだと期間が短くなるため、運用を取り入れても月々の積立額は高額になります。しかし、それでも運用なしの場合と比較すると、月々2万円以上の差が生まれます。退職金なども視野に入れつつ、積極的な資産形成が求められる年代です。

    シミュレーションでわかる早期開始と資産運用の重要性

    年代別のシミュレーションを比較すると、2つの重要なポイントが浮かび上がります。

    1つ目は、始める時期が早いほど、月々の積立額の負担が軽くなることです。運用なしでも30代から始めれば月々5万円弱で達成可能ですが、50代からだと11万円以上が必要になります。

    2つ目は、資産運用を取り入れることで、目標達成がより現実的になることです。どの年代から始めても、年利3%の運用を組み合わせることで、月々の負担を2〜3割程度軽減できます。積立期間が長くなるほど、複利効果によって運用の恩恵は増えます。

    これらの結果から、2000万円という目標を効率的に達成するためには、「できるだけ早く」そして「運用を取り入れながら」資産形成を始めることが最善の戦略であると言えるでしょう。

    貯金2000万円到達後の注意点

    念願の貯金2000万円を達成しても、それで安心というわけではありません。大切な資産を守り、有効に活用していくためには、いくつかの注意点があります。

    インフレへの備えや、計画的な取り崩し、そして資産運用の継続が、その後の人生の豊かさを左右します。

    インフレリスクを考慮する

    2000万円という金額も、物価が上昇するインフレの状況下では、資産の価値が実質的に目減りしてしまいます。例えば、年2%のインフレが続けば、10年後には現在の2000万円の価値は約1640万円に、20年後には約1340万円まで減少してしまいます。

    このインフレリスクに対抗するためには、現金のまま保有するだけでなく、資産の一部を株式や不動産といったインフレに強いとされる資産に換えておくことが有効です。現物資産である不動産は、インフレ局面では不動産の価値も上昇する傾向があるため、資産価値の維持が期待できます。

    取り崩し方を計画する

    老後資金として貯めた2000万円は、計画的に取り崩していく必要があります。無計画に使ってしまうと、予想より早く資産が枯渇してしまう恐れがあります。

    1つの目安として、資産運用を続けながら毎年一定の割合(例えば4%)を取り崩していく「4%ルール」という考え方があります。これは、資産の寿命を延ばすための戦略です。

    自分のライフスタイルや健康状態、年金受給額などを考慮し、毎月いくらまでなら使ってよいのか、何歳まで資産をもたせたいのかをシミュレーションし、自分なりの取り崩し計画を立てることが鍵となります。

    資産運用を継続する

    2000万円を達成した後も、可能であれば資産運用を継続することが推奨されます。運用を続けることで、インフレによる資産の目減りを防ぎ、取り崩しながらでも資産寿命を延ばすことが期待できるからです。

    もちろん、現役時代と同じように高いリスクを取る必要はありません。年齢とともにリスク許容度は変化するため、国債などの安定資産の割合を増やすなど、ポートフォリオの見直しが必要です。

    ポイントの解説

    資産運用の選択肢は、株式や投資信託だけでなく、安定した家賃収入が期待できる不動産投資など多岐にわたります。2000万円というまとまった資金があれば、より多様な投資手法を検討できます。自分のリスク許容度に合った運用を続けることで、より安心して豊かな生活を送ることができるでしょう。

    貯金2000万円に関するよくある質問

    貯金2000万円という目標について、多くの人がさまざまな疑問を抱いています。ここでは、よく寄せられる質問について、統計データや専門家の視点から回答します。

    Q. 40歳で2000万円は少ない?

    A. 40歳で金融資産2000万円は、決して少なくありません。むしろ、同世代の中ではかなり高い水準にあると言えます。

    金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、40代で金融資産を保有している世帯のうち、2000万円以上を保有しているのは、単身世帯で12.7%、2人以上世帯で21.3%です。

    また、40代の金融資産保有額の中央値(より実態に近い数値)は、単身世帯で100万円、2人以上世帯で500万円です。これらの数値と比較しても、2000万円がいかに大きい金額であるかがわかります。ただし、将来の教育費や老後資金など、自身のライフプランによっては、さらに資産形成が必要になる場合もあります。

    Q. 資産2000万円で何年暮らせる?

    A. 資産2000万円で何年暮らせるかは、リタイア後の生活費や年金受給額によって異なります

    例えば、総務省の「家計調査報告(2025年)」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、実収入(主に年金)から税金などを引いた可処分所得が約22万1544円消費支出が約26万3979円で、毎月約4万2434円の不足が生じています。

    この不足分をすべて貯蓄で補うと仮定すると、2000万円 ÷ 4万2434円 ÷ 12ヶ月 ≒ 約39年となります。

    これはあくまで平均的なデータですが、ゆとりある生活を送りたい場合や、医療・介護費用、住宅リフォームなどの出費があれば、生活できる年数はさらに短くなります。自身の希望するライフスタイルに必要な生活費を算出し、年金収入と照らし合わせてシミュレーションすることが必須です。

    Q. 50歳で2000万円は少ない?

    A. 50歳で貯金2000万円は、同世代と比較して決して少なくありません。金融経済教育推進機構(J-FLEC)の調査(2025年)では、50代で2000万円以上の金融資産を持つ世帯は、単身世帯で15.9%、2人以上世帯で26.9%です。つまり、50代の中でも上位30%以内に入る資産額であり、資産形成は順調と言えるでしょう。

    50代の金融資産保有額の中央値は、単身世帯で120万円、2人以上世帯で700万円であることからも、2000万円という金額の大きさがわかります。

    ただし、60代の定年退職まで残り10年〜15年という期間を考えると、安心はできません。退職後の生活をより豊かにするため、また不測の事態に備えるためにも、退職金なども含めた最終的なゴールを設定し、計画的に資産運用を継続していくことが欠かせません。

    まとめ

    貯金2000万円に到達する年齢は、60代が多くなっています。どの年代においても2000万円の資産を持つ世帯は少数派であり、達成できたことは計画的な資産形成の成果と言えるでしょう。

    しかし、インフレや長寿化を考慮すると、2000万円の資産があっても老後が安泰とは限りません。目標達成を早め、より豊かな将来を築くためには、早期からの計画的な「先取り貯蓄」と、NISAやiDeCoといった非課税制度を活用した「資産運用」を組み合わせることが不可欠です。ただし、資産運用には元本割れのリスクが伴うことを理解しておく必要があります。

    本記事で紹介した年代別のシミュレーションを参考に、自身のライフプランに合った資産形成計画を立て、着実な一歩を踏み出しましょう。

    自身の状況に合わせた具体的な資産形成プランを立て、着実に目標へ近づきましょう。何から始めればよいか迷う人は、お金の専門家に相談してみるのも1つの方法です。 

    »まとまったお金をどう運用する?あなたのケースでシミュレーション


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    監修
    森本 由紀
    • 森本 由紀
    • ファイナンシャルプランナー/AFP(日本FP協会認定)/行政書士

    行政書士ゆらこ事務所(Yurako Office)代表。愛媛県松山市出身。神戸大学法学部卒業。法律事務所事務職員を経て、2012年に独立開業。メイン業務は離婚協議書作成などの協議離婚のサポート。離婚をきっかけに自立したい人や自分らしい生き方を見つけたい人には、カウンセリングのほか、ライフプラン、マネープランも含めた幅広いアドバイスを行っている。法律系・マネー系サイトでの記事の執筆・監修実績も多数。

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    執筆
    マネイロメディア編集部
    • マネイロメディア編集部
    • お金のメディア編集者

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